# リエゾン精神看護の対象となる患者の状態として、最も適切なものはどれか。

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> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=370847  
> language: ja  
> subject: 精神看護の基盤となる援助

## 問題

リエゾン精神看護の対象となる患者の状態として、最も適切なものはどれか。

## 選択肢

1. 胃がん術後で疼痛が強いが、精神症状は認められない患者
2. アルツハイマー型認知症で、介護施設に入所中の患者
3. 統合失調症で幻覚が持続し、精神科閉鎖病棟に入院している患者
4. 強迫性障害で、自宅で外出が困難となっている患者
5. 糖尿病治療中で、治療意欲が低下し抑うつ状態となった患者 **✔ 正解**

**正解: 5**

## 解説

リエゾン精神看護は、一般科病棟や外来において、身体疾患の治療中に精神的な問題（抑うつ、不安、不眠、治療拒否など）が生じた患者を主な対象とする。選択肢3は、身体疾患（糖尿病）の治療中に抑うつ状態が出現しており、リエゾン精神看護の介入対象として適切である。他の選択肢は、精神科病棟や介護施設、在宅など、リエゾン精神看護の主たる活動領域とは異なる。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、リエゾン精神看護 (Liaison Psychiatric Nursing) の定義と対象を正しく理解しているかを問うています。リエゾン精神看護とは、精神科以外の一般科病棟（内科、外科、整形外科など）や救急外来、一般診療科を受診する患者を対象に、身体疾患の治療経過中に生じた精神症状や心理社会的問題に対して、看護師が専門的な精神看護を提供する活動です。「リエゾン（liaison）」は「連携、橋渡し」という意味で、コンサルテーション・リエゾン精神医学 (Consultation-Liaison Psychiatry) の概念を看護に応用したものです。

1. **核心概念の分析 (Key Concept)**: リエゾン精神看護の対象は、一般病院（総合病院）の身体疾患患者です。患者は、身体疾患の治療を主目的として入院または通院しており、その過程で二次的に生じた精神症状（抑うつ、不安、不眠、せん妄、治療拒否、適応障害など）に対して支援を行います。精神科病棟の入院患者や、精神疾患を主訴に精神科外来に通院する患者は、リエゾン精神看護の主たる対象ではありません。
2. **正解の根拠 (Answer Rationale)**: 選択肢5「糖尿病治療中で、治療意欲が低下し抑うつ状態となった患者」は、身体疾患（糖尿病）の治療中に、二次的に抑うつ状態という精神症状が出現しています。これはリエゾン精神看護の最も典型的な介入対象です。一般病棟や外来において、治療意欲の低下（アドヒアランス低下）や抑うつ状態への専門的介入が必要とされます。
3. **誤答の分析 (Distractor Analysis)**:
- 混同注意！ ①番（胃がん術後で疼痛が強いが、精神症状は認められない患者）: 疼痛コントロールは主に緩和ケアチームや外科病棟看護師の役割であり、精神症状を認めないため、リエゾン精神看護の直接的な対象とはなりません。
- ②番（アルツハイマー型認知症で、介護施設に入所中の患者）: 介護施設が主な生活の場であり、リエゾン精神看護が活動する一般病院の領域外です。認知症高齢者のケアは、老年看護や介護施設の看護師・介護職の役割です。
- ③番（統合失調症で幻覚が持続し、精神科閉鎖病棟に入院している患者）: 混同注意！ これは精神科病棟における専門的な精神看護の対象であり、身体疾患を主訴とするリエゾン精神看護の対象ではありません。
- ④番（強迫性障害で、自宅で外出が困難となっている患者）: 精神疾患を主訴に在宅で生活しており、身体疾患治療中の患者ではありません。このような患者は、訪問看護（精神科訪問看護）や精神科デイケアなどの地域精神看護の対象となります。
4. **関連概念の整理 (Related Concepts)**: リエゾン精神看護と似た概念にコンサルテーション・リエゾン精神医学 (Consultation-Liaison Psychiatry) があります。これは精神科医が行う活動で、一般科の医師から依頼を受けて患者を診察（コンサルテーション）し、治療方針について助言（リエゾン）します。看護版であるリエゾン精神看護も同様に、一般科病棟の看護師から相談を受け、患者へのケアの助言や直接介入を行います。

概念整理: リエゾン精神看護の対象は、**一般病院の身体疾患治療中に精神症状が生じた患者**です。精神科病棟や精神科外来、介護施設の患者は対象外です。キーワードは「身体疾患 + 二次的な精神症状 + 一般病院」です。

一目で比較！:

| 領域 | 対象 | 活動場所 |
| --- | --- | --- |
| リエゾン精神看護 | 身体疾患治療中の患者（二次的精神症状） | 一般病棟、一般外来 |
| 精神科看護 | 精神疾患を主訴とする患者 | 精神科病棟、精神科外来 |
| 地域精神看護 | 地域で生活する精神疾患患者 | 訪問看護ステーション、デイケア、在宅 |
| 老年看護（認知症ケア） | 認知症高齢者 | 介護施設、在宅、認知症専門病棟 |

看護過程ポイント: リエゾン精神看護では、一般科看護師へのコンサルテーション（相談支援）が重要な役割です。患者の精神症状のアセスメント、環境調整、コミュニケーション技法の助言、治療拒否への対応策などを提供します。また、せん妄 (Delirium) や抑うつ (Depression)、適応障害 (Adjustment Disorder) が介入の優先度が高い症状です。

