# 躁病エピソードの患者への看護介入で優先度が高いのはどれか。

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> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=370776  
> language: ja  
> subject: 精神看護の基盤となる援助

## 問題

躁病エピソードの患者への看護介入で優先度が高いのはどれか。

## 選択肢

1. 疲労を考慮し、睡眠と休息が確保できるよう支援する。 **✔ 正解**
2. 自尊心を高めるために、他者への批判を是正する。
3. 思考の拡大を促すために、活発な討論の場を設ける。
4. 自己決定を尊重し、活動内容を患者に任せる。
5. 衝動性が高いため、身体的抑制を早期に検討する。

**正解: 1**

## 解説

躁状態の患者は活動性が亢進し、睡眠不足や疲労が生じやすい。消耗による身体的な衰弱や、判断力低下による事故を防ぐために、休息と睡眠の確保を優先的に支援する必要がある。自己決定を全て任せると過活動に拍車がかかり、身体的抑制は患者の尊厳を損なうため最終手段である。

## 詳細解説

核心解説
この問題は 躁病エピソード (Manic Episode) における看護介入の優先順位を問うています。躁状態では、気分の高揚、活動性の亢進、睡眠欲求の低下、思考奔逸、衝動性の増大などの症状が出現します。最重要！ 看護の最優先目標は、患者の生命を守り、身体的消耗を防ぐことです。そのため、まずは 睡眠と休息の確保 を支援することが不可欠です。これは、患者が自覚していなくても、生命維持に直結する生理的ニーズです。正解は①番です。

1. **正解の根拠 (Answer Rationale)**: 躁病患者は、活動亢進により食事や睡眠が著しく不足し、体力消耗、脱水、体重減少 などの身体リスクが高まります。最優先されるのは マズローの欲求階層説 (Maslow's Hierarchy of Needs) に基づく生理的欲求（休息・睡眠・栄養）の充足であり、これにより生命の安全を確保します。
2. **誤答の分析 (Distractor Analysis)**: 混同注意！
- ②番：自尊心への介入は重要ですが、急性期の躁状態では患者は批判を受け入れにくく、かえって興奮を悪化させる可能性があります。優先度は低いです。
- ③番：活発な討論は思考奔逸や興奮を増強し、症状を悪化させます。刺激を減らす環境調整が基本です。
- ④番：自己決定をすべて任せると、過活動に拍車がかかり、消耗をさらに進めてしまいます。安全を考慮した制限が必要です。
- ⑤番：身体的抑制は 最終手段 (Last Resort) です。患者の尊厳を著しく損ない、PTSDなどのトラウマを与える可能性があります。まずは環境調整や薬物療法（気分安定薬、抗精神病薬）で対応します。
3. **関連概念の整理 (Related Concepts)**:
- 混同注意！ **躁病 (Mania) vs 軽躁病 (Hypomania)**：軽躁病は社会機能障害を伴わず入院が必要ないこともあるが、躁病は重症で入院治療が必要。看護の優先順位は共通する。
- 混同注意！ **双極性障害 (Bipolar Disorder) の躁状態 vs 統合失調症 (Schizophrenia) の興奮状態**：統合失調症の興奮は幻覚・妄想に起因することが多く、対応が異なる。躁病は気分高揚が主体。

概念整理: 躁病エピソードの看護は **①生命の安全（休息・栄養・水分）** → **②刺激の減少（静かな環境）** → **③衝動行為の予防** の順で優先度を考えます。マズローの階層説が判断基準となります。

一目で比較！:

| 状態 | 看護介入の優先順位 | 環境調整 |
| --- | --- | --- |
| 躁状態 | 1. 休息・睡眠の確保 2. 栄養・水分補給 3. 衝動行為の防止 | 刺激の少ない静かな環境 |
| うつ状態 | 1. 自殺リスクの評価と防止 2. 基本的セルフケア支援 3. 活動量の漸増 | 安全で温かい支持的環境 |

看護過程ポイント:
- **アセスメント**: 睡眠時間、食事摂取量、水分出納、活動レベル、興奮度、衝動性の程度を客観的に評価する。
- **看護診断**: 非効果的健康維持パターン (Ineffective Health Maintenance)、睡眠パターン障害 (Disturbed Sleep Pattern)、危険性のある衝動制御 (Risk for Other-Directed Violence) などが挙げられる。
- **計画・実施**: 安静が保てる環境を整え（個室、薄暗い照明、TVや面会制限）、必要に応じて薬物療法（リチウム、バルプロ酸、抗精神病薬）の確実な内服を支援する。身体的抑制は倫理的判断と医師の指示が必要。

