# 分娩第1期の遷延の定義として正しいのはどれか。ただし、初産婦の場合とする。

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> language: ja  
> subject: 周産期の異常と看護

## 問題

分娩第1期の遷延の定義として正しいのはどれか。ただし、初産婦の場合とする。

## 選択肢

1. 子宮口開大が1時間あたり0.5cm未満
2. 子宮口開大が4時間以上変化がない
3. 子宮口開大が1時間あたり1cm未満 **✔ 正解**
4. 子宮口開大が6時間以上変化がない
5. 子宮口開大が2時間あたり1cm未満

**正解: 3**

## 解説

分娩第1期の遷延は、規則的な子宮収縮があるにもかかわらず、子宮口開大が初産婦で1時間あたり1cm未満、経産婦で1.5cm未満の場合をいう。選択肢4は分娩停止の定義に近い。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、分娩第1期における異常な経過の一つである 分娩遷延 (Prolonged Labor) の定義を正確に問うています。分娩経過の評価は、母体と胎児の安全を守るために非常に重要であり、看護師は 子宮口開大度 (Cervical Dilation) や 児頭下降度 (Fetal Descent) を経時的に評価し、正常からの逸脱を早期に発見する必要があります。

1. **核心概念の分析 (Key Concept)**: 分娩第1期は、規則的な子宮収縮が始まってから子宮口が完全開大（約10cm）するまでの期間です。この期間の進行速度は、初産婦と経産婦で異なるため、基準値を正確に区別して覚えることが重要です。「遷延 (Prolonged)」は、分娩の進行が「遅い」状態を指し、特に第1期では子宮口開大の速度が基準を下回った場合に診断されます。

2. **正解の根拠 (Answer Rationale)**: 最重要！ 正解は③「子宮口開大が1時間あたり1cm未満」です。日本産科婦人科学会のガイドラインでは、分娩第1期の遷延は、初産婦において「規則的な子宮収縮があるにもかかわらず、子宮口開大が1時間あたり1cm未満」と定義されています。この基準は、分娩の異常を早期に発見し、母体と胎児のリスク（疲労、感染、胎児機能不全など）を予防するために設定されています。

3. **誤答の分析 (Distractor Analysis)**:
- ①番「1時間あたり0.5cm未満」: 混同注意！ この数値は基準よりも遅すぎるため、「遷延」ではなく「分娩停止 (Arrest of Labor)」を疑う基準に近い数値です。
- ②番「4時間以上変化がない」: 混同注意！ 「4時間以上」の変化がないことは、子宮口開大が完全に止まった状態であり、「遷延」ではなく「分娩停止 (Arrest of Labor)」の診断基準に該当します。
- ④番「6時間以上変化がない」: ②番と同様に「分娩停止」の定義であり、「遷延」ではありません。時間の長さが違っても、進行が完全に停止している点が「遷延」とは異なります。
- ⑤番「2時間あたり1cm未満」: これは計算すると1時間あたり0.5cm未満となり、①番と同じく「分娩停止」に近い異常な遅れを示しています。

4. **関連概念の整理 (Related Concepts)**: 分娩経過の異常には、「遷延 (Prolonged Labor)」と「停止 (Arrest of Labor)」があります。遷延は「進行が遅い」、停止は「進行が完全に止まった」状態です。また、経産婦の基準は初産婦とは異なり、遷延は「1時間あたり1.5cm未満」と覚えておきましょう。さらに、分娩経過を評価する際は、子宮口開大だけでなく、児頭下降度、子宮収縮の強さと頻度、胎児心拍数パターンも同時に評価することが重要です。

概念整理: **分娩第1期の進行評価（初産婦）**

| 評価項目 | 正常 | 遷延（異常に遅い） | 停止（進行なし） |
| --- | --- | --- | --- |
| 子宮口開大速度 | 1時間あたり1cm以上 | 1時間あたり1cm未満 | 4時間以上変化なし（または2時間以上変化なし＋子宮収縮異常） |

一目で比較！: **初産婦 vs 経産婦の基準値**

| 分娩期 | 初産婦（遷延） | 経産婦（遷延） |
| --- | --- | --- |
| 第1期 | 子宮口開大 1時間あたり1cm未満 | 子宮口開大 1時間あたり1.5cm未満 |
| 第2期 | 児頭下降が1時間以上進行なし | 児頭下降が30分以上進行なし |

