# 統合失調症の患者に対する認知行動療法 (CBT) の目的として最も適切なものはどれか?

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> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=370934  
> language: ja  
> subject: 心理学的側面に注目した援助

## 問題

統合失調症の患者に対する認知行動療法 (CBT) の目的として最も適切なものはどれか?

## 選択肢

1. 集団内での社会的役割を獲得させること
2. 患者の過去のトラウマ体験を詳細に想起させること
3. 幻覚や妄想に対する対処スキルを向上させること **✔ 正解**
4. 薬物療法の副作用を軽減すること
5. 患者の性格構造を根本的に変容させること

**正解: 3**

## 解説

統合失調症に対する認知行動療法 (CBT) は、幻覚や妄想などの症状に対する患者の認知の歪みに焦点を当て、症状への対処法や現実検討能力を高めることを目的とする。選択肢3はトラウマ処理療法に該当し、選択肢5は社会生活技能訓練 (SST) の目的に近い。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、統合失調症 (Schizophrenia) に対する 認知行動療法 (Cognitive Behavioral Therapy, CBT) の治療目的を問うています。CBTは患者の「思考 (認知)」と「行動」のパターンに介入し、苦痛な症状への適応能力を高める心理社会的介入です。

**1. 核心概念の分析 (Key Concept)**

統合失調症の陽性症状（幻覚・妄想）は薬物療法で改善しますが、完全に消失しない場合や、症状による苦痛が残ることがあります。CBTは「症状をなくす」ことよりも、「症状と共存しながら生活の質 (QOL) を維持・向上させる」ことに重点を置きます。具体的には、幻聴に対する対処法（気をそらす、声の内容を批判的に評価する）や、妄想の現実検討（根拠を一緒に確認する）を支援します。

**2. 正解の根拠 (Answer Rationale)**

正解は③番「幻覚や妄想に対する対処スキルを向上させること」です。

最重要！ 統合失調症のCBTは、患者が自分の症状を「自分の一部」として捉え直し（メタ認知）、症状に振り回されずに行動できるようにすることを目標とします。これにより、再発予防や社会機能の維持に寄与します。

**3. 誤答の分析 (Distractor Analysis)**

混同注意！ ①番「集団内での社会的役割を獲得させること」は 社会生活技能訓練 (SST) の目的です。

②番「患者の過去のトラウマ体験を詳細に想起させること」は トラウマ焦点化認知行動療法 (TF-CBT) やPTSDの治療に用いられる手法であり、統合失調症の急性期には禁忌となる場合があります。

④番「薬物療法の副作用を軽減すること」は薬剤調整や副作用対策が主であり、CBTの直接的な目的ではありません。

⑤番「患者の性格構造を根本的に変容させること」は精神力動的なアプローチであり、CBTの目標ではありません。CBTは「認知の修正」を通じて症状への適応を支援しますが、性格変容を目指すものではありません。

**4. 関連概念の整理 (Related Concepts)**

統合失調症の心理社会的介入には、CBTの他に SST、心理教育 (Psychoeducation)、家族療法 (Family Therapy)、アサーショントレーニング (Assertive Community Treatment, ACT) などがあります。それぞれの目的と手法を整理して覚えましょう。CBTは「症状への対処法」、SSTは「対人スキル」、心理教育は「疾患理解と再発予防」が焦点です。

概念整理: 統合失調症のCBTは、幻覚・妄想に対する患者の「認知の歪み」に介入し、症状への対処スキル向上と現実検討能力の強化を図る。症状の完全消失ではなく、QOL向上と再発予防が最終目標である。

一目で比較！

| 介入法 | 目的 |
| --- | --- |
| CBT | 症状への対処スキル向上・認知の修正 |
| SST | 対人関係・社会的役割の獲得 |
| 心理教育 | 疾患理解・再発予防・服薬アドヒアランス向上 |
| 家族療法 | 家族の理解促進・患者支援環境の整備 |