暗記のコツ: 「躁病患者の3つのS」→ **S**leep（睡眠確保）、**S**afety（安全確保）、**S**timuli reduction（刺激減少）。まずは眠らせること！

国試頻出ポイント: 躁病患者の看護問題は「休息・睡眠不足」が最優先で出題されやすい。また「活動性の亢進」「思考奔逸」「易興奮性」を踏まえた対応もよく問われる。身体的抑制は最終手段である点は頻出事項。

出題パターン注意！: 単純な知識問題の他に、「双極性障害の患者が入院後、夜間に興奮しスタッフに大声で怒鳴った。看護師の対応で適切なのはどれか」といった事例問題でも出題される。優先順位を意識して解答すること。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**: あなたは精神科急性期病棟に勤務する看護師です。30代男性、双極性障害の躁病エピソードで任意入院となりました。入室後すぐに病棟を歩き回り、他の患者に話しかけては自分のアイデアを熱心に語っています。夜間も眠れず、食事もほとんど摂っていません。「眠剤はいらない、寝る時間がもったいない！」と拒否しています。バイタルサインは正常範囲内ですが、体重は入院前から3kg減少しています。
**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**:
1. **観察**: 活動レベル（常に歩行・多弁）、睡眠時間（ほぼ0）、食事摂取量（数口）、水分摂取量、バイタルサイン、体重変化を記録。
2. **アセスメント**: 消耗状態が進行している。生命の危険があるため、最重要！ 最優先は休息と栄養・水分の確保。
3. **介入**:
- **環境調整**: 刺激の少ない個室を準備し、テレビやラジオを消し、面会を制限する。
- **休息の確保**: 医師と相談し、短時間作用型の抗精神病薬（例：オランザピンやハロペリドール）や気分安定薬（リチウム）の追加投与を検討。患者に「体を休めないと倒れてしまうから、少しだけ横になろう」と優しく説得し、30分でも睡眠をとれるよう支援 する。
- **栄養・水分補給**: 高カロリーの経口補水液や栄養補助食品（例：ゼリータイプ）を提供。食事を小分けにして勧める。
- **安全対策**: 衝動性が高く他害のリスクがある場合、スタッフの配置を増やし、必要時は医師に相談し隔離や身体的抑制の適応を判断する（あくまで最終手段）。
4. **評価**: 24時間以内に最低でも4時間の睡眠がとれたか、食事・水分が一定量摂取できたかを評価。効果がなければ治療計画の見直しを医師に提案。
**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**: 身体的抑制は患者の尊厳を傷つけ、二次的なトラウマとなるため、必ず医師の指示のもと、最小限の時間で使用すること。 抑制中は15分ごとにバイタルサインと循環状態を確認する。また、過活動による転倒・転落にも注意が必要。

看護プロトコル:
- **観察項目**: 睡眠時間（夜間・昼間合計）、食事・水分摂取量、排泄状況、体重変化、興奮度（客観的スケール：PANSSやYMRS）、薬物の副作用（リチウムの血中濃度）。
- **報告基準（SBAR）**: S「躁状態で消耗が進んでいる患者」、B「昨夜も不眠で食事も数口のみ」、A「生命リスクがあるため休息確保が最優先」、R「抗精神病薬の追加投与と隔離の検討をお願いします」。

先輩看護師の一言:
「躁状態の患者さんは、自分では『元気いっぱい！』と思っていても、実は身体はボロボロなんです。看護師の役割は、患者さんが気づかない『命の危険』に気づき、安全を守ることです。優しく、でもしっかりと休息を促すのが精神科看護の基本。国試でも『優先順位』を常に考えてくださいね！」

## 重要概念

- **躁病エピソード (Manic Episode)** — 気分の高揚、活動性の亢進、睡眠欲求の低下、思考奔逸などを特徴とする状態。双極性障害の一相。
- **マズローの欲求階層説 (Maslow's Hierarchy of Needs)** — 人間の欲求を生理的欲求、安全の欲求、所属と愛の欲求、承認の欲求、自己実現欲求に階層化した理論。看護の優先順位決定に用いられる。
- **身体的抑制 (Physical Restraint)** — 患者の身体をベルトなどで固定し、自由な動きを制限すること。患者の尊厳を損なうため、最終手段としてのみ用いられる。
- **気分安定薬 (Mood Stabilizer)** — リチウム、バルプロ酸、ラモトリギンなど。双極性障害の気分エピソード（躁・うつ）の再発予防と症状改善に用いられる。
- **刺激の減少 (Stimulus Reduction)** — 躁状態の患者に対して、静かな環境を提供し、テレビや面会などを制限して刺激を減らす看護介入。興奮の悪化を防ぐ。

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