# わが国の母子保健統計において、出生数が減少傾向にある中で、妊産婦死亡の原因として最も多いものはどれか。

> source: MyMerci (mymerci.kr)  
> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=370044  
> language: ja  
> subject: 母性看護の概念

## 問題

わが国の母子保健統計において、出生数が減少傾向にある中で、妊産婦死亡の原因として最も多いものはどれか。

## 選択肢

1. 羊水塞栓症
2. 妊娠高血圧症候群
3. 子宮破裂
4. 周産期心筋症
5. 産科危機的出血 **✔ 正解**

**正解: 5**

## 解説

近年の日本の母子保健統計では、妊産婦死亡の原因として産科危機的出血（弛緩出血、前置胎盤などによる）が最も多く、次いで羊水塞栓症、脳血管障害の順となっている。子宮破裂や周産期心筋症は頻度が低い。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、日本の母子保健統計における妊産婦死亡の原因として、最も頻度の高いものを問うています。妊産婦死亡とは、妊娠中または妊娠終了後42日未満の女性の死亡（偶発的原因を除く）を指します。近年のわが国では、産科危機的出血 (Obstetric Critical Hemorrhage)が死因の第1位であり、その主な原因は弛緩出血 (Uterine Atony)や前置胎盤 (Placenta Previa)、常位胎盤早期剥離 (Placental Abruption)などです。最重要！ 妊産婦死亡の原因として、産科危機的出血、羊水塞栓症 (Amniotic Fluid Embolism)、脳血管障害 (Cerebrovascular Disease)の順に多いことを押さえましょう。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**: 日本の厚生労働省の「母体死亡症例検討事業」の報告では、妊産婦死亡の原因の約30%以上を産科危機的出血が占めており、最も多い死因です。これは、分娩後の子宮収縮不全（弛緩出血）や、前置胎盤・癒着胎盤などによる大量出血が原因となります。出血性ショック (Hemorrhagic Shock) への迅速な対応と、輸血や子宮動脈塞栓術（UAE）、子宮摘出術などの外科的介入が救命のために不可欠です。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**:

混同注意！ ①番の羊水塞栓症は、産科危機的出血に次いで2番目に多い死因です。羊水が母体血中に流入し、アナフィラキシー様反応や播種性血管内凝固症候群（DIC）を引き起こす致死的病態であり、発生頻度は低いものの死亡率が極めて高い点が特徴です。

②番の妊娠高血圧症候群 (Hypertensive Disorders of Pregnancy, HDP) は、妊産婦死亡の直接原因となることは稀ですが、常位胎盤早期剥離や脳血管障害のリスクを高めるため、間接的に関与します。

③番の子宮破裂は、特に帝王切開既往の瘢痕子宮や、分娩誘発・促進中の過強陣痛などで発生しますが、頻度は低く、死亡原因としての割合も低いです。

④番の周産期心筋症は、妊娠後期から産後数ヶ月に発症する稀な心筋症で、心不全を呈しますが、統計的に主要な死因ではありません。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**: 妊産婦死亡の原因の変遷を理解しましょう。かつては妊娠高血圧症候群や感染症が主要死因でしたが、医療の進歩により、現在は産科危機的出血と羊水塞栓症、脳血管障害が三大死因です。また、近年は高年妊娠（Advanced Maternal Age）の増加に伴い、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病、前置胎盤などの合併症リスクが高まっている点も重要です。

概念整理: わが国の妊産婦死亡原因は、①産科危機的出血 ②羊水塞栓症 ③脳血管障害 の順に多い。産科危機的出血の予防には、妊娠中のリスク評価（前置胎盤、癒着胎盤、多胎、巨大児など）と、分娩時のアクティブマネジメント（子宮収縮薬の適正使用、バイタルサインと出血量の厳密な観察）が重要。

一目で比較！:

| 疾患 | 頻度順位 | 特徴的病態 |
| --- | --- | --- |
| 産科危機的出血 | 第1位 | 弛緩出血、前置胎盤、常位胎盤早期剥離 |
| 羊水塞栓症 | 第2位 | アナフィラキシー反応、DIC、死亡率高い |
| 脳血管障害 | 第3位 | 妊娠高血圧症候群がリスク因子、クモ膜下出血など |

看護過程ポイント:
- **アセスメント**: 分娩後の子宮底の位置と硬さ、バイタルサイン（血圧低下、頻脈）、出血量の正確な測定（重量法、目測は過小評価しやすい）、意識レベル、尿量。
- **看護診断**: 出血による体液量減少リスク (Risk for Deficient Fluid Volume)、組織灌流低下 (Ineffective Tissue Perfusion)、不安 (Anxiety)。
- **介入**: 子宮マッサージ、医師への迅速な報告（SBAR）、輸液ラインの確保（太い針で2ルート）、輸血の準備、バイタルサインの頻回測定。
- **評価**: 出血量の減少、バイタルサインの安定化、子宮収縮の確認。

暗記のコツ: 「**産科危機的出血（さんかききてきしゅっけつ）**」を「さん（産）・か（科）・き（危機的）・て（手）・き（出血）」→「産科で、危機的に手を出す（手術）出血」と覚える。羊水塞栓症は「**羊水（ようすい）**→陽水（陽気な水？）が血管に入ると怖い」とイメージ。

