# 児童虐待が疑われる状況で、看護師が子どもの権利を守るために最初に行うべき対応として最も適切なのはどれか。

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> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=369510  
> language: ja  
> subject: 小児と家族を取り巻く環境・医療・看護

## 問題

児童虐待が疑われる状況で、看護師が子どもの権利を守るために最初に行うべき対応として最も適切なのはどれか。

## 選択肢

1. 何もせずに様子を見る
2. 他の患者に知らせて注意を促す
3. 虐待の事実を親に直接問い詰める
4. 子どもを自宅に帰す
5. 児童相談所に通告する **✔ 正解**

**正解: 5**

## 解説

児童虐待が疑われる場合、子どもの安全と権利を最優先し、児童虐待防止法に基づき児童相談所への通告（通報）が義務付けられている。看護師は虐待の疑いを感じた時点で通告する責務がある。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、児童虐待 (Child Abuse) が疑われる状況において、看護師が 子どもの権利 (Children's Rights) を守るために最初に取るべき行動を問うています。根拠となる法律は 児童虐待の防止等に関する法律（児童虐待防止法） です。この法律では、児童虐待を発見した者（看護師を含む全ての国民）に、市町村、児童相談所、または児童委員への通告（通報）義務 が課されています。看護師は「虐待かどうかの確証」がなくても、「疑い」の段階で通告する責務があります。これは、最重要！ 子どもの生命と安全を最優先にした対応であり、虐待の早期発見・早期介入・再発防止を目的としています。

1. **核心概念の分析 (Key Concept)**: この問題の核心は「児童虐待の通告義務 (Mandatory Reporting of Child Abuse)」です。看護師は医療職として、虐待の疑いがある子どもを発見した場合、自ら判断して介入するのではなく、法律に基づき専門機関（児童相談所）へ通告することが第一義的な責務です。この背景には、虐待を受けた子どもをこれ以上危険な環境（家庭）に置かないという 子どもの安全確保 (Child Safety) の原則があります。

2. **正解の根拠 (Answer Rationale)**: 正解は **⑤ 児童相談所に通告する** です。児童虐待防止法第6条では、虐待を受けたと思われる児童を発見した者は、速やかに通告しなければならないと定められています。看護師がこの通告を怠ることは、法令違反 となる可能性があります。通告先の第一選択は 児童相談所 (Child Guidance Center / Child Consultation Center) です。

3. **誤答の分析 (Distractor Analysis)**:
- 混同注意！ ① **何もせずに様子を見る**：これは最も不適切な対応です。虐待が疑われる場合、「様子見」は虐待の継続や重症化を許すことになり、子どもの安全を著しく脅かします。通告義務が定められている以上、放置は許されません。
- ② **他の患者に知らせて注意を促す**：これは患者の 混同注意！ プライバシー (Privacy) 侵害 や守秘義務違反に当たる可能性が高く、不適切です。虐待対応は専門機関が行うべきであり、不特定多数に情報を共有することは避けるべきです。
- ③ **虐待の事実を親に直接問い詰める**：これは非常に危険な行為です。看護師が直接親と対決することで、状況が悪化し、子どもがさらに危険にさらされる可能性があります。また、親が警戒して子どもを連れ去ったり、証拠隠滅を図るリスクもあります。対応は専門の機関に委ねるべきです。
- ④ **子どもを自宅に帰す**：虐待が疑われる環境（家庭）に子どもを戻すことは、重大な安全上のリスク があります。子どもの安全を確保するためには、一時保護などの措置が必要であり、勝手に帰宅させることは絶対に避けなければなりません。

4. **関連概念の整理 (Related Concepts)**: 児童虐待防止法 と併せて、高齢者虐待防止法 や 障害者虐待防止法 も看護師に関連の深い法律です。これらも同様に、虐待を発見した者には市町村等への通報義務があります。また、子どもを虐待から守るための関係機関の連携（医療機関、児童相談所、警察、学校など）も重要な概念です。

概念整理: 児童虐待が疑われる場合の看護師の行動は、「まず疑う（アセスメント） → 子どもの安全を確保する → 児童相談所へ通告する（法的義務） → 記録する」 が基本フローです。決して一人で抱え込まず、院内の 虐待対応チーム (Child Protection Team) や上司に相談しながら進めることも重要です。

一目で比較！:

| 法律 | 対象 | 通告先 | 看護師の義務 |
| --- | --- | --- | --- |
| 児童虐待防止法 | 18歳未満の児童 | 市町村・児童相談所 | 発見者（看護師を含む国民）の通告義務 |
| 高齢者虐待防止法 | 65歳以上の高齢者 | 市町村 | 養介護施設従事者等の通告義務 |
| 障害者虐待防止法 | 障害者 | 市町村・障害者福祉センター | 障害者福祉施設従事者等の通告義務 |

看護過程ポイント:
- **アセスメント**: 外傷（打撲、やけど、骨折）の部位や経過の不自然さ、年齢不相応な発達遅滞、不自然な保護者と子どもの関係性（過度な無関心や敵意）、子どもの行動（極度の怖がり、無表情、攻撃性）を観察します。
- **看護診断 (Nursing Diagnosis)**: [非効果的健康維持パターン] または [暴力を受けるリスク状態] などが考えられますが、診断名をつけるよりも、子どもの安全を最優先にした行動 が求められます。
- **計画・実施**: 確証がなくても「疑い」の時点で児童相談所に通告する。通告後は指示に従い、子どもを安全な場所で待機させるなどの対応をとります。

