# 配偶者を突然の事故で失った女性に対して、看護師が行う危機介入として適切なのはどれか？

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> language: ja  
> subject: 精神保健

## 問題

配偶者を突然の事故で失った女性に対して、看護師が行う危機介入として適切なのはどれか？

## 選択肢

1. 遺品整理など具体的な作業を指示し、行動を促す
2. 悲しみから気をそらすために、新しい趣味を見つけるよう勧める
3. 「悲しみは時間が解決しますので、一人で静かに過ごしましょう」と助言する
4. 精神科医による長期的な心理療法の予約をすぐに取る
5. 「お気持ちはよくわかります」と共感を示し、現在の気持ちや困っていることを尋ねる **✔ 正解**

**正解: 5**

## 解説

危機介入の初期段階では、患者の感情を認め、現在の状況をアセスメントすることが優先される。共感を示した上で、現在の気持ちや具体的な困りごとを尋ねることは、患者のニーズを把握し、適切な支援につなげるための第一歩となる。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、危機介入 (Crisis Intervention) の基本原則、特に 急性悲嘆反応 (Acute Grief Reaction) への初期対応を問うています。**危機介入**は、個人が突然のトラウマ的出来事（死別、事故、災害など）に直面し、通常の対処能力では立ち行かなくなった状態に対して、短期間で集中的に行う支援です。その目的は、最重要！ 個人の 対処能力 (Coping Ability) を強化し、心理的平衡 (Psychological Equilibrium) を回復させることにあります。初期段階では、**「今、ここで」**の感情に寄り添い、安全を確保し、現実的なニーズをアセスメントすることが最優先されます。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**

⑤番は、危機介入の基本である 共感 (Empathy) と 現在の状況のアセスメント を同時に行っています。「お気持ちはよくわかります」と感情を認めつつ、具体的な困りごとを尋ねることで、女性が今、どのような支援を必要としているのか（例：葬儀の手配、経済的な不安、子供のケアなど）を把握できます。これは、問題解決志向 (Problem-Solving Oriented) の危機介入の第一歩として極めて適切です。看護師は、早期に適切な社会資源や支援者につなぐ役割も担います。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**

①番（遺品整理など具体的な作業を指示）：混同注意！ 急性期の悲嘆にある人は、自ら積極的に行動するエネルギーや判断力を失っていることが多いです。作業を指示することは、かえって負担感を強めたり、無理をさせてしまう可能性があります。支援は「本人のペース」を尊重することが大切です。

②番（新しい趣味を見つけるよう勧める）：悲しみから「気をそらす」ことは、感情の抑制や否認を促すことになり、悲嘆のプロセス (Grief Process) を妨げる可能性があります。危機介入では、感情を表現する場を提供することが重要です。

③番（一人で静かに過ごすよう助言）：混同注意！ 孤立は 複雑性悲嘆 (Complicated Grief) や うつ病 (Depression) のリスクを高めます。危機介入では、適切な社会的支援（家族、友人、専門職）とつながりを維持することが重要です。

④番（精神科医による長期的な心理療法の予約）：急性期の危機介入は、原則として短期間（数回～数週間）で行われます。長期的な心理療法は、急性期を過ぎても症状が改善しない場合など、二次的な予防的介入として検討されるべきです。まずは看護師が一次的な心理的応急処置（サイコロジカル・ファーストエイド）を行うことが基本です。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**

危機介入 (Crisis Intervention) は、サイコロジカル・ファーストエイド (Psychological First Aid: PFA) と密接に関連します。PFAの基本原則は「Look（安全確認）」「Listen（傾聴）」「Link（支援へのつなぎ）」であり、本問の⑤番は「Listen（傾聴）」と「Link（つなぎ）」の段階に相当します。また、混同注意！ 一般的なカウンセリングと異なり、危機介入はより積極的で指示的な側面も持ちますが、それは「本人が決断できるように情報提供し、選択肢を整理する」という形で行われます。

概念整理: **危機介入 (Crisis Intervention)** とは、個人が危機的状況に直面した際に、その人の 対処能力 (Coping Ability) を強化し、心理的平衡 (Psychological Equilibrium) を回復するための短期間の支援です。焦点は「今、ここ」での問題解決に置かれます。

一目で比較！:

| 介入の種類 | 目的 | 期間 | 対象 |
| --- | --- | --- | --- |
| 危機介入 | 心理的平衡の回復 | 短期（数回～数週間） | 急性ストレス状態の人 |
| 心理療法 | 性格や行動パターンの変容 | 長期（数ヶ月～数年） | 精神疾患や慢性的な問題を抱える人 |
| グリーフケア | 死別後の悲嘆プロセスの支援 | 中～長期 | 喪失体験をした全ての人 |

