# ピアジェの認知発達理論において、感覚運動期の特徴として正しいものはどれか。

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> language: ja  
> subject: 心理学的側面に注目した援助

## 問題

ピアジェの認知発達理論において、感覚運動期の特徴として正しいものはどれか。

## 選択肢

1. 仮説演繹的思考が可能になる
2. 象徴機能が発達する
3. 保存の概念が獲得される
4. 脱中心化が進む
5. 対象の永続性が獲得される **✔ 正解**

**正解: 5**

## 解説

ピアジェの感覚運動期（0～2歳）では、対象の永続性（見えなくなっても対象が存在し続けるという理解）が獲得される。保存の概念と脱中心化は具体的操作期、象徴機能は前操作期、仮説演繹的思考は形式的操作期の特徴である。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、発達心理学の基礎であり、小児看護学において子どもへの関わり方を理解する上で非常に重要なピアジェの認知発達理論 (Piaget’s Theory of Cognitive Development) の各段階の特徴を問うています。特に、生後0～2歳頃の感覚運動期 (Sensorimotor Stage) の核心を理解しているかが鍵となります。

1. **核心概念の分析 (Key Concept)**

ピアジェは、子どもの認知発達は質的に異なる4つの段階を経ると提唱しました。

最重要！ **感覚運動期 (0～2歳)** の最大の到達点は、「対象の永続性 (Object Permanence)」 の獲得です。これは、たとえ目に見えなくなっても、物や人が存在し続けるという概念です。例えば、母親が部屋を出ていっても「まだどこかに存在する」と理解できるようになります。この獲得により、分離不安が生じる土台ができます。

正解の根拠として、この「対象の永続性」の獲得こそが感覚運動期の最も重要な特徴です。

2. **正解の根拠 (Answer Rationale)**

選択肢⑤「対象の永続性が獲得される」が正解です。感覚運動期の終わり頃（1歳半～2歳）に、子どもは「見えなくなっても存在する」ことを理解するようになり、これは次の前操作期への移行の指標ともなります。

3. **誤答の分析 (Distractor Analysis)**

混同注意！ 各段階の特徴をしっかり区別しましょう。

- ①番「仮説演繹的思考 (Hypothetico-Deductive Reasoning)」：これは混同注意！ 形式的操作期（12歳～成人）の特徴です。抽象的な問題に対して仮説を立て、論理的に検証する能力です。

- ②番「象徴機能 (Symbolic Function)」：これは前操作期（2～7歳）の特徴です。言葉やイメージを使って、実際に目の前にないものを頭の中で表現できる能力（例：ごっこ遊び）です。

- ③番「保存の概念 (Conservation)」：これは具体的操作期（7～11歳）の特徴です。液体の形を変えても量は変わらないなど、外見が変化しても本質的な属性は変わらないことを理解します。

- ④番「脱中心化 (Decentration)」：これも具体的操作期（7～11歳）の特徴です。物事を一つの側面だけでなく、複数の側面から同時に捉えられるようになる能力です。

4. **関連概念の整理 (Related Concepts)**

この理論は、子どもの遊びや学習、そして病気や入院時のストレス理解に直結します。例えば、感覚運動期の子どもが入院した場合、見慣れない環境で親が見えなくなると強い不安（見知らぬ人への不安、分離不安）を示すのは、「対象の永続性」が未熟で「親はもう戻ってこない」と感じるからです。

また、各段階の「発達課題（エリクソンの発達段階理論など）」とも関連づけて学習すると、より深い理解につながります。

概念整理
**ピアジェの認知発達理論 4段階**

| 段階 | おおよその年齢 | 主な特徴 |
| --- | --- | --- |
| 感覚運動期 | 0～2歳 | 感覚と運動による探索。対象の永続性の獲得。 |
| 前操作期 | 2～7歳 | 象徴機能（ごっこ遊び）。自己中心性（自己中心性思考）。 |
| 具体的操作期 | 7～11歳 | 保存の概念。脱中心化。可逆性（思考の可逆性）。 |
| 形式的操作期 | 12歳～成人 | 仮説演繹的思考。抽象的概念の理解。 |

一目で比較！
**「対象の永続性」vs「保存の概念」**

- **対象の永続性**：目に見えなくなっても「存在し続ける」ことの理解。感覚運動期の獲得課題。
- **保存の概念**：見た目が変わっても「本質（量・数・重さ）」は変わらないことの理解。具体的操作期の獲得課題。
混同注意！ どちらも「変化しても変わらないもの」を理解する点は似ていますが、対象は「存在の持続」、保存は「属性の不変性」という違いがあります。

看護過程ポイント
- **アセスメント**：子どもの年齢から発達段階を推定し、認知能力や理解度を評価します。例えば、検査や処置の説明をどの程度理解できるかの目安になります。
- **看護診断**：「発達遅延のリスク状態」「不安（親子分離に関連）」「非効果的対処（入院環境への適応困難に関連）」などが考えられます。
- **計画・実施**：発達段階に応じた遊びや説明方法を計画します。感覚運動期の子どもには、触って遊べるおもちゃの提供や、面会時のスキンシップの推奨が有効です。
- **評価**：子どもの反応やストレスサイン（啼泣、睡眠障害、退行行動など）を観察し、介入の効果を評価します。

