# 在宅看護において、多職種連携（ケアカンファレンス）の目的として最も適切なのはどれか?

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> language: ja  
> subject: 在宅看護の対象と生活

## 問題

在宅看護において、多職種連携（ケアカンファレンス）の目的として最も適切なのはどれか?

## 選択肢

1. 利用者に関する情報を共有し、統一したケアの方針を決定する **✔ 正解**
2. 訪問看護師の業務負担を軽減する
3. 利用者の家族の不満を聞く場を設ける
4. 各職種の業務内容を互いに報告する
5. 各職種の専門性を競い合う

**正解: 1**

## 解説

多職種連携の目的は、それぞれの専門職が持つ情報や視点を共有し、利用者中心の統合されたケアを提供するための方針を決定することである。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、在宅看護 (Home Care Nursing) における 多職種連携 (Interprofessional Collaboration / Multidisciplinary Teamwork)、特に ケアカンファレンス (Care Conference) の本質的な目的を問うています。

在宅ケアは、病院と異なり、医師、看護師、介護福祉士、理学療法士、ケアマネジャー、栄養士など、異なる専門職が利用者の自宅というプライベートな空間で、それぞれの専門性を発揮しながらケアを提供します。この時、各職種がバラバラに動けば、ケアの方向性が統一されず、利用者にとって不利益（ケアの重複や矛盾、情報の欠落）が生じる可能性があります。

最重要！ ケアカンファレンスの最大の目的は、各職種が持つ 情報（アセスメント）と視点を共有し、利用者一人ひとりの状態や希望に沿った、統一されたケアプラン（方針）を決定すること です。これは単なる情報伝達の場ではなく、協働 (Collaboration) によるケアの質の向上 を目指す場です。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**

① 利用者に関する情報を共有し、統一したケアの方針を決定する が最も適切です。

前述の通り、多職種がそれぞれの専門的視点からアセスメントした情報を持ち寄り、議論を重ねることで、利用者の全体像を把握し、最重要！「この利用者にとって今、何が最善か」という統一したケアの方針を決定するのがカンファレンスの核心です。これにより、ケアの一貫性と質が保証されます。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**

混同注意！ 各選択肢の誤りを整理します。

② 訪問看護師の業務負担を軽減する: これはカンファレンスの「結果として生じる可能性がある副次的な効果」であっても、「目的」ではありません。カンファレンスの本来の目的はあくまでケアの質向上です。

③ 利用者の家族の不満を聞く場を設ける: 家族の思いを聞くことは非常に重要ですが、カンファレンスは多職種間の話し合いの場であり、家族へのケアや支援の方向性を決めるための「情報収集・共有」の一環として行われます。不満を聞くだけが目的の場ではありません。

④ 各職種の業務内容を互いに報告する: 情報共有は目的達成のための「手段」です。報告だけに終始し、それを基にした方針決定や問題解決が行われなければ、カンファレンスの目的を果たしたとは言えません。

⑤ 各職種の専門性を競い合う: 多職種連携は競争ではなく、協働 (Collaboration) が基本です。各専門性を尊重し、補完し合うことでより良いケアを創造することが目的です。

概念整理: 多職種連携 (IPW: Interprofessional Work) は、「情報共有」「役割分担」「協働」「目標の統一」が4つの柱です。ケアカンファレンスはこれらの柱を具現化するための最も重要な場です。看護師には、医学モデルだけでなく、利用者の生活全体を捉える「生活モデル」の視点が求められます。

一目で比較！

| 概念 | 目的 |
| --- | --- |
| ケアカンファレンス | 情報共有 + 統一ケア方針の決定 + 問題解決 |
| 単なる報告会・連絡会 | 情報の伝達のみ（方針決定や議論を伴わない） |
| カンファレンスの副次的効果 | 職員間の相互理解、役割認識の深化、負担感の軽減 |

看護過程ポイント: カンファレンスは、評価 (Evaluation) と 計画修正 (Care Plan Revision) の段階で特に重要です。各職種の評価（アウトカムの達成度）を共有し、計画を見直すことで、PDCAサイクルを効果的に回します。

暗記のコツ: 「多職種連携＝ケアの質向上のための協働作業」と覚えましょう。「目的」と「手段」を混同しないことがポイントです。報告や負担軽減は「手段や結果」であり、「目的は利用者にとっての最善のケアを決めること」です。

