# アルコール依存症で治療中の患者が「もう酒はやめるつもりだ」と語った。この患者との援助関係を強化するための看護師の応答として最も適切なのはどれか。

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> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=370825  
> language: ja  
> subject: 精神看護の基盤となる援助

## 問題

アルコール依存症で治療中の患者が「もう酒はやめるつもりだ」と語った。この患者との援助関係を強化するための看護師の応答として最も適切なのはどれか。

## 選択肢

1. 「本当にやめられますか。今までも同じようなことを言っていましたよね」
2. 「医師にもそのことを伝えましょう。治療計画を変更してもらいます」
3. 「そう決意されたのですね。どのようにしてやめようと考えていますか」 **✔ 正解**
4. 「断酒はとても難しいことです。無理をしないでくださいね」
5. 「それは素晴らしい決断ですね。ぜひ頑張ってください」

**正解: 3**

## 解説

患者の決意を肯定しつつ、具体的な方法や計画について共に考える姿勢を示すことで、患者の主体性を尊重した援助関係を構築できる。単なる賞賛や過去の失敗の指摘、否定的な見解は患者の意欲を損なう可能性がある。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、アルコール依存症 (Alcohol Dependence) 患者との治療的コミュニケーションと援助関係 (Therapeutic Relationship)の構築を問うています。患者が「もう酒はやめるつもりだ」と自らの意思を表明した場面で、看護師がどのように応答すれば、患者の主体性を尊重し、回復への動機づけを強化できるかが鍵です。最重要！ アルコール依存症の治療では、患者の自己効力感 (Self-Efficacy)と内的動機 (Intrinsic Motivation)を高める関わりが最も重要であり、単なる賞賛や過去の失敗の指摘は逆効果となります。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**
正解は③「そう決意されたのですね。どのようにしてやめようと考えていますか」です。
この応答は、患者の決意をまず**承認・受容**し、その上で具体的な**方法や計画**を尋ねることで、患者が自ら解決策を考えるプロセスを支援しています。これは、動機づけ面接 (Motivational Interviewing, MI)の技法である「引き出し (Eliciting)」と「協同的探索 (Collaborative Exploration)」に合致します。患者の主体性を最大限に尊重し、「どうやったらやめられるか」を一緒に考える姿勢を示すことで、援助関係が強化されます。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**
混同注意！
- ①「本当にやめられますか。今までも同じようなことを言っていましたよね」: 患者の過去の失敗を指摘し、否定的な態度を示しています。これは患者の**自己効力感を低下**させ、抵抗感や罪悪感を強めるため、援助関係を損ないます。
- ②「医師にもそのことを伝えましょう。治療計画を変更してもらいます」: 患者の決意を医療者主導で処理しようとしており、患者の**主体性を無視**しています。医師への報告は重要ですが、まずは患者の話を聴き、共に考える姿勢が必要です。
- ④「断酒はとても難しいことです。無理をしないでくださいね」: 患者の決意に対して否定的な見解を示し、挑戦する前に「無理」と決めつけています。これは患者の**意欲を減退**させ、無力感を助長する恐れがあります。
- ⑤「それは素晴らしい決断ですね。ぜひ頑張ってください」: 一見肯定的ですが、単なる賞賛に終始し、患者自身の計画や内省を促していません。「頑張って」という言葉はプレッシャーとなり、患者が困難に直面した時に「自分は頑張れなかった」と自己評価を下げる原因にもなり得ます。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**
アルコール依存症の看護では、治療的コミュニケーション (Therapeutic Communication)の中でも、特に動機づけ面接 (MI)と認知行動療法 (Cognitive Behavioral Therapy, CBT)の概念が重要です。患者の「変わりたい」という気持ち（アンビバレンス）を尊重し、変化のステージモデル (Stages of Change Model)（前熟考期→熟考期→準備期→行動期→維持期）に沿った関わりが必要です。本問の患者は「準備期」から「行動期」への移行段階にあると考えられます。

概念整理: アルコール依存症の治療における援助関係の強化は、患者の主体性の尊重と自己決定の支援が核心です。看護師は「教える・指示する」立場ではなく、「共に考える・引き出す」ファシリテーターの役割を担います。

一目で比較！:

| 応答タイプ | 効果 | 援助関係への影響 |
| --- | --- | --- |
| 承認＋具体的な計画への問いかけ | 患者の主体性を強化、自己効力感向上 | 良好な関係構築に寄与 |
| 過去の失敗を指摘 | 罪悪感・抵抗感を強化 | 関係を悪化させる |
| 医療者主導の決定 | 患者の主体性を奪う | 依存関係を強化、治療意欲減退 |
| 単なる賞賛や励まし | 一時的には良いが、内省を促さない | プレッシャーになる可能性 |

看護過程ポイント:
- **アセスメント**: 患者の変化への準備性（Readiness to Change）、アンビバレンスの内容、過去の断酒経験とその時の対処法
- **看護診断**: 「非効果的健康維持（Ineffective Health Maintenance）」や「非効果的対処（Ineffective Coping）」が関連しうるが、本問の焦点は**援助関係の強化**であり、診断名を当てはめるより、患者のストレングスに注目する
- **計画・実施**: 動機づけ面接の技法（開かれた質問、承認、繰り返し、要約）を用いて、患者自身の言葉で計画を語れるように支援する
- **評価**: 患者が自らの目標を具体的に語れるようになったか、自己効力感の変化

