# 統合失調症の急性期にある患者に対して、看護師が最も優先して行うべき対応はどれか。

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> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=370784  
> language: ja  
> subject: 精神看護の基盤となる援助

## 問題

統合失調症の急性期にある患者に対して、看護師が最も優先して行うべき対応はどれか。

## 選択肢

1. 退院後の生活に向けた社会資源の情報提供を行う。
2. 患者の安全を確保し、必要に応じて安静が保てる環境を整える。 **✔ 正解**
3. 集団療法への参加を促し、他の患者との交流を促進する。
4. 病識獲得を促すために、症状の非現実性を繰り返し説明する。
5. 患者の症状や体験について、詳細な原因分析を行う。

**正解: 2**

## 解説

統合失調症の急性期は、幻覚や妄想などの精神症状が顕著であり、患者は強い不安や混乱状態にある。この時期の看護の優先順位は、患者の安全確保と環境調整による安静の維持である。他の選択肢は、症状が落ち着いた回復期以降に検討すべき対応である。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、統合失調症 (Schizophrenia) の急性期における看護介入の優先順位を問うています。急性期とは、幻覚 (Hallucination) や妄想 (Delusion) などの陽性症状が顕著で、患者の現実検討能力が著しく低下し、強い不安や混乱、興奮状態にある時期を指します。この時期の最優先目標は、患者自身と周囲の安全を確保し、刺激を最小限にした環境で安静を保ち、精神状態の安定化を図ることです。治療は薬物療法（抗精神病薬）が主体となり、看護はその補助と安全な療養環境の提供に徹します。心理教育的介入やリハビリテーションは、症状が落ち着いた回復期以降に段階的に導入されます。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**

最重要！ 急性期の患者は、内的刺激（幻覚・妄想）に圧倒され、現実と非現実の区別がつかなくなっています。このような状態では、患者の安全確保（自傷・他害の防止）と環境調整（静かな個室、刺激の低減）が看護の絶対的な優先事項です。興奮や混乱が強い場合には、隔離や身体的抑制が検討されることもありますが、まずは非侵襲的な環境調整と声かけで安全を確保します。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**

①番：退院後の社会資源の情報提供は、生活の再建を目指す回復期～維持期に必要な介入です。急性期の患者には、そのような情報を処理する余裕はありません。

③番：集団療法への参加促進は、対人関係の改善や社会性の向上を目的としますが、急性期の患者にとって集団は過剰な刺激となり、かえって症状を悪化させるリスクがあります。これも回復期以降の介入です。

④番：病識（Insight）の獲得を促すために症状の非現実性を説明することは、治療的ではありますが、急性期には逆効果です。患者の体験を否定する形になり、治療関係（ラポール）の構築を困難にし、不安や不信感を強めます。急性期はまず「その体験はあなたにとってはリアルなのだろうね」と共感し、安心感を提供することが優先です。病識獲得は回復期以降の課題です。

⑤番：症状や体験の詳細な原因分析は、精神療法的なアプローチであり、急性期には不適切です。急性期の患者は思考の混乱が強く、原因分析を求められても答えられず、かえって混乱を深めます。これは症状が安定した後の作業です。

概念整理: 統合失調症の病期（急性期・回復期・維持期）と、各期の看護目標・介入の優先順位を理解することが重要です。

一目で比較！: 統合失調症の病期と看護介入の優先順位

| 病期 | 主な症状 | 看護の優先目標 |
| --- | --- | --- |
| 急性期 | 幻覚、妄想、興奮、混乱 | 安全確保、安静維持、環境調整 |
| 回復期 | 陽性症状の軽減、陰性症状の顕在化 | 病識獲得の支援、服薬自己管理、対人関係訓練 |
| 維持期 | 症状の安定、社会機能の障害 | 再発予防、社会資源の活用、社会復帰支援 |

看護過程ポイント: 急性期のアセスメントでは、まず「安全 (Safety)」を評価します。興奮度、幻覚命令（危険な内容か）、自傷他害のリスク、せん妄（Delirium）の合併の有無を確認します。看護診断は「暴力リスク状態」「不安」「非効果的対処」が優先され、介入は「安全の確保」「刺激の調整」「傾聴と共感」が基本となります。

