# 82歳の女性が大腿骨転子部骨折の手術後3日目である。バイタルサインは安定しているが、創部痛のためベッド上で安静にしている。この患者の離床計画として適切なのはどれか。

> source: MyMerci (mymerci.kr)  
> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368913  
> language: ja  
> subject: 高齢者に特有な症候・疾患・障害と看護

## 問題

82歳の女性が大腿骨転子部骨折の手術後3日目である。バイタルサインは安定しているが、創部痛のためベッド上で安静にしている。この患者の離床計画として適切なのはどれか。

## 選択肢

1. 術後翌日から車椅子乗車を開始する **✔ 正解**
2. 術後1週間まではベッド上安静を継続する
3. 術後3日目から完全荷重歩行を許可する
4. 術後2週間から部分荷重歩行を開始する
5. 抜釘後に離床を開始する

**正解: 1**

## 解説

大腿骨転子部骨折の骨接合術後は、強固な内固定が得られるため、術後早期（翌日～2日目）からの車椅子乗車が可能である。早期離床により廃用症候群や深部静脈血栓症を予防する。完全荷重歩行は骨癒合の進行に応じて術後数週間～数ヶ月かけて開始する。高齢者では特に早期離床が重要である。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、大腿骨転子部骨折 (Femoral Trochanteric Fracture) の術後離床計画に関する知識を問うています。特に高齢者の術後管理では、早期離床 (Early Mobilization) が廃用症候群や深部静脈血栓症 (Deep Vein Thrombosis, DVT) の予防に極めて重要です。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**:
最重要！ 大腿骨転子部骨折に対する骨接合術（プレートや髄内釘による内固定）は、強固な内固定が得られるため、術後翌日から車椅子乗車 (Wheelchair Transfer) を開始することが標準的です。早期に離床することで、筋力低下・関節拘縮・心肺機能低下などの廃用症候群 (Disuse Syndrome) や、下肢を動かさないことで生じやすい深部静脈血栓症を予防します。高齢者は術前から活動性が低いことが多く、安静期間が長引くと回復が著しく遅れるため、早期離床の重要性が特に強調されます。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**:
- ②番：混同注意！ 術後1週間のベッド上安静は、高齢者では筋委縮や血栓症リスクを著しく高め、離床後の回復を困難にします。大腿骨頸部骨折とは異なり、転子部骨折は血行が良好で骨癒合が早いため、早期離床が推奨されます。
- ③番：術後3日目からの完全荷重歩行は時期尚早です。完全荷重 (Full Weight-Bearing) は骨癒合の進行に応じて、術後数週間から数ヶ月かけて開始します。
- ④番：部分荷重歩行 (Partial Weight-Bearing) は、術後の骨癒合状態や内固定の強度に応じて、通常は術後数週間目から徐々に開始します。
- ⑤番：抜釘 (Implant Removal) は骨癒合完了後（術後1年～1年半程度）に行うため、離床開始の基準にはなりません。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**:
大腿骨近位部骨折（転子部骨折と頸部骨折）の術後管理の違いを押さえましょう。混同注意！ 大腿骨頸部骨折 (Femoral Neck Fracture) は血行が脆弱で骨頭壊死リスクが高いため、人工骨頭置換術 (Hemiarthroplasty) が選択されることが多く、術後早期からの荷重制限が厳格な場合があります。一方、転子部骨折は血行が豊富なため骨接合術が行われ、早期離床が容易です。高齢者の骨折手術では、いかに早期に離床し、ADL（日常生活動作）を維持・向上させるかが治療の成否を分けます。

概念整理: 大腿骨転子部骨折 の術後は、強固な内固定により 早期離床（術後翌日からの車椅子乗車） が可能であり、高齢者の 廃用症候群 (Disuse Syndrome) と 深部静脈血栓症 (DVT) の予防が看護の最優先目標となる。

一目で比較！:

| 骨折部位 | 術式 | 術後離床開始 | 荷重制限 |
| --- | --- | --- | --- |
| 大腿骨転子部骨折 | 骨接合術（髄内釘・プレート） | 早期（翌日～2日目）車椅子乗車 | 徐々に部分荷重 → 完全荷重 |
| 大腿骨頸部骨折 | 人工骨頭置換術 | 術後2～3日目から車椅子乗車 | 脱臼予防のため厳格な荷重制限あり |

看護過程ポイント:
- **アセスメント**: 術後の疼痛コントロール状態、下肢の循環状態（色調・温感・浮腫）、神経症状（足趾の運動・感覚）を確認。DVT予防のため、下肢周径測定やHomans徴候の観察も行う。
- **看護診断**: 「術後の痛みに関連した身体可動性障害」 「安静による廃用症候群のリスク状態」
- **計画・実施**: 医師の離床指示に基づき、術後翌日からベッドアップ（ギャッジアップ）→端座位→車椅子乗車へ段階的に進める。離床時は疼痛に注意し、鎮痛薬の投与タイミングを調整する。歩行器や松葉杖の使用指導も早期に開始する。
- **評価**: 患者の自覚症状（痛み・めまい）、バイタルサインの変動、離床後の疲労度を評価し、計画を修正する。