看護過程ポイント: **アセスメントと介入**

- **アセスメント**: パルトグラム（分娩経過図）を用いて、子宮口開大と児頭下降の経過を曲線で可視化し、正常曲線（アートンライン）からの逸脱を評価する。遷延が疑われたら、母体の疲労度、子宮収縮の強さ、胎児機能不全の兆候を評価する。
- **看護診断**: 「分娩進行の遅延に関連した非効果的な子宮収縮」「分娩経過の遅延による母体の不安と疲労」
- **介入**: 医師への報告（SBARで報告：Subjective-母体の訴え、Objective-子宮口開大のデータ、Assessment-遷延の可能性、Recommendation-医師の診察依頼）、母体の体位変換（側臥位）、アンブレラ（膀胱内）の排尿確認、必要に応じて医師の指示による陣痛促進剤（オキシトシン）の投与準備。

暗記のコツ: 「**初産婦は1時間1センチ！経産婦は1.5センチ！それより遅ければ遷延！**」とリズムで覚えましょう。停止は「4時間以上変化なし（初産婦）」とセットで覚えると混乱しません。

国試頻出ポイント: 分娩遷延の定義は、母性看護学の「分娩期の異常」の分野で頻出です。特に「初産婦」と「経産婦」の基準値を比較して問う問題が出題されやすいです。また、「遷延」と「停止」の違いを正しく理解していないと、誤答を選びやすいため、国試対策の必須ポイントです。

出題パターン注意！: 今後は、単純な定義問題から「初産婦の分娩第1期で、子宮口開大が1時間0.8cmであった。看護師のアセスメントとして適切なのはどれか」というような、事例問題に発展して出題される可能性があります。この場合、「遷延」と判断し、医師への報告や経過観察の強化が求められます。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
- **臨床シナリオ (Clinical Scenario)**: LDR室で分娩管理中。30代の初産婦さんが、規則的な子宮収縮（5分間隔、持続40秒）があるにもかかわらず、子宮口開大が4cmから2時間経過しても5cmにしか開大していません。パルトグラム上、アートンラインから左に逸脱し始めています。母体は「痛いけど、なかなか進まないみたいで不安…」と疲れた表情を見せています。
- **看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**:
1. **観察**: 子宮口開大と児頭下降度を再度内診で確認（医師または助産師が実施）。バイタルサイン（血圧、脈拍、体温）、子宮収縮の強さ（トコグラフィー）、胎児心拍数モニタリング（CTG）のパターン、母体の表情と疲労度、排尿状態を確認。
2. **アセスメント**: 子宮口開大速度が1時間あたり0.5cmであり、分娩第1期遷延の基準（1時間あたり1cm未満）に該当。遷延の原因として、子宮収縮の微弱、胎児の位置異常（後頭後位など）、母体の疲労、膀胱充満などが考えられる。胎児機能不全の有無をCTGで評価する。
3. **報告**: 医師（または助産師）にSBARで報告。「規則的な子宮収縮があるが、子宮口開大が1時間あたり0.5cmと遷延しています。母体は疲労と不安を訴えています。胎児心拍数は現時点で正常です。診察と指示をお願いします。」
4. **介入**: 医師の指示に基づき、陣痛促進剤（オキシトシン）の投与を開始する準備、母体の体位変換（側臥位を促し、大動脈下大静脈圧迫症候群を予防）、排尿促進（導尿が必要か評価）、クーリング（清拭）と水分補給で母体の疲労を緩和、リラクゼーション法（呼吸法、マッサージ）の指導を継続。
5. **評価**: 介入後の子宮口開大速度、子宮収縮の変化、胎児心拍数の変動、母体の状態を継続的にモニタリングする。
- **患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**:
- 最重要！ 陣痛促進剤（オキシトシン）使用時は、子宮収縮過強 (Tachysystole) による胎児機能不全（徐脈など）に注意し、常時胎児心拍数をモニタリングする。投与中は、投与量の調節、収縮の頻度・持続時間・強度を15分ごとに評価する。
- 母体の疲労が進行すると、分娩のエネルギーが枯渇し、さらに遷延が悪化する悪循環に陥る。早期からの水分・栄養補給（経口または点滴）と精神的サポートが重要。
- 感染予防のため、頻回の内診は避け、必要なタイミングで実施する。破水している場合は、感染リスクがさらに高まるため、体温上昇や羊水の性状に注意する。

