# 統合失調症で入院中の患者が「看護師さんは私のことをわかってくれない」と訴えている。この患者との援助関係を発展させるための看護師の対応として適切なのはどれか。

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> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=370820  
> language: ja  
> subject: 精神看護の基盤となる援助

## 問題

統合失調症で入院中の患者が「看護師さんは私のことをわかってくれない」と訴えている。この患者との援助関係を発展させるための看護師の対応として適切なのはどれか。

## 選択肢

1. 「そのような考えは症状の一部かもしれませんね」と指摘する
2. 「それは誤解です。私はあなたのことを理解しようと努力しています」と説明する
3. 患者の訴えを聞き流し、別の話題を提供する
4. 「そう感じているのですね。どのような点でそう思われましたか」と尋ねる **✔ 正解**
5. 「私の対応に問題があったなら謝ります」と謝罪する

**正解: 4**

## 解説

患者の否定的な感情をまず受け止め、その理由や背景を開かれた質問で尋ねることで、患者の体験を理解しようとする姿勢が伝わり、信頼関係の構築につながる。否定や指摘、回避は関係を悪化させる。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、統合失調症 (Schizophrenia) 患者との治療的コミュニケーション (Therapeutic Communication) と援助関係 (Therapeutic Relationship / Nurse-Patient Relationship) の構築を問うています。患者が「看護師は自分をわかってくれない」と訴える背景には、陽性症状 (Positive Symptoms) による被害的な認知の歪み、あるいは病識の乏しさや孤独感、これまでの対人関係での傷つき体験などが潜んでいる可能性があります。看護師の役割は、この訴えを単なる症状と決めつけず、患者の主観的体験を尊重し、共感 (Empathy) と 受容 (Acceptance) の態度で関わることです。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**
正解は④です。最重要！ 患者が「わかってくれない」と訴えた時、まず看護師がすべきことは、その感情を否定せずに受け止めることです。「そう感じているのですね」と 感情の反映 (Reflection of Feeling) を行い、「どのような点でそう思われましたか」と 開かれた質問 (Open-ended Question) をすることで、患者は自身の思いを言語化しやすくなり、看護師が「理解しようとしてくれている」と感じるきっかけになります。これは、ヒルデガード・E・ペプロウ (Hildegard E. Peplau) が提唱した 対人関係理論 (Interpersonal Relations Theory) の「見知らぬ人 (Stranger)」から「信頼する人 (Trusted Person)」への関係発展の第一歩です。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**
①: 混同注意！ 「症状の一部かもしれない」と指摘することは、患者の訴えを病理化・軽視していると受け取られ、患者は「やはりこの看護師はわかってくれない」と感じ、治療的関係 (Therapeutic Relationship) を損なう可能性が高いです。症状の指摘は、信頼関係が確立した後の適切な場面で行うべきです。
②: 「それは誤解です」と否定することは、患者の主観的体験を否定することになります。患者の現実感覚を無視した対応は、ラポール (Rapport) 形成を阻害し、かえって患者を孤立させます。
③: 訴えを聞き流し別の話題を提供することは、回避 (Avoidance) という防衛機制であり、患者のニーズを無視した対応です。患者は「自分の話を聞いてもらえなかった」という否定的な体験を強化します。
⑤: 看護師が即座に謝罪することは、患者の感情に共感する代わりに「責任を取る」という行動で場を収めようとするものです。この場合、患者は「看護師が悪いと認めた」と受け取る可能性があり、援助関係 (Helping Relationship) の本質的な発展にはつながりません。謝罪が必要な場面（明らかな過失がある場合）とは異なります。

概念整理: **治療的コミュニケーションの基本原則**

| 原則 | 具体的な看護技術 |
| --- | --- |
| 受容 (Acceptance) | 患者の感情や考えを評価せずにそのまま受け入れる。例：「そう思われたのですね」 |
| 共感 (Empathy) | 患者の立場に立ってその感情を理解し、それを言語化して伝える。例：「とても辛い気持ちだったのですね」 |
| 傾聴 (Active Listening) | 非言語的メッセージも含めて注意深く聴く。うなずきやアイコンタクトも重要。 |
| 開かれた質問 (Open-ended Question) | 患者が自由に答えられる質問で、情報を引き出す。「どのように感じましたか？」 |

一目で比較！: **コミュニケーションの阻害要因 vs 促進要因**

| 阻害要因（避けるべき対応） | 促進要因（取るべき対応） |
| --- | --- |
| 否定・指摘：「それは違います」「症状です」 | 受容・反映：「そう感じているのですね」 |
| 回避・話題変更：「ところで…」 | 傾聴・明確化：「もう少し詳しく聞かせてください」 |
| 安易な慰め・同意：「大丈夫ですよ」 | 共感：「つらかったですね」 |
| 価値判断・説教：「それは良くないですよ」 | 中立・非審判的態度：「そういう見方もあるのですね」 |