暗記のコツ: 「転子部＝血行良い＝早期離床OK」と覚えましょう！「頸部＝血行悪い＝骨頭壊死リスク＝人工骨頭＝脱臼予防」とセットで暗記すると、混乱しにくいです。

国試頻出ポイント: 大腿骨近位部骨折（転子部・頸部）の術後離床計画は、毎年と言っていいほど出題される頻出テーマです。特に「転子部骨折は早期離床が可能」というポイントと、「高齢者では廃用症候群予防のため早期離床が絶対条件」という視点が問われます。骨折部位ごとの術式と術後管理の違いを表で整理して覚えましょう。

出題パターン注意！: 「82歳女性、転子部骨折術後3日、バイタルサイン安定、創部痛あり。離床計画として適切なのは？」→「術後翌日から車椅子乗車開始」が正解。類似問題で「頸部骨折、人工骨頭置換術後」の場合は「術後脱臼予防のため、股関節の屈曲・内転・内旋の禁止」「手術台やベッドの高さに注意」などが問われます。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**: あなたは整形外科病棟の看護師です。82歳女性の田中さんが、転子部骨折の骨接合術後3日目です。担当医から「明日から車椅子乗車を開始する」と指示が出ました。しかし、田中さんは「まだ痛いし、怖いから寝ていたい」と消極的です。

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**: 最重要！ まずは疼痛コントロールを最優先します。離床開始前に 鎮痛薬（アセトアミノフェンやNSAIDs） を内服または点滴投与するタイミングを医師と調整し、痛みが軽減した状態で離床を試みます。患者の不安には「ベッドアップからゆっくり始めましょう。一緒にやりますから安心してください」と声をかけ、看護師が付き添うことで恐怖感を和らげます。離床時はバイタルサイン（特に起立性低血圧の有無）を確認し、めまい・ふらつきがないか観察します。下肢の創部ドレーンや点滴ルートの位置にも注意し、牽引や抜去のリスクを回避します。

**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**: 転倒・転落リスク が最も高いため、車椅子への移乗時は車椅子のブレーキとフットレストの確認を徹底。離床後は必ずコールボタンを患者の手元に置き、ナースコールで助けを呼べる環境を整えます。DVT予防として、弾性ストッキングや間欠的空気圧迫装置（IPC）の装着を継続し、離床後も下肢の腫脹や疼痛の有無を観察します。

看護プロトコル: 観察項目は「疼痛スケール（NRSやVAS）」「下肢の腫脹・熱感・疼痛」「SpO2・呼吸状態（肺塞栓の兆候）」。報告基準は「疼痛がNRS 4以上でコントロール不良」「SpO2 92%未満」「下肢の急激な腫脹や疼痛」。記録は離床開始時間、患者の耐容状態、疼痛の程度、バイタルサインの変動、実施したケア内容を詳細に記載。

先輩看護師の一言: 「高齢者の骨折術後ケアで一番大事なのは『寝かせきりにしないこと』です！痛みや怖さで動かないと、どんどん筋力が落ちて寝たきりになってしまいます。でも、無理やり動かすんじゃなくて、まずは痛みをしっかり取って、患者さんのペースに合わせて『できた！』という成功体験を積んでもらうのがコツです。国試でも、『高齢者＝早期離床』は絶対の鉄則。現場でも同じです！」

## 重要概念

- **大腿骨転子部骨折** — 大腿骨の転子部（大転子と小転子の間）に生じる骨折。高齢者の転倒による発生が多い。血行が良好で骨癒合しやすいため、骨接合術が行われ、早期離床が可能。
- **早期離床** — 術後または疾患発症後、できるだけ早い時期に患者をベッドから起こし、座位や立位、歩行を開始すること。廃用症候群や深部静脈血栓症の予防に効果的。
- **廃用症候群** — 安静や不動状態が長期に続くことで生じる身体・精神機能の低下。筋萎縮、関節拘縮、骨萎縮、心肺機能低下、うつ状態などを含む。
- **深部静脈血栓症** — 主に下肢の深部静脈に血栓が形成される疾患。長期臥床や術後の不動がリスク因子。血栓が肺に飛ぶと肺血栓塞栓症を引き起こし、致死的となる。
- **骨接合術** — 骨折部を金属製のプレートや髄内釘、スクリューなどで固定し、骨癒合を促進する手術。転子部骨折では強固な内固定が得られるため、早期離床が可能となる。

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More free questions: [過去問](https://mymerci.kr/pages/exam_bank.php?exam=jp_nurse)

_学習参考用です。実際の臨床は最新のガイドラインと所属機関のプロトコルに従ってください。_