看護過程ポイント: **アセスメント**：死別の状況、本人の感情（悲しみ、怒り、無力感）、身体的状態（睡眠、食欲）、社会的サポートの有無、自殺念慮の有無。 **看護診断**：例：悲嘆機能障害 (Impaired Grieving)、非効果的対処 (Ineffective Coping)。 **計画**：安全の確保、感情表出の促進、具体的な問題解決の支援、社会資源の情報提供。 **実施**：共感的傾聴、現在の困りごとへの具体的支援（例：葬儀社の連絡先リスト作成）。 **評価**：危機が軽減され、自身で対処できるようになったか。

暗記のコツ: 「最重要！ 危機介入の3つのL」 = **L**ook（安全確認）→ **L**isten（傾聴と共感）→ **L**ink（支援につなぐ）。

国試頻出ポイント: 危機介入の対象となる状況（死別、災害、自殺企図後、犯罪被害など）と、介入の優先順位が問われます。「気持ちをそらす」「一人にさせる」「長期的な治療にすぐつなぐ」は全て誤りで、「共感しつつ現状をアセスメントする」が正解のパターンです。

出題パターン注意！: 事例問題で「突然、夫を亡くした妻が『何も手につかない』と泣きながら来院」という状況設定で、看護師の最初の対応を問われます。単純な知識問題から、状況を読み解く応用問題へ発展します。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**

夜間の救急外来。救急隊から「交通事故で搬送中の40代男性、心肺停止状態」と連絡が入り、懸命の蘇生処置が行われましたが、残念ながら死亡が確認されました。医師から説明を受けた後、別室で待つ妻（30代女性）が、蒼白な顔で震えながら「そんな…嘘ですよね…」と繰り返しています。あなたは担当看護師として、どのように関わりますか？

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**

1. 最重要！ **観察と安全確認**：まず、妻に身体的危険がないか（過呼吸、転倒リスクなど）をアセスメントします。次に、自殺念慮の有無を静かに確認します（例：「お気持ちがつらすぎて、自分を傷つけたいと思ったりしませんか？」）。2. **アセスメントと共感**：ショック状態で現実を受け入れられないのは正常な反応です。「突然のことで、お気持ちが整理できないですよね。おつらいですよね」と 共感 (Empathy) を示し、感情の表出を促します。3. **報告と連携**：状況を医師と SBAR で報告。必要に応じて、院内の精神科リエゾンチームやメディカルソーシャルワーカー (MSW) に連絡を検討します。4. **介入と支援**：現在の困りごとを尋ねます（例：「今夜はどなたかお迎えに来られますか？」「お子さんはいらっしゃいますか？ご連絡は…」）。具体的なニーズを把握し、社会資源（葬儀社の情報、遺族支援団体のパンフレットなど）を提供します。5. **評価**：しばらく経って、呼吸が落ち着き、話せるようになったかを確認します。

**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**

Critical! 急性ストレス反応による 過換気症候群 (Hyperventilation Syndrome) や 失神 (Syncope) に注意。決して「泣くのをやめさせよう」としたり、「前を向こう」と励ましたりしないでください。また、看護師自身も 二次的トラウマ (Vicarious Traumatization) のリスクがあるため、後でチームでデブリーフィングを行うことが推奨されます。

看護プロトコル: **観察項目**：意識レベル、呼吸状態、表情、発言内容、身体の震えの有無。 **報告基準 (SBAR)**：**S**ituation（状況：患者様の妻が突然の死別でショック状態）、**B**ackground（背景：先ほど夫の死亡を告知）、**A**ssessment（アセスメント：急性悲嘆反応、自殺念慮は今のところなし）、**R**ecommendation（提案：安全な場所で付き添い、MSWの介入を依頼したい）。 **記録**：観察内容、行ったケア、本人の反応、今後のフォロー体制を客観的に記録します。

先輩看護師の一言: 「看護師は、患者さんだけでなく、ご家族の心にも最初に触れることができる専門職です。突然の死別は、最も強い危機の一つです。『何もできない』と感じるかもしれませんが、『ただそばにいる』『気持ちを否定しない』『今必要なことを一緒に考える』という看護こそが、最も強力な危機介入なんですよ！」

## 重要概念

- **危機介入 (Crisis Intervention)** — 個人が危機的状況に陥った際、短期間で集中的に支援し、心理的平衡の回復と対処能力の強化を図る看護介入。
- **急性悲嘆反応 (Acute Grief Reaction)** — 大切な人を失った直後に見られる、ショック、否認、怒り、抑うつなどの正常な心理的反応。
- **サイコロジカル・ファーストエイド (Psychological First Aid: PFA)** — 災害や事故直後に行う、心理的応急処置。Look（安全確認）・Listen（傾聴）・Link（支援へのつなぎ）が基本。
- **共感** — 相手の感情や体験を、自分のことのように理解し、その気持ちを伝えること。危機介入の基盤となる態度。
- **複雑性悲嘆 (Complicated Grief)** — 死別後、長期間にわたり悲嘆のプロセスが進行せず、日常生活や社会機能に支障をきたす病的な状態。

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More free questions: [過去問](https://mymerci.kr/pages/exam_bank.php?exam=jp_nurse)

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