看護過程ポイント: アセスメントでは患者が最も苦痛と感じている症状（例: 特定の幻聴の内容）を詳細に聴取。看護診断例として「思考過程の変調 (Disturbed Thought Processes)」や「非効果的対処 (Ineffective Coping)」が考えられる。計画・実施では、CBTの技法（例: 思考記録表の活用、行動実験）を看護ケアに取り入れる。評価では、患者が症状に対して「少し怖いけど、大丈夫だと思えるようになった」といった主観的変化を重視する。

暗記のコツ: CBT → **C**ognitive（認知）**B**ehavioral（行動）**T**herapy → 「症状と上手に付き合う方法を学ぶ」と覚えましょう！SST → **S**ocial（社会）**S**kills（スキル）**T**raining → 「人との関わり方を練習する」です。

国試頻出ポイント: 統合失調症の治療は「薬物療法が基本」であり、CBTは「補完的治療」として位置づけられる。問題文で「目的」を問う場合、「症状への対処」がキーワードになる。他の心理社会的介入（SST、心理教育）と混同しないように！

出題パターン注意！: 「統合失調症の急性期症状が落ち着いた患者に、退院前に開始する心理社会的介入として適切なのはどれか？」という形で、時期と目的を問う出題が増えている。急性期は安静と薬物療法が優先され、CBTは症状が安定した回復期～維持期に導入される。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**

30代男性。統合失調症 (Schizophrenia) で入院中。薬物療法で幻聴は軽減したが、「『お前はダメな人間だ』という声が時々聞こえる」と看護師に話す。患者はその声に対して「そうかもしれない…」と落ち込むことが多い。医師からCBT導入の指示があり、看護師が初回セッションを担当することになった。

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**

最重要！ まず患者とのラポール形成を最優先。症状への対処法を押し付けるのではなく、患者の体験を共感的に受け止める。「その声はいつ頃聞こえますか？どんな時に強くなりますか？」と症状のパターンを一緒に整理する。

次に、認知の歪みに気づく支援を行う。「その声の言うことは100％正しいと思いますか？」「反証となる事実はありますか？（例: 今日、看護師に褒められたこと）」と、幻聴の内容を批判的に検討するよう促す。

対処法として、行動活性化（気分が落ち込んでいる時こそ、散歩や作業に参加する）や、注意転換（好きな音楽を聴く、計算をする）を提案する。

**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**

危険！ CBT実施中に患者の症状が悪化（幻聴の命令内容が危険なものになる、興奮状態になる）した場合は、直ちにセッションを中断し、安全を確保。医師に報告し、薬物療法の再調整を依頼する。

注意！ CBTは強制的に行わない。患者のペースと意思を尊重し、無理に認知の修正を試みると、かえって患者の不安や混乱を招く。

看護プロトコル: 観察項目：症状（幻聴の内容・頻度・強度）、気分（抑うつ・不安）、行動（引きこもり・衝動性）、CBTへの取り組み姿勢。報告基準（SBAR）：S（状況）「CBT実施中、幻聴の内容が命令的になりました」B（背景）「患者は『外に出ろ』という声が聞こえると言っています」A（アセスメント）「自傷他害のリスクが高いと判断します」R（推奨）「医師の診察と薬剤調整が必要です」。記録：セッションの内容、患者の発言、看護師の介入、患者の反応を客観的に記録。

先輩看護師の一言: 「統合失調症のCBTは、患者さんに『症状を否定するな』と言っているのではなく、『症状と上手に付き合う方法を一緒に探そう』という姿勢が大切です。国試では『目的は症状への対処スキル向上』と覚えておけば大丈夫。現場では、患者さんの『いつもと違う』サインを見逃さないこと。症状が悪化する前に、薬物療法の調整が必要なケースも多いですよ！」

## 重要概念

- **認知行動療法 (CBT)** — 統合失調症患者の幻覚・妄想に対する認知の歪みを修正し、症状への対処スキルを向上させる心理療法。
- **社会生活技能訓練 (SST)** — 対人関係や日常生活に必要な社会的スキルを習得するための訓練。
- **心理教育** — 患者と家族に疾患の知識、治療法、再発予防策を提供する支援。
- **幻覚 (Hallucination)** — 実体のない知覚体験。統合失調症では幻聴が最も多い。
- **妄想 (Delusion)** — 客観的な反証があっても訂正不可能な誤った確信。

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