# ボウルビィの愛着理論における「愛着行動」の説明として正しいものはどれか。

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> language: ja  
> subject: 小児の成長と発達

## 問題

ボウルビィの愛着理論における「愛着行動」の説明として正しいものはどれか。

## 選択肢

1. 愛着対象を無視して一人で遊び続ける行動
2. 愛着対象に対して攻撃的な行動を示すこと
3. 愛着対象から離れることで安心感を得ようとする行動
4. 危険やストレス時に愛着対象に近づこうとする行動 **✔ 正解**
5. 見知らぬ人に対して積極的に接近する行動

**正解: 4**

## 解説

ボウルビィは、愛着行動を「危険やストレス、不安を感じたときに、愛着対象に近づき、接触を求め、安全を確保しようとする本能的な行動」と定義した。これは乳幼児の生存に不可欠な行動である。離れることで安心を得るのではなく、近づくことで安心を得る。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、ボウルビィ (John Bowlby) の 愛着理論 (Attachment Theory) における中核概念である「愛着行動 (Attachment Behavior)」の定義を理解しているかを問うています。

1. **核心概念の分析 (Key Concept)**: ボウルビィは、愛着行動を「危険やストレス、不安 (Fear, Stress, Anxiety) を感じたときに、特定の愛着対象 (Attachment Figure) に近づき、接触を求め、安全を確保しようとする本能的な行動システム」と定義しました。これは乳幼児の生存確率を高めるために進化的に備わった行動であり、泣く、追いかける、しがみつく、微笑むなどの形態をとります。最重要！ この行動の目標は「安心感 (Security)」と「保護 (Protection)」の獲得です。

2. **正解の根拠 (Answer Rationale)**: 選択肢④「危険やストレス時に愛着対象に近づこうとする行動」は、この定義を正確に言い表しています。愛着行動は、恐怖や不安によって活性化 (Activated by threat) され、対象との近接性の維持 (Proximity Maintenance) を図ることで鎮静化されます。

3. **誤答の分析 (Distractor Analysis)**:
- 混同注意！ ①番「愛着対象を無視して一人で遊び続ける行動」は、愛着理論で言う「探索行動 (Exploratory Behavior)」または「安全基地 (Secure Base)」からの探索に該当します。愛着対象が近くにいるという安心感があって初めて可能になる行動であり、愛着行動そのものではありません。
- ②番「愛着対象に対して攻撃的な行動を示すこと」は、分離不安 (Separation Anxiety) や アンビバレントな愛着 (Ambivalent Attachment) において見られる「怒り」の表出であり、愛着行動の定義には含まれません。
- ③番「愛着対象から離れることで安心感を得ようとする行動」は誤りです。逆です。愛着行動は対象に近づくことで安心感を得るための行動です。
- ⑤番「見知らぬ人に対して積極的に接近する行動」は、発達初期にみられる「人見知り (Stranger Anxiety)」と矛盾します。見知らぬ人への接近は愛着行動の典型例ではありません。

4. **関連概念の整理 (Related Concepts)**: ボウルビィの理論では、愛着行動の発達段階（前愛着期→愛着成立期→明確な愛着形成期→目標修正的共同関係）や、メアリー・エインズワース (Mary Ainsworth) の ストレンジ・シチュエーション法 (Strange Situation Procedure) による愛着パターン（安定型・回避型・アンビバレント型・無秩序型）も併せて学習すると理解が深まります。

概念整理: 愛着行動 (Attachment Behavior) = 「危険・ストレス時に愛着対象に近づき安全を確保しようとする本能的行動」。目的は安心感の獲得であり、対象との近接性 (Proximity) が鍵です。

一目で比較！:

| 概念 | 定義 | 目的 |
| --- | --- | --- |
| 愛着行動 | 危険時に愛着対象に近づく | 安全・安心の確保 |
| 探索行動 | 安全基地を背景に環境を探検する | 環境学習・自己発達 |
| 分離不安 | 愛着対象と離れることへの恐怖・苦痛 | 近接性の回復を促すシグナル |

看護過程ポイント: **アセスメント**: 乳幼児の入院時、親（愛着対象）から離れた際の反応（泣き、固まり、探索の停止など）をアセスメントします。**看護介入**: 愛着対象（主に親）の面会・付き添いを最大限促進し、安全基地の機能を維持できる環境を整えます。患児に馴染みのある物品（タオル、おもちゃ）を持参してもらうことも有効です。

暗記のコツ: 「不安 → 近づく → 安心」の3ステップで覚えましょう！「離れる」は逆方向なので間違いやすいポイントです。

国試頻出ポイント: 愛着理論は「発達心理学」と「小児看護学」の両方で頻出です。特に、ボウルビィ (Bowlby) と エインズワース (Ainsworth) の理論を対比して問う問題や、入院中の子どもに見られる愛着パターンの変化を事例で問う問題が出題されます。

出題パターン注意！: 「3歳の男児。肺炎で初めて入院。母親が面会に来た後、帰宅しようとすると激しく泣き、しがみついた。」このような事例で、「この反応は何か？」と問われたら「分離不安 (Separation Anxiety)」と答えられるように。また、この時の看護として「母親の付き添いを促す」が優先されることを押さえておきましょう。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**: 1歳6ヶ月の女児、気管支炎で初めて入院。母親は付き添っています。夜間、女児が突然激しく泣き出し、母親にしがみついて離れようとしません。夜勤の看護師が近づこうとすると、さらに激しく泣き叫びます。

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**: この行動は、暗闇や見知らぬ環境による不安の増大 (Increased Anxiety) で活性化された典型的な 愛着行動 です。最重要！ 看護師が直接介入しようとするのではなく、愛着対象である母親の力を活用することが最優先です。母親に「抱っこして背中を優しくトントンしてあげてください」「いつも寝る時のように歌を歌ってあげてください」と促し、母子の相互作用を支援します。看護師は距離を保ち、刺激を減らすため部屋の照明を暗くします。

**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**: 母子分離のストレスが強い状況では、愛着障害 (Attachment Disorder) や 発達の退行 (Developmental Regression) が生じやすくなります。無理に母子を引き離す処置（採血など）は可能な限り避け、計画的なケア（母子一緒の処置、説明、タッチケアの許可）を心がけましょう。

看護プロトコル: **観察項目**: 泣き方（激しさ、持続時間）、母親へのしがみつきの強さ、母親がなだめた後の鎮静の程度。バイタルサイン（特に心拍数・呼吸数）の変動も観察。**報告基準（SBAR）**: Situation「1歳6ヶ月の女児が夜間に激しく泣き、母親にしがみついて離れません」、Background「気管支炎で初入院、母親付き添い中」、Assessment「愛着行動の活性化による強い不安状態とアセスメント」、Recommendation「母親への付き添い継続と、刺激の少ない環境調整を提案します」。

先輩看護師の一言: 「小児看護で大切なのは『子どもとその家族をまるごと看る』ことです。泣き叫ぶ子どもを前に『なんとかしなきゃ』と焦るかもしれませんが、一番のケアはお母さんやお父さんを支援すること。親が安心して子に接することができれば、子どもも落ち着きます。これが愛着理論を現場で活かすってことですよ！」

## 重要概念

- **愛着行動 (Attachment Behavior)** — 危険やストレス時に愛着対象に近づき、接触を求め安全を確保しようとする本能的な行動システム。
- **探索行動 (Exploratory Behavior)** — 愛着対象（安全基地）の存在を確認した上で、環境を探検し学習する行動。
- **分離不安 (Separation Anxiety)** — 愛着対象と離れることに対する恐怖や苦痛を伴う情緒的反応。
- **安全基地 (Secure Base)** — 愛着対象が提供する安心感の拠点。子どもが探索や遊びに出かけるための心理的基盤。
- **ストレンジ・シチュエーション法 (Strange Situation Procedure)** — エインズワースが開発した、乳幼児の愛着パターンを評価するための実験的観察手続き。

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