# 高齢者の感染症で、発熱がみられない場合の看護師の対応として適切なのはどれか。

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> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368964  
> language: ja  
> subject: 高齢者に特有な症候・疾患・障害と看護

## 問題

高齢者の感染症で、発熱がみられない場合の看護師の対応として適切なのはどれか。

## 選択肢

1. 解熱剤の内服を開始する
2. 発熱がないため経過観察のみとする
3. 食欲不振や活動性低下などの変化に注目する **✔ 正解**
4. 冷却療法を積極的に実施する
5. 感染症の可能性は低いと判断する

**正解: 3**

## 解説

高齢者は感染症があっても発熱しないことがあるため、発熱の有無だけで感染症の有無を判断してはいけない。食欲不振、活動性低下、せん妄、傾眠などの非特異的症状の変化に注目し、感染症の可能性を考慮して対応する必要がある。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、高齢者の感染症 (Infectious Diseases in the Elderly) における非定型的な症状 (Atypical Presentation) を理解し、適切な看護アセスメントと対応を問うています。高齢者では、感染症があっても典型的な発熱 (Fever) がみられないことが多く、これを「無熱性感染症 (Afebrile Infection)」と呼びます。免疫機能の低下 (Immunosenescence) や体温調節中枢の反応性低下により、炎症性サイトカインの産生が減少し、発熱反応が起こりにくくなることがその理由です。そのため、発熱の有無だけで感染の有無を判断すると、重症化を見逃す危険性があります。最重要！ 高齢者の感染症では、発熱以外の非特異的症状（食欲不振、活動性低下、せん妄 (Delirium)、傾眠、転倒、尿失禁など）を注意深く観察することが、早期発見と重症化予防の鍵となります。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**: ③「食欲不振や活動性低下などの変化に注目する」が正解です。高齢者の感染症では、発熱がみられない代わりに、全身状態の変化として食欲不振、活動性低下、元気がない、傾眠傾向などの症状が現れることが多いため、これらを感染症のサインとして捉え、早期に評価・対応する必要があります。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**:
① 解熱剤の内服を開始する: 誤り。まず発熱が確認されていないため、解熱剤の適応はありません。また、発熱がなくとも安易に解熱剤を投与すると、体温調節をさらに抑制したり、副作用 (Adverse Effect) のリスクが生じます。
② 発熱がないため経過観察のみとする: 誤り。混同注意！ 発熱がないからといって感染症がないとは限りません。経過観察のみに留めると、敗血症 (Sepsis) などの重症化を見逃す危険があります。
④ 冷却療法を積極的に実施する: 誤り。発熱がない状態での冷却療法は不要であり、むしろ低体温や皮膚障害のリスクがあります。発熱があっても、高齢者への冷却療法は慎重に適応を判断する必要があります。
⑤ 感染症の可能性は低いと判断する: 誤り。発熱がないことは感染症の否定にはなりません。この判断は危険であり、診断や治療の遅れにつながります。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**: 混同注意！ 「高齢者の非定型的症状」は、感染症だけでなく、脱水、心不全 (Heart Failure)、薬剤副作用、認知症 (Dementia) の悪化などでも出現します。鑑別には、バイタルサイン (Vital Signs)、血液検査（CRP、白血球数）、胸部エックス線、尿検査などのデータを総合的に評価することが重要です。また、せん妄 (Delirium) と認知症 (Dementia) の鑑別も、高齢者の状態変化を捉える上で必須の知識です。

概念整理: 高齢者の感染症 (Infectious Diseases in the Elderly) は発熱がみられない非定型的症状（食欲不振、活動性低下、せん妄、傾眠）が特徴的。無熱性感染症 (Afebrile Infection) という概念を必ず理解する。発熱の有無のみで感染の有無を判断せず、全身状態の変化（いつもと違う）をキャッチすることが重要。

一目で比較！:

| 状態 | 成人（若年～中年）の典型的症状 | 高齢者の非定型的症状 |
| --- | --- | --- |
| 感染症 | 発熱、局所の炎症兆候（発赤、腫脹、疼痛） | 食欲不振、活動性低下、せん妄、傾眠、転倒 |
| 脱水 | 口渇、尿量減少 | 口渇感の低下、傾眠、便秘 |
| 心不全 (Heart Failure) | 呼吸困難、起坐呼吸、浮腫 | 疲労感、食欲不振、易疲労性 |

看護過程ポイント:
- **アセスメント (Assessment)**: バイタルサインに加え、食欲、活動レベル、意識レベル（せん妄の有無）、排泄状態の変化を系統的に観察する。特に、家族や介護者から「いつもと違う」という情報を積極的に聴取する。
- **看護診断 (Nursing Diagnosis)**: 「感染リスク状態 (Risk for Infection)」「非効果的健康維持 (Ineffective Health Maintenance)」「活動耐性低下 (Activity Intolerance)」などが該当する。
- **計画・実施 (Planning & Implementation)**: 変化を早期に発見するための観察計画を立案。医師への報告基準（SBAR）を明確にし、迅速な診断・治療介入につなげる。
- **評価 (Evaluation)**: 観察項目のアウトカム（食欲の改善、活動性の向上、炎症反応の低下）を評価し、看護計画を見直す。