暗記のコツ: 「**虐待を見つけたら、シッカリ（児童相談所）通告！**」と覚えましょう。「確証がなくても疑いで通告」がキーワードです。「親と直接話す」「様子を見る」は絶対にダメとセットで覚えると良いです。

国試頻出ポイント: このテーマは、**「児童虐待防止法に基づく通告義務」** として非常に頻出です。選択肢には「様子を見る」「親に問い詰める」「家庭に帰す」といった誤答が必ず含まれます。看護師としての法的義務を確実に覚えておけば、確実に得点できる問題です。

出題パターン注意！: 単純な「正しい対応はどれか」という知識問題だけでなく、事例問題として出題されることが増えています（例：「母親が子どもの顔に多数のアザがあることを『転んだ』と説明するが、その説明に矛盾がある。あなたはどうするか？」）。事例になっても、まず考えるのは「子どもの安全」と「通告義務」です。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
- **臨床シナリオ (Clinical Scenario)**: あなたは小児科病棟で勤務する看護師です。2歳の男児が「風邪症状」で受診しました。診察時に、看護師が男児の背中に複数の古いアザと新しいアザを発見しました。母親は「子どもがよく転ぶので」と説明しますが、アザの場所や形状が転倒によるものとしては不自然です。母親の態度もどこかよそよそしく、子どもとのアイコンタクトもほとんどありません。あなたは児童虐待を疑いました。この時、あなたはどのように行動しますか？
- **看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**:
1. 最重要！ **子どもの安全を最優先に確保する**：まず、この子どもをこれ以上危険な環境に置かないために、診察が終わるまで保護者から子どもを引き離すなどの物理的な安全確保を検討します。
2. **上司・院内の虐待対応チームに相談する**：一人で判断せず、すぐに看護師長や小児科医、あるいは院内の虐待対応マニュアルに従い、担当者に報告・相談します。
3. **児童相談所へ通告する**：相談・確認の上で、確証がなくても「虐待の疑い」として 児童相談所 (Child Guidance Center / Child Consultation Center) に電話で通告します。この時、発見した外傷の状況、保護者の説明内容、あなたの所見を正確に伝えます。
4. **記録を残す**：発見した外傷の位置、大きさ、色、形状、母親の発言（カルテに記録）、あなたがとった行動（誰にいつ相談したか、いつ通告したか）を客観的事実として詳細に記録します。
- **患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**:
- 絶対にしてはいけないこと: ①親を問い詰める、②様子を見る、③子どもを親に引き渡して帰宅させる、④他の患者や家族にこの情報を話す（守秘義務違反）。
- 通告後、児童相談所の調査が入るまでの間、子どもが親に連れ帰ろうとした場合は、医師と相談の上、医学的な理由（「もう少し検査が必要です」など）で入院を勧めるなど、子どもの安全を守るための対応を検討する必要があります。

看護プロトコル:
- **観察項目（SBAR）**:
- **S (状況)**: 2歳男児、背部に複数の新旧アザを確認。虐待の疑い。
- **B (背景)**: 母親は転倒と説明するが、アザの性状と説明に乖離あり。母子の交流が乏しい。
- **A (アセスメント)**: 児童虐待の可能性を否定できず、子どもの安全確保が必要。
- **R (提案/報告)**: 児童相談所への通告を検討したい。指示を仰ぎます。
- **報告のポイント**: 医師、看護師長へは口頭で迅速に報告。内容は、客観的事実（外傷の所見、母親の言葉）のみ を伝え、あなたの推測（「虐待だと思う」）は「所見から虐待の可能性が考えられる」という形で伝えます。

先輩看護師の一言: 「虐待は、医療現場でしか気づけないサインがたくさんあります。『まさか』と思うようなケースほど、実は虐待だった、ということも。看護師は子どもの命を守る最後の砦です。『疑ったら通告』、これが鉄則です。勇気を持って行動してくださいね！」

## 重要概念

- **児童虐待防止法** — 正式名称は「児童虐待の防止等に関する法律」。児童虐待の定義、通告義務、介入措置などを定める。看護師を含む国民に通告義務を課している。
- **通告義務** — 虐待を受けたと思われる児童を発見した者は、速やかに市町村、児童相談所、または児童委員に通告しなければならない法的義務。確証がなくても「疑い」の段階で通告する必要がある。
- **児童相談所** — 各都道府県に設置される児童福祉の専門機関。虐待通告の第一受付窓口であり、子どもを一時保護する権限を持つ。
- **子どもの最善の利益** — 児童の権利に関する条約に基づく概念。子どもに関する全ての決定は、その子どもにとって最も良いことは何かを第一に考慮しなければならないという原則。
- **高齢者虐待防止法** — 「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」。児童虐待防止法と同様、高齢者虐待を発見した養介護施設従事者等に市町村への通報義務を課している。

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_学習参考用です。実際の臨床は最新のガイドラインと所属機関のプロトコルに従ってください。_

