# 10歳の女児が糖尿病の教育入院をしている。患児はインスリン自己注射の練習中に、うまくできずに「もう嫌だ、やりたくない」と泣き出した。この時の看護師の対応として最も適切なのはどれか。

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> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=369785  
> language: ja  
> subject: 病気や入院が小児と家族に与える影響とその看護

## 問題

10歳の女児が糖尿病の教育入院をしている。患児はインスリン自己注射の練習中に、うまくできずに「もう嫌だ、やりたくない」と泣き出した。この時の看護師の対応として最も適切なのはどれか。

## 選択肢

1. 看護師が代わりに注射をして見せる。
2. 「練習すれば上手になるから、もう一度やってみよう」と励ます。
3. 一旦練習を中止し、患児の気持ちを受け止め、できている部分を認める。 **✔ 正解**
4. 「泣いていても仕方ないよ。気持ちを切り替えて」と声をかける。
5. 母親に代わりに注射をしてもらうよう依頼する。

**正解: 3**

## 解説

慢性疾患を持つ子どもが治療を自己管理するためには、技術の習得だけでなく、心理的なサポートが不可欠である。失敗して落ち込んでいる子どもに対しては、無理に続けさせるのではなく、まずは気持ちを受け止め、共感することが信頼関係の構築につながる。できている部分を具体的に認めることで、子どもの自己効力感を高めることができる。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、慢性疾患を持つ小児への心理的支援 (Psychological Support for Children with Chronic Illness) と 自己効力感 (Self-Efficacy) を高めるための看護介入を問うています。10歳という年齢は ピアジェの具体的操作期 (Concrete Operational Stage) に該当し、論理的思考が発達し始める一方で、感情のコントロールが未熟であり、失敗体験が大きな挫折感につながりやすい発達段階です。最重要！ 糖尿病 (Diabetes Mellitus) のような セルフケア (Self-Care) が不可欠な慢性疾患では、技術的スキル（インスリン注射）の習得だけでなく、子どもの 自尊感情 (Self-Esteem) を維持・向上させる支援が治療の継続に直結します。泣き出した子どもの感情をまず受け止め、できている部分（例えば、消毒をきちんとできた、針を皮膚に当てられたなど）を肯定的に評価することで、「次は頑張れるかもしれない」という自己効力感を育むことが、長期的な治療参加につながります。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**
③番が最も適切です。看護師はまず 患児の感情 (Child's Emotion) を「そうだよね、うまくいかなくて悔しいよね」と共感し、受け止めます。その上で、できている部分（例：「消毒の位置はバッチリだよ」「針をきちんと持てているね」）を具体的に認めることで、失敗体験による自己効力感の低下を防ぎ、次の練習への意欲を引き出します。これは オレムのセルフケア理論 (Orem's Self-Care Deficit Theory) における 支援-教育システム (Supportive-Educative System) の考え方に基づきます。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**
①番：看護師が代わりに行うことは、子どもの主体性を奪い、セルフケア能力の発達を阻害します。混同注意！ 安全確保のために必要な場合（例：低血糖時の対応など）は代行も必要ですが、練習段階で子どもの感情を無視して代行するのは不適切です。
②番：励ましは一見良さそうに見えますが、子どもの感情を受け止めずに「もう一度やれ」と急かすと、プレッシャーを与え、さらに自信を喪失させる可能性があります。
④番：子どもの感情を否定し、切り替えを強要する対応です。これは子どもの気持ちを無視し、信頼関係を損なう可能性が高いです。
⑤番：母親に依頼することは、子どもの自己管理の機会を奪うだけでなく、「自分はできない」という無力感を強化する恐れがあります。混同注意！ 母親のサポートは重要ですが、主体はあくまで子ども自身です。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**
この問題は、小児看護の 慢性疾患患児の心理社会的適応 (Psychosocial Adaptation) と 発達段階に応じた看護 (Developmental Nursing Care) に関連します。特に、思春期前期の子どもは、疾患による「同世代との違い」への戸惑いや、治療への反抗が生じやすい時期です。看護師は、技術指導だけでなく、患児が自分の病気と向き合い、主体的に治療に関われるような心理的支援を常に意識する必要があります。

概念整理: 小児慢性疾患看護 (Pediatric Chronic Illness Nursing) において、技術指導と心理的支援は車の両輪です。特に 自己効力感 (Self-Efficacy) は治療継続の原動力となります。失敗時の対応こそが、その後の子どもの アドヒアランス (Adherence) を左右します。

