# 幼児のいる家庭での入浴中の事故予防で正しいのはどれか。

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> language: ja  
> subject: 幼児の健康増進のための看護

## 問題

幼児のいる家庭での入浴中の事故予防で正しいのはどれか。

## 選択肢

1. 浴槽のふたは常に閉めておく習慣をつける **✔ 正解**
2. 浴槽に湯をためる時は子どもを浴槽の中に入れておく
3. 子どもだけで入浴させるのは3歳を過ぎてからにする
4. 湯温は体温より高い43℃程度に設定する
5. 浴室の床は水気を拭き取らずに滑りにくいマットを敷く

**正解: 1**

## 解説

浴槽のふたを閉めておくことで、子どもが誤って浴槽に落ちる事故や、ふたの上に乗って転倒する事故を予防できる。また、湯をためた浴槽に子どもが近づくことを防ぐ効果もある。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、幼児 (Toddler/Preschooler)の家庭内事故予防、特に入浴時の溺水 (Drowning) と熱傷 (Burn)防止に関する正しい知識を問うています。幼児期は運動能力が発達する一方で危険予測能力が未熟なため、入浴中の事故は最重要！死亡原因の上位を占めます。看護師は家庭での安全対策を具体的に指導する必要があります。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**

① 浴槽のふたは常に閉めておく習慣をつける

これが正解です。幼児が浴室に一人で入り、浴槽のふたを開けて転落したり、ふたの上に乗って滑り転倒する事故を防げます。また、ふたが閉まっていれば、誤って浴槽内に落ちる溺水 (Drowning)のリスクを大幅に減らせます。浴槽に湯をためていない時でも、常に閉めておく習慣が重要です。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**

混同注意！

② 浴槽に湯をためる時は子どもを浴槽の中に入れておく

これは危険！絶対にしてはいけません。湯張り中は給湯温度が不安定で、いきなり高温の湯が出て熱傷 (Burn)を引き起こす危険性があります。子どもを浴槽に入れるのは、湯をためてから湯温を確認してからにします。

③ 子どもだけで入浴させるのは3歳を過ぎてからにする

危険！3歳ではまだ溺水 (Drowning)の危険を回避できません。一般的に、子どもだけで入浴させるのは小学校中学年（7～8歳頃）以降、かつ子どもに安全な入浴習慣が身についていることが条件です。目安としては「おしっこを自分でコントロールでき、湯船で潜る遊びをしない」などが挙げられます。

④ 湯温は体温より高い43℃程度に設定する

これは危険！幼児の皮膚は薄く、大人よりも熱傷 (Burn)しやすいです。43℃では熱傷の危険があります。推奨される湯温は38～40℃程度で、大人が手で触れて「ぬるめ」と感じる温度が安全です。

⑤ 浴室の床は水気を拭き取らずに滑りにくいマットを敷く

滑りにくいマットは有効ですが、水気を拭き取らないとカビ (Mold) や細菌繁殖の原因となり、衛生面で問題があります。また、マットの下に水が溜まり滑りやすくなることもあります。正しい対策は、入浴後は床の水気を拭き取り、浴室を乾燥させることです。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**

家庭内の事故予防全般において重要なのは「子どもから目を離さない」ことと「環境を整える」ことです。入浴事故以外にも、転落・転倒、誤飲・誤嚥、やけど、溺水、交通外傷など、成長段階に応じた予防策を指導する必要があります。

概念整理: **幼児の事故予防**は「発達段階に応じた危険予測能力のなさ」を理解することが核心。入浴事故は溺水と熱傷が2大リスク。

一目で比較！:

| 対策 | 正しい方法 | 誤った方法 |
| --- | --- | --- |
| 浴槽のふた | 常に閉める | 開けっぱなし |
| 湯張り中 | 子どもは浴槽の外 | 子どもを浴槽に入れる |
| 一人入浴 | 7～8歳以降が目安 | 3歳からOK |
| 湯温 | 38～40℃ | 43℃ |
| 床の水気 | 拭き取って乾燥 | 拭き取らずマットだけ |

看護過程ポイント: **アセスメント**：家庭の入浴環境（浴槽の形状、ふたの有無、湯温設定、保護者の監視状況）を評価。**看護診断**：「転倒・転落リスク状態」「外傷リスク状態」。**計画・実施**：具体的な安全対策（上記の正解に基づく）を保護者に指導し、理解度を確認。**評価**：指導後の保護者の行動変容を確認する。

暗記のコツ: 「子どもはいつも危険なことをする」と想定するのが鉄則。浴槽のふたは「開けるものではなく、閉めておくもの」と覚えましょう。湯温は「大人がぬるいと感じる温度（38～40℃）」が基準。

国試頻出ポイント: この問題は「小児看護学」の「事故予防」分野で頻出です。選択肢を「常識的に正しいこと」と「誤ったこと」に分類するのではなく、「幼児の発達特性（危険予測不能、好奇心旺盛、バランスが悪い）」に基づいて「なぜ危険か」を論理的に判断できるかが問われます。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド

**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**

2歳児の母親が「子どもがお風呂で遊びたがって、目を離すのが心配」と保健師に相談に来ました。母親は「湯張り中に子どもを浴槽に入れて遊ばせている」「湯温は43℃に設定している」「浴槽のふたは開けっぱなし」と話します。

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**

1. **観察とアセスメント**: 母親の入浴方法の具体的なエピソードを聴取。母親の知識不足と危険認識の低さをアセスメント。

2. **報告と連携**: 医師や保健師に情報共有し、必要に応じて家庭訪問を提案。

3. **介入と指導**: 最重要！「湯張り中は必ず子どもを浴槽の外に出す」「湯温は38～40℃に設定する」「浴槽のふたは常に閉めておく」の3点を具体的に指導。理由（熱傷・溺水の危険）も合わせて説明。

4. **評価**: 1週間後に電話で確認。「湯温はぬるめにしました」「ふたは閉めるようになりました」と報告があれば、行動変容が確認できます。

看護プロトコル: **観察項目**：家庭の浴室環境（浴槽の種類・深さ、ふたの有無、床の滑りやすさ）、湯温設定、保護者の監視体制。**報告基準（SBAR）**：**S**（状況）：2歳児の入浴事故リスクが高い。 **B**（背景）：母親が誤った方法（湯張り中に入浴、高温設定）を実施している。 **A**（アセスメント）：溺水・熱傷のリスクが高い。 **R**（提案）：家庭訪問による環境調整指導が必要。**記録のポイント**：指導内容と母親の反応・理解度を具体的に記録。

先輩看護師の一言: 「幼児の事故は『ちょっと目を離した隙に』起きます。『うちの子は大丈夫』ではなく、『うちの子だからこそ事故が起きる』と想定して指導することが大切です。国試でも『なぜこの選択肢が危険なのか』を発達段階と結びつけて考えてみてくださいね！」

## 重要概念

- **溺水** — 水などの液体に没して気道が塞がれ、呼吸が不能となる状態。幼児の入浴中死亡原因の第一位。
- **熱傷** — 熱による皮膚・粘膜の損傷。幼児は皮膚が薄く、大人よりも低い温度で重症化しやすい。
- **事故予防 (Accident Prevention)** — 外傷や死亡を防ぐための対策。発達段階に応じた危険予測と環境整備が鍵。
- **幼児期 (Toddler/Preschooler)** — 1歳～就学前までの時期。運動能力が発達するが危険認識が未熟で、事故発生率が高い。
- **家庭内事故 (Home Accident)** — 家庭内で発生する事故の総称。転倒・転落、溺水、誤飲、やけどなどが多い。

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