# パニック障害の患者が、電車に乗れないことを訴えている。この症状の名称として正しいのはどれか。

> source: MyMerci (mymerci.kr)  
> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=370786  
> language: ja  
> subject: 精神看護の基盤となる援助

## 問題

パニック障害の患者が、電車に乗れないことを訴えている。この症状の名称として正しいのはどれか。

## 選択肢

1. 強迫行為
2. 広場恐怖 **✔ 正解**
3. 社会恐怖
4. 解離性遁走
5. 心気症状

**正解: 2**

## 解説

パニック障害では、パニック発作が再発することへの恐怖から、発作が起きた時に逃げ出せない、または助けが得られない可能性がある状況や場所を避けるようになる。この症状を広場恐怖（agoraphobia）という。電車やバス、エレベーター、人混みなどが代表的な回避対象となる。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、パニック障害 (Panic Disorder) に特徴的な症状である 広場恐怖 (Agoraphobia) の定義を問うています。パニック障害の患者さんは、突然の強い不安発作（パニック発作）を繰り返し経験し、その発作が再び起こることへの強い恐怖（予期不安）を抱きます。この予期不安から、発作が起きた際に逃げ出すことが困難、または助けを得られない可能性が高い状況や場所を避けるようになる行動変容を 広場恐怖 と呼びます。電車やバス、エレベーター、人混み、橋やトンネルなどが代表的な回避対象です。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**
パニック障害の中核的な症状は、予期不安と広場恐怖です。電車に乗れないという具体的な状況回避は、最重要！ 「逃げ場がない」「助けが呼べない」という感覚から生じる典型的な広場恐怖の症状であり、正解は「広場恐怖」です。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**
- 混同注意！ ①番の強迫行為は、強迫性障害 (Obsessive-Compulsive Disorder, OCD) でみられる症状で、不合理だと分かっていながら繰り返し行ってしまう行為（手洗い、確認行為など）です。
- ②番が正解です。
- 混同注意！ ③番の社会恐怖（社交不安障害 / Social Anxiety Disorder）は、他者から注視される社会的状況に対する強い恐怖や不安です。電車に乗るという状況が他者からの評価を過度に恐れて避けられる場合は社会恐怖ですが、問題文は「逃げ出せない」という広場恐怖のメカニズムを示しています。
- ④番の解離性遁走は、解離性障害 (Dissociative Disorder) の一つで、突然、自宅や職場から離れて旅行や放浪を始め、過去の記憶を失う状態です。
- ⑤番の心気症状は、心気症 (Hypochondriasis / Illness Anxiety Disorder) でみられる、身体症状を重篤な病気と過剰に心配する症状です。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**
パニック障害の診断基準には、「パニック発作の再発」「発作への持続的な心配」「行動の変化（広場恐怖）」が含まれます。広場恐怖はパニック障害に必ずしも伴うわけではありませんが、パニック障害の経過中に頻繁に併発し、患者の生活の質 (QOL) を著しく低下させます。治療には、薬物療法（SSRIが第一選択）と、認知行動療法（特に曝露療法）が有効です。

概念整理: パニック障害は「パニック発作（突然の強い恐怖・身体症状）」→「予期不安（また発作が起きるのではという恐怖）」→「広場恐怖（発作が起きた時に逃げ出せない場所を避ける）」という悪循環が特徴です。このサイクルを理解することが看護の鍵です。

一目で比較！:

| 疾患/症状 | 中核的な恐怖対象 | 回避行動の例 |
| --- | --- | --- |
| 広場恐怖 (Agoraphobia) | 逃げ出せない/助けが得られない状況 | 電車、バス、エレベーター、人混み |
| 社会恐怖 (Social Phobia) | 他者からの否定的評価 | 人前での発表、食事、電話 |
| 強迫行為 (Compulsion) | 不合理な不安や脅威（汚染など） | 繰り返しの手洗い、確認 |

看護過程ポイント:
- **アセスメント**: 患者が具体的にどのような場面を避けているか（電車のどの時間帯か、一人かどうか）、回避行動が日常生活や社会参加にどの程度影響しているかを詳細に聞き取ります。
- **看護診断**: 「非効果的健康維持パターン」や「恐怖」などが該当します。
- **計画・実施**: 医師の指示の下、薬物療法の効果や副作用の観察を徹底します。認知行動療法の一環として、患者のペースを尊重した段階的な曝露（例：駅に行く、ホームに立つ、一駅だけ乗る）をチームで支援します。
- **評価**: 回避行動の頻度や程度が改善したか、患者の主観的な不安レベルが低下したかを評価します。

暗記のコツ: 「パニック障害の3つのP」＝ Panic attack（パニック発作）、Predictive anxiety（予期不安）、Phobic avoidance（広場恐怖的な回避行動）と覚えましょう。広場恐怖は「逃げ場恐怖」とイメージすると記憶に残りやすいです。

