# 統合失調症の患者が、退院後にアパートで一人暮らしを始めることになった。金銭管理が苦手な患者に対して、看護師が行うセルフケアの援助として最も適切なのはどれか。

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> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=370798  
> language: ja  
> subject: 精神看護の基盤となる援助

## 問題

統合失調症の患者が、退院後にアパートで一人暮らしを始めることになった。金銭管理が苦手な患者に対して、看護師が行うセルフケアの援助として最も適切なのはどれか。

## 選択肢

1. 患者の収入と支出を全て看護師が管理する。
2. 小遣い制にして、必要なものは看護師が購入する。
3. 自由に使わせて、失敗から学ばせる。
4. 金銭管理は家族に任せるように指導する。
5. 生活費の使い方について、患者と一緒に計画を立てる。 **✔ 正解**

**正解: 5**

## 解説

金銭管理は社会生活を送る上で重要なセルフケア能力の一つである。患者の主体性を尊重し、一緒に収支の計画を立てることで、患者自身が管理する力を育むことができる。全てを代行したり、自由にさせすぎることは、患者の自立を妨げたり、生活の破綻を招く可能性がある。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、統合失調症 (Schizophrenia) 患者の退院後の生活支援、特に 金銭管理 (Money Management) というセルフケア能力 (Self-care Ability) を向上させるための看護援助の原則を問うています。看護援助の基本は、患者の 主体性 (Autonomy) と 自立 (Independence) を尊重し、患者が自らの生活を管理できるように支援することです。単に代行するのではなく、患者の能力に合わせた教育的な関わりが求められます。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**

⑤番「生活費の使い方について、患者と一緒に計画を立てる」が最も適切です。これは、患者の 主体性を尊重しつつ、具体的なスキルを一緒に練習することで、患者自身が セルフケア能力を獲得・向上 できるよう支援する方法です。看護師は、患者の金銭感覚や生活パターンをアセスメントし、実現可能な予算計画を共に立てることで、患者の自立した社会生活を促進します。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**

混同注意！

①番「患者の収入と支出を全て看護師が管理する」：患者の主体性を奪い、依存を助長するため不適切です。これは 後見的対応 であり、セルフケアの援助とは言えません。

②番「小遣い制にして、必要なものは看護師が購入する」：①と同様、患者の自主性を無視した管理方法であり、金銭管理能力の育成にはつながりません。

③番「自由に使わせて、失敗から学ばせる」：患者の主体性を尊重するように見えますが、混同注意！ 統合失調症の症状により金銭感覚や計画性が低下している患者に、無計画に自由を与えると、生活費の枯渇や借金など生活の破綻を招くリスクが高いため、看護師の積極的な支援が必要です。

④番「金銭管理は家族に任せるように指導する」：家族への丸投げは、患者の自立支援の観点から適切ではありません。また、家族の負担増大にもつながります。患者と家族を含めた支援計画を立案する必要があります。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**

統合失調症患者の地域生活支援では、生活技能訓練 (SST: Social Skills Training) が重要なアプローチです。金銭管理はSSTの主要なテーマの一つであり、服薬管理、対人スキル、住居の維持などと並んで、患者の 地域移行 (Transition to Community Living) を成功させるための鍵となります。また、訪問看護 (Home-visit Nursing) や 生活保護 (Public Assistance) などの社会資源の活用も視野に入れる必要があります。

概念整理: 精神科看護におけるセルフケア援助の核心は「患者の主体性を最大限尊重し、できることは患者自身が行い、できない部分を補完・教育する」こと。代行（過保護）と放置（放任）の両極端を避け、患者の能力に合わせた「足場かけ (Scaffolding)」が重要です。

一目で比較！: 金銭管理における看護援助の原則

| 援助の種類 | 内容 | 評価 |
| --- | --- | --- |
| 患者と一緒に計画を立てる | 収入と支出を共有し、優先順位をつけて予算を立案 | 適切（主体性+教育支援） |
| 全て代行/管理する | 患者の収支を全て看護師が管理・決定 | 不適切（依存促進） |
| 自由に使わせる | 計画なしで全て患者の判断に委ねる | 不適切（生活破綻リスク） |
| 家族に任せる | 看護師は介入せず、家族に丸投げ | 不適切（家族負担増） |

看護過程ポイント: **アセスメント**：患者の病状（陽性症状・陰性症状の程度）、認知機能、これまでの金銭管理の経験と問題点、収入源（障害年金、生活保護等）、支出の内訳、本人の希望と目標。**看護診断**：非効果的健康維持パターン、非効果的役割遂行、自己管理促進準備状態。**計画・実施**：SSTの技法を用いた具体的なスキル練習、地域の支援者（訪問看護師、ケアマネ）との連携、金銭管理のためのツール（家計簿アプリ、封筒分け法）の導入。**評価**：計画通りに支出ができているか、生活の質は向上したか、再入院に至っていないか。

暗記のコツ: 精神科看護の援助の基本は「患者と共に (With the Patient)」であり、「患者の代わりに (For the Patient)」ではありません。「患者と一緒に」というキーワードが出たら、まずは正解を疑いましょう。

国試頻出ポイント: この問題は、精神看護学の「退院後の地域生活支援」と「セルフケア理論」の融合問題です。国家試験では、単に「退院指導」の知識だけでなく、患者の自立を促す看護師の役割を具体的に問う傾向があります。また、統合失調症に限らず、認知症やうつ病など他の精神疾患の患者に対する生活支援の問題でも同様の考え方が適用できます。

出題パターン注意！: 類似問題として、「金銭管理が難しい統合失調症の患者。地域で生活するために必要な社会資源はどれか？」「退院後の服薬管理が自己中断しやすい患者への看護師の対応は？」など、他の生活スキルや社会資源と組み合わせた出題が考えられます。事例問題では「患者は『お金を使いすぎてしまう』と相談してきた。看護師の最初の対応は？」のような形で、看護師の具体的な発言や行動を選択させる問題も頻出です。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**

30代男性、統合失調症。症状は安定し、作業所に通いながらグループホームで生活しています。主治医と相談し、より自立した生活を目指して一般のアパートへの一人暮らしを計画中。担当の訪問看護師が、退院後の生活に向けて金銭管理の練習を一緒に行うことになりました。患者は「生活費はなんとかなると思うけど、ゲームに課金してしまわないか不安です」と話します。

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**

1. **観察とアセスメント**：患者の収入（障害年金と作業所工賃）と、生活費（家賃、食費、光熱費）の目安を確認。ゲーム課金などの娯楽費にどの程度使う傾向があるか、過去のエピソードも聞き取ります。 最重要！ 患者自身が「不安」と感じている点に着目し、一緒に解決策を考える姿勢が大切です。
2. **具体的な介入**：「では、今月の生活費の予算を一緒に立ててみましょう。」と提案。家計簿アプリを活用したり、生活費と娯楽費を分けた封筒を作成するなど、患者に合った方法を選択。最初は週単位でチェックし、うまくいったら月単位へと移行するなど、段階的な目標設定を行います。
3. **チーム連携**：計画はケアマネージャーや作業所のスタッフとも共有し、一貫した支援が行えるようにします。 金銭管理が破綻しそうな場合の相談窓口（例えば、地域包括支援センターの生活困窮者支援など）も事前に情報提供しておきます。

**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**

- 最重要！ 患者の経済的破綻を防ぐことは、生活の安定と再発予防に直結します。極度の貧困はストレスとなり、症状の悪化を招く可能性があります。

- 患者の意思決定能力を過小評価せず、かといって過大評価もせず、客観的にアセスメントすることが重要です。

- 金銭管理の練習は、患者のプライドを傷つけないよう、あくまで「一緒に学ぶ」姿勢を貫きます。

- 万が一、生活費が底をついた場合の緊急連絡先や、支援を受けられる社会資源について事前に伝えておくことが患者の安心につながります。

看護プロトコル: 観察項目（収支のバランス、浪費パターン、ストレスとの関連）、報告基準（生活費が1週間分を下回った、高額な契約をしたなど）、記録のポイント（患者と一緒に立てた計画の内容、目標達成度、患者の自己評価）。家族への説明は、患者の同意を得た上で行い、過度な介入を避けるよう伝えます。

先輩看護師の一言: 「『患者さんのためにやってあげる』のと『患者さんが自分でできるように支援する』のは全然違います。国試の問題を解く時も、『この看護師の行動は、患者さんの主体性を育てているか？それとも奪っていないか？』と常に自問してみてください。それが、現場で本当に役立つ看護の力になります！」

## 重要概念

- **セルフケア** — 自分自身で健康を維持・増進するために行う行動や能力のこと。オレムの看護理論では、この能力が不足した部分を看護師が補完・支援する。
- **生活技能訓練** — 精神障害者が地域で社会生活を送るために必要な具体的なスキル（金銭管理、服薬管理、対人スキルなど）を、ロールプレイなどを用いて習得する訓練。SSTと略す。
- **地域移行** — 精神科病院に入院している患者が、退院して地域での生活に移行すること。そのための支援には、住居の確保や生活訓練、社会資源の活用などが含まれる。
- **主体性** — 患者自身が自分の人生や健康管理の主体者であるという考え方。看護援助は患者の主体性を尊重し、自己決定を支援することが基本原則である。
- **社会的スキル** — 対人関係を円滑に築き、社会生活を営むために必要な技術や態度のこと。統合失調症では陰性症状によりこのスキルが低下することがあり、訓練による改善が可能。

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More free questions: [過去問](https://mymerci.kr/pages/exam_bank.php?exam=jp_nurse)

_学習参考用です。実際の臨床は最新のガイドラインと所属機関のプロトコルに従ってください。_

