# カプラン（Caplan, G.）の危機理論における「危機の経過」の説明で正しいのはどれか？

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> language: ja  
> subject: 精神保健

## 問題

カプラン（Caplan, G.）の危機理論における「危機の経過」の説明で正しいのはどれか？

## 選択肢

1. 危機状態では問題解決能力が著しく向上する
2. 危機状態は通常、数時間から1日以内に自然解決する
3. 危機は通常4～6週間で解決または適応の方向に向かう **✔ 正解**
4. 危機は個人の性格特性によってのみ解決方法が決定される
5. 危機は半年から1年程度の長期にわたって持続する

**正解: 3**

## 解説

カプランは、危機の経過は通常4～6週間であり、その間に適切な介入がなければ、個人は不適応な対処法を学習してしまうと述べている。この期間は、個人が新しい対処法を模索し、問題解決を図るための重要な時期である。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、カプラン（Caplan, G.）の危機理論における危機の時間的経過を問うものです。危機（Crisis）とは、個人が通常の対処能力では乗り越えられないストレス状況に直面した状態であり、必ずしも病理的なものではなく、成長の機会ともなり得ます。カプランは危機の経過を以下の4つのフェーズで説明し、全体の期間は通常4～6週間であると定義しました。

1.  **衝撃期**: ストレス事象に直面し、不安や混乱が高まる。この時点で問題解決能力は低下するため、①番の「向上する」は誤りです。
2.  **退行期**: 従来の対処法が失敗し、混乱が続く。
3.  **適応期**: 試行錯誤を繰り返しながら、新たな対処法を模索する。
4.  **解決期**: 問題が解決するか、あるいは不適応な対処法（例：回避、依存）を学習してしまうか、方向性が決定します。

最重要！ この4～6週間という期間は、看護介入のタイミングとして極めて重要です。適切な介入（心理的サポート、具体的な問題解決の援助）が行われなければ、個人は不適応な対処パターンを固着させてしまい、後のメンタルヘルスに悪影響を及ぼす可能性があります。③番が正解です。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**

カプランの理論では、危機は「短期的な不均衡状態」であり、自然に解決されるとしても、その期間は通常4～6週間とされています。この間に、個人は新しい対処法を学習するか、古い対処法を修正して適応します。介入がなければ、多くの場合、問題は解決されないまま、不適応な状態で「新しい均衡」に落ち着きます。③番はこの理論を正確に説明しています。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**

①番：混同注意！ 危機状態では、思考は混乱し、焦点が定まらず、問題解決能力は著しく低下します。「向上する」というのは誤りです。

②番：危機は自然に解決するものではなく、適切な介入が必要です。数時間～1日で解決するのはパニック発作のような急性不安状態であり、危機の経過とは異なります。

④番：危機の解決方法は、個人の性格特性だけでなく、ソーシャルサポート（家族、友人、医療者）の有無や質、文化的背景、過去の対処経験など、多様な要因に影響されます。性格特性のみで決定されるわけではありません。

⑤番：半年～1年という長期にわたるのは、心的外傷後ストレス障害（PTSD）やうつ病（Depression）などの精神疾患の経過であり、危機そのものの経過ではありません。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**

カプランの危機理論は、アギュララ（Aguilera）の危機介入モデルの基礎となっています。アギュララは、危機の発生と解決には① ストレス事象の現実的認識、② 状況的サポート、③ 適切な対処メカニズムという3つのバランス要因が関与するとしました。看護師はこれらの要因をアセスメントし、不足している部分への介入を行うことで、患者の危機解決を支援します。

概念整理

| フェーズ | 期間 | 患者の状態 | 看護介入のポイント |
| --- | --- | --- | --- |
| 衝撃期 | 事象直後～数日 | 混乱、不安、否認 | 安全確保、受容的態度、傾聴 |
| 退行期 | 数日～2週間 | 不安増大、依存、無力感 | 具体的なサポート、情報提供 |
| 適応期 | 2～4週間 | 新たな対処の模索、試行錯誤 | 問題解決思考の促進、選択肢の提示 |
| 解決期 | 4～6週間 | 適応または不適応の定着 | 成果の承認、予防的指導（今後のストレス対処） |

一目で比較！

| 概念 | 期間 | 特徴 |
| --- | --- | --- |
| カプランの危機（Crisis） | 4～6週間 | 成長のチャンスでもある。介入により転帰が変わる。 |
| ストレス反応（Stress Reaction） | ストレス因子が続く間 | 身体症状・心理症状を伴う。必ずしも機能低下を招かない。 |
| PTSD（心的外傷後ストレス障害） | 1ヶ月以上 | フラッシュバック、回避、過覚醒。専門的治療が必要。 |

看護過程ポイント

- **アセスメント**: 患者が直面したストレス事象、これまでの対処法、利用可能なサポート資源を評価する。危機のどのフェーズにいるのかを見極める。
- **看護診断**: 非効果的対処（Ineffective Coping）、または不安（Anxiety）が優先される。
- **計画・介入**: 短期的目標（数週間）を設定し、安全な環境を確保する。問題解決志向のアプローチ（現実的な問題に焦点を当てる）を用いる。
- **評価**: 4～6週間後に、患者が新たな対処法を獲得し、日常機能が回復しているかを評価する。不適応が続く場合は、専門的な心理療法（カウンセリング）の紹介を検討する。