国試頻出ポイント: 在宅看護論の頻出事項です。単に「多職種で連携する」という知識だけでなく、「なぜ連携するのか（目的）」「その手段として何があるのか（カンファレンス、連絡帳、ICTの活用など）」を問う問題が多く出題されます。事例問題では、「退院時カンファレンスで優先して共有すべき情報は何か」といった形で出題されることもあります。

出題パターン注意！: 単純な知識問題（この問題のような）から、
「退院後のADLが低下した高齢者のケア計画を検討するカンファレンスで、看護師が最初に発言すべき内容は？」
という状況設定問題に発展します。この時、看護師は「医学的管理（内服状況、バイタルサインなど）」と「日常生活動作（食事、排泄、入浴など）」の両面から情報を提供する役割を担います。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**

あなたは訪問看護ステーションの看護師です。脳梗塞の後遺症で右片麻痺があり、自宅で妻と二人暮らしをしているA氏（75歳男性）のケアを担当しています。A氏は最近、転倒リスクが高まっており、ケアマネジャーが主催するケアカンファレンスが開かれることになりました。参加者は、ケアマネジャー、主治医、理学療法士（PT）、介護福祉士（ヘルパー）、そしてあなた（訪問看護師）です。

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**

1. **事前準備**: あなたはカンファレンスの前に、A氏の最近のバイタルサイン、服薬状況（抗凝固薬内服の有無）、血圧の変動、皮膚の状態（内出血の有無）、妻の介護負担感などをまとめておきます。

2. **カンファレンスでの情報提供**: 「A様の血圧が最近朝方に高くなる傾向があり、転倒のリスクが高まっています。また、抗凝固薬を内服しているため、転倒時の頭部打撲は非常に危険です。内服の自己管理も時々ミスがあるようです。」と看護の視点から情報を提供します。

3. **チームでの方針決定**: この情報を基に、PTは「転倒予防のための環境調整と歩行補助具の見直し」、ヘルパーは「入浴時の見守り強化」、ケアマネは「サービス担当者会議を開き、生活全体の見直し」、医師は「降圧薬の調整」を提案し、統一されたケアプランが決定されます。

**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**

- 最重要！ カンファレンスでは、必ず利用者の 個人情報保護 に配慮します。必要最小限の情報を、参加者の守秘義務が確認された上で共有します。

- 看護師は、医学的知識と生活の視点を橋渡しする役割を担います。「この薬の副作用でふらつきが出る可能性がある」「この症状があると、この動作が危険」といった医学的な根拠を、他の職種にもわかりやすく伝えることが求められます。

先輩看護師の一言

「ケアカンファレンスは、決して『情報をただ並べるだけの場』ではありません。『この情報をどう活かして、利用者さんの生活を良くするか』をみんなで考える、いわば『知恵の出し合い』の場です！看護師は、利用者さんの体と心、そして生活の全てを日々見ているからこそ、カンファレンスでの発言がチームの方向性を大きく左右することもあります。自信を持って、積極的に意見を言いましょう！」

## 重要概念

- **多職種連携 (Interprofessional Work, IPW)** — 医療・介護・福祉など、異なる専門職が共通の目標（利用者のQOL向上など）に向かって協働すること。単なる「多職種協働」ではなく、互いの専門性を尊重し、情報共有と役割分担を通じて、単独の職種では達成できない成果を目指す。
- **ケアカンファレンス (Care Conference)** — 多職種が集まり、利用者（患者）の情報を共有し、ケアの方針や具体的な介入方法を検討・決定するための会議。在宅・施設・病院を問わず、チーム医療の根幹をなす場である。
- **情報共有 (Information Sharing)** — 多職種連携の基本。各職種がアセスメントした情報（医学的、生活機能的、心理社会的など）を、適切な方法（カンファレンス、連絡帳、ICTなど）で伝え合うこと。情報の非対称性を解消し、ケアの質を均てん化する。
- **ケアマネジメント (Care Management)** — 利用者が適切な医療・介護サービスを継続的に受けられるよう、ケアマネジャーが中心となり、アセスメント、計画立案、サービス調整、モニタリングを行う一連のプロセス。カンファレンスはこのプロセスにおける重要な調整の場である。
- **協働** — 単なる「協力」や「連絡」を超え、異なる専門職が対等な立場で互いの知識や技術を活かし合い、新たな価値を創造すること。看護師には、他職種の意見を尊重しつつ、看護の専門的視点から積極的に提案する姿勢が求められる。

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