# 胎児に重篤な先天異常が発見され、両親が妊娠継続を希望している。医師は「母体への負担が大きい」と妊娠中断を強く勧めている。看護師の役割として最も適切なのはどれか。

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> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=371117  
> language: ja  
> subject: 母性看護の概念

## 問題

胎児に重篤な先天異常が発見され、両親が妊娠継続を希望している。医師は「母体への負担が大きい」と妊娠中断を強く勧めている。看護師の役割として最も適切なのはどれか。

## 選択肢

1. 両親の決定を待たずに医師に妊娠中断を依頼する
2. 妊娠中断のリスクを強調して両親を説得する
3. 医師の意見が正しいと両親に説明する
4. 両親の意思を尊重し、情報提供と支援を行う **✔ 正解**
5. 両親の決定が遅れないように急かす

**正解: 4**

## 解説

胎児の異常が発見された場合でも、両親の自己決定権を尊重し、十分な情報提供と心理的支援を行うことが看護師の重要な役割である。医師の意見が強い場合でも、両親の意向を代弁し、彼らが納得できる決定を下せるよう支援する。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、出生前診断 (Prenatal Diagnosis) によって胎児の重篤な先天異常が発見された場合の、**倫理 (Ethics)** と **患者の自己決定権 (Patient Autonomy)** に関する看護師の役割を問うています。生命倫理の四原則（自律尊重・無危害・善行・正義）のうち、特に「自律尊重原則」が核心となります。看護師は医療者の意見を一方的に押し付けるのではなく、最重要！ 両親が十分な情報を得た上で、自らの価値観に基づいて意思決定できるよう支援する、**アドボカシー (Advocacy / 権利擁護)** の役割を担います。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**: ④「両親の意思を尊重し、情報提供と支援を行う」が最も適切です。医師が妊娠中断を強く勧めている状況でも、最終的な決定権は両親にあります。看護師は、両親の 心理的動揺 (Psychological Distress) を理解し、感情の表出を促すとともに、医学的に中立で正確な情報（疾患の予後、治療の可能性、両親が利用できるサポート体制など）を提供し、両親が納得できる決定を下せるよう見守り、支援する役割を果たします。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**:
- **①「両親の決定を待たずに医師に妊娠中断を依頼する」**: 混同注意！ これは患者の自己決定権を完全に無視した行為であり、看護師の役割として不適切です。医師の指示に従うことと、患者の意思を無視することは全く異なります。
- **②「妊娠中断のリスクを強調して両親を説得する」**: 情報提供はバランスが重要です。リスクのみを強調することは 情報の偏り (Information Bias) であり、両親の自律的な決定を阻害します。
- **③「医師の意見が正しいと両親に説明する」**: 看護師は医療チームの一員ですが、特定の医療者の意見を「正しい」と決めつけて患者に伝えることは、中立性を欠き、患者の選択肢を狭めることになります。
- **⑤「両親の決定が遅れないように急かす」**: 妊娠継続の可否は人生における重大な決断です。時間的制約がある場合でも、両親が十分に考え、感情の整理がつくまで待つ姿勢が大切です。急かすことは心理的負担を増大させます。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**: この問題は、母体保護法 (Maternal Health Act) に基づく人工妊娠中絶の要件や、出生前診断 (Prenatal Diagnosis) に伴う倫理的ジレンマ、看護師のアドボカシー (Nursing Advocacy) の概念と密接に関連します。また、胎児の治療可能性や、両親の グリーフケア (Grief Care) の重要性も考慮する必要があります。

概念整理: この問題の核心は **生命倫理 (Bioethics)** の 自律尊重原則 (Respect for Autonomy) と、それを支える看護師の役割である アドボカシー (Advocacy) です。患者（ここでは両親）が主体的に決定できる環境を整えることが、看護師の重要な責務です。

一目で比較！:

| 立場 | 考え方 | 看護師の行動 |
| --- | --- | --- |
| 医師 (Medical Paternalism) | 「母体の安全」を最優先に、医学的に最善と考える治療方針を勧める（パターナリズム） | 医師の意見を尊重しつつ、両親の意向を伝え、医療チーム内での調整を図る |
| 両親 (Patient Autonomy) | 「胎児の生命」や「自らの信念」に基づき、どのような選択が正しいか葛藤する | 両親の感情を受け止め、中立な情報を提供し、決定を支援する |
| 看護師 (Advocacy) | 両親の 自己決定権 (Self-Determination) を最大限に尊重し、権利を擁護する | 両親が納得できる決定を下せるよう、情報提供・心理的支援・医療チームとの橋渡しを行う |