看護プロトコル: **分娩進行遅延時の観察・報告基準**
1. **観察項目**: 子宮口開大速度、児頭下降度、子宮収縮（頻度・持続・強度）、胎児心拍数パターン、母体バイタルサイン、疲労度、膀胱充満度、羊水の色・量・性状。
2. **報告基準（SBAR）**:
- **S (状況)**: 母体の状態、分娩進行のデータ（例：「子宮口開大が4cmから2時間で5cmにしか進んでいません」）。
- **B (背景)**: 既往歴、妊娠経過、現在の治療（例：「誘発分娩中、現在オキシトシン投与中」）。
- **A (アセスメント)**: 遷延の判断とその原因（例：「子宮収縮は規則的ですが、遷延の基準に該当すると考えます。胎児機能不全は認めません」）。
- **R (提案)**: 今後の方針（例：「内診と今後の治療方針について、医師の診察をお願いします」）。
3. **記録のポイント**: パルトグラムに子宮口開大、児頭下降、子宮収縮、胎児心拍数、投薬内容を正確に記録する。SOAP形式で、観察事実（S・O）とアセスメント（A）を明確に区別する。

先輩看護師の一言: 「分娩経過の評価は、『正常からの逸脱をいかに早期に発見するか』が勝負です！パルトグラムのアートンラインは、まさにそのための道しるべ。『このペースだと遷延のゾーンに入るな』と予測できれば、医師への報告もタイムリーにできて、母体と赤ちゃんの安全を守れます。国試では定義を正確に覚えることはもちろん、『なぜその基準なのか（母体と胎児のリスクを減らすため）』という背景も理解しておきましょう！」(qn_ai_explain):
核心解説
この問題は、分娩第1期における異常な経過の一つである 分娩遷延 (Prolonged Labor) の定義を正確に問うています。分娩経過の評価は、母体と胎児の安全を守るために非常に重要であり、看護師は 子宮口開大度 (Cervical Dilation) や 児頭下降度 (Fetal Descent) を経時的に評価し、正常からの逸脱を早期に発見する必要があります。

1. **核心概念の分析 (Key Concept)**: 分娩第1期は、規則的な子宮収縮が始まってから子宮口が完全開大（約10cm）するまでの期間です。この期間の進行速度は、初産婦と経産婦で異なるため、基準値を正確に区別して覚えることが重要です。「遷延 (Prolonged)」は、分娩の進行が「遅い」状態を指し、特に第1期では子宮口開大の速度が基準を下回った場合に診断されます。

2. **正解の根拠 (Answer Rationale)**: 最重要！ 正解は③「子宮口開大が1時間あたり1cm未満」です。日本産科婦人科学会のガイドラインでは、分娩第1期の遷延は、初産婦において「規則的な子宮収縮があるにもかかわらず、子宮口開大が1時間あたり1cm未満」と定義されています。この基準は、分娩の異常を早期に発見し、母体と胎児のリスク（疲労、感染、胎児機能不全など）を予防するために設定されています。

3. **誤答の分析 (Distractor Analysis)**:
- ①番「1時間あたり0.5cm未満」: 混同注意！ この数値は基準よりも遅すぎるため、「遷延」ではなく「分娩停止 (Arrest of Labor)」を疑う基準に近い数値です。
- ②番「4時間以上変化がない」: 混同注意！ 「4時間以上」の変化がないことは、子宮口開大が完全に止まった状態であり、「遷延」ではなく「分娩停止 (Arrest of Labor)」の診断基準に該当します。
- ④番「6時間以上変化がない」: ②番と同様に「分娩停止」の定義であり、「遷延」ではありません。時間の長さが違っても、進行が完全に停止している点が「遷延」とは異なります。
- ⑤番「2時間あたり1cm未満」: これは計算すると1時間あたり0.5cm未満となり、①番と同じく「分娩停止」に近い異常な遅れを示しています。

