# 身体症状症（身体表現性障害）患者の痛みに対する症状マネジメントとして、適切なのはどれか。

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> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=370901  
> language: ja  
> subject: 生物学的側面に注目した援助

## 問題

身体症状症（身体表現性障害）患者の痛みに対する症状マネジメントとして、適切なのはどれか。

## 選択肢

1. 痛みの訴えを否定せず受け止める **✔ 正解**
2. 痛みの原因を説明するため検査を繰り返し実施する
3. 痛みの記録をつけるよう指示する
4. 痛み止めの増量を医師に依頼する
5. 痛みは気のせいだと伝え注意をそらす

**正解: 1**

## 解説

身体症状症の症状マネジメントでは、患者の痛みの訴えを否定せずに受け止め、共感的な態度で関わることが基本である。不必要な検査や薬剤の増量は症状を固定化させる可能性がある。痛みの記録は患者の症状への過度な注目を促すため避ける。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、身体症状症 (Somatic Symptom Disorder) の患者に対する症状マネジメントの基本を問うています。身体症状症は、心理社会的な要因が身体的症状（特に痛み）の発症・持続に強く関与する病態であり、単なる身体疾患とは異なるアプローチが必要です。痛みの存在を否定せず、患者の苦痛に共感的に関わることが治療の基盤となります。不必要な検査や薬剤の増量は、患者の「身体に異常がある」という信念を強化し、症状を慢性化させるリスクがあります。

1. **核心概念の分析 (Key Concept)**: 身体症状症では、痛みなどの症状は心理社会的ストレス (Psychosocial Stress) が身体化 (Somatization) したものと考えられます。患者は「自分の症状は身体的病気によるもの」と確信していることが多く、これを否定すると治療関係が破綻します。看護師は受容 (Acceptance) と 共感 (Empathy) を基本姿勢とし、症状を緩和するための リラクセーション (Relaxation) や 認知行動療法 (Cognitive Behavioral Therapy, CBT) などの非薬物的介入を中心とした症状マネジメントを提供します。

2. **正解の根拠 (Answer Rationale)**: 最重要！ 正解は「1. 痛みの訴えを否定せず受け止める」です。患者の主観的な苦痛をまずは認め、共感を示すことで信頼関係 (Therapeutic Alliance) を構築します。この信頼関係があって初めて、心理的要因の探索や症状への適応的な対処法の指導へと発展できます。否定や説得は逆効果です。

3. **誤答の分析 (Distractor Analysis)**:

- **2. 痛みの原因を説明するため検査を繰り返し実施する**: 混同注意！ 身体症状症の診断は、器質的疾患の除外を前提としますが、一度診断が確定した後の 不要な検査の反復 (Unnecessary Repetition of Tests) は、患者の疾病信念 (Illness Belief) を強化し、症状の固定化や医療への依存を促進するため禁忌です。

- **3. 痛みの記録をつけるよう指示する**: 痛みの記録は患者に症状への注意を向けさせ、症状の知覚を増強させる可能性があります。症状への過度な注目 (Hypervigilance to Symptoms) は身体症状症の病態を悪化させるため、推奨されません。

- **4. 痛み止めの増量を医師に依頼する**: 鎮痛薬の増量は対症療法に過ぎず、心理社会的要因への根本的アプローチになりません。また、薬剤依存 (Drug Dependence) や 鎮痛薬乱用 (Analgesic Overuse) のリスクを高めるため、優先されるべき対応ではありません。

- **5. 痛みは気のせいだと伝え注意をそらす**: 患者の苦痛を否定する対応は、治療関係の破綻 (Therapeutic Rupture) を招き、患者の孤独感や無理解感を増強させます。これは最も避けるべき対応です。

4. **関連概念の整理 (Related Concepts)**: 身体症状症は、かつての身体表現性障害 (Somatoform Disorder) から名称変更されました。 混同注意！ 詐病 (Malingering) や 作為症 (Factitious Disorder) とは異なり、患者の症状は無意識的なものであり、意図的に作り出しているわけではありません。また、うつ病 (Depression) や 不安症 (Anxiety Disorder) の身体症状として現れる場合との鑑別も重要です。

概念整理: 身体症状症 (Somatic Symptom Disorder) の中核は、苦痛な身体症状とそれに伴う過剰な思考・感情・行動です。治療の基本は、患者の症状を否定せずに受け止めつつ、心理社会的要因への気づきを促す支持的アプローチです。

一目で比較！:

| 疾患 | 症状への意識 | 動機 | 看護師の基本姿勢 |
| --- | --- | --- | --- |
| 身体症状症 | 無意識（症状は現実） | 苦痛の表現 | 共感的受容 |
| 詐病 (Malingering) | 意図的（偽装） | 二次的利得（金銭・逃避など） | 客観的事実に基づく対応 |
| 作為症 (Factitious Disorder) | 意図的（自分で作り出す） | 患者役割の獲得 | 症状への過度な注目を避ける |

看護過程ポイント: **アセスメント**: 痛みの部位・性質・強度・持続時間・増悪/寛解因子に加え、症状に伴う患者の思考（「何か悪い病気では」）や行動（頻回な受診）をアセスメント。**看護診断**: 非効果的対処 (Ineffective Coping)、慢性疼痛 (Chronic Pain)。**計画**: 患者との信頼関係構築、症状の受容、リラクセーション技法の指導、生活リズムの調整。**実施**: 共感的傾聴、症状日記ではなく活動日記の提案、医師との連携（不必要な検査や投薬を避ける）。**評価**: 患者の症状に対する捉え方の変化、QOLの改善。