暗記のコツ: 急性期は「Safety（安全）とStability（安定）」の2つのSを最優先！と覚えましょう。「環境調整は『静寂（Silent）』と『単純（Simple）』」も忘れずに。

国試頻出ポイント: 統合失調症の急性期看護は毎年のように出題されます。「この時期に最も適切な対応は？」という形で、病期に応じた適切な介入の選択が問われます。誤答には必ず回復期以降の介入が含まれているので、問題文の「急性期」というキーワードに注目しましょう。

出題パターン注意！: 状況設定問題では、「興奮している統合失調症患者への対応」として出題されます。例えば、「患者が『隣の患者が私を殺そうとしている』と興奮している。看護師の最初の対応は？」という問題では、まず患者の安全確保と環境調整が正解となります。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**

あなたは精神科急性期病棟の看護師です。25歳の男性、Aさんが統合失調症の急性増悪で任意入院となりました。Aさんは「隣の部屋の患者から電波を送られて、体を操られている。このままでは殺される」と強い恐怖を訴え、病室内を徘徊し、時折壁を叩いています。覚醒しており、意識は清明ですが、視線は合わず、落ち着きがありません。

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**

最重要！ まずはAさんの安全を最優先に考えます。
1. **観察 (Observation)**: バイタルサインの測定、興奮度の評価（陽性・陰性症状評価尺度（PANSS）の興奮項目など）、自傷他害の可能性（危険物の有無）、命令幻覚の有無を確認します。
2. **アセスメント (Assessment)**: 強い妄想（被害妄想、関係妄想）に基づく恐怖と興奮状態と判断。危険行為に及ぶリスクが高いと評価します。
3. **報告 (Report / SBAR)**: 医師にSBARで報告します。S: Aさんは「殺される」と強い恐怖を訴え興奮しています。B: 入院2日目、クロルプロマジン内服中。A: 徘徊、壁を叩く行動あり。命令幻覚の有無は確認中。R: 頓服の抗精神病薬の処方と、必要に応じて個室管理や観察強化の指示を仰ぎたい。
4. **介入 (Intervention)**: 静かな個室へ移動し、刺激を減らします。優しく穏やかな口調で「怖い思いをしているんですね。ここは安全な部屋ですよ」と声をかけ、安心感を提供します。指示に基づき頓服を投与します。必要時は身体的抑制も検討しますが、まずは非侵襲的対応を試みます。
5. **評価 (Evaluation)**: 30分ごとに行動と状態を観察し、興奮の程度が軽減したか、睡眠がとれたかを評価します。

**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**

- 急性期の患者は、突然興奮し、衝動行為に及ぶ可能性があるため、常に安全な距離を保ち、出口を確保しておきます。
- 訪問時の服装や所持品に危険物がないか確認します。
- 他の患者とのトラブルを防ぐため、刺激の少ない環境（個室や静かな場所）を提供します。
- 強制入院（医療保護入院・措置入院）の場合は、法律に基づいた手続きと患者の人権擁護に留意します。

先輩看護師の一言

「急性期の患者さんにとって、私たち看護師は『安全な避難所』です。患者さんの体験を否定せず、『今はここが安全な場所ですよ』と伝え続けることが、信頼関係の第一歩です。国試では『病期』を読み取ることが正解への鍵。『急性期』と書いてあれば、安全と安静！この原則を絶対に忘れないでください！」

## 重要概念

- **統合失調症** — 思考、感情、知覚、行動の広範な障害を特徴とする精神疾患。陽性症状（幻覚、妄想）と陰性症状（感情平板化、意欲低下）がある。
- **急性期 (Acute Phase)** — 症状が顕著で、患者の機能が著しく障害されている時期。安全確保と環境調整が最優先。
- **病識** — 自身が病気であることの認識。急性期では欠如していることが多く、回復期以降に獲得が促される。
- **ラポール** — 患者と看護師の間に築かれる信頼関係。精神科看護の基盤となる。
- **環境調整 (Environmental Adjustment)** — 刺激を減らし、患者が安心して安静を保てるように物理的・対人的環境を整える看護介入。

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