# 在宅で療養中の80歳女性、脳梗塞後遺症で左片麻痺があり、妻が主介護者である。訪問看護師が日常生活活動の低下予防を目的に評価する項目として最も優先度が高いのはどれか。

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> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=371463  
> language: ja  
> subject: 在宅療養者の状態・状況にあわせた看護

## 問題

在宅で療養中の80歳女性、脳梗塞後遺症で左片麻痺があり、妻が主介護者である。訪問看護師が日常生活活動の低下予防を目的に評価する項目として最も優先度が高いのはどれか。

## 選択肢

1. 妻の介護負担感の程度
2. 内服薬の管理状況
3. 訪問リハビリテーションの頻度
4. 食事摂取量と栄養状態
5. ベッド上での起居動作の自立度 **✔ 正解**

**正解: 5**

## 解説

日常生活活動の低下予防において、ベッド上での起居動作の自立度を評価することは、早期離床や転倒予防、廃用症候群の予防に直結するため最も優先度が高い。食事や内服管理は重要だが、活動性の維持が最優先となる。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、脳梗塞後遺症 (Post-Stroke Sequelae) をもつ高齢者の在宅療養において、日常生活活動 (ADL: Activities of Daily Living) の低下予防を目的としたアセスメントの優先順位を問うています。脳卒中後の生活機能低下を防ぐ鍵は、廃用症候群 (Disuse Syndrome) の予防であり、その中核となるのが「動くこと」＝活動性の維持です。その基盤となるのが、寝返りや起き上がりといったベッド上での起居動作の自立度評価です。

**核心概念の分析 (Key Concept)**
脳卒中リハビリテーションにおける看護の視点では、患者の「できるADL」と「しているADL」の差を評価し、活動を拡大するための支援が不可欠です。とりわけ、廃用症候群 は「動かないこと」によって全身の機能が低下する悪循環であり、ADL低下の最大の要因となります。この悪循環を断つためには、最も基本的な動作である起居動作 (Moving in Bed) の自立度を評価し、残存機能を最大限に活かした看護介入を計画することが、看護師国家試験でも臨床でも最優先とされる根拠です。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**
最重要！ 5番の「ベッド上での起居動作の自立度」が最も優先度が高い理由は、これが「動く」ことの出発点であり、評価なくして安全な離床やADL拡大の計画は立てられないからです。
起居動作の評価 には、寝返り、起き上がり、座位保持などが含まれ、これらは廃用症候群予防、転倒・転落予防、そして早期離床 に直結します。まずここを評価することで、患者の現在の活動能力を正確に把握し、段階的なリハビリテーション計画を立案できます。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**
混同注意！ いずれの選択肢も在宅看護において重要な評価項目ですが、「ADL低下予防」という特定の目的に対する直接性で優先順位が決まります。
① 妻の介護負担感: 介護負担感は主介護者の健康維持や在宅療養継続のための重要な評価項目ですが、直接患者のADLを向上させる介入には結びつきません。
② 内服薬の管理状況: 再発予防や合併症管理に必須ですが、ADL低下の直接的な予防介入の根拠とはなりません。
③ 訪問リハビリテーションの頻度: サービス利用状況の確認は重要ですが、提供されているリハビリの「質」や「患者の能力に合っているか」を評価するためには、まず患者自身の起居動作能力の評価が前提となります。
④ 食事摂取量と栄養状態: 活動のエネルギー源として重要ですが、栄養状態の改善だけでは廃用症候群による筋力低下や関節拘縮を防ぐことはできません。まず「動く」ことへのアプローチが優先されます。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**
廃用症候群 (Disuse Syndrome) の予防は、寝たきり予防の中核です。具体的には、筋萎縮、関節拘縮、骨萎縮、起立性低血圧、深部静脈血栓症、食欲不振、便秘、せん妄 など、多岐にわたる身体的・精神的機能低下を防ぐことを意味します。また、廃用症候群 と フレイル (Frailty) の概念も区別して理解しましょう。廃用症候群が主に「不動」による二次的な機能低下であるのに対し、フレイルは加齢に伴う予備能低下によりストレスに脆弱な状態を指し、両者は密接に関連します。

概念整理

| 評価の視点 | 目的 | 優先順位が高い理由 |
| --- | --- | --- |
| ベッド上での起居動作 | 活動の出発点、安全な離床の可否判断 | 廃用症候群の直接予防、転倒予防、ADL拡大の基礎評価として最優先 |
| 栄養状態 | 活動のエネルギー源の確保 | 活動を支える土台だが、まずは動ける能力の評価が先決 |
| 介護負担感 | 介護者支援、在宅療養継続 | 間接的支援であり、患者のADLへの直接的介入ではない |

一目で比較！

| 項目 | 廃用症候群 (Disuse Syndrome) | フレイル (Frailty) |
| --- | --- | --- |
| 主原因 | 過度な安静・不動（二次的） | 加齢、身体的・精神的・社会的要因（生理的予備能低下） |
| 特徴 | 可逆的、予防可能な機能低下 | 多面的な脆弱性、要介護状態の前段階 |
| 看護介入の鍵 | 早期離床、体位変換、関節可動域訓練 (ROM) | 運動、栄養、社会参加の包括的介入 |