暗記のコツ
ピアジェの各段階は、語呂合わせやイメージで覚えましょう。

- **感覚運動期**：「感（かん）＝感じる」「運（うん）＝動く」→「見えなくなってもまだある！(対象の永続性)」

- **前操作期**：「前（まえ）」に進んだけど「自己中（自己中心性）」で「ごっこ遊び（象徴機能）」が好き。

- **具体的操作期**：「具体的」なモノを使えば「保存（保存の概念）」できる。

- **形式的操作期**：「形式」にとらわれず「仮説（仮説演繹的思考）」を考えられる。

国試頻出ポイント
看護師国家試験では、単純に「感覚運動期＝対象の永続性」の知識を問うだけでなく、

- 「子どもの発達段階に応じた関わり方（事例問題）」

- 「小児の入院が発達に与える影響」

- 「エリクソンやフロイトの発達理論との比較問題」

という形で出題されることが多いです。最重要！ 「この年齢の子どもには、どのような関わりが適切か？」という視点で、各段階の特徴を「看護介入」と結びつけて覚えましょう。

出題パターン注意！
例えば、「生後10か月の乳児が入院した。看護師の関わりとして適切なのはどれか」という事例問題では、感覚運動期の特徴（対象の永続性が未獲得、見知らぬ人への不安）から、「母親の面会を頻回にする」「退院後も継続した関わりが必要」といった選択肢が正解となりやすくなります。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**

生後8か月の女児、Aちゃん。気管支肺炎で入院しました。母親は付き添っていますが、夜間に採血や処置のために一時的に母子が離れる場面があります。Aちゃんは母親が見えなくなると激しく泣き叫びます。看護師として、どのような関わりが必要でしょうか？

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**

最重要！ Aちゃんは感覚運動期にあり、「対象の永続性」が未獲得なため、母親が見えなくなると「もう戻ってこない」と感じ、強い不安と分離不安を生じます。
- **観察**：Aちゃんの啼泣の程度、バイタルサイン（心拍数・呼吸数の上昇などストレス反応）、母親の表情や対応、Aちゃんと母親の愛着形成の状態を観察します。
- **アセスメント**：Aちゃんの激しい泣きは、発達段階に正常な反応であり、母親との愛着関係が形成されている証拠です。
- **報告**：処置時の対応方法について、医師や看護チームで事前に共有します。「母親同席での処置が可能か」「鎮静の必要性はないか」を確認します。
- **介入**：
- 可能な限り、処置や検査は母親が同席できるタイミングで行うか、母親がそばにいる状態で実施します。
- どうしても離れなければならない場合は、Aちゃんに母親の愛用の品（タオルやおもちゃ）を持たせる、短時間で終わらせる、処置後はすぐに母親のもとへ連れて行くなどの工夫をします。
- 母親には「この時期の赤ちゃんは、お母さんがいなくなるのがとても不安なんだよ。決して甘えているわけではないんだよ」と説明し、安心してもらいます。
- **評価**：処置後のAちゃんの落ち着き具合、母親のストレスや不安の程度を評価し、次回の対応に活かします。

**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**

- 危険！ 強い啼泣は、チアノーゼや酸素飽和度の低下を招く可能性があります。特に呼吸器疾患のAちゃんは注意が必要です。
- 母親の付き添いが難しい場合は、ナースコールの位置や対応方法を再確認し、緊急時の対応を明確にしておきます。
- 退院時には、今後の発達段階に応じた関わり方（母親から離れる練習など）についても相談に乗れると良いでしょう。

看護プロトコル
**観察項目**：バイタルサイン（特に呼吸状態、SpO2）、啼泣のパターンと強さ、母親との分離時の反応、退行行動の有無。

**報告基準（SBAR）**：Situation（状況）、Background（背景：生後8か月、感覚運動期のため分離不安が強い）、Assessment（評価：処置時の啼泣が強くSpO2が低下）、Recommendation（提案：母親同席での処置が可能か確認）の形式で報告します。

**記録のポイント**：発達段階、観察された反応（分離不安の程度）、行った看護介入とその効果、母親への説明内容と反応を記録します。

先輩看護師の一言
「ピアジェの理論は、教科書の中だけの話じゃありません！『なんでこの子はママがいないとこんなに泣くの？』『なんでこの子には『痛くないよ』って説明しても伝わらないの？』という現場の疑問を解決してくれる、まさに**臨床の羅針盤**です。発達段階が分かれば、子どもへのケアがぐっとラクになり、保護者への説明もスムーズになりますよ！」

## 重要概念

- **ピアジェの認知発達理論** — 子どもの認知発達を質的に異なる4つの段階（感覚運動期、前操作期、具体的操作期、形式的操作期）に分けて説明した理論。
- **感覚運動期** — 0～2歳。感覚と運動を通して世界を理解する時期で、最大の獲得課題は対象の永続性。
- **対象の永続性** — 物や人が視界から消えても存在し続けるという概念。感覚運動期の終わり頃に獲得される。
- **前操作期** — 2～7歳。象徴機能（ごっこ遊び）が発達する一方で、自己中心性が強い時期。
- **具体的操作期** — 7～11歳。保存の概念や脱中心化、可逆性が獲得され、論理的思考が可能になる時期。

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