暗記のコツ

「危機は4週から6週、ヒトの**適応**は**四六**時中！」と覚えましょう。この期間は、人間が新しい環境やストレスに適応するための、いわば「適応のゴールデンタイム」です。

国試頻出ポイント

カプランの危機理論は、精神看護学の必須項目です。単に期間を暗記するだけでなく、「なぜこの期間が重要なのか」「適切な介入とは何か」を、アギュララのモデルやストレス-コーピング理論と関連付けて問われることが多いです。また、災害看護や周術期看護（手術を受ける患者の不安への対応）など、他の領域でも応用される概念です。

出題パターン注意！

単純な「期間を選べ」という問題から、「がんと診断された患者（事例）への看護介入として適切なのはどれか？」という状況設定問題へと発展します。この場合、患者が診断を受けてから数日（衝撃期～退行期）の介入として、「患者の話を傾聴し、感情表出を促す」が正解となる一方、「具体的な治療法の説明を詳細に行う」は情報処理が難しい時期であるため適切ではない、といった判断が求められます。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**

30代女性、乳がんの診断を受けた直後。病棟で突然泣き出し、「もう何もかも終わりだ…治療なんて無駄だ…」と看護師に訴えます。バイタルサインは正常ですが、落ち着きがなく、同じ質問を繰り返します。この患者は、カプランの危機理論でいう衝撃期から退行期にあると考えられます。

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**

1.  **観察**: 患者の感情表現（泣く、怒る、無力感）、身体症状（不眠、食欲不振）、自殺念慮の有無を観察する。
2.  **アセスメント**: 患者は衝撃的な診断に直面し、通常の対処法（問題解決志向）が機能しなくなっている状態。無力感から「治療は無駄」という否認的な発言が出ている。この時期は情報提供よりも、最重要！ まずは**感情の受容と安全の確保**が最優先。
3.  **報告**: 医師や精神科リエゾンチームに、患者の状態（危機状態にあること、自殺念慮の有無）をSBAR（状況・背景・アセスメント・推奨）を用いて報告する。
4.  **介入**: 静かな環境で個別に時間を確保し、「つらいですね」「どうしていいかわからないですよね」と共感的に傾聴する。現実的な情報（治療の選択肢）は、患者が少し落ち着いてから、段階的に提供する。ソーシャルサポート（家族の協力、患者会の情報）についても確認する。
5.  **評価**: 数日後、患者の表情が少し柔らかくなり、「とにかく一度、先生の話を聞いてみようと思う」と発言した場合、危機の適応期に入ったと評価できる。

**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**

- 禁忌: 危機状態にある患者に、「頑張って」「大したことないよ」などの安易な励ましや、否定的な言葉は禁忌です。患者の感情を否定することになります。
- 最重要！ 危機状態では自殺のリスクが高まることがあります。自殺念慮の有無は必ず確認する必要があります（「生きるのがつらいと感じることがありますか？」と直接的に聞いても良い）。
- 医療安全の観点から、患者が危険な行動（衝動的な退院など）をとらないよう、病棟のルールを明確に伝え、見守りを強化する。

看護プロトコル

- **観察項目**: バイタルサイン、表情、言動（内容・量・速さ）、睡眠・食事の状態、自殺念慮の有無、家族のサポート状況。
- **報告基準（SBAR）**: S（状況）「〇〇患者様、診断後、泣き出し治療拒否の発言あり」 B（背景）「乳がんと診断された直後」 A（アセスメント）「危機状態にあると判断、自殺念慮は確認中」 R（推奨）「精神科リエゾンチームへのコンサルトを提案します」
- **記録のポイント**: 患者の発言（具体的な言葉）、表情、行動、看護師の介入内容と患者の反応を客観的に記録する。

先輩看護師の一言

「危機状態の患者さんに一番必要なのは、『この看護師は私の話をちゃんと聞いてくれる』という安心感です。難しい理論を知らなくても、まずは『そばにいるよ』というメッセージを、言葉と態度で伝えてください。それが、患者さんが次の一歩を踏み出すための、何よりの力になります！」

## 重要概念

- **カプラン（Caplan, G.）** — 精神医学者。地域精神保健と危機理論で知られ、一次予防としてのコンサルテーションの重要性を提唱した。
- **危機（Crisis）** — 個人が通常の対処能力では乗り越えられないストレス事象に直面した、一時的な不均衡状態。
- **危機介入（Crisis Intervention）** — 危機状態にある個人に対して、短期間（通常4～6週間）で集中的に行われる心理社会的支援。問題解決を促進し、適応的な対処法の獲得を目指す。
- **アギュララ（Aguilera, D.C.）** — 危機介入モデルを提唱した看護理論家。危機の解決には「ストレス事象の現実的認識」「状況的サポート」「適切な対処メカニズム」の3つのバランス要因が重要と述べた。
- **コーピング（Coping）** — ストレスに対処するための認知的・行動的な努力。問題焦点型（問題解決）と情動焦点型（感情調整）に大別される。

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More free questions: [過去問](https://mymerci.kr/pages/exam_bank.php?exam=jp_nurse)

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