# アルツハイマー型認知症の初期症状として最も頻度が高いものはどれか。

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> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368939  
> language: ja  
> subject: 高齢者に特有な症候・疾患・障害と看護

## 問題

アルツハイマー型認知症の初期症状として最も頻度が高いものはどれか。

## 選択肢

1. 尿失禁
2. 歩行障害
3. パーキンソニズム
4. 幻視
5. 近時記憶障害 **✔ 正解**

**正解: 5**

## 解説

アルツハイマー型認知症では、初期から海馬の萎縮により近時記憶障害（新しいことを覚えられない）が最も高頻度に出現する。歩行障害や尿失禁は進行期、幻視はレビー小体型認知症に特徴的である。

## 詳細解説

核心解説
この問題は アルツハイマー型認知症 (Alzheimer's Disease, AD) の初期症状について問うています。アルツハイマー型認知症は、脳内にアミロイドβ蛋白とタウ蛋白が蓄積することで神経細胞が変性・脱落する進行性の神経変性疾患です。特に初期に障害される部位は最重要！ 海馬 (Hippocampus) であり、海馬は新しい情報を記憶に定着させる「近時記憶 (Recent Memory)」を司るため、その萎縮により近時記憶障害が最も早期かつ高頻度に出現します。この症状は、患者さん本人が「物忘れがひどくなった」と自覚することが多いですが、進行すると病識が低下することもあります。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**
正解は⑤番の近時記憶障害 (Recent Memory Impairment)です。アルツハイマー型認知症の診断基準（NIA-AA基準など）でも、初期の中核症状として「記憶障害（特に近時記憶）」が必須項目とされています。これは、海馬を始めとする内側側頭葉の早期萎縮が原因です。例えば、数分前に聞いた話を忘れる、鍵を置いた場所を忘れる、同じ質問を繰り返すなどの症状が現れます。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**
①番の尿失禁は、認知症が進行し、混同注意！ 前頭葉機能障害や全般的な認知機能低下により排尿のコントロールができなくなった後期（重度）の症状です。初期にはほとんど見られません。
②番の歩行障害も、進行期から末期にかけて見られる運動機能障害であり、初期症状ではありません。
③番のパーキンソニズム（固縮、振戦、無動）は、混同注意！ レビー小体型認知症 (Dementia with Lewy Bodies, DLB) や パーキンソン病 (Parkinson's Disease) に特徴的な症状で、アルツハイマー型認知症の初期には稀です。
④番の幻視も、アルツハイマー型認知症では進行期に見られることがありますが、初期症状としては非常に稀であり、むしろ混同注意！ レビー小体型認知症の特徴的な初期症状（特に鮮明な幻視）です。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**
認知症の鑑別診断は国試頻出です。アルツハイマー型認知症（緩徐進行、近時記憶障害が主体）、レビー小体型認知症（幻視、パーキンソニズム、認知機能の動揺）、前頭側頭型認知症（行動障害、性格変化、言語障害）の3大認知症の初期症状の違いを必ず整理しておきましょう。また、うつ病による仮性認知症（Pseudo-dementia）も鑑別が必要です。

概念整理: アルツハイマー型認知症の病態は、アミロイドβの沈着による神経原線維変化と神経細胞脱落。初期に海馬（近時記憶）→ 進行に伴い側頭葉・頭頂葉・前頭葉へ拡大（見当識障害、失行、失認、人格変化）。

一目で比較！:

| 認知症の種類 | 初期症状の特徴 |
| --- | --- |
| アルツハイマー型認知症 | 近時記憶障害（最も高頻度） |
| レビー小体型認知症 | 幻視（鮮明な幻覚）、パーキンソニズム、認知機能の変動 |
| 前頭側頭型認知症 | 性格変化・行動障害（脱抑制、常同行動）、言語障害 |

看護過程ポイント: アセスメントでは、患者さんや家族から「物忘れの状況（いつから、どのような内容か）」を具体的に聴取。看護診断としては「慢性混乱（Chronic Confusion）」や「記憶障害（Impaired Memory）」が該当。介入では、残存機能を活用したリマインダー（カレンダー、メモ帳）の使用や、失敗を責めず見守る支持的態度が重要。

暗記のコツ: 「ア」ルツハイマーは「ア」タマの「近」い記憶から壊れる！「近時記憶障害」とセットで覚えましょう。「海馬＝記憶の海の馬＝新しい記憶を司る」とイメージするのも良いでしょう。

