# 状況的危機（situational crisis）を引き起こす要因として最も適切なのはどれか？

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> language: ja  
> subject: 精神保健

## 問題

状況的危機（situational crisis）を引き起こす要因として最も適切なのはどれか？

## 選択肢

1. 幼児期における分離不安と自立
2. 老年期における退職と役割喪失
3. 壮年期におけるキャリアのピークと達成
4. 予期せぬ交通事故による重度の後遺症 **✔ 正解**
5. 中学生における思春期のアイデンティティ確立

**正解: 4**

## 解説

状況的危機は、個人の予測やコントロールを超えた突発的で偶発的な出来事によって引き起こされる。交通事故による重度の後遺症は、その典型的な例である。選択肢1、2、3、5は発達危機の範疇に入る。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、危機理論 (Crisis Theory)における「状況的危機 (Situational Crisis)」の概念を正確に理解しているかを問うています。看護師国家試験では、発達的危機と状況的危機の違いを問う問題が頻出です。

**核心概念の分析 (Key Concept)**: 危機には大きく分けて2つの種類があります。

① 発達的危機 (Maturational Crisis): ライフサイクル上の通過儀礼や発達課題に伴う危機（例：幼児期の分離不安、思春期のアイデンティティ確立、老年期の退職・役割喪失）。人生の正常な発達過程で誰もが経験しうるものです。

② 状況的危機 (Situational Crisis): 個人の予測やコントロールを超えた、突然の偶発的・外部的出来事によって引き起こされる危機（例：交通事故による後遺症、突然の失業、自然災害、重篤な疾患の診断）。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**: 選択肢4「予期せぬ交通事故による重度の後遺症」は、個人の意思やライフサイクルとは無関係に、外部から突発的に発生する出来事です。これは、状況的危機 (Situational Crisis) の典型例です。このような危機では、患者の対処能力（Coping Ability）が急激に低下し、心理的平衡を崩すため、看護師は早期にアセスメントし、心理的支援を行う必要があります。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**:

- ①「幼児期における分離不安と自立」: 混同注意！ これは発達的危機です。乳幼児期の正常な発達過程で生じる課題であり、状況的危機には該当しません。

- ②「老年期における退職と役割喪失」: 混同注意！ これも発達的危機です。老年期に誰もが通過する発達段階上の課題です。

- ③「壮年期におけるキャリアのピークと達成」: 発達的危機ではなく、むしろポジティブな発達段階です。危機を引き起こす要因とはなりません。

- ⑤「中学生における思春期のアイデンティティ確立」: 混同注意！ これは発達的危機です。思春期にアイデンティティ（自己同一性）を確立する過程で生じる葛藤と混乱を指します。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**: さらに、状況的危機の看護介入の原則として、問題焦点型コーピング (Problem-Focused Coping) と 情動焦点型コーピング (Emotion-Focused Coping) のバランスを評価し、患者の適応を促進することが重要です。また、急性期の危機介入（Crisis Intervention）では、短期的な目標設定と現実的な問題解決支援が効果的です。

概念整理: 危機の種類

| 種類 | 定義 | 具体例 |
| --- | --- | --- |
| 発達的危機 (Maturational) | 正常な発達段階・ライフサイクルの通過に伴う危機 | 幼児期の分離不安、思春期のアイデンティティ確立、老年期の退職と役割喪失 |
| 状況的危機 (Situational) | 予期せぬ突発的・偶発的な出来事による危機 | 交通事故・重篤疾患の診断・自然災害・突然の失業 |

一目で比較！: **発達的危機 vs 状況的危機**

- 発達的危機: 予測可能（人生の通過儀礼）、誰もが経験する、看護介入は「正常な発達課題への支援」

- 状況的危機: 予測不可能（偶発的）、個人差が大きい、看護介入は「急性期の心理的支援とコーピング強化」

看護過程ポイント: **アセスメント**: 患者が現在直面している出来事が「発達的」か「状況的」かを評価する。状況的危機の場合、患者のショックの程度、利用可能な社会的支援（家族・友人・地域資源）、過去の対処パターンを評価する。
**看護診断**: 非効果的コーピング、不安、絶望感などが該当する可能性がある。
**計画・介入**: 安全の確保（自殺企図リスクの評価含む）、感情表出の促進、現実的な問題解決の支援（例：社会資源の紹介）。

