# 社会技能訓練 (SST) の実施方法として正しいものはどれか？

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> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=370952  
> language: ja  
> subject: 心理学的側面に注目した援助

## 問題

社会技能訓練 (SST) の実施方法として正しいものはどれか？

## 選択肢

1. 患者個人の課題を、集団の中で競争させることで克服を促す
2. 患者の失敗体験を積極的に取り上げ、内省を促す
3. 言語的コミュニケーションのみに焦点を当て、非言語的要素は扱わない
4. 具体的な場面を想定し、ロールプレイとフィードバックを繰り返す **✔ 正解**
5. 治療者が一方的に正しい対人スキルを講義形式で伝授する

**正解: 4**

## 解説

SSTは、実際の生活場面を想定したロールプレイを用いて、患者が対人スキルを練習し、治療者や他の患者からフィードバックを受けることで技能の獲得を目指す。競争（選択肢1）や一方的な講義（選択肢2）はSSTの方法ではない。失敗体験の強調（選択肢4）は患者の自尊心を傷つける可能性がある。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、社会技能訓練 (Social Skills Training, SST) の具体的な実施方法を問うています。SSTは、精神疾患を持つ患者の対人関係技能や社会適応能力の向上を目的とした、行動療法的アプローチ (Behavioral Therapy Approach) の一種です。単なる知識の伝達ではなく、実際の生活場面を模倣した練習を通じて、患者が新しいスキルを獲得し、自信を取り戻せるように支援する点が核心です。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**

最重要！ SSTの基本構造は「モデリング (Modeling) → ロールプレイ (Role-play) → フィードバック (Feedback) → 般化 (Generalization)」です。選択肢4は、この中核である「具体的な場面を想定したロールプレイ」と「治療者や仲間からの肯定的・建設的なフィードバック」の反復を正しく説明しています。これにより、患者は安全な環境で練習を重ね、実際の社会生活で応用できるスキルを身につけます。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**

混同注意！

①番：SSTは競争を促すものではなく、協調的・支持的な雰囲気の中で個々のペースに合わせた学習を支援します。競争は患者の不安を高め、治療の阻害要因となります。

②番：失敗体験を積極的に取り上げて内省を促す方法は、認知療法 (Cognitive Therapy) や 精神力動的療法 (Psychodynamic Therapy) の一部であり、SSTの主たる手法ではありません。SSTでは、まず成功体験を積み重ねられるように、小さな目標を設定し、できたことを強化します。

③番：SSTでは、言語的コミュニケーション（言葉の内容）だけでなく、非言語的コミュニケーション（表情、視線、声のトーン、身振りなど） も重要な要素として扱います。これらの非言語的要素を適切に調整することで、より効果的な対人交流が可能になります。

⑤番：一方的な講義形式は、知識伝達には有効ですが、SSTが重視する「体験を通した学習 (Experiential Learning)」にはなりません。SSTでは、治療者はファシリテーター（促進者）の役割を担います。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**

SSTと混同しやすい技法として、混同注意！ 認知行動療法 (Cognitive Behavioral Therapy, CBT) があります。CBTは思考や認知の歪みに焦点を当てて行動変容を促すのに対し、SSTは対人場面における「具体的なスキル」の習得と練習に焦点を当てます。両者は併用されることも多く、患者の障害像に応じて使い分けられます。

概念整理: SSTは、統合失調症 (Schizophrenia) の陰性症状（意欲低下、感情鈍麻、社会的引きこもり）や、自閉スペクトラム症 (Autism Spectrum Disorder, ASD) の対人コミュニケーションの困難さに対して特に有効とされています。

一目で比較！: SST vs 集団精神療法 vs 心理教育

| 項目 | SST | 集団精神療法 | 心理教育 |
| --- | --- | --- | --- |
| 目的 | 対人スキルの獲得 | 自己理解と人間関係の改善 | 疾患理解と対処法の習得 |
| 手法 | ロールプレイとフィードバック | グループ内での対話と相互作用 | 講義と資料提供 |
| 治療者の役割 | ファシリテーター・モデル | 治療的介入者 | 教育者 |

看護過程ポイント

**アセスメント (Assessment)**: 患者の生活背景、対人場面での困難さ（具体的なエピソード）、コミュニケーションの特徴、学習スタイルをアセスメントします。特に、患者自身が「どのような場面で困っているか」を明確にすることが重要です。

**看護計画 (Nursing Plan)**: 患者の目標を一緒に設定します。「レジで会計ができる」「医師に症状を伝えられる」など、具体的で達成可能な目標が効果的です。

**実施 (Implementation)**: 安全で支持的な環境を整え、ロールプレイでは治療者がまずモデルを示します。フィードバックは「良かった点」から伝え、改善点は「～するとさらに良くなりますね」と建設的に伝えます。

**評価 (Evaluation)**: ロールプレイの達成度だけでなく、実際の生活場面でスキルが般化（Generalization）できているかを評価します。

暗記のコツ: SSTの「S」は「Social（社会的）」、「S」は「Skills（技能）」、「T」は「Training（訓練）」と覚えましょう。そして、訓練の方法は「見て（モデリング） → やって（ロールプレイ） → 褒められる（フィードバック）」のサイクルです。スポーツや楽器の練習と同じイメージです。