一目で比較！:

| 対応 | 子どもの受け取り方 | 長期的な影響 |
| --- | --- | --- |
| ③気持ちを受け止め+できたことの承認 | 「自分はわかってもらえている」「自分にもできるところがある」 | 自己効力感向上、治療への積極的参加 |
| ②無理に励ます | 「頑張らないといけないけど、できない自分はダメだ」 | プレッシャー、燃え尽き、自己肯定感低下 |
| ①代行する | 「自分はできなくていい」 | 依存、セルフケア能力の獲得遅延 |

看護過程ポイント: **アセスメント**：子どもの発達段階、気質、これまでの治療経験、家族のサポート体制。**看護診断**：例えば『セルフケア不足 (Self-Care Deficit)』ではなく、『非効果的対処 (Ineffective Coping)』や『不安 (Anxiety)』が優先される場合もある。**計画**：スモールステップでの目標設定、成功体験を積み重ねる機会の提供。**実施**：感情の受容、具体的なフィードバック、自主性を尊重した練習計画。**評価**：練習への取り組み姿勢、感情の変化、自己管理への意欲。

暗記のコツ: 「泣いている子には **気持ちを認めてから、褒める**（気持ちの受容 → できたことの承認）」と覚えましょう。これは「**クッション言葉**」と同じで、まず相手の感情を受け止めることで、その後の指示や提案が入りやすくなります。

国試頻出ポイント: 小児看護学の慢性疾患（糖尿病、気管支喘息、腎疾患など）の教育入院場面で、患児への心理的支援、発達段階に応じた指導方法、家族への支援（親の不安、きょうだいへの影響）が頻出です。特に、最重要！ 看護師の「共感」と「自主性を尊重する」態度が問われます。

出題パターン注意！: 単純な「インスリン注射の手技」の知識を問うだけでなく、「うまくいかない子どもにどう声をかけるか」という状況設定問題（事例問題）として出題されます。看護師の一言一言が、子どものその後の治療への姿勢に大きな影響を与えることを意識しましょう。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**: 小児病棟で、10歳の女児が糖尿病教育入院中です。今日はインスリン注射の練習日ですが、何度か失敗し、患児は「もう嫌だ！できない！」と針を投げ出して泣き出しました。担当の看護師はどのように対応すべきでしょうか？
**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**:
1. **観察とアセスメント**：患児の表情、声のトーン、身体の緊張度を観察します。失敗の具体的な内容（針の角度、注入量、消毒の順番など）を観察します。
2. **報告と介入**：まず、患児のそばに座り、目線を合わせて「うまくいかなくて、悔しいよね。イライラするよね」と気持ちを代弁します。そして、「さっき、消毒の位置、とっても上手にできていたよ。注射の角度も前回より良くなってきているね」と、できている部分を具体的に認めます。「今日はここまでにして、また明日一緒に練習しようか」と提案します。
3. **安全と注意**：泣いている状態で無理に練習を続けると、誤った手技（針の誤刺、空気の混入など）が定着するリスクがあります。また、強いストレスは血糖値の上昇にもつながるため、一旦気持ちを落ち着かせることが治療上も優先されます。
先輩看護師の一言: 「子どもは『できた！』という成功体験で大きく成長します。逆に、できない経験を繰り返すと、どんどん自信をなくしてしまいます。私たち看護師の役割は、技術を教えること以上に、子どもが『自分にもできるかも』と思える小さな成功体験を作ってあげることです。国試でも、この『心理的支援』の視点を絶対に忘れないでくださいね！」

## 重要概念

- **自己効力感** — 自分が行動を遂行できるという見込みや自信のこと。バンデューラ (Bandura) が提唱。成功体験（遂行行動の達成）によって最も強化される。
- **具体的操作期** — ピアジェの発達段階の一つ（7~11歳）。論理的思考が発達するが、具体的な事象に基づく思考が中心。抽象的な概念の理解は難しい。
- **アドヒアランス** — 患者が医療者の指示を単に守る（コンプライアンス）のではなく、治療方針に積極的に同意し、自らの意思で治療に参加すること。
- **セルフケア不足理論** — オレム (Orem) が提唱した看護理論。人は自己のケア（セルフケア）を行う能力を持つが、病気などでそれが不足した状態（セルフケア不足）にある時、看護が必要となる。
- **支持的-教育的システム** — オレムの看護システムの一つ。患者自身がセルフケアを学習・遂行できるよう、看護師が支援・教育を行うシステム。慢性疾患患者の指導に適している。

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