国試頻出ポイント: 「認知症の初期症状」は頻出テーマです。特に「アルツハイマー型認知症の初期症状＝近時記憶障害」という基本知識は必須。また、レビー小体型認知症との鑑別問題（幻視の有無）が良く出題されます。

出題パターン注意！: 単純な知識問題（今回）から、事例問題（「80代女性、最近同じ話を繰り返すようになった。何の症状か？」→ 近時記憶障害）や、複数の認知症の特徴を比較する問題へと発展します。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
- **臨床シナリオ (Clinical Scenario)**: 認知症専門外来に、70代女性が娘さんに伴われて来院しました。娘さんから「最近、夕食の内容を忘れる、さっき聞いた話を何度も繰り返すようになった」と相談があります。患者さん本人は「忘れっぽくなったけど年だから仕方ない」と話しています。
- **看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**: まずは、患者さんと家族から丁寧に症状の経過を聴取します。観察項目としては、質問に対する反応の速さ、注意力、表情、身だしなみの状態などもアセスメント。スクリーニング検査としてMini-Mental State Examination (MMSE) や HDS-R（長谷川式簡易知能評価スケール）を実施。見当識（日付、場所）、記銘力（3単語の即時再生と遅延再生）、計算力などの項目をチェックします。近時記憶障害が疑われる場合、日常生活への影響（金銭管理、服薬管理、調理）を具体的に評価し、安全な生活環境を整えるための支援を家族と一緒に計画します。
- **患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**: 重要！ 認知症の初期は病識が残っている場合が多く、患者さんのプライドを傷つけないような関わりが大切です（尊厳の保持）。また、うつ病による仮性認知症や、甲状腺機能低下症、ビタミンB12欠乏症などの治療可能な認知症（可逆性認知症）を鑑別するため、血液検査や画像検査の必要性を説明する看護も重要です。転倒・転落リスクは初期では低いですが、進行を見越した環境調整の提案（手すりの設置、段差解消など）も将来的に必要です。

看護プロトコル: 観察項目：記憶障害の程度（最近の出来事、約束）、見当識（時間・場所・人）、判断力、コミュニケーション能力、ADL、周辺症状（BPSD）の有無。報告基準（SBAR）：S「○○患者さんの近時記憶障害が強く、食事をとったことを忘れて再度食事を要求します」、B「アルツハイマー型認知症の初期と診断されています」、A「MMSEは20点、特に記銘力の低下が顕著です」、R「生活環境の調整と、BPSD出現時の対応について医師の指示を仰ぎたいです」。

先輩看護師の一言: 「『さっき言ったでしょ！』と指摘するのは絶対にNG！認知症の初期症状である近時記憶障害は、本人も一番困っている症状です。忘れたことを責めずに、『大丈夫ですよ、もう一度お伝えしますね』と優しくサポートすることが、患者さんの不安を軽減し、その後の治療関係を良好に保つ秘訣です。国試でも、認知症の患者さんへの接し方として『対応の基本』が頻出です。暗記だけでなく、患者さんの立場になって考える習慣をつけましょう！」

## 重要概念

- **近時記憶障害 (Recent Memory Impairment)** — 新しい情報を記憶に留めることが困難になる症状。アルツハイマー型認知症の初期の中核症状であり、海馬の萎縮が原因。
- **海馬** — 大脳辺縁系に位置する構造で、新しい記憶の形成（記銘）に重要な役割を果たす。アルツハイマー型認知症で初期に萎縮する部位。
- **レビー小体型認知症 (Dementia with Lewy Bodies, DLB)** — 幻視やパーキンソニズム、認知機能の動揺を特徴とする認知症。アルツハイマー型認知症との鑑別が国試頻出。
- **アミロイドβ蛋白 (Amyloid-beta Protein)** — アルツハイマー型認知症の原因物質の一つ。脳内に異常に蓄積し、老人斑（Senile Plaque）を形成し神経細胞を障害する。
- **Mini-Mental State Examination** — 認知機能を簡便に評価するスクリーニング検査の一つ。見当識、記銘力、計算力などを評価し、認知症の診断や重症度判定に用いられる。

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More free questions: [過去問](https://mymerci.kr/pages/exam_bank.php?exam=jp_nurse)

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