国試頻出ポイント: SSTは、精神看護学の「治療と看護」の分野から頻出です。特に、統合失調症の看護における重要な非薬物療法として、その目的と方法が問われます。事例問題では、「退院後の生活を見据え、買い物や電車の乗り方など、具体的な社会生活技能を練習する」といった文脈で出題されることが多いです。

出題パターン注意！: 「SSTの目的はどれか」という基本知識問題から、「退院前の患者への看護介入として適切なのはどれか」という状況設定問題に発展します。後者の場合、SSTは「対人スキルの向上」が目的であることを踏まえ、選択肢の中から「ロールプレイ」や「フィードバック」を含むものを選ぶのがポイントです。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**

30代男性、統合失調症で長期入院中。陰性症状が強く、表情は乏しく、会話も最小限です。看護師が「退院後の生活はどうしたいですか？」と尋ねると、「特に…」と答え、目も合わせません。しかし、病棟内の売店で自分からジュースを買いに行くことはできます。この患者さんに対して、どのようにSSTを導入するでしょうか？

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**

1. **観察 (Observation)**: まず、患者さんがすでに持っているスキル（売店での購買行動）を肯定的に評価します。「売店で買い物ができるんですね、とても良いですね。」と伝え、自己効力感を高めます。

2. **アセスメント (Assessment)**: 次に、患者さんが「退院後にやってみたいこと」や「難しいと感じていること」を、押し付けずに探ります。例えば、「コンビニでおにぎりを買う」「電話で予約をする」など、具体的な目標を一緒に考えます。

3. **報告・相談 (Report & Consultation)**: 患者さんの希望を基に、精神科医やPSW（精神保健福祉士）とカンファレンスを行い、SSTプログラムへの参加を検討します。多くの病院では、定期的なSSTグループが開催されています。

4. **介入 (Intervention)**: SSTのセッションでは、まず治療者が「コンビニで店員さんにおにぎりの場所を尋ねる」という場面のモデルを示します。次に、患者さんに同じ場面をロールプレイしてもらい、良かった点（例：「声の大きさがちょうど良かったです」）をフィードバックします。改善点がある場合は、「相手の目を見て話すともっと伝わりやすいかもしれませんね」と提案します。

5. **評価 (Evaluation)**: ロールプレイが上手くできたら、実際に病院の売店やコンビニに行く「実地練習」に発展させることもあります。この際、看護師は見守り役として同行し、成功体験を支援します。

**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**

最重要！ SSTは患者の自尊心を傷つけないように、常に支持的で肯定的な雰囲気で行うことが絶対条件です。患者が「できない」と感じて落ち込まないように、難易度は患者の現在の機能レベルに合わせて調整します。また、急性期症状（幻覚・妄想）が強い時期にはSSTは適応とならず、まずは薬物療法で症状を安定させることが優先されます。患者の疲労サインにも注意し、無理強いはしません。

看護プロトコル: SSTの記録には、「場面設定」「モデリングの内容」「患者のロールプレイの様子」「看護師からのフィードバックの内容」「患者の反応」を具体的に記録します。「表情が柔らかくなった」「声にハリが出てきた」といった行動観察の変化を客観的に記録することが評価につながります。

先輩看護師の一言: 「SSTで大事なのは、『正しい答え』を教えることじゃなくて、患者さんが『自分でできた！』という成功体験を積めるようにサポートすることです。最初はぎこちなくても、何度も練習して、少しずつ自信をつけていくプロセスを一緒に見守ってあげてください。あなたの一言のフィードバックが、患者さんの大きな力になりますよ！」

## 重要概念

- **社会技能訓練 (Social Skills Training, SST)** — 精神疾患を持つ患者の対人関係技能や社会適応能力の向上を目的とした行動療法的アプローチ。ロールプレイとフィードバックを中核とする。
- **ロールプレイ (Role-play)** — SSTの核心的な技法。実際の生活場面を想定し、患者が治療者や他の患者と対人スキルを練習すること。
- **フィードバック** — ロールプレイ後に行われる、患者の行動に対する肯定的・建設的な評価。良かった点を最初に伝え、改善点は提案形式で行う。
- **モデリング** — 治療者やビデオなどが、患者に習得させたい対人スキルの適切な見本を示すこと。患者はそれを観察し、模倣することで学習する。
- **般化** — SSTで練習したスキルを、実際の日常生活の様々な場面で応用できるようになること。SSTの最終的な目標である。

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