# 生後8か月の乳児が誤飲により気道異物を来たし、意識が消失した。救急外来に搬入され、医師が気管挿管を試みているが、声門の確認が困難で挿管できない。この状況で看護師が次に準備すべき物品はどれか。

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> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=369822  
> language: ja  
> subject: 健康障害の病期別の小児と家族の看護

## 問題

生後8か月の乳児が誤飲により気道異物を来たし、意識が消失した。救急外来に搬入され、医師が気管挿管を試みているが、声門の確認が困難で挿管できない。この状況で看護師が次に準備すべき物品はどれか。

## 選択肢

1. 輪状甲状靭帯穿刺用の針とカテーテル **✔ 正解**
2. 気管切開チューブ
3. 喉頭鏡マッキントッシュ型
4. 用手換気用のバッグバルブマスク
5. 経鼻エアウェイ

**正解: 1**

## 解説

乳幼児の気道異物で声門確認困難かつ挿管不能の場合、緊急気道確保として輪状甲状靭帯穿刺・切開が考慮される。経鼻エアウェイやバッグバルブマスクは気道閉塞を解除できない。気管切開は手技が難しく時間がかかるため、小児では輪状甲状靭帯穿刺が優先される。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、生後8か月の乳児における**緊急気道確保のアルゴリズム**を問うています。特に、気道異物 (Foreign Body Airway Obstruction, FBAO) により意識消失し、医師による**気管挿管 (Tracheal Intubation)** が困難な「挿管不能・換気困難 (Cannot Intubate, Cannot Ventilate, CICV)」状況での対応が核心です。小児の解剖学的特徴として、喉頭が成人より頭側に位置し、声門が前方にあるため、喉頭展開が難しく、挿管困難に陥りやすいことを理解しておきましょう。

1. **核心概念の分析 (Key Concept)**: この問題のテーマは「小児の緊急外科的気道確保 (Emergency Surgical Airway in Pediatrics)」です。乳幼児では、成人のように経口挿管が困難な場合、次のステップとして**輪状甲状靭帯穿刺・切開 (Cricothyroidotomy)** が推奨されます。この手技は、輪状甲状靭帯 (Cricothyroid Membrane) を穿刺し、酸素を送り込むことで、一時的に酸素化を図る救命処置です。

2. **正解の根拠 (Answer Rationale)**: 最重要！ 選択肢1「輪状甲状靭帯穿刺用の針とカテーテル」が正解です。これは、小児の気道確保困難ガイドライン（DASガイドライン (Difficult Airway Society Guidelines) など）で、CICV状況における最終的な救命手段として位置づけられています。8か月児では気管切開は解剖学的に困難であり、輪状甲状靭帯穿刺が最も迅速で確実な方法です。

3. **誤答の分析 (Distractor Analysis)**:
- ②番「気管切開チューブ」: 混同注意！ 気管切開 (Tracheostomy) は、輪状甲状靭帯穿刺よりも侵襲が大きく、手技に時間がかかり、小児では解剖学的リスクが高いため、緊急時の第一選択とはなりません。計画的な気道確保や長期管理に用いられます。
- ③番「喉頭鏡マッキントッシュ型」: これは成人用の曲がったブレードを持つ喉頭鏡で、すでに医師が挿管を試みて困難な状況です。別のタイプの喉頭鏡（直型ブレードなど）を準備することはありますが、「声門確認が困難」という情報から、別の器具よりも外科的気道確保の準備が優先されます。
- ④番「用手換気用のバッグバルブマスク」: 混同注意！ バッグバルブマスク (Bag-Valve-Mask, BVM) は、気道異物による完全閉塞がある場合、換気を送り込むことができず、かえって異物を押し込むリスクがあります。CICV状況では効果が期待できません。
- ⑤番「経鼻エアウェイ」: 意識消失している患者では、経鼻エアウェイ (Nasopharyngeal Airway) は咽頭反射が消失しているため有用ですが、気道異物による完全閉塞を解除することはできません。あくまで補助的なエアウェイであり、根本的な解決にはなりません。

4. **関連概念の整理 (Related Concepts)**: 最重要！ 小児の気道確保困難時のアルゴリズムを押さえましょう。基本は「気道異物除去 (Foreign Body Removal)（背部叩打法・胸部突き上げ法）→ バッグバルブマスク換気 → 気管挿管 → 外科的気道確保」の流れです。また、乳幼児では輪状甲状靭帯が触知しにくいため、穿刺針のサイズ（18G~20G程度）や、高圧酸素の接続方法（用手換気 vs ジェット換気）も併せて学習しておきましょう。

概念整理: **小児の緊急気道確保 (Pediatric Emergency Airway Management)**

- **通常の気道確保**: 頭部後屈・あご挙上 → バッグバルブマスク換気 → 気管挿管

- **CICV状態**: 輪状甲状靭帯穿刺・切開が最終手段。

- **重要な鑑別**: 気管切開は緊急性が低く、計画的手術。輪状甲状靭帯穿刺は緊急救命処置。

一目で比較！

| 手技 | 適応 | 特徴 | 禁忌/注意 |
| --- | --- | --- | --- |
| 輪状甲状靭帯穿刺 | CICV状態（緊急） | 簡便・迅速・低侵襲 | 小児では穿刺部位の同定が困難な場合あり |
| 気管切開 | 長期気道管理・計画的手術 | 確実な気道確保可能 | 緊急時には時間がかかりすぎる・出血リスク大 |
| バッグバルブマスク | 換気補助（非閉塞時） | 非侵襲的 | 完全閉塞では無効・異物押し込みリスク |

看護過程ポイント: **アセスメント**: 乳児の意識レベル、呼吸状態（努力呼吸の有無、SpO2、チアノーゼ）、聴診での呼吸音減弱/消失、異物誤飲の有無（保護者からの情報収集）。**看護診断**: 「気道クリアランス不能 (Ineffective Airway Clearance)」または「非効果的呼吸パターン (Ineffective Breathing Pattern)」。「ガス交換障害 (Impaired Gas Exchange)」のリスク。**計画・実施**: 医師の指示の下、輪状甲状靭帯穿刺キットの準備、穿刺中のバイタルサイン・SpO2モニタリング、蘇生処方箋に基づく薬剤準備（筋弛緩薬など）。**評価**: 穿刺後の気道確保状態、SpO2の改善、胸部の動きの確認。

暗記のコツ: 「Can't Intubate, Can't Ventilate (CICV) と来たら、Crico（輪状甲状靭帯穿刺）」と覚えましょう。語呂合わせ：「**挿管できない、換気できない、そこで輪状穿刺！**」

国試頻出ポイント: このテーマは、**状況設定問題（事例問題）**として頻出です。「医師が挿管を試みているが声門が見えない」という設定で、「看護師が次に取るべき行動」を問われます。正解は「輪状甲状靭帯穿刺の準備」であることが多く、誤答には「気管切開」「バッグバルブマスクでの換気継続」などが並びます。

出題パターン注意！: 「成人の気道異物で意識消失」→「腹部突き上げ法（ハイムリッヒ法）」vs 「乳幼児の気道異物で意識消失」→「背部叩打法と胸部突き上げ法」の違い、そして今回のように「医療機関到着後、医師による気道確保が困難」という状況に発展する問題に注意しましょう。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
- **臨床シナリオ (Clinical Scenario)**: 深夜の救急外来に、母親が抱えた生後8か月の乳児が搬入されました。「夕食時に餅を食べさせていたら、突然むせて顔色が悪くなった。背中を叩いたが治まらない」との情報。来院時、意識は消失し、自発呼吸はなく、チアノーゼが著明。医師が喉頭鏡で気管挿管を試みるも、喉頭浮腫と解剖学的要因（乳児は喉頭が高い）により声門の確認ができません。この時、看護師は医師の指示を待ちつつ、何を準備すべきでしょうか？
- **看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**: 最重要！ まず、医師の「挿管困難」という発言を聞いたら、即座に「輪状甲状靭帯穿刺キット」の準備を開始します。看護師は、手技の準備（針、カテーテル、シリンジ、消毒綿、酸素チューブ）に加え、患者の状態を常時モニタリング（SpO2、心電図、血圧）し、医師に数値（例：「SpO2が30%まで低下しています」）をリアルタイムで報告します。また、急変時に備えて、蘇生薬剤（アドレナリンなど） と 除細動器 (Defibrillator) の準備も並行して行います。
- **患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**: 禁忌行為！ この状況で盲目的に指や鉗子を咽頭に入れて異物を探ることは、異物をさらに深く押し込むリスクがあるため行いません。また、バッグバルブマスクでの無理な換気は、胃内に空気を送り込み誤嚥を誘発するため避けます。穿刺時は、乳児の固定を確実に行い、医師の穿刺部位の確認を補助します。穿刺後は、カテーテルが確実に気管内に留置されているか（呼気時のCO2検出、胸部聴診）を確認します。

看護プロトコル: **観察項目**: 意識レベル（JCS/GCS）、呼吸パターン（胸郭の動き、呼吸補助筋の使用）、SpO2、皮膚色、脈拍。**報告基準 (SBAR)**: S（状況）: 「生後8か月の乳児、気道異物によるCICV状態です」、B（背景）: 「挿管困難で医師が輪状甲状靭帯穿刺を予定」、A（アセスメント）: 「SpO2低下、重度の低酸素状態です」、R（提案）: 「穿刺キットの準備が完了しました。酸素と吸引器もスタンバイしています」

先輩看護師の一言: 「『Can't Intubate, Can't Ventilate（CICV）』と聞いたら、一瞬で頭を『外科的気道確保』に切り替えてください。特に小児では、その判断が数秒の差で生死を分けます。普段から『もし挿管できないと言われたら、次は何を準備する？』とシミュレーションしておくと、急変時に動けますよ！患者さんの呼吸が止まった瞬間、あなたの準備が命を救うんです！」

## 重要概念

- **CICV (Cannot Intubate, Cannot Ventilate)** — 気管挿管も用手換気も不可能な状態。緊急外科的気道確保の適応となる。
- **輪状甲状靭帯穿刺** — 輪状甲状靭帯を穿刺して気道を確保する緊急処置。小児では穿刺針を用いる。
- **気管挿管 (Tracheal Intubation)** — 気管内にチューブを留置し気道を確保する手技。喉頭鏡で声門を確認する。
- **バッグバルブマスク (Bag-Valve-Mask)** — 用手換気装置。マスクを顔に密着させて換気を行う。気道閉塞時は無効。
- **喉頭鏡** — 気管挿管時に喉頭を展開するための器具。マッキントッシュ型（曲型）とミラー型（直型）がある。

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