暗記のコツ: 「高齢者の感染症は『熱なし、元気なし、食べなし』」と覚えましょう！発熱がなくとも、食欲不振・活動性低下・傾眠などの変化があれば、まずは感染症を疑う習慣をつけることが大切です。

国試頻出ポイント: 高齢者の非定型的症状は、頻出テーマです。特に「感染症」と「脱水」の症状を混同しないように、比較して覚えましょう。また、事例問題で「高齢者、食欲がなく元気がない」という状況が出たら、まず感染症を疑う視点が求められます。

出題パターン注意！: 「高齢者、食欲低下と傾眠傾向あり、発熱はなし。この患者の状態として最も考えられるのは？」のような直接的な知識問題から、「この患者への看護師の最初の対応として適切なのは？」という状況設定問題に発展します。常に「高齢者＝非定型的症状」というフィルターを通して考える習慣を身につけましょう。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
- **臨床シナリオ (Clinical Scenario)**: 85歳女性、アルツハイマー型認知症 (Dementia of the Alzheimer's Type) で施設入居中。普段は穏やかで、食事も自立して摂れていました。昨夜から食事をほとんど摂らず、スタッフの声かけに反応が鈍くなり、ウトウトしている時間が増えました。バイタルサインは体温36.5℃、脈拍88回/分、血圧110/70mmHg。発熱はありません。夜勤の看護師はどうアセスメントすべきでしょうか？
- **看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**:
1. **観察 (Observation)**: まず「いつもと違う」という変化に気づく。バイタルサインに加え、意識レベル（JCS）、食欲、水分摂取量、尿量、呼吸状態、皮膚のツルゴールを評価。せん妄の有無を確認（混同注意！ 認知症のベースラインからの変化はせん妄の可能性も考慮）。
2. **アセスメント (Assessment)**: 高齢者で発熱がなくとも、傾眠と食欲低下は感染症の可能性を示唆する。特に尿路感染症 (Urinary Tract Infection) や肺炎 (Pneumonia) は高齢者で非定型的症状を呈しやすい。脱水の合併も疑う。
3. **報告 (Report - SBAR)**:
- S (Situation): 「85歳女性、認知症で入居中。昨夜から食事摂取が低下し、傾眠傾向です。」
- B (Background): 「これまでADLは自立。基礎疾患に認知症あり。」
- A (Assessment): 「発熱はありませんが、高齢者の非定型的症状と考え、尿路感染症や肺炎の可能性を疑っています。脱水も否定できません。」
- R (Recommendation): 「血液検査（CRP、白血球、電解質）、尿検査、胸部エックス線のオーダーをお願いします。また、経口摂取が困難であれば点滴の検討をお願いします。」
4. **介入 (Intervention)**: 医師の指示を受けて、採血、尿検査の準備、必要に応じて点滴ルートの確保。経口摂取が可能な範囲でこまめな水分・栄養補給の促し。環境調整（静かな環境、不必要な刺激の除去）。
5. **評価 (Evaluation)**: 検査結果と症状の経過を評価。介入後、食欲や意識レベルの改善がみられるか観察する。
- **患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**: 傾眠傾向による転倒・転落リスクのアセスメントと予防策（ベッド柵の使用、コールの手元配置、定期的な観察）。誤嚥リスクの評価（食事介助の必要性、食形態の見直し）。せん妄悪化の予防（見当識刺激、家族の面会調整、睡眠環境の確保）。

看護プロトコル: 高齢者感染症早期発見プロトコル：①「いつもと違う」を察知する（主観的変化） ②バイタルサイン、意識レベル、食欲、活動性の系統的観察（客観的変化） ③医師への迅速な報告（SBAR） ④検査オーダー・治療開始 ⑤経過観察と評価。記録には、観察した症状、報告内容、医師の指示、実施したケア、患者の反応を具体的に記載する。家族には、状態の変化と今後の方針について、わかりやすく説明する。

先輩看護師の一言: 「高齢者ケアの鉄則は『発熱がなくても油断しない』こと！患者さんの『なんか変だな』という感覚は、看護師の最も大切なアセスメントツールです。国試でも現場でも、バイタルサインだけに頼らず、全身の変化を見る目を養ってくださいね。『熱がないから大丈夫』ではなく、『なぜ食欲がないのか、なぜ元気がないのか』を考えられる看護師になりましょう！」

## 重要概念

- **無熱性感染症** — 高齢者に多くみられる、発熱を伴わない感染症。免疫機能低下により発熱反応が出現しにくい状態。
- **非定型的症状** — 典型的な症状（例：発熱、疼痛）に代わって現れる、食欲不振、活動性低下、せん妄などの症状。
- **免疫老化** — 加齢に伴う免疫機能の低下。感染症に対する防御反応や炎症反応が減弱する。
- **せん妄** — 急性かつ変動性の意識障害。注意力、認知機能の障害を特徴とし、高齢者の感染症で出現しやすい。
- **敗血症** — 感染症に伴う全身性の炎症反応。高齢者は非定型的症状で発症しやすく、重症化リスクが高い。

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