# 75歳の男性が庭で転倒し、右大腿骨頸部骨折の診断で入院した。術前に心不全の既往があり、手術は全身麻酔で予定されている。術前の看護で最も重要なのはどれか。

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> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368912  
> language: ja  
> subject: 高齢者に特有な症候・疾患・障害と看護

## 問題

75歳の男性が庭で転倒し、右大腿骨頸部骨折の診断で入院した。術前に心不全の既往があり、手術は全身麻酔で予定されている。術前の看護で最も重要なのはどれか。

## 選択肢

1. 手術部位の皮膚消毒
2. 術前の絶飲食の徹底
3. 骨折部の安静保持の指導
4. 退院後の生活指導
5. 心機能評価と呼吸状態の観察 **✔ 正解**

**正解: 5**

## 解説

心不全の既往がある高齢者が全身麻酔下で手術を受ける場合、麻酔や手術侵襲による循環動態の変動リスクが高い。術前に心機能（心エコー、BNP、NYHA分類）と呼吸状態（SpO2、呼吸音）を評価し、麻酔科や循環器科と連携することが最も重要である。絶飲食の徹底も必要だが、生命の安全に直結する循環・呼吸の評価が優先される。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、高齢者の大腿骨頸部骨折 (Femoral Neck Fracture)術前看護において、特に心不全 (Heart Failure)の既往がある患者の全身麻酔 (General Anesthesia)時のリスク管理を問うています。最重要！全身麻酔は心筋抑制作用と血管拡張作用を有し、心不全患者では循環動態の変動 (Hemodynamic Instability)を招きやすく、術中・術後の心停止や急性心不全のリスクが高まります。また、高齢者は予備能が低下しており、術前の呼吸状態の評価も必須です。したがって、術前の最も重要な看護は、患者の全身状態、特に心機能と呼吸状態をアセスメントし、安全な麻酔導入と手術実施につなげることです。

1. **核心概念の分析 (Key Concept)**: 問題の核心は「高齢者の心不全合併骨折患者の術前リスク管理」です。高齢者は心・肺・腎の予備能が低下しており、手術侵襲（麻酔・出血・疼痛）に対する代償能力が低いです。特に心不全 (Heart Failure)がある場合、NYHA心機能分類 (NYHA Classification)の評価や、術前の心エコー、BNP (B-type Natriuretic Peptide)値の確認が必要です。
2. **正解の根拠 (Answer Rationale)**: ⑤の「心機能評価と呼吸状態の観察」が最も重要です。術前に心機能（心雑音の有無、頸静脈怒張、下腿浮腫、肺ラ音の有無など）と呼吸状態（SpO2、呼吸数、呼吸音、咳嗽の可否）を綿密に観察し、異常があれば速やかに医師（麻酔科・循環器科）へ報告し、麻酔計画の調整や治療介入（例：利尿薬の調整、強心薬の準備）を依頼します。これにより、術中の循環虚脱や呼吸不全を予防できます。
3. **誤答の分析 (Distractor Analysis)**: 混同注意！
- ①「手術部位の皮膚消毒」は術直前の処置であり、術前の包括的アセスメントより優先度は低い。
- ②「術前の絶飲食の徹底」は誤嚥性肺炎予防のために重要だが、それは全身管理の一部であり、循環・呼吸の評価ほどの緊急性・優先度はない。絶飲食は全身麻酔の前提であり、この患者では心不全のコントロールが絶飲食より優先される。
- ③「骨折部の安静保持の指導」は術前の疼痛管理と二次損傷予防として重要だが、生命の安全を脅かす循環動態の評価には劣る。
- ④「退院後の生活指導」は術後回復期に重要だが、術前の急性期には優先度が低い。
4. **関連概念の整理 (Related Concepts)**: 大腿骨頸部骨折は高齢者に多く、臥床安静 (Bed Rest)による廃用症候群 (Disuse Syndrome)、深部静脈血栓症 (DVT)、誤嚥性肺炎 (Aspiration Pneumonia)、せん妄 (Delirium)などの合併症リスクがあります。心不全患者の術前管理では、体液量の評価 (Fluid Status Assessment)（体重、尿量、バランスチャート）と術前の内服薬管理（特に抗凝固薬・抗血小板薬の休薬調整）も重要です。

概念整理: 高齢者・心不全合併の大腿骨頸部骨折患者の術前看護では、循環動態 (Hemodynamics)、呼吸状態 (Respiratory Status)、全身状態 (General Condition)のアセスメントが最優先。特に全身麻酔に伴うリスク（心筋抑制、血圧低下、不整脈）を予測し、多職種連携（麻酔科・循環器科・整形外科・看護師）で安全を確保する。

一目で比較！: 術前看護の優先順位

| 優先度 | 看護介入 | 根拠 |
| --- | --- | --- |
| 最優先 | 心機能・呼吸状態の評価 | 全身麻酔リスク管理のため生命維持に直結 |
| 高優先 | 絶飲食の徹底 | 誤嚥性肺炎予防（麻酔の必須条件） |
| 中優先 | 疼痛管理・安静保持 | 二次損傷予防と術後ADL維持 |
| 低優先 | 退院後指導 | 急性期後の回復期に実施 |

看護過程ポイント:
- **アセスメント**: バイタルサイン（特に血圧、脈拍、呼吸数、SpO2）、呼吸音（ラ音の有無）、心音（III音、IV音、雑音）、頸静脈怒張、下腿浮腫、体重変化、尿量、NYHA分類、内服状況（特に利尿薬・ACE阻害薬・β遮断薬・抗凝固薬）。
- **看護診断**: 「術前の循環動態不安定に関連した心拍出量減少リスク状態」「麻酔に関連したガス交換障害リスク状態」
- **計画・実施**: 術前評価結果を麻酔科・循環器科に共有。術前の心不全治療（例：利尿薬の調整）の指示を確認。術前の安静度と体位変換の指示を確認。患者と家族への術前説明（リスクと看護計画）の実施。
- **評価**: 術前のバイタルサイン安定、心不全徴候（浮腫・呼吸困難）の改善または悪化なし、麻酔導入が安全に実施された。

暗記のコツ: 「**心**不全の高齢者が**骨**折で**全**身麻酔なら、まずは**心**と**肺**（呼吸）をチェック！」と覚えましょう。「心」は循環動態、「肺」は呼吸状態。絶飲食や安静は「確かに大事だけど、命には直結しない」という優先順位を意識してください。

国試頻出ポイント: 術前看護の優先順位問題は頻出です。特に「高齢者」「心不全」「全身麻酔」のキーワードが揃った場合、必ず「循環・呼吸の評価」が正解になります。また、大腿骨頸部骨折術後は深部静脈血栓症 (DVT)予防も頻出です。

出題パターン注意！: 単純な知識問題（「術前の絶飲食は何時間前か」など）から、この問題のような「複数のリスク因子を持つ患者の優先順位を判断する」応用問題へ発展します。事例問題では「患者のバイタルサインが低下した場合、最初に何をするか」など、状況判断が求められることも多いです。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
- **臨床シナリオ (Clinical Scenario)**: あなたは整形外科病棟の看護師です。75歳男性、右大腿骨頸部骨折で入院。既往歴に心不全（NYHA II、LVEF 45%、内服はエナラプリル 5mg/日、フロセミド 20mg/日）あり。明日、全身麻酔下で人工骨頭置換術が予定されています。術前回診でバイタルサインを測定すると