# うつ病で休職中の会社員が、復職に向けて「また仕事でミスをしたらどうしよう」と不安を訴えている。ストレングスモデルに基づく看護師の対応として最も適切なのはどれか。

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> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=370815  
> language: ja  
> subject: 精神看護の基盤となる援助

## 問題

うつ病で休職中の会社員が、復職に向けて「また仕事でミスをしたらどうしよう」と不安を訴えている。ストレングスモデルに基づく看護師の対応として最も適切なのはどれか。

## 選択肢

1. 「復職前に仕事のシミュレーションをしてみませんか」と提案する。
2. 「今はまだ復職を焦らなくても大丈夫ですよ」と励ます。
3. 「復職後の仕事量を調整してもらいましょう」と提案する。
4. 「以前、仕事をうまく乗り切った時のことを教えてください」と尋ねる。 **✔ 正解**
5. 「どのようなミスが心配ですか」と不安の内容を詳しく尋ねる。

**正解: 4**

## 解説

ストレングスモデルは、問題や障害ではなく、個人の持つ強みや資源に焦点を当てるアプローチである。患者が不安を訴える中で、過去に仕事をうまく乗り切った経験を尋ねることは、患者自身の持つ対処能力や強みに気づくよう促し、それを今後の資源として活用することを支援する。他の選択肢は、問題解決型の提案や不安の内容確認であり、本人の内なる強みに直接着目した対応とは言えない。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、ストレングスモデル (Strengths Model) に基づく看護介入の知識を問うています。最重要！ ストレングスモデルとは、精神看護の分野で発展したアプローチで、患者の 問題や障害 (Problem/Deficit) ではなく、個人の強み・資源・能力 (Strengths/Resources/Capabilities) に焦点を当てることを基本理念とします。復職への不安を抱える患者に対し、看護師は「できないこと」ではなく「過去にできたこと」に目を向けさせ、自己効力感 (Self-Efficacy) を高める支援が求められます。

1. **核心概念の分析 (Key Concept)**: この問題の核心は、リカバリー (Recovery) 志向の精神看護におけるストレングスモデルの実践です。従来の 混同注意！ 疾病モデル (Medical Model) や問題志向型アプローチ (Problem-Oriented Approach) とは異なり、患者の内在する可能性や社会資源を活用し、希望と主体性を引き出すことが目的です。

2. **正解の根拠 (Answer Rationale)**: 選択肢④「『以前、仕事をうまく乗り切った時のことを教えてください』と尋ねる。」が最も適切です。この対応は、患者の 過去の成功体験 (Past Successful Experience) や 対処スキル (Coping Skill) という強みに焦点を当てています。患者自身が「自分には乗り越えた力がある」と気づくきっかけとなり、リカバリーの原動力となる希望や自信を育む支援になります。

3. **誤答の分析 (Distractor Analysis)**:
- ①「『復職前に仕事のシミュレーションをしてみませんか』と提案する。」: これは問題解決型の具体的な提案であり、患者の強みを引き出すのではなく、看護師主導で解決策を提示しています。混同注意！ 認知行動療法 (CBT) 的な介入に近く、ストレングスモデルの本質ではありません。
- ②「『今はまだ復職を焦らなくても大丈夫ですよ』と励ます。」: これは慰めや励ましであり、患者の不安を軽減する意図はあっても、患者自身の内なる強みに気づかせる効果は乏しいです。かえって患者の主体性を損なう可能性があります。
- ③「『復職後の仕事量を調整してもらいましょう』と提案する。」: 環境調整の提案であり、問題解決志向です。ストレングスモデルでは、患者自身が環境をどう活用するかという視点が重要であり、看護師が代わりに環境を変える提案をするのは異なります。
- ⑤「『どのようなミスが心配ですか』と不安の内容を詳しく尋ねる。」: これは問題や不安の内容を掘り下げる 問題焦点型 (Problem-Focused) のアセスメントです。ストレングスモデルでは、問題ではなく強みに焦点を当てるため、適切ではありません。

4. **関連概念の整理 (Related Concepts)**: ストレングスモデルと対比される概念として、リカバリー (Recovery)、エンパワメント (Empowerment)、希望 (Hope)、ピアサポート (Peer Support) があります。また、解決志向アプローチ (Solution-Focused Approach) とも関連が深く、過去の成功体験（例外探し）を活用する点で共通しますが、ストレングスモデルはより広く個人の全体的な強みを捉える点が特徴です。

概念整理: ストレングスモデルは「人は誰でも強みと可能性を持っている」という前提に立ちます。看護師の役割は、患者の問題を「直す」ことではなく、患者が自分の強みに気づき、それを活用できるように「支援する」ことです。この問題では、復職への不安（問題）ではなく、過去に仕事をうまく乗り切った経験（強み）に注目することが鍵です。

一目で比較！:

| アプローチ | 焦点 | 看護師の対応例 |
| --- | --- | --- |
| ストレングスモデル | 強み・資源・成功体験 | 「以前、どのように乗り切りましたか？」 |
| 問題志向モデル | 問題・障害・欠損 | 「どのようなミスが心配ですか？」 |
| 解決志向アプローチ | 例外・解決策の構築 | 「シミュレーションをしてみませんか？」 |

