# ピアジェ(Piaget,J.)の認知発達理論において、感覚運動期に獲得される最も重要な概念はどれか?

> source: MyMerci (mymerci.kr)  
> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=370923  
> language: ja  
> subject: 心理学的側面に注目した援助

## 問題

ピアジェ(Piaget,J.)の認知発達理論において、感覚運動期に獲得される最も重要な概念はどれか?

## 選択肢

1. 抽象的思考
2. 対象の永続性 **✔ 正解**
3. 保存の概念
4. 仮説演繹的推論
5. 脱中心化

**正解: 2**

## 解説

感覚運動期（0～2歳）では、乳児は感覚と運動を通して世界を理解する。この時期に獲得される最も重要な概念は「対象の永続性」であり、目に見えなくなっても対象が存在し続けることを理解する能力である。保存の概念は前操作期から具体的操作期にかけて獲得される。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、発達心理学の基礎であり、小児看護学において子どもの成長発達を理解する上で欠かせないピアジェ (Piaget, J.) の認知発達理論における、各段階の獲得概念を問うています。特に感覚運動期 (Sensorimotor Stage) は、乳児が視覚や聴覚などの感覚と、手足を動かす運動を統合して世界を認識する段階です。この時期の最大の認知発達の到達点が、目に見えなくなった物も存在し続けるという理解、すなわち最重要！ 対象の永続性 (Object Permanence) です。これは、記憶や思考の基盤となり、後の「いないいないばあ」遊びや分離不安の発現とも関連する重要な概念です。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**

最重要！ 正解は②番の対象の永続性 (Object Permanence) です。生後8～12ヶ月頃から獲得され始め、生後18～24ヶ月頃に完成します。この概念を獲得することで、乳児は「母親が部屋を出て行っても、また戻ってくる」と認識できるようになり、愛着形成や「いないいないばあ」といった社会的遊びの発展に不可欠です。小児看護では、検査や処置で親と離れる際の子どもの不安や反応を理解するために必須の知識です。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**

① 混同注意！ 抽象的思考 (Abstract Thinking) は、形式的操作期（12歳頃～成人）に獲得される概念です。具体的な経験がなくても、仮説や可能性について論理的に考える能力です。

③ 混同注意！ 保存の概念 (Conservation) は、具体的操作期（7～11歳頃）に獲得される概念です。液体や粘土の量が、形を変えても変わらないことを理解する能力で、前操作期の子どもには困難です。

④ 仮説演繹的推論 (Hypothetico-Deductive Reasoning) は、形式的操作期（12歳頃～成人）の特徴です。「もし～ならば、こうなるはずだ」と仮説を立て、系統的に検証する科学的思考の基盤です。

⑤ 脱中心化 (Decentering) は、具体的操作期（7～11歳頃）に発達する能力です。一つの状況を複数の視点から同時に捉えられるようになり、保存の概念の獲得にも関連します。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**

ピアジェの認知発達理論は、以下の4つの段階から構成されます。

| 段階 | おおよその年齢 | 主な特徴・獲得概念 |
| --- | --- | --- |
| 感覚運動期 | 0～2歳 | 対象の永続性、感覚と運動の協応、模倣の開始 |
| 前操作期 | 2～7歳 | 象徴機能（言語獲得）、自己中心性、アニミズム（物に命があると考える） |
| 具体的操作期 | 7～11歳 | 保存の概念、脱中心化、分類・系列化の能力 |
| 形式的操作期 | 12歳～成人 | 抽象的思考、仮説演繹的推論、命題的思考 |

特に、感覚運動期から前操作期への移行は、対象の永続性の完成が重要な指標となります。

概念整理

ピアジェの理論は、子どもの思考が質的に異なる段階を経て発達することを示しています。各段階の特徴的な能力と限界を理解することが、子どもの行動や言動を年齢に応じて適切に解釈する鍵となります。特に対象の永続性は、乳児の認知発達の最初の大きなマイルストーンです。