看護過程ポイント:
- **アセスメント (Assessment)**: 両親の胎児の異常に対する理解度、心理的状態（ショック、否認、悲嘆）、社会的背景（家族構成、経済状況、信仰など）、支援体制をアセスメントする。
- **看護診断 (Nursing Diagnosis)**: 「葛藤（Decisional Conflict）」や「悲嘆（Grieving）」、「非効果的コーピング（Ineffective Coping）」などが優先されうる。
- **計画・実施 (Planning & Implementation)**: プライバシーが確保された環境で面談する。医師の説明に同席し、両親が理解できない部分の補足説明を行う。心理的サポートとして、傾聴と共感を基盤に関わる。必要に応じて、臨床心理士 (Clinical Psychologist) や 医療ソーシャルワーカー (Medical Social Worker) などの多職種連携を提案する。

暗記のコツ: 「倫理の4原則」を覚える！**自律尊重 (Autonomy)**、**無危害 (Non-maleficence)**、**善行 (Beneficence)**、**正義 (Justice)**。この問題では「自律尊重」が最も重要で、看護師の役割は「患者の代弁者 (Patient Advocate)」である、と覚えておきましょう。

国試頻出ポイント: このテーマは、**看護の統合と実践** や **母性看護学** の分野で、事例問題として頻出します。「医師の意見」と「患者の意思」が対立する状況で、看護師としてどちらを優先すべきか、というジレンマを問う問題が出題されます。正解は常に「患者の意思を尊重した支援」です。

出題パターン注意！: 単純な「倫理用語の定義」を問う問題だけでなく、「この状況で看護師が最初に行うべきことは何か」という看護介入の優先順位を問う発展問題に注意。例えば、「まず両親の話を聞く」「医師に両親の意向を伝える」「カンファレンスを開催する」などの選択肢から適切なものを選ばせる形で出題されます。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**: 30代女性、妊娠20週。胎児超音波検査で重度の心奇形が疑われ、羊水検査で確定診断に至りました。医師は「出生後の治療が非常に困難であり、母体への負担も大きい」と妊娠中断を強く勧めています。夫婦は「どんなことがあっても産みたい」と希望していますが、不安で泣き崩れる場面も見られます。あなたは担当看護師です。

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**:
1.  **観察とアセスメント**: まず、両親の感情の表出を促し、何を最も心配しているのか（胎児の苦痛？将来の治療？自身の健康？）をアセスメントします。医師の説明をどの程度理解しているか、どのような情報を必要としているかを確認します。
2.  **報告と連携 (SBAR)**: 医師に対して、両親の意思と心理状態を正確に報告します。「**S**ituation（状況）: 胎児心奇形の患者様、ご夫婦は妊娠継続を強く希望されています。**B**ackground（背景）: 医師からは妊娠中断の勧奨がありました。**A**ssessment（評価）: ご夫婦は強い不安を抱えていますが、意思は固いようです。**R**ecommendation（提案）: 再度、両親の意向を尊重したカンファレンスの開催はいかがでしょうか。」
3.  **介入**: 両親の決定が医学的リスクを理解した上でのものか確認します。情報提供の希望を確認し、必要であれば、小児循環器専門医や遺伝カウンセラーとの面談を調整します。最重要！ 看護師は、医療チーム内で両親の意向を代弁し、多職種での倫理カンファレンスの開催を提案するなど、調整役を担います。

**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**:
- 禁忌行為！ 自分の価値観（中絶反対/容認）を押し付けたり、両親の決定を誘導するような発言は厳禁。
- 心理的安全の確保: 両親が泣いたり、怒りを表現しても、それを否定せずに受け止める。非言語的コミュニケーション（うなずき、沈黙）も有効に使う。
- 記録: 両親の決定のプロセス（誰が、いつ、どのような情報を提供し、両親がどのような反応を示したか）を客観的かつ具体的に記録する。

看護プロトコル: このようなケースでは、**倫理カンファレンス**の開催基準を確認する。患者・家族の意思決定支援に関する院内指針に従い、必要に応じて 臨床倫理委員会 (Clinical Ethics Committee) への相談を検討する。

先輩看護師の一言: 「この問題は、まさに看護師の『アドボカシー（権利擁護）』が問われる場面です。医師は『医学的正しさ』を、患者さんは『自分たちの人生の正しさ』を基準に決断します。看護師は、どちらか一方の肩を持つのでなく、患者さんが『自分たちの正しさ』で納得して決断できるように、情報と心の両方を支えてあげてください。これがプロフェッショナルとしての役割です！」

## 重要概念

- **アドボカシー** — 患者の権利や意思を代弁し、擁護すること。看護師の重要な役割の一つ。
- **自律尊重原則** — 生命倫理の四原則の一つで、個人の自己決定権を尊重するという考え方。
- **出生前診断** — 胎児の染色体異常や形態異常などを出生前に調べる検査。
- **パターナリズム** — 患者の意向よりも医療者側の判断を優先する考え方。
- **インフォームド・コンセント** — 医療者が患者に十分な情報を提供し、患者が理解・納得した上で同意すること。

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More free questions: [過去問](https://mymerci.kr/pages/exam_bank.php?exam=jp_nurse)

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