暗記のコツ: アルコール依存症患者への応答は「**まず承認、次に質問**」と覚えましょう。「そうなんですね」で受け止めてから「どう考えていますか？」と開かれた質問でつなげるのが基本形です。

国試頻出ポイント: 動機づけ面接の基本姿勢（共感、協同、自律性の尊重）は、アルコール依存症に限らず、生活習慣病や精神科全般の患者とのコミュニケーションでも頻出です。患者の「変わりたい」気持ちを引き出す応答が正解になりやすいです。

出題パターン注意！: 本問は患者の発言に対する「看護師の応答」を選ぶ問題です。類似問題として、「患者が治療を拒否した時の応答」「患者が不安を訴えた時の応答」など、様々な場面で応用されます。どの場面でも、患者の感情をまず受容し、主体性を尊重する応答が基本です。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
この概念が実際の精神科病棟や依存症治療施設でどのように適用されるかを説明します。

**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**
40代男性、アルコール依存症で2回目の入院。前回は断酒会に参加せず退院後1ヶ月で再飲酒。今回、治療プログラムの一環で看護師と面談中に「もう酒はやめるつもりだ」と強い口調で語りました。患者はこれまで何度も同じような決意を述べては挫折しています。

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**
1. **観察**: 患者の表情、声のトーン、身体的な離脱症状（振戦、発汗、血圧上昇など）の有無。患者が「やめるつもりだ」と言った時の感情（決意？焦り？不安？）をアセスメントします。
2. **アセスメント**: 「準備期」にあると判断。しかし過去の失敗から「自分はどうせできない」という無力感も背景にある可能性が高いです。単なる賞賛はプレッシャーになりかねません。
3. **報告（SBAR）**: 「S（状況）：40代男性、アルコール依存症の患者様が断酒の決意を表明されました。B（背景）：前回入院時も同様の発言がありましたが、退院後再飲酒しています。A（アセスメント）：今回は患者さん自身から具体的な計画を引き出す支援が必要です。R（提案）：一緒に具体的な行動計画を立てる面接を実施したいと考えています。」
4. **介入**: 最重要！ 本問の正解③のように「そう決意されたのですね。どのようにしてやめようと考えていますか？」と応答し、患者自身の言葉で具体的な方法（例：「断酒会に行く」「仕事帰りの誘いを断る」など）を語ってもらいます。その上で、実現可能性を一緒に検討します。
5. **評価**: 患者が自らの計画を具体的に語れたか、その計画に対する自信の程度を確認します。

**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**
- 禁忌！ 離脱症状が強い急性期の患者には、動機づけ面接は時期尚早です。まずは身体的な安全確保（せん妄、振戦せん妄の予防）と薬物療法（ベンゾジアゼピン系薬剤など）を優先します。
- 患者の「やめる」という決意を決して軽く扱ったり、「また同じこと言ってる」と否定しないこと。それは治療的関係を決定的に壊します。
- 自殺念慮の有無は常にアセスメント。断酒の決意と同時に「自分にはできない」という絶望感が強い場合、自殺リスクが高まることがあります。

看護プロトコル:
- 観察項目: バイタルサイン（特に血圧・脈拍）、離脱症状（CIWA-Arスケール）、睡眠状態、食事摂取量、面談時の言動
- 記録のポイント: 患者の「決意表明」があった事実と、それに対する看護師の応答、患者の反応を客観的に記録。患者自身が語った具体的な計画内容も詳細に記載。
- 多職種連携: 医師（薬物療法調整）、心理士（心理療法）、精神保健福祉士（退院後の社会資源調整）との情報共有が不可欠。

先輩看護師の一言:
「依存症の患者さんは、『やめる』と言うたびに周囲から『どうせ無理』と思われてきた経験を持っています。看護師が初めて『あなたならできるかもしれない』という信頼を、押し付けではなく、本人の計画を一緒に考えることで示せるかどうかが鍵です。『頑張って』ではなく『どうやったらできるかな？』が、患者さんの本当の力を引き出します。国試では、この『患者の主体性を引き出す応答』が常に正解になることを覚えておいてくださいね！」

## 重要概念

- **動機づけ面接 (Motivational Interviewing)** — 患者のアンビバレンス（両価性）を探り、自己決定を尊重しながら行動変容を促進するカウンセリング技法。共感、協同、自律性の尊重が基本姿勢。
- **自己効力感 (Self-Efficacy)** — 特定の行動を成功裏に遂行できるという自信。アルコール依存症の治療では、断酒できるという自己効力感を高めることが再発予防に重要。
- **治療的コミュニケーション (Therapeutic Communication)** — 看護師が患者との関係を治療的に発展させるために意図的に用いるコミュニケーション技法。傾聴、共感、開かれた質問などが含まれる。
- **変化のステージモデル (Stages of Change Model)** — ProchaskaとDiClementeが提唱した行動変容のプロセスモデル。前熟考期、熟考期、準備期、行動期、維持期の5段階からなる。
- **アンビバレンス** — 相反する感情や考えが同時に存在する状態。アルコール依存症患者では「やめたい」と「飲み続けたい」という気持ちが葛藤している。

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More free questions: [過去問](https://mymerci.kr/pages/exam_bank.php?exam=jp_nurse)

_学習参考用です。実際の臨床は最新のガイドラインと所属機関のプロトコルに従ってください。_