一目で比較！

| 概念 | 獲得段階 | 簡単な例 |
| --- | --- | --- |
| 対象の永続性 | 感覚運動期 | 「いないいないばあ」で隠れた顔を探す |
| 保存の概念 | 具体的操作期 | 同じ量の水でも、細長いコップと太くて短いコップで量が同じと理解する |
| 抽象的思考 | 形式的操作期 | 「もしタイムマシンがあったら？」という仮定の話で議論する |

看護過程ポイント

小児看護において、子どもの発達段階をアセスメントすることは、年齢に適した説明（プレパレーション）やケアを計画する基盤となります。

- **アセスメント**: 対象の永続性が未獲得の乳児には、親の姿が見えなくなると「存在そのものが消えた」と認識するため、強い分離不安が生じます。入院時は、親の面会時間や、タオルなどの愛着物（トランジショナルオブジェクト）の活用が重要です。

- **看護診断**: 「発達遅延のリスク状態」や「親役割緊張」など、発達段階に応じた看護診断の可能性を検討します。

- **計画・実施**: 感覚運動期の子どもには、ガラガラやぬいぐるみなど、感覚を刺激するおもちゃを用いたプレイセラピーが有効です。処置後には、身体をなでたり優しく包み込むなどのタッチケアも効果的です。

暗記のコツ

「ピアジェの4段階」は「感・前・具・形」と頭文字で覚えましょう。「カン・マエ・グ・ケ」とリズムよく唱えるのも効果的です。各段階のキーワードを結びつけて覚えると良いでしょう。

- 感覚運動期（0-2歳）→ 「見えなくても存在する」（対象の永続性）

- 前操作期（2-7歳）→ 「自己中心的（エゴセントリック）」な考え方

- 具体的操作期（7-11歳）→ 「形が変わっても同じ」（保存の概念）

- 形式的操作期（12歳～）→ 「もしもの話ができる」（抽象的思考）

国試頻出ポイント

このテーマは、小児看護学のみならず、発達心理学の基礎として、以下のような形で頻出します。

1. ピアジェの4段階と年齢の対応、および各段階の代表的な概念の直接的な知識問題。

2. 事例問題で「この年齢の子どもに適した説明方法は？」といった応用問題。

3. 他の発達理論（フロイトの心理性的発達理論、エリクソンの心理社会的発達理論）との比較問題。

特に、感覚運動期と前操作期の区別、具体的操作期と形式的操作期の区別は、頻出の混同ポイントです。

出題パターン注意！

近年の国家試験では、単純な理論の暗記だけでなく、「生後10ヶ月の子どもが、おもちゃを布で隠すと探そうとする行動が見られた。これは何の発達を示すか？」というように、具体的な子どもの行動から発達段階や獲得概念を推測させる問題が増えています。理論を行動と結びつけて理解しておきましょう。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド

**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**

あなたは小児病棟で働く看護師です。生後9ヶ月の女児が、気管支肺炎で入院しました。母親は付き添っていますが、点滴や処置のために子どもを看護師に預けて一時的に病室を離れる必要があります。あなたは母親から「私がいない間、子どもが泣いてしまいそうで心配です」と相談を受けました。

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**

この事例では、乳児が対象の永続性 (Object Permanence) を獲得しつつある段階であることをアセスメントすることが第一歩です。

1. **観察とアセスメント**: 子どもが母親の姿を追うか、母親が離れた後の泣き方の程度、タオルやおもちゃなど、気をそらせるものへの反応を観察します。

2. **計画と介入**: 母親が離れる前に、あらかじめ子どもの好きなガラガラやぬいぐるみを渡しておく、あるいは看護師が優しく抱っこしながら「いないいないばあ」のような遊びを取り入れて注意をそらします。母親には「戻ってくること」を伝えてから離れるよう説明し、短時間の分離から慣らすようアドバイスします。

