# 8歳の男児が、自転車で転倒し、左肘を強打した。来院時、左肘関節は著明に腫脹し、変形を認める。手指の色調は良好で、橈骨動脈の拍動は触知できるが、手指のしびれを訴えている。看護師の対応として適切なのはどれか。

> source: MyMerci (mymerci.kr)  
> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=369821  
> language: ja  
> subject: 健康障害の病期別の小児と家族の看護

## 問題

8歳の男児が、自転車で転倒し、左肘を強打した。来院時、左肘関節は著明に腫脹し、変形を認める。手指の色調は良好で、橈骨動脈の拍動は触知できるが、手指のしびれを訴えている。看護師の対応として適切なのはどれか。

## 選択肢

1. 肘関節を伸展位で固定する
2. 直ちに整復を試みる
3. 患部を温罨法で温める
4. 鎮痛薬の内服を促す
5. 安静を保ち、医師の指示を待つ **✔ 正解**

**正解: 5**

## 解説

肘関節の変形と腫脹、手指のしびれは、上腕骨顆上骨折や肘関節脱臼が疑われる。橈骨動脈の拍動は触知できるが、神経障害（しびれ）を伴っているため、徒手的な整復は禁忌である。看護師は医師の診察と画像診断（X線撮影）を待ち、安静を保つことが適切である。温罨法は腫脹を増強させるため禁忌である。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、小児の肘関節外傷初期対応における、看護師の役割と禁忌行為を問うています。8歳の男児、自転車転倒による左肘の著明な腫脹と変形、そして手指のしびれという所見から、上腕骨顆上骨折 (Supracondylar Fracture of the Humerus) または 肘関節脱臼 (Elbow Dislocation) が強く疑われます。小児の上腕骨顆上骨折は、腕神経叢 (Brachial Plexus) や上腕動脈 (Brachial Artery) の損傷を合併しやすいため、緊急性が高い外傷です。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**

正解は **⑤番：安静を保ち、医師の指示を待つ** です。

変形を伴う外傷では、まず 最重要！ 患部の安静保持と医師の診察・画像診断 (X線撮影) を待つ ことが看護師の基本対応です。橈骨動脈の拍動は触知できるため血流は保たれていますが、手指のしびれは神経障害の可能性を示唆しており、不適切な体位変換や徒手的な操作は神経や血管の損傷を悪化させるリスクがあります。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**

混同注意！

①番の肘関節を伸展位で固定する：肘関節の脱臼や骨折では、通常 混同注意！ 関節を最も楽な肢位（受傷時の肢位）で安静に保ちます。強制的に伸展位で固定すると、神経・血管をさらに圧迫し、損傷を拡大するリスクがあるため禁忌です。

②番の直ちに整復を試みる：看護師の独立行為の範囲を超えています。徒手的整復 (Manual Reduction) は医師の判断と手技 であり、画像診断なしに行うと、骨折部のずれや神経・血管損傷を悪化させる危険があります。看護師が行うべきではありません。

③番の患部を温罨法で温める：外傷急性期（48時間以内）の腫脹に対しては、混同注意！ 温罨法 (Warm Compress) は血管拡張を促し、腫脹や出血を増悪させる ため禁忌です。この時期の対応は 冷却罨法 (Cold Compress) が原則です。

④番の鎮痛薬の内服を促す：安静時に鎮痛薬を内服させることは、症状をマスクし、医師の診断や状態変化の観察を困難にする可能性があります。また、内服が不可能な場合（嘔吐リスク、意識レベル低下）もあるため、鎮痛薬の投与は医師の指示に基づくべき です。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**

- **上腕骨顆上骨折 vs 肘関節脱臼**：両者とも肘の変形と腫脹を来しますが、上腕骨顆上骨折は小児に好発し、血管・神経損傷の合併が特に多いです。最重要！ 合併症として 前腕コンパートメント症候群 (Compartment Syndrome) や フォルクマン拘縮 (Volkmann's Contracture) の予防が重要です。肘関節脱臼は後方脱臼が多く、尺骨神経損傷を合併しやすいです。