看護過程ポイント: **アセスメント**: 患者の言語的・非言語的表現、病状（陽性症状・陰性症状の程度）、病識の有無、これまでの対人関係パターンを評価。**看護診断 (Nursing Diagnosis)**: 「コミュニケーション障害 (Impaired Verbal Communication)」や「非効果的対処 (Ineffective Coping)」に関連した「社会的孤立 (Social Isolation)」のリスク。**計画・介入**: 毎日一定の時間、患者のペースに合わせた1対1の関わりを設ける。患者の語った内容を看護記録に残し、チームで共有する。**評価**: 患者が看護師に自身の気持ちを話す頻度が増えたか、表情や態度に変化が見られたか。

暗記のコツ: **「さ・し・す・せ・そ」のコミュニケーション**

「さ」: さすがですね（賞賛・承認）

「し」: しんじてますよ（信頼）

「す」: すごいですね（賞賛）

「せ」: せつめいしてください（開かれた質問）

「そ」: そうなんですね（受容・共感）

この問題では「そ」と「せ」が特に重要です！

国試頻出ポイント: 精神看護学の治療的コミュニケーションは毎年必ず出題されます。特に「患者の否定的な感情や訴えへの対応」は、状況設定問題（事例問題）で頻出です。「まず受け止める」という原則を、どのようなバリエーションの問題でも適用できるようにしておきましょう。

出題パターン注意！: 「統合失調症の患者が『隣の部屋の人が悪口を言っている』と訴えてきた」など、具体的な症状（幻聴や妄想）を伴うケースでも、**まずは患者の感情を否定せず受け止める**という基本姿勢は変わりません。症状の内容に直接「それは幻聴ですよ」と指摘するのではなく、「その声を聞くと不安になるのですね」と共感し、その後で現実確認を促す対応が求められます。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**: 急性期病棟に統合失調症で任意入院中の40代男性。看護師が夜勤で巡視に行くと、患者が「看護師さんは私を監視しているんでしょ？」と強い口調で訴えてきました。あなたはどのように対応しますか？

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**:
1. **観察 (Observation)**: 患者の表情、声のトーン、全身の緊張状態、周囲の刺激（他の患者の物音など）を観察します。バイタルサインの急変や興奮の兆候がないかアセスメントします。
2. **アセスメント (Assessment)**: 「監視されている」という訴えは、被害妄想 (Persecutory Delusion) の可能性が高いですが、まずは患者の不安や恐怖の感情に焦点を当てます。夜間という時間帯や、環境要因（物音、明かりなど）が症状を悪化させていないかも考慮します。
3. **報告 (Report) / 介入 (Intervention)**: 最重要！ まず落ち着いた口調で「そう感じられているのですね。夜に看護師が来ると不安になりますか？」と感情を反映し、開かれた質問をします。患者が興奮している場合は、無理に問い詰めず、「少しお部屋の様子を見に来ただけですよ。何か気になることがあれば教えてくださいね」と穏やかに伝え、患者のペースを尊重します。すぐに否定したり、説得したりしないことが鉄則です。
4. **評価 (Evaluation)**: 患者の興奮が落ち着いたか、表情が和らいだかを確認します。対応後は必ず看護記録に「患者の訴えの内容、看護師の対応、患者の反応」を正確に記載し、チームで情報共有します。

**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**:
- 危険！ 患者が著しく興奮し、他害や自傷の恐れがある場合は、安全を最優先にし、他のスタッフを応援に呼び、医師へ報告の上、必要時は身体的拘束や隔離などの対応を検討します（精神保健福祉法に基づく）。
- 患者との距離感に注意。急に近づいたり、背後から声をかけたりせず、常に患者の視界に入るように立ち、安全な距離（約1〜2メートル）を保ちます。
- ドアは閉め切らず、いつでもスタッフが駆けつけられる環境を整えます。

先輩看護師の一言: 「精神科の看護で最も大切なのは、『この患者さんは今、何を感じているんだろう？』と想像する力です。症状に振り回されず、患者さんの『怖い』『悲しい』『寂しい』という感情に寄り添うこと。国試でも、正解を『覚える』のではなく、『患者さんの気持ちを考えて選ぶ』練習をしてみてください。それが、現場で患者さんとの信頼関係を築く第一歩になります！」

## 重要概念

- **治療的コミュニケーション** — 患者の健康回復や問題解決を目的として、看護師が意図的・計画的に行うコミュニケーション技術。
- **共感** — 患者の立場に立ってその感情や体験を理解し、その理解を患者に伝えること。単なる同情とは異なる。
- **受容** — 患者の言動を評価や批判をせずに、そのまま受け入れる態度。患者が安心して自己表現できる基盤となる。
- **開かれた質問** — 「はい」「いいえ」では答えられない、患者が自由に答えられる質問。情報収集や感情の表出を促す。
- **ラポール** — 患者と看護師の間の信頼関係。温かく、相互理解に基づいた絆。すべての看護介入の基盤となる。

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More free questions: [過去問](https://mymerci.kr/pages/exam_bank.php?exam=jp_nurse)

_学習参考用です。実際の臨床は最新のガイドラインと所属機関のプロトコルに従ってください。_

