# 認知症高齢者の家族への支援として適切でないのはどれか。

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> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368948  
> language: ja  
> subject: 高齢者に特有な症候・疾患・障害と看護

## 問題

認知症高齢者の家族への支援として適切でないのはどれか。

## 選択肢

1. 認知症の病態について説明する
2. 家族の感情表出を促す
3. 患者の症状をすべて家族に任せる **✔ 正解**
4. 家族の介護負担を軽減する社会資源を紹介する
5. 介護方法の具体例を示す

**正解: 3**

## 解説

認知症の家族支援では、介護負担の軽減と精神的サポートが重要である。患者の症状をすべて家族に任せることは、家族の負担を増大させ虐待や介護放棄のリスクを高めるため適切ではない。社会資源の活用や相談支援が必要である。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、認知症高齢者 (Elderly with Dementia) の家族を支援するうえで、看護師として **適切でない対応** を問うています。認知症の家族支援の基本原則は、介護負担 (Caregiver Burden) の軽減と精神的サポート (Emotional Support) です。家族は介護の主体者であると同時に、ケアを必要とする支援対象でもあります。そのため、患者のケアをすべて家族に委ねることは、身体的・精神的負担を増大させ、虐待 (Abuse) や 介護放棄 (Care Neglect) のリスクを高めるため、適切ではありません。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**:

最重要！ ③「患者の症状をすべて家族に任せる」は、家族を支援する立場ではなく、むしろ家族に過度な責任を押し付ける行為です。認知症ケアの理想は、医療・介護専門職と家族が協働 (Collaboration) し、役割を分担しながら患者を支えることです。すべてを任せることは、家族の 介護破綻 (Caregiver Burnout) を引き起こす可能性が高く、最も不適切な対応といえます。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**:

混同注意！ 「家族に任せる」という言葉から、一見「家族主体のケア」を連想するかもしれませんが、認知症支援では「専門職によるバックアップ」が必須です。

① 認知症の病態説明 → 疾患理解を深め、適切な対応を促す支援として適切です。

② 家族の感情表出を促す → 介護者の精神的健康を保つためのカタルシス効果が期待でき、適切です。

④ 社会資源の紹介 → 介護保険サービス（デイサービス、ショートステイなど）を活用し負担軽減を図ることは適切です。

⑤ 介護方法の具体例を示す → 具体的な対応スキルを提供することで、家族の自信とケアの質向上につながるため適切です。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**:

認知症家族支援の三大要素は「情報提供」「精神的支援」「社会資源の活用」です。特に、認知症カフェ (Dementia Café) や 家族会 (Family Support Group) のようなピアサポートの場も重要です。また、BPSD (Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia) への対応方法を具体的にアドバイスすることも、家族の介護負担感を軽減します。

概念整理: 認知症家族支援 (Family Support for Dementia) の核心は「家族を支援の対象と捉え、孤立させないこと」。過度な責任を家族に負わせず、専門職がチームとして介入する姿勢が不可欠です。

一目で比較！:

| 適切な支援 | 不適切な支援 |
| --- | --- |
| 病態説明・介護方法指導 | すべてを家族に任せる |
| 感情表出の促進・傾聴 | 感情を否定・抑圧する |
| 社会資源の紹介・調整 | 資源を紹介せず自力で解決させる |

看護過程ポイント: **アセスメント**：家族の介護負担感・精神的健康状態・疾患理解度を評価。看護診断例：介護者役割緊張 (Caregiver Role Strain)。**介入**：情緒的支援＋情報提供＋ケアサービス導入調整。**評価**：家族の自己効力感やQOLの変化を確認。

暗記のコツ: 「認知症家族支援は『任せきり』はNG！『一緒に考える』が基本！」と覚えましょう。すべてを任せると「介護者の孤立→虐待リスク増大」とセットで記憶すると良いです。

国試頻出ポイント: 認知症の家族支援は毎年出題されます。「適切でないもの」を選ぶ問題が多く、選択肢には「家族に任せる」「見守るだけで良い」「専門職は介入しない」といった文言が頻出です。これらは全て不適切な選択肢です。

出題パターン注意！: 単純な知識問題に加え、「在宅で認知症の妻を介護する夫が疲弊している事例」のような状況設定問題で、優先する看護介入を問われる形式も頻出です。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド

**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**:

80代女性認知症患者（要介護2）を在宅で介護する娘さん（50代、仕事有り）が、「母が夜間に興奮して眠れず、私も寝不足で疲れ切ってしまった。もう限界かもしれない」と訪問看護師に相談してきました。娘さんは涙ぐみながら話しています。

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**:

1. **観察・アセスメント**: まず娘さんの感情を丁寧に傾聴し、「頑張っていますね」とねぎらいの言葉をかけます。介護負担感を具体的に評価（J-ZBIなどのスケール活用も可）。

2. **報告・連携**: ケアマネジャーに情報共有し、ショートステイ (Short Stay) や デイサービス (Day Service) の利用頻度増加を提案。また、かかりつけ医に患者のBPSD（夜間興奮）を報告し、薬物療法調整の相談を促す。

3. **介入・指導**: 「患者の症状をすべてあなたが受け止めなくて良いですよ。専門職と一緒に考えていきましょう」と伝え、レスパイトケア（休息目的の一時預かり）の重要性を説明。具体的な介護方法（夜間の声かけのコツ、環境調整など）を例示。

4. **評価**: 介入後、娘さんの表情が和らぎ、「少し気が楽になった」と発言。定期的なフォローアップを約束。

**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**:

最重要！ 家族の介護負担が限界に達すると、高齢者虐待 (Elder Abuse) や介護放棄のリスクが急上昇します。早期発見・介入のためには、家族のSOSサイン（疲れ果てた表情、イライラした口調、患者への否定的発言）を見逃さないことが看護師の重要な役割です。

看護プロトコル: **SBAR報告例**: S（状況）: 認知症患者の娘さんが介護疲れで相談。B（背景）: 夜間のBPSDで睡眠不足が継続。A（アセスメント）: 介護負担が限界に近く、虐待リスクあり。R（提案）: ショートステイ利用増加と医師へのBPSD報告を提案。

先輩看護師の一言: 「認知症の家族支援で一番大事なのは、『あなた一人で抱え込まないで』と伝えることです。家族は『介護は自分がやるべき』と責任を感じて孤立しがち。私たち看護師は、専門職として『一緒に担う』姿勢を示すことが、何よりも家族の支えになります。国試でも『任せきり』は絶対NGと覚えておいてください！」

## 重要概念

- **介護者役割緊張 (Caregiver Role Strain)** — 家族などの介護者が、介護の役割を果たすことに困難や負担を感じている状態。看護診断の一つで、この問題の核心的な概念である。
- **BPSD (Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia)** — 認知症に伴って出現する行動・心理症状。興奮、徘徊、幻覚、抑うつなど。家族の介護負担を大きくする要因となる。
- **レスパイトケア (Respite Care)** — 介護者が休息を取るために、一時的に要介護者を施設などに預けるサービス。ショートステイなどが該当。介護負担軽減に有効。
- **社会資源 (Social Resource)** — 介護保険サービス（デイサービス、訪問介護、ショートステイなど）や、地域包括支援センター、家族会など、介護を支える公的・私的な支援制度や機関。
- **高齢者虐待 (Elder Abuse)** — 高齢者に対する身体的・心理的・経済的虐待やネグレクト（介護放棄）。介護負担の限界が引き金となることが多く、予防が重要。

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