国試頻出ポイント: 妊産婦死亡の原因の順位は、毎年のように出題される定番問題です。特に「産科危機的出血」という用語とその具体的原因（弛緩出血、前置胎盤）を結びつけて覚えましょう。また、近年の傾向として、高年妊娠に伴うリスク（妊娠高血圧症候群、前置胎盤）が増加している点も問われやすいです。

出題パターン注意！: 単純な知識問題（「最も多い原因は？」）から、事例問題に発展します。例えば「経産婦、分娩後に大量出血。子宮は弛緩し、子宮底が臍上に触知。看護師の優先的な対応は？」というように、病態と看護介入を統合した問題が出題されます。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**: 30代初産婦、妊娠39週、児頭骨盤不均衡（CPD）のため緊急帝王切開術。術中、前置胎盤（Placenta Previa）による予想以上の大量出血あり。術後、ICUにて管理中。術後2時間、血圧80/40mmHg、脈拍120回/分、呼吸数28回/分。パッドに多量の血液（約800mL）付着。子宮底は臍高で軟らかく、圧迫で暗赤色の血液が流出。看護師は何を最優先にアセスメントし、どう行動すべきか？

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**:

最重要！ まず、ショック (Shock) の兆候（低血圧、頻脈、頻呼吸、冷感、意識変容）を迅速にアセスメント。出血源は子宮弛緩（Atony）と手術創からの持続的出血の両方が考えられる。
1. **観察**: バイタルサイン、SpO2、尿量（1時間尿量25mL未満はショック徴候）、意識レベル（JCS）、子宮底の硬さと位置、出血量（パッドの重量変化）、皮膚色調と冷汗の有無。
2. **報告（SBAR）**: Situation「帝王切開後2時間、前置胎盤の患者、血圧80/40、脈拍120、子宮弛緩あり、パッドに800mLの出血あり。」Background「術中出血多量、前置胎盤。」Assessment「産科危機的出血による出血性ショック、子宮弛緩の可能性。」Recommendation「子宮収縮薬の追加投与、輸血準備、再手術の可能性について至急判断が必要。」
3. **介入**: 医師の指示のもと、子宮マッサージ (Uterine Massage) の実施。酸素投与（10L/分、リザーバーマスク）。太い静脈ルート（18G以上）を確保し、輸液（乳酸リンゲル液）の急速投与。輸血（赤血球濃厚液、新鮮凍結血漿）の準備。バイタルサインは5分ごとに測定。

**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**:

- 産科危機的出血は急変リスクが極めて高く、バイタルサインの急変に注意！
- 出血量の過小評価を防ぐため、目測ではなくパッドの重量測定（1g=1mL）を厳密に行う。
- 輸血時は、交差試験の確認、アナフィラキシー反応の観察を怠らない。
- 子宮マッサージは過剰に行わず、子宮の硬さと出血量を確認しながら行う。

看護プロトコル: 観察項目は「バイタルサイン」「子宮底の硬さ・位置」「出血量（重量法）」「尿量（1時間尿量）」「意識レベル」。報告基準は「収縮期血圧110回/分」「子宮底が臍上で軟らかい」「1時間尿量

## 重要概念

- **産科危機的出血 (Obstetric Critical Hemorrhage)** — 妊娠中または分娩後に発生する大量出血で、妊産婦死亡の第1位の原因。弛緩出血、前置胎盤、常位胎盤早期剥離、子宮破裂などが原因となる。
- **弛緩出血 (Uterine Atony)** — 分娩後の子宮筋の収縮不全による出血。産科危機的出血の最も多い原因で、子宮底の触知が臍上で軟らかく、マッサージや子宮収縮薬で対応する。
- **羊水塞栓症 (Amniotic Fluid Embolism)** — 羊水が母体血中に流入し、肺血管を閉塞するとともにアナフィラキシー様反応とDICを引き起こす致死的病態。発生頻度は低いが死亡率は高い。
- **妊娠高血圧症候群 (Hypertensive Disorders of Pregnancy, HDP)** — 妊娠20週以降に初めて発症する高血圧を特徴とする疾患群。重症化すると子癇、常位胎盤早期剥離、HELLP症候群などを合併し、周産期死亡率を上昇させる。
- **前置胎盤 (Placenta Previa)** — 胎盤が子宮下部に付着し、内子宮口の一部または全部を覆う状態。妊娠後期～分娩時の無痛性出血が特徴で、帝王切開による分娩が必要となる。産科危機的出血の重要なリスク因子。

## 同じテーマの問題

- [妊娠届出書の提出に基づき、市区町村が妊婦に交付するものはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=370045)
- [母子保健法に基づき、すべての妊婦に対して実施することが義務付けられている健診はどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=370046)
- [出生した子の父が、民法上の「嫡出の推定」を受けるための要件として正しいのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=370047)
- [妊娠の継続が母体の生命に危険を及ぼす場合に、医師が母体保護法に基づいて実施することができるものはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=370048)
- [産後うつ病の早期発見・支援のために、産後2週間から1か月の時期にすべての産婦を対象に実施することが推奨されているスクリーニング尺度はどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=370049)
- [児童福祉法に基づき、市町村がすべての新生児を対象に実施する訪問指導はどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=370050)
- [我が国の「健やか親子21（第2次）」において、重点課題の1つとして掲げられている目標はどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=370051)
- [育児休業を取得できる労働者の要件として、正しいものはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=370052)

---

More free questions: [過去問](https://mymerci.kr/pages/exam_bank.php?exam=jp_nurse)

_学習参考用です。実際の臨床は最新のガイドラインと所属機関のプロトコルに従ってください。_