- **観察項目**：バイタルサイン、手指の色調・温度感覚・運動機能（母指の対立運動、手指の伸展/屈曲）、橈骨動脈・尺骨動脈の拍動、疼痛の程度と性状、腫脹の進行、皮膚の緊満度（コンパートメント症候群のサイン）。

概念整理: この問題は小児肘関節外傷の初期対応を問うています。核心は「医師の診断を待つ」「禁忌行為をしない」「合併症の観察」です。上腕骨顆上骨折では特に神経血管損傷に注意。

一目で比較！:

| 処置 | 適否 | 理由 |
| --- | --- | --- |
| 安静保持 | 適切 | 状態安定、医師の指示待ち |
| 伸展位固定 | 禁忌 | 神経血管損傷悪化リスク |
| 徒手整復 | 禁忌 | 看護師の業務範囲外 |
| 温罨法 | 禁忌 | 腫脹・出血増悪 |
| 鎮痛薬内服 | 不適切 | 症状マスク、観察困難 |

看護過程ポイント: アセスメントでは、手指のしびれ（感覚障害） と 橈骨動脈拍動の有無 を経時的に評価し、悪化時は医師へ即時報告。看護診断例：「末梢神経血管機能障害のリスク」「急性疼痛」など。計画では、安静保持、冷却罨法の準備（医師指示後）、患肢挙上の指導が挙げられます。

暗記のコツ: 外傷初期対応は「RICE処置（Rest安静、Ice冷却、Compression圧迫、Elevation挙上）」を思い出しましょう。しかし変形がある場合は「Rest安静（医師指示を待つ）」が最優先で、圧迫（Compression）は禁忌です。「温めるのは炎症を増やす」と覚えてください。

国試頻出ポイント: 小児の上腕骨顆上骨折は頻出です。橈骨動脈拍動の有無、手指の色調・感覚・運動、疼痛管理（冷却か温罨法か）、看護師の対応範囲（徒手整復は禁止）がよく問われます。

出題パターン注意！: 事例問題で「上腕骨顆上骨折の患児を観察中、手指が蒼白で冷たく、橈骨動脈の拍動が減弱した」という急変時の対応を問うパターンもあります。この場合、直ちに医師へ報告し、コンパートメント症候群を疑うことが必要です。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**: あなたは小児科病棟の看護師です。8歳の男児が、学校の帰り道に自転車で転倒し、左肘を強打。救急外来を受診しました。医師の診察を待っている間、男児は「肘がすごく痛い」「手がしびれる」と泣きながら訴えています。母親も心配そうな表情で付き添っています。

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**:

1. **観察**: 最重要！ バイタルサイン（特に意識レベル、疼痛評価）と、手指の色調・温度感覚・運動機能・橈骨動脈拍動を経時的に観察します。男児のしびれの範囲（母指側か小指側か）を確認します。

2. **アセスメント**: 橈骨動脈拍動は触知できるが、手指のしびれがあるため、正中神経 (Median Nerve) や橈骨神経 (Radial Nerve) の圧迫・損傷 の可能性を考慮します。医師に SBAR（Situation- Background- Assessment- Recommendation） を用いて報告します。

- S: 8歳男児、左肘打撲、手指しびれあり

- B: 自転車転倒、変形と腫脹あり

- A: 橈骨動脈拍動は触知するが、しびれが増悪傾向

- R: 医師の診察とX線撮影の優先をお願いします

3. **介入**: 医師の指示があるまでは、患部を安静に保ち、受傷時の肢位を保持 するよう男児と母親に説明します。冷却罨法の指示があれば準備します（重要！ 未指示では行わない）。

4. **評価**: しびれの程度が改善するか、または悪化（範囲拡大、色調不良）していないかを観察し、変化があれば即時報告します。

**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**:

- 禁忌行為: 徒手的整復、伸展位での固定、温罨法は絶対に行わない。

- 最重要！ **転倒・転落予防**: 男児は疼痛と不安で動きたがる可能性があるため、ベッド柵を上げ、付き添いの母親にも安静の重要性を説明します。

- **心理的ケア**: 男児と母親に「今、何をしているのか」「なぜ安静が必要か」をわかりやすく説明し、不安を軽減します。

看護プロトコル: 観察項目は「手指の色調・温度感覚・運動機能」を15~30分ごとに記録。報告基準は「しびれの増悪」「橈骨動脈拍動減弱」「手指の蒼白・冷感」を即時報告。記録には「観察所見、看護介入内容、医師への報告内容と指示」を漏れなく記載。