暗記のコツ: 「身体症状症の症状マネジメントは、『認める（否定しない）』『共感する』『寄り添う』の3原則」と覚えましょう。検査や薬に頼る対応は「症状を固める」とイメージすると記憶に残りやすいです。

国試頻出ポイント: このテーマは、精神看護学の「身体症状症・関連症群」からの出題で、特に「患者の訴えへの対応」が頻出です。状況設定問題で「患者が胸痛を訴えているが検査では異常がない」という事例が出た場合、選択肢の中から「共感的な態度で受け止める」を選べるようにしておきましょう。

出題パターン注意！: 「痛みの訴えがある患者に対して、適切な対応を選べ」という基本的な知識問題だけでなく、「薬剤師から『この患者は鎮痛薬を頻回に要求するが検査では異常がない』と相談があった。看護師の対応として適切なのはどれか」といった、多職種連携の視点を含んだ発展問題にも対応できるようにしておきましょう。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
- **臨床シナリオ (Clinical Scenario)**: 40代女性、身体症状症と診断され内科外来に通院中。今日も「頭が割れるように痛い。MRIでも異常なしと言われたけど、絶対に何かあると思う」と強い不安とともに痛みを訴えています。主治医は「またか」と少し疲れた様子です。あなたは担当看護師としてどのように対応しますか？
- **看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**:

**1. 観察とアセスメント**: まずは患者の言葉を遮らず、うなずきながら最後まで傾聴します。「お辛いですね」と共感の言葉をかけます。痛みの強さ（NRSなど）や性状を確認しつつ、患者の表情や態度から不安や抑うつの程度もアセスメントします。

**2. 対応戦略**: 痛みの存在を否定せず「MRIで異常がなかったとしても、あなたが感じている痛みは確かに存在しますね」と伝えます。その上で、「一緒に痛みと上手く付き合っていく方法を考えてみませんか？」と、症状への対処方法（リラクセーション、活動と休息のバランスなど） へと話題を誘導します。

**3. 報告・連携**: 主治医には「患者さんは強い痛みと不安を訴えていました。共感的に対応し、次回は生活リズムやストレス対処について話し合う予定です。不必要な検査や増薬は避けたいところです」と SBAR (Situation-Background-Assessment-Recommendation) を用いて報告し、治療方針を共有します。
- **患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**:

- 最重要！ 患者の症状を「気のせい」と否定しない。これは治療関係の崩壊に直結します。

- 急変の見落としに注意！ 身体症状症と診断されていても、新たな器質的疾患（くも膜下出血、脳腫瘍など）が発症する可能性は常にあります。「いつもと違う」症状やバイタルサインの異常を見逃さない臨床判断が看護師には求められます。

- 薬物依存のリスク: 患者からの鎮痛薬の頻回な要求には、主治医と相談の上で慎重に対応します。

看護プロトコル: **観察項目**: 痛みの性質・強度・部位・持続時間・誘因・随伴症状、バイタルサイン、不安・抑うつの程度、睡眠・食事・活動の状態、服薬状況。 **報告基準（SBAR）**: S: 患者が頭痛を訴えている。B: 身体症状症で通院中、検査では異常なし。A: 痛みの強さはNRS 8/10、表情は苦悶様、不安が強い。R: 痛みの否定は避け、共感的な対応を継続したい。増薬や再検査については相談したい。 **記録のポイント**: 患者の訴えた内容（主観的データ）、看護師の対応、患者の反応を客観的・具体的に記録する。

先輩看護師の一言: 「身体症状症の患者さんは、本当に身体が辛いんです。それを『気のせい』『異常なし』と繰り返し言われることで、より孤独感や無理解感が強まります。まずはその辛さを認めてあげること。『その痛みは、あなたにとっては100%現実のものですよね』と伝えるだけで、患者さんの表情がふっと和らぐことがあります。私たち看護師は、検査結果ではなく、患者さんの語る物語（Narrative）を聴くプロフェッショナルでありたいですね。国試でも、正解を暗記するのではなく、『患者さんの立場に立ったらどうするか』を想像して解いてみてください。」

## 重要概念

- **身体症状症 (Somatic Symptom Disorder)** — 身体的症状に著しい苦痛と日常生活の障害を伴い、症状に対する過剰な思考・感情・行動を特徴とする疾患。かつての身体表現性障害から名称変更された。
- **共感** — 患者の感情や体験を理解し、その気持ちを伝え返すこと。身体症状症の患者との信頼関係構築に不可欠な態度。
- **疾病信念 (Illness Belief)** — 患者が自分の症状や病気について持つ考えや確信。身体症状症では「身体に異常がある」という強い信念が症状を増悪させる。
- **認知行動療法 (Cognitive Behavioral Therapy, CBT)** — 思考（認知）と行動のパターンを修正することで症状の改善を図る心理療法。身体症状症の症状マネジメントに有効とされる。
- **二次的利得 (Secondary Gain)** — 病気であることによって得られる利益（周囲の関心、責任の回避など）。詐病では意図的な動機となるが、身体症状症では無意識的な要素が関与する。

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