看護過程ポイント
- **アセスメント**: 起居動作の観察（どこまでできるか、どのような介助が必要か）、バイタルサイン（離床時の血圧変動、起立性低血圧の有無）、筋力（MMT）、関節可動域（ROM）を評価する。
- **看護診断**: 廃用症候群リスク状態 (Risk for Disuse Syndrome)、身体可動性障害 (Impaired Physical Mobility)
- **計画/実施**: 残存機能を活かした段階的な離床計画を立案。安全な動作方法の指導、福祉用具（ベッド柵、手すり）の導入検討。
- **評価**: 起居動作の自立度の変化、ADLの拡大状況、離床時間の増加を継続的に評価する。

暗記のコツ
「ADL低下予防の第一歩は、ベッドから起き上がる力を見極めること」と覚えましょう。廃用症候群の悪循環（不動→筋萎縮→関節拘縮→さらに動けなくなる）を断つには、最も基本的な起居動作からの介入が最も効果的です。

国試頻出ポイント
脳卒中後の在宅看護では、「廃用症候群予防」「再発予防」「誤嚥性肺炎予防」「介護者支援」が4大テーマです。状況設定問題では、「ADL拡大のための具体的介入はどれか」「廃用症候群の徴候はどれか」といった形で、起居動作や早期離床の重要性が繰り返し問われます。

出題パターン注意！
単純な知識問題から、「訪問看護師がADL低下を予防するために行う評価として最も優先度が高いのはどれか」といった事例問題で出題されます。本問のように、一見すべて重要に見える選択肢の中から、目的（ADL低下予防）に最も直結する選択肢を選ぶ臨床判断能力が試されます。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
- **臨床シナリオ (Clinical Scenario)**: 「80歳男性、脳梗塞後遺症による左片麻痺があり、妻と二人暮らし。訪問看護を週2回利用している。最近『トイレに行くのが億劫だ』と言い、ベッド上で過ごす時間が増えている。看護師が起居動作を評価したところ、寝返りは自力で可能だが、ベッド柵を使用しても端座位の保持が不安定である。この状況で、看護師はどのようなリスクを想定し、どのように介入すべきか？」
- **看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**: 最重要！ 起居動作の評価に基づき、廃用症候群の進行と転倒リスクが急激に高まっているとアセスメントします。まずは医師・理学療法士と連携し、ベッド上で安全に行える下肢筋力増強訓練や端座位保持訓練の指導から開始します。また、トイレへの移動方法（ポータブルトイレの位置、ベッドから車椅子への移乗方法）を再評価し、妻にも安全な介助方法を具体的に指導します。「億劫」という訴えの背景にある、うつ状態や疲労感も評価し、精神面への支援も並行します。
- **患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**: 起居動作の評価と介入は、必ず患者の全身状態（血圧、脈拍、SpO2、疲労度）を確認しながら、無理のない範囲で段階的に行います。左片麻痺がある場合、注意障害や半側空間無視 (Unilateral Spatial Neglect) の有無も確認し、患側を意識した環境設定（声かけ、物品配置）を徹底します。

看護プロトコル
- **観察項目**: 起居動作能力（寝返り・起き上がり・座位保持・立ち上がり）の詳細、バイタルサイン変動、関節可動域制限や疼痛の有無、倦怠感、意欲の低下。
- **報告基準 (SBAR)**: S「○○さんが端座位でふらつき、『怖い』と訴えあり」、B「脳梗塞後遺症、左片麻痺。廃用進行が疑われる」、A「転倒リスクが高い状態で、起居動作能力が低下している」、R「理学療法士によるリハビリ評価と、離床プログラムの再検討をお願いしたい」と簡潔に報告。
- **記録**: どの動作がどの程度可能か、介助量（自立・見守り・一部介助・全介助）、患者の訴えや表情、リハビリスタッフとの連携内容を具体的に記載。
- **家族への説明**: 「安静にしているほうが良い」という誤った認識を改め、適切な活動が廃用症候群を予防し、生活の質を高めることを、パンフレットなどを用いてわかりやすく説明する。

先輩看護師の一言
「訪問看護の現場では、病院と違い、患者さんが生活する環境で直接支援ができます。だからこそ、『なぜこの患者さんが動けなくなっているのか』を環境や心理面も含めて深く考えることが大切です。国試では『起居動作の自立度』が正解ですが、現場では『なぜ動けないのか、どうしたら動けるようになるのか』を追求する力が問われます。この問題を足がかりに、ADLの根っこにある『動く力』への感受性を磨いてくださいね！」

## 重要概念

- **廃用症候群 (Disuse Syndrome)** — 長期間の安静や活動性低下によって生じる、筋萎縮、関節拘縮、心肺機能低下など全身に及ぶ二次的な機能低下の総称。
- **日常生活活動 (ADL: Activities of Daily Living)** — 食事や排泄、移動、入浴など、日常生活を送る上で必要な基本的な身体動作のこと。
- **起居動作 (Moving in Bed)** — 寝返り、起き上がり、座位の保持、立ち上がりなど、ベッド上およびその周辺での基本的な動作。ADLの中核をなす。
- **フレイル** — 加齢に伴い、身体機能や認知機能が低下し、ストレスに対する脆弱性が増した状態。要介護状態に陥る前段階として重要視される。
- **半側空間無視 (Unilateral Spatial Neglect)** — 脳損傷の反対側にある刺激に気づかず、反応しない病態。特に右半球損傷で左側無視が多く見られ、ADLやリハビリテーションの大きな阻害因子となる。

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More free questions: [過去問](https://mymerci.kr/pages/exam_bank.php?exam=jp_nurse)

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