暗記のコツ: 「状況＝シチュエーション＝突発事故」「発達＝成長＝ライフステージの通過」とイメージしてください。国試では「突然の」「予期せぬ」というワードが状況的危機のキーワードです。

国試頻出ポイント: この問題は「発達的危機」と「状況的危機」の区別を問う基本問題です。さらに応用として、「ある事例（例：がん告知を受けた患者）に対して、看護師が行うべき危機介入はどれか？」といった状況設定問題に発展します。

出題パターン注意！: 単純な「どちらに分類されるか」という知識問題だけでなく、「事例の中で、患者の反応をアセスメントし、看護介入の優先順位を選択させる」という応用問題にも対応できるよう、各危機の特徴と看護介入の原則を押さえておきましょう。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**: 30代男性、バイク事故で両下肢骨折、緊急手術後一般病棟に転棟。事故前は独身で一人暮らし、建設会社で働いていました。夜間、ナースコールで「もう歩けなくなった…仕事も続けられない…生きていても仕方ない」と涙ながらに訴えました。

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**: 最重要！ この患者は予期せぬ事故（状況的危機）により、身体機能・職業・社会的役割の喪失を経験し、強い絶望感と将来への不安を抱えています。まずは、患者の感情を否定せずに傾聴し共感を示すことが最優先です。「つらいですよね」「生きる気力がなくなってしまうのも当然です」と受容的に関わります。次に、自殺のリスク評価を行います（希死念慮の有無、具体的な計画の有無）。同時に、多職種連携を開始します。医師へ報告し、リエゾン精神看護専門看護師（CNS）や医療ソーシャルワーカー（MSW）の介入を依頼します。MSWは、障害年金や職業リハビリテーションなどの社会資源を情報提供できます。

**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**: 自殺リスクが高い場合、危険物（刃物・紐など）の管理と個室での観察強化が必要です。また、夜間帯は特に不安が増強しやすいため、定期的な巡視と声かけを徹底します。

看護プロトコル: SBAR報告例：「S（状況）: 30代男性、交通事故後の患者さんが『生きていても仕方ない』と涙ながらに訴えています。B（背景）: 両下肢骨折後で、今後の就労について強い不安があります。A（アセスメント）: 状況的危機による希死念慮の可能性が高く、自殺リスクがあると評価しました。R（提案）: 精神科リエゾンチームへのコンサルトと、夜間の頻回観察の指示をお願いします。」

先輩看護師の一言: 「状況的危機の患者さんは、『どうして私が…』という怒りや悲しみの感情をストレートに出してくることが多いです。看護師として『大丈夫ですよ』と安易に励ますのではなく、『今は本当に辛いですよね』とその感情をしっかり受け止めてあげてください。そこから患者さんとの信頼関係がスタートします。国試でも、この『受容的態度』が最も適切な看護介入として正解になることが非常に多いです！」

## 重要概念

- **状況的危機 (Situational Crisis)** — 個人の予測やコントロールを超えた、突然の偶発的・外部的出来事（事故・災害・重篤疾患の診断など）によって引き起こされる心理的危機状態。
- **発達的危機 (Maturational Crisis)** — ライフサイクル上の正常な発達過程や通過儀礼（幼児期の分離不安、思春期のアイデンティティ確立、老年期の退職など）に伴う危機。
- **コーピング** — ストレス状況に対処するための心理的・行動的な努力。問題焦点型コーピング（問題解決）と情動焦点型コーピング（感情調整）に大別される。
- **危機介入 (Crisis Intervention)** — 危機状態にある個人に対して、短期間で集中的に行う心理社会的支援。問題解決と対処能力の強化を目的とする。
- **受容的態度 (Accepting Attitude)** — 患者の感情や言動を批判や評価をせずに、そのまま受け入れる看護師の態度。カール・ロジャーズ（Carl Rogers）の来談者中心療法に基づく。

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More free questions: [過去問](https://mymerci.kr/pages/exam_bank.php?exam=jp_nurse)

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