4. **関連概念の整理 (Related Concepts)**: 分娩経過の異常には、「遷延 (Prolonged Labor)」と「停止 (Arrest of Labor)」があります。遷延は「進行が遅い」、停止は「進行が完全に止まった」状態です。また、経産婦の基準は初産婦とは異なり、遷延は「1時間あたり1.5cm未満」と覚えておきましょう。さらに、分娩経過を評価する際は、子宮口開大だけでなく、児頭下降度、子宮収縮の強さと頻度、胎児心拍数パターンも同時に評価することが重要です。

概念整理: **分娩第1期の進行評価（初産婦）**

| 評価項目 | 正常 | 遷延（異常に遅い） | 停止（進行なし） |
| --- | --- | --- | --- |
| 子宮口開大速度 | 1時間あたり1cm以上 | 1時間あたり1cm未満 | 4時間以上変化なし（または2時間以上変化なし＋子宮収縮異常） |

一目で比較！: **初産婦 vs 経産婦の基準値**

| 分娩期 | 初産婦（遷延） | 経産婦（遷延） |
| --- | --- | --- |
| 第1期 | 子宮口開大 1時間あたり1cm未満 | 子宮口開大 1時間あたり1.5cm未満 |
| 第2期 | 児頭下降が1時間以上進行なし | 児頭下降が30分以上進行なし |

看護過程ポイント: **アセスメントと介入**

- **アセスメント**: パルトグラム（分娩経過図）を用いて、子宮口開大と児頭下降の経過を曲線で可視化し、正常曲線（アートンライン）からの逸脱を評価する。遷延が疑われたら、母体の疲労度、子宮収縮の強さ、胎児機能不全の兆候を評価する。
- **看護診断**: 「分娩進行の遅延に関連した非効果的な子宮収縮」「分娩経過の遅延による母体の不安と疲労」
- **介入**: 医師への報告（SBARで報告：Subjective-母体の訴え、Objective-子宮口開大のデータ、Assessment-遷延の可能性、Recommendation-医師の診察依頼）、母体の体位変換（側臥位）、アンブレラ（膀胱内）の排尿確認、必要に応じて医師の指示による陣痛促進剤（オキシトシン）の投与準備。

暗記のコツ: 「**初産婦は1時間1センチ！経産婦は1.5センチ！それより遅ければ遷延！**」とリズムで覚えましょう。停止は「4時間以上変化なし（初産婦）」とセットで覚えると混乱しません。

国試頻出ポイント: 分娩遷延の定義は、母性看護学の「分娩期の異常」の分野で頻出です。特に「初産婦」と「経産婦」の基準値を比較して問う問題が出題されやすいです。また、「遷延」と「停止」の違いを正しく理解していないと、誤答を選びやすいため、国試対策の必須ポイントです。

出題パターン注意！: 今後は、単純な定義問題から「初産婦の分娩第1期で、子宮口開大が1時間0.8cmであった。看護師のアセスメントとして適切なのはどれか」というような、事例問題に発展して出題される可能性があります。この場合、「遷延」と判断し、医師への報告や経過観察の強化が求められます。