先輩看護師の一言: 「小児の肘のケガは、見た目以上に神経や血管を損傷していることがあるから、本当に注意が必要です。『橈骨動脈が触れるから大丈夫』と油断せずに、しびれの有無や範囲をしっかりチェックしましょう。安静を保つことが最善のケアだと覚えてくださいね！」

## 重要概念

- **上腕骨顆上骨折** — 小児に好発する肘関節周囲の骨折。転倒などで肘を伸展した状態で手をつくことで発生。神経血管損傷（正中神経、上腕動脈）の合併が多く、コンパートメント症候群やフォルクマン拘縮の予防が重要。
- **コンパートメント症候群** — 筋区画（コンパートメント）内の圧力が上昇し、血流障害を来す病態。疼痛、蒼白、知覚異常、麻痺、脈拍消失（5P）が徴候。緊急減張切開が必要となる救急疾患。
- **RICE処置** — 外傷初期対応の基本。Rest（安静）、Ice（冷却）、Compression（圧迫）、Elevation（挙上）の頭文字。ただし変形や開放骨折がある場合は、圧迫は禁忌となる。
- **SBAR** — 医療現場で用いられる情報伝達手法。Situation（状況）、Background（背景）、Assessment（アセスメント）、Recommendation（提案/依頼）の頭文字。急変時や報告時に有効。
- **フォルクマン拘縮** — 上腕骨顆上骨折後などに生じる前腕の虚血性拘縮。コンパートメント症候群が進行し、筋肉が壊死・線維化することで、手指の屈曲変形が生じる。予防が極めて重要。

## 同じテーマの問題

- [生後3か月の乳児が、母親の腕の中でぐったりして呼吸が弱い状態で救急外来に搬送された。心拍数は60回/分、呼吸数は8回/分である。看護師の最初の対応として適切なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=369812)
- [3歳の幼児が誤ってタバコを食べた可能性があり、母親が電話で相談してきた。母親は「子どもがタバコを口に入れて噛んでいたが、飲み込んだかどうかわからない」と話している。看護師の対応とし…](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=369813)
- [5歳の男児が、自宅で転倒し頭部を打った後に意識障害が出現した。救急隊到着時の意識レベルはJCS 100、左瞳孔は散大し対光反射が消失している。この男児に最も疑われる病態はどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=369814)
- [生後2週の新生児が、哺乳力低下と体温上昇を主訴に来院した。体温38.5℃、心拍数180回/分、呼吸数60回/分。顔色は不良で、末梢冷感を認める。この新生児の状態として最も注意すべき…](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=369815)
- [7歳の女児が、学校で突然意識を失い倒れた。教師の話では、数秒間全身が硬直した後に、四肢をガクガクと震わせるような動きがあったという。発作は約3分で自然に停止し、現在は意識が混濁して…](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=369816)
- [2歳の幼児が、誤ってビー玉を飲み込んだ可能性があり、母親が救急外来に連れてきた。子どもは咳き込んでおらず、呼吸状態は安定している。看護師の観察で最も優先すべき項目はどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=369817)
- [6歳の男児が、喘息発作で救急外来を受診した。呼吸数は40回/分、SpO2は92%（室内気）、聴診で両肺に呼気性喘鳴を認める。大泉門は閉鎖している。看護師の対応として適切なのはどれか…](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=369818)
- [4歳の女児が、熱性痙攣で救急外来に搬送された。来院時、全身性の強直間代発作が続いており、発作開始から10分が経過している。看護師の対応として適切なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=369819)

---

More free questions: [過去問](https://mymerci.kr/pages/exam_bank.php?exam=jp_nurse)

_学習参考用です。実際の臨床は最新のガイドラインと所属機関のプロトコルに従ってください。_