3. **評価**: 母親の不在中、子どもの落ち着きの度合いと、母親が戻った時の表情や反応（嬉しそうに手を伸ばすか、怒って泣くかなど）を評価し、次のケアに活かします。

**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**

- 乳児の誤飲を防ぐため、渡すおもちゃは大きく、壊れにくく、飲み込めないサイズのものを選びます。

- 点滴ラインやモニターコードに絡まらないよう注意します。

- 分離不安が強い場合、無理に長時間母親と離すことは避け、母親の付き添い時間を調整するなど、個別性に対応します。

看護プロトコル

- **観察項目**: 子どものバイタルサイン、泣き方（声色、持続時間）、母親の顔を見た時の反応、愛着物の有無と使用状況。

- **報告基準（SBAR）**:

- S (状況): 「○○ちゃん、生後9ヶ月、気管支肺炎で入院中。母親が一時的に離室したところ、強い泣きが持続しています。」

- B (背景): 「対象の永続性の発達途上であり、分離不安が強い状態です。おもちゃで気をそらそうとしましたが効果は一時的でした。」

- A (アセスメント): 「強い分離不安によるストレス反応と考えます。酸素化や循環に問題はありません。」

- R (提案): 「母親の早急な帰室が必要と考えます。または、医師の許可を得て、母親の付き添い時間を増やす調整をお願いします。」

- **記録のポイント**: 子どもの行動（泣きの程度、持続時間、何に反応したか）、行った介入（おもちゃを渡した、抱っこした、母親に連絡した）、介入後の反応を具体的に記載します。

先輩看護師の一言

「子どもは『言葉』だけでなく『行動』で多くのことを伝えています。特に乳児の泣き声や視線の動きは、発達段階を理解する上での大切なサインです。ピアジェの理論を知っていると、『なぜこの月齢の子どもは母親が離れるとあんなに泣くのか』という理由が理解でき、対応にも自信が持てるようになります。国試でも、理論を実践に結びつけて考えてみてくださいね！」

## 重要概念

- **ピアジェの認知発達理論** — 子どもの思考が質的に異なる4つの段階（感覚運動期、前操作期、具体的操作期、形式的操作期）を経て発達するという理論。
- **感覚運動期** — 0～2歳。乳児が感覚と運動を通して世界を理解する段階。対象の永続性を獲得する。
- **対象の永続性** — 目に見えなくなった物や人が、そこに存在し続けることを理解する能力。生後8～12ヶ月頃から獲得が始まる。
- **具体的操作期** — 7～11歳。論理的思考が可能になるが、具体的な対象に限定される。保存の概念や脱中心化を獲得する。
- **形式的操作期** — 12歳～成人。抽象的思考や仮説演繹的推論が可能になる。未来や理想について考えることができる。

## 同じテーマの問題

- [フロイトの精神分析理論において、自我が発達する段階として正しいのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=370909)
- [エリクソンの発達段階理論において、青年期の心理社会的課題として正しいものはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=370910)
- [防衛機制のうち、自分の感情や欲求を他者に投影することを何というか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=370911)
- [患者が「私は看護師に嫌われている」と訴えたが、実際は患者自身が看護師に強い敵意を抱いていることが判明した。この患者にみられる防衛機制はどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=370912)
- [マズローの欲求階層説において、生理的欲求の次の階層に位置するものはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=370913)
- [患者が「病気になったのは自分が悪いからだ」と繰り返し自分を責める発言をする。この患者の認知の歪みとして最も適切なものはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=370914)
- [対象関係論において、幼児が「良い対象」と「悪い対象」を統合できず、対象を分割してとらえることを何というか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=370915)
- [ピアジェの認知発達理論において、感覚運動期の特徴として正しいものはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=370916)

---

More free questions: [過去問](https://mymerci.kr/pages/exam_bank.php?exam=jp_nurse)

_学習参考用です。実際の臨床は最新のガイドラインと所属機関のプロトコルに従ってください。_