暗記のコツ: 「リエゾン＝連携（橋渡し）」と覚えましょう。精神科と一般科の「橋渡し」をする看護です。身体疾患の治療中に「心の不調」が出たらリエゾンの出番！とイメージしてください。

国試頻出ポイント: リエゾン精神看護の対象は、最重要！「一般科病棟に入院中の身体疾患患者で、抑うつ・せん妄・不眠・治療拒否などの精神症状が出現した場合」と出題されます。選択肢に「精神科病棟」「介護施設」「精神科外来」が含まれていたら、それはリエゾンの対象外だと見抜けるようにしましょう。

出題パターン注意！: 単純な知識問題としてだけでなく、事例問題で「一般病棟に入院中のAさん、術後にせん妄状態となった。リエゾン精神看護の看護師はどのように介入するか？」といった形で出題されることがあります。その場合、せん妄のアセスメント（ICUせん妄スクリーニングなど）、環境調整（見当識刺激、睡眠促進）、薬物療法の補助などが介入内容となります。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**: あなたは総合病院の内科病棟に勤務する看護師です。60代女性、糖尿病治療のために入院中ですが、退院が近づくにつれて「どうせ自分は治らない」「食べるのが面倒」と訴え、血糖自己測定やインスリン注射を拒否するようになりました。表情は暗く、涙もろくなり、夜間不眠も認められます。担当医は「糖尿病の治療に専念するように」と促しますが、状況は改善しません。あなたはこの患者さんにどのようにアプローチしますか？
**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**: まず、患者さんの行動を「単なるわがまま」と捉えるのではなく、抑うつ状態 (Depressive State) の可能性をアセスメントします。観察項目として、気分の落ち込み、興味・喜びの喪失、食欲低下、不眠、倦怠感、希死念慮の有無を確認します。次に、リエゾン精神看護の専門看護師（CNS）または精神科医にコンサルテーション（相談）を依頼します。報告の際はSBAR (Situation-Background-Assessment-Recommendation) の形式を用い、「S: 糖尿病治療中の患者が治療拒否をしています。B: 退院が近づき、抑うつ症状が出現。A: うつ病の可能性が考えられます。R: リエゾンチームの介入をお願いします。」と伝えます。チームが介入することで、患者の心理状態に寄り添った糖尿病教育や、必要に応じて抗うつ薬の検討が行われます。
**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**: 最重要！ 抑うつ状態の患者では自殺リスク (Suicide Risk) が高まることがあります。「生きていても仕方ない」「死にたい」などの発言や、自殺の方法を具体的に述べる場合は、緊急対応が必要です。また、治療拒否により血糖コントロールが著しく悪化し、高血糖高浸透圧症候群 (HHS) や糖尿病性ケトアシドーシス (DKA) などの急性合併症を引き起こすリスクもあります。患者の安全を最優先に、医師への報告とリエゾンチームとの連携を迅速に行いましょう。

看護プロトコル: 観察項目：抑うつ症状の程度（PHQ-9などのスクリーニングツール活用）、血糖値、治療アドヒアランス、自殺念慮の有無。報告基準（SBAR）：S: 治療拒否と抑うつ症状の出現。B: 患者背景（糖尿病、退院時期）。A: うつ病の可能性。R: リエゾンチームへのコンサルテーション。記録のポイント：患者の言動を客観的に記録し、チーム内で情報共有する。家族への説明：抑うつ状態は糖尿病の治療経過で起こりうること、専門チームが介入することを説明し、協力を得る。

先輩看護師の一言: 「『病気を治したい』と言う患者さんばかりではありません。治療がつらくて逃げ出したくなる気持ち、私たちはしっかり受け止めてあげてください。リエゾン精神看護は、そんな患者さんの心のSOSをキャッチして、身体と心の両方をケアするための大切なチームの一員です。国試では『どこで活動するか』『どんな患者さんが対象か』を覚えればOK！現場ではもっと奥深いですが、まずは基本をしっかり押さえましょう！」

## 重要概念

- **リエゾン精神看護** — 一般科病棟や外来において、身体疾患の治療中に生じた精神症状や心理社会的問題に対して専門的な精神看護を提供する活動。精神科と一般科の連携（リエゾン）が特徴。
- **コンサルテーション・リエゾン精神医学** — 精神科医が行う、一般科医からの相談（コンサルテーション）に応じ、患者の精神症状の評価や治療方針の助言（リエゾン）を行う精神医学の分野。
- **抑うつ状態** — 気分の落ち込み、興味・喜びの喪失、食欲低下、不眠、倦怠感、希死念慮などを特徴とする精神症状。身体疾患の治療中に二次的に出現することが多い。
- **せん妄** — 急性かつ変動性の意識障害、注意力低下、思考の錯乱、幻覚などを特徴とする症候群。身体疾患の治療中（特に術後やICU）に高頻度で発生し、リエゾン精神看護の重要な介入対象。
- **SBAR** — Situation（状況）、Background（背景）、Assessment（アセスメント）、Recommendation（提案）の頭文字をとった、医療者間の情報伝達のための標準的な報告形式。患者安全のためのツールとして広く用いられる。

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More free questions: [過去問](https://mymerci.kr/pages/exam_bank.php?exam=jp_nurse)

_学習参考用です。実際の臨床は最新のガイドラインと所属機関のプロトコルに従ってください。_