(qn_case):
臨床実践ガイド
- **臨床シナリオ (Clinical Scenario)**: LDR室で分娩管理中。30代の初産婦さんが、規則的な子宮収縮（5分間隔、持続40秒）があるにもかかわらず、子宮口開大が4cmから2時間経過しても5cmにしか開大していません。パルトグラム上、アートンラインから左に逸脱し始めています。母体は「痛いけど、なかなか進まないみたいで不安…」と疲れた表情を見せています。
- **看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**:
1. **観察**: 子宮口開大と児頭下降度を再度内診で確認（医師または助産師が実施）。バイタルサイン（血圧、脈拍、体温）、子宮収縮の強さ（トコグラフィー）、胎児心拍数モニタリング（CTG）のパターン、母体の表情と疲労度、排尿状態を確認。
2. **アセスメント**: 子宮口開大速度が1時間あたり0.5cmであり、分娩第1期遷延の基準（1時間あたり1cm未満）に該当。遷延の原因として、子宮収縮の微弱、胎児の位置異常（後頭後位など）、母体の疲労、膀胱充満などが考えられる。胎児機能不全の有無をCTGで評価する。
3. **報告**: 医師（または助産師）にSBARで報告。「規則的な子宮収縮があるが、子宮口開大が1時間あたり0.5cmと遷延しています。母体は疲労と不安を訴えています。胎児心拍数は現時点で正常です。診察と指示をお願いします。」
4. **介入**: 医師の指示に基づき、陣痛促進剤（オキシトシン）の投与を開始する準備、母体の体位変換（側臥位を促し、大動脈下大静脈圧迫症候群を予防）、排尿促進（導尿が必要か評価）、クーリング（清拭）と水分補給で母体の疲労を緩和、リラクゼーション法（呼吸法、マッサージ）の指導を継続。
5. **評価**: 介入後の子宮口開大速度、子宮収縮の変化、胎児心拍数の変動、母体の状態を継続的にモニタリングする。
- **患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**:
- 最重要！ 陣痛促進剤（オキシトシン）使用時は、子宮収縮過強 (Tachysystole) による胎児機能不全（徐脈など）に注意し、常時胎児心拍数をモニタリングする。投与中は、投与量の調節、収縮の頻度・持続時間・強度を15分ごとに評価する。
- 母体の疲労が進行すると、分娩のエネルギーが枯渇し、さらに遷延が悪化する悪循環に陥る。早期からの水分・栄養補給（経口または点滴）と精神的サポートが重要。
- 感染予防のため、頻回の内診は避け、必要なタイミングで実施する。破水している場合は、感染リスクがさらに高まるため、体温上昇や羊水の性状に注意する。

看護プロトコル: **分娩進行遅延時の観察・報告基準**
1. **観察項目**: 子宮口開大速度、児頭下降度、子宮収縮（頻度・持続・強度）、胎児心拍数パターン、母体バイタルサイン、疲労度、膀胱充満度、羊水の色・量・性状。
2. **報告基準（SBAR）**:
- **S (状況)**: 母体の状態、分娩進行のデータ（例：「子宮口開大が4cmから2時間で5cmにしか進んでいません」）。
- **B (背景)**: 既往歴、妊娠経過、現在の治療（例：「誘発分娩中、現在オキシトシン投与中」）。
- **A (アセスメント)**: 遷延の判断とその原因（例：「子宮収縮は規則的ですが、遷延の基準に該当すると考えます。胎児機能不全は認めません」）。
- **R (提案)**: 今後の方針（例：「内診と今後の治療方針について、医師の診察をお願いします」）。
3. **記録のポイント**: パルトグラムに子宮口開大、児頭下降、子宮収縮、胎児心拍数、投薬内容を正確に記録する。SOAP形式で、観察事実（S・O）とアセスメント（A）を明確に区別する。

先輩看護師の一言: 「分娩経過の評価は、『正常からの逸脱をいかに早期に発見するか』が勝負です！パルトグラムのアートンラインは、まさにそのための道しるべ。『このペースだと遷延のゾーンに入るな』と予測できれば、医師への報告もタイムリーにできて、母体と赤ちゃんの安全を守れます。国試では定義を正確に覚えることはもちろん、『なぜその基準なのか（母体と胎児のリスクを減らすため）』という背景も理解しておきましょう！」

## 重要概念

- **分娩遷延 (Prolonged Labor)** — 分娩経過が異常に遅い状態。初産婦の第1期は子宮口開大が1時間あたり1cm未満。
- **分娩停止 (Arrest of Labor)** — 分娩の進行が完全に停止した状態。初産婦の第1期は子宮口開大が4時間以上変化しない。
- **パルトグラム** — 分娩経過を視覚化するグラフ。子宮口開大、児頭下降、子宮収縮、胎児心拍数を記録する。
- **アートンライン (Alert Line / Action Line)** — パルトグラム上の正常分娩経過曲線。このラインから逸脱すると遷延や停止を疑う。
- **子宮口開大 (Cervical Dilation)** — 分娩の進行度を示す指標の一つ。子宮口が何cm開大したかを評価する。

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