国試頻出ポイント: パニック障害の症状と治療（SSRI、ベンゾジアゼピン系薬剤の使い分け、副作用）は頻出です。特に「広場恐怖」の定義と、類似症状である「社会恐怖」「強迫行為」との鑑別が問われる問題は毎年のように出題されます。

出題パターン注意！: 単純な知識問題に加え、「パニック障害の患者が、通院のために電車に乗れず困っている」といった状況設定問題で、看護師の対応（曝露療法への動機づけ、通院手段の調整など）を問う形式に発展することがあります。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**: 30代女性、パニック障害で通院中。電車に乗ると発作が起きるのが怖く、通院に1時間かかるバスで来ています。最近はバスでも不安が強くなり、仕事にも行けなくなりました。主治医から認知行動療法の開始が提案されています。看護師として、患者の不安にどのように寄り添い、支援すべきでしょうか？

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**:
1. **観察とアセスメント**: 患者の「逃げられない」という感覚に共感し、具体的にどのような場面で恐怖を感じるか（電車のドアが閉まる音、人混みなど）を丁寧に聴取します。同時に、発作時の身体症状（動悸、呼吸困難、めまいなど）と、それに対する患者の対処法を確認します。
2. **報告と連携**: 患者の状態をカンファレンスで共有し、認知行動療法の導入や薬物調整の必要性を医師に提案します。可能であれば、精神科リエゾンナースや臨床心理士との連携を調整します。
3. **介入**: 最重要！ 無理に電車に乗るよう促すことは禁忌です。まずは、患者が安全だと感じる範囲での小さな成功体験を積めるよう支援します（例：病院の待合室でリラックス法を練習する、看護師と一緒に駅まで歩いてみる）。パニック発作が起きた時の対処法（呼吸法、グラウンディング、頓服薬の使用）を一緒に練習し、患者のコントロール感を高めます。

**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**:
- 禁忌・注意: 患者の不安を否定する言動（「大したことないよ」「頑張れば乗れるよ」）は絶対に避けます。患者のペースを最優先し、無理な曝露はパニック発作を誘発し、治療の大きな後退につながります。
- 頓服薬（ベンゾジアゼピン系）の過剰使用や依存に注意し、正しい使用方法と副作用（眠気、ふらつき）を指導します。特に通院中の転倒リスクに配慮します。

看護プロトコル:
- **観察項目**: 回避行動の具体的な内容と頻度、パニック発作の出現状況と頻度、睡眠・食事・体重の変化、服薬状況（内服忘れ、自己中断の有無）、自殺念慮の有無。
- **SBAR報告**: Situation: 「パニック障害の患者様が、広場恐怖が強く通院困難となっています。」Background: 「電車に乗れず、バスでも不安が強く、仕事を休んでいます。」Assessment: 「曝露療法の導入と、現在の薬物療法の効果判定が必要と考えます。」Recommendation: 「認知行動療法が可能かどうか、ご検討いただけますでしょうか。」
- **記録のポイント**: 患者が具体的にどのような状況を「怖い」と表現したか、看護師がどのような介入を行い、患者がどのように反応したかを、患者の言葉を引用して客観的に記録します。

先輩看護師の一言: 「パニック障害の患者さんにとって、『逃げ場がない』という恐怖は、私たちが想像する以上に大きなものです。『大丈夫』と励ますのではなく、『怖いですよね、一緒にどうすればいいか考えましょう』と寄り添うことが、回復への第一歩です。国試でも、患者の不安を理解した対応ができるかどうかが問われていますよ！」

## 重要概念

- **パニック障害** — 突然の強い不安発作（パニック発作）を繰り返す疾患。予期不安と広場恐怖を伴うことが多い。
- **広場恐怖** — パニック発作が起きた際に逃げ出せない、または助けが得られない状況や場所を避ける症状。
- **予期不安** — パニック発作が再び起こるのではないかという持続的な恐怖や心配。
- **認知行動療法** — パニック障害の治療に有効な心理療法の一つ。思考パターン（認知）の修正と行動実験（曝露療法など）を行う。
- **曝露療法** — 恐怖の対象に段階的に直面することで、不安の軽減と回避行動の改善を図る認知行動療法の技法。

## 同じテーマの問題

- [統合失調症の急性期にある患者への看護介入として適切なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=370774)
- [うつ病の患者に見られる症状として最も特徴的なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=370775)
- [躁病エピソードの患者への看護介入で優先度が高いのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=370776)
- [パニック障害の患者が、発作時の対処方法を学習する際に有効な技法はどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=370777)
- [強迫症の患者に対する曝露反応妨害法の看護師の対応として適切なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=370778)
- [身体症状症の患者への看護で適切なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=370779)
- [アルコール依存症の離脱症状として正しいのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=370780)
- [認知症患者のせん妄を予防するための看護として適切なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=370781)

---

More free questions: [過去問](https://mymerci.kr/pages/exam_bank.php?exam=jp_nurse)

_学習参考用です。実際の臨床は最新のガイドラインと所属機関のプロトコルに従ってください。_