看護過程ポイント: **アセスメント (Assessment)**: 患者の強みをアセスメントするための質問技法として、ストレングスアセスメント (Strengths Assessment) があります。これは患者の「望み (Wishes)」「資源 (Resources)」「環境 (Environment)」「対処スキル (Coping Skills)」などを体系的に評価します。**看護診断 (Nursing Diagnosis)**: 「非効果的健康管理 (Ineffective Health Management)」や「不安 (Anxiety)」といった問題志向の診断ではなく、「健康増進 (Health Promotion)」や「自己効力感向上の促進 (Readiness for Enhanced Self-Efficacy)」などの診断が適合します。

暗記のコツ: ストレングスモデルは「**で・き・た・こ・と**」に注目！と覚えましょう。「問題（できないこと）」ではなく「強み（できたこと）」に焦点を当てる。問題志向モデルは「**で・き・な・い・こ・と**」に注目。

国試頻出ポイント: ストレングスモデルは、精神看護学の領域で頻出です。特に、リカバリー (Recovery) や エンパワメント (Empowerment) と関連付けた問題が出題されやすい。また、混同注意！ 類似概念である「解決志向アプローチ」「ナラティブアプローチ」「ピアサポート」との違いを整理しておくことが合格の鍵です。

出題パターン注意！: 単純な知識問題（「ストレングスモデルの説明として正しいのはどれか」）だけでなく、事例問題（「うつ病患者の復職支援で、ストレングスモデルに基づく看護師の対応はどれか」）として出題されることが増えています。患者の 語り (Narrative) を引き出す介入と、看護師の アドバイス (Advice) や 指示 (Instruction) を区別できるようにしましょう。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
- **臨床シナリオ (Clinical Scenario)**: 32歳女性、うつ病で休職中。復職面談を前に「また周りに迷惑をかけたらどうしよう」と不安を訴える。ストレングスモデルに基づく看護師のかかわりとして、まず患者のこれまでの「乗り越えた経験」や「得意なこと」「周囲から評価されたこと」を引き出す質問から始めます。
- **看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**: 最重要！ 観察 → アセスメント → 報告 → 介入 → 評価の流れで：まず患者の表情や声のトーンから不安の程度を観察。次に「以前、仕事で困難を乗り越えた時のことを教えていただけますか？」と質問し、患者の強みをアセスメント。その強みを認め、フィードバックします。医師や産業保健スタッフとの情報共有（SBAR）では、患者の強みや希望を伝えることが重要です。
- **患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**: 禁忌！ ストレングスモデルだからといって、患者の「問題」や「不安」を軽視したり、無理に楽観視させたりしないこと。患者の苦しみに共感した上で、強みに目を向けるのが正しい順序です。また、自殺リスク (Suicide Risk) のアセスメントは常に優先されるべきであり、強みに焦点を当てることでリスクを見落とさないよう注意が必要です。

看護プロトコル: 観察項目：表情、発言内容、身体症状（不眠、食欲不振）、服薬状況、自殺念慮の有無。報告基準（SBAR）：S「復職について強い不安を訴えています」B「うつ病で休職中、現在は症状安定」A「患者の強みとして、過去に困難を乗り越えた経験がある」R「ストレングスモデルに基づき、患者の強みを活かした復職支援計画の検討を提案します」。記録のポイント：患者の語った「強み」の具体的内容、看護師の介入（質問内容）、患者の反応を客観的に記録。家族への説明：患者の強みを一緒に認め、支える環境づくりを依頼。

先輩看護師の一言: 「『患者さんの問題点』だけに目を向けがちだけど、ストレングスモデルは『この患者さんが持っている力』に気づくための視点なんだ。『できないこと』を探すのではなく、『できたこと』を一緒に探す看護師でありたいよね。国試では、つい問題解決型の選択肢を選びたくなるけど、『患者さんの強みを引き出す』視点を忘れずに！」

## 重要概念

- **ストレングスモデル** — 個人の問題や障害ではなく、その人の持つ強みや資源、可能性に焦点を当てる看護アプローチ。精神看護のリカバリー概念と深く関連する。
- **リカバリー** — 精神疾患を持つ人が、症状の有無にかかわらず、自分らしい生き方や価値観を取り戻し、社会で希望を持って生活できるプロセス。
- **エンパワメント** — 個人や集団が、自らの生活や健康に関する決定権やコントロールを取り戻し、潜在能力を発揮できるようになるプロセス。ストレングスモデルの重要な目標。
- **問題志向モデル** — 患者の問題や障害、欠損に焦点を当て、それを解決・改善することを目的とする従来の医療モデル。ストレングスモデルと対比される。
- **自己効力感** — 自分がある行動をうまく遂行できるという見通しや確信。ストレングスモデルでは、過去の成功体験を活用して自己効力感を高めることが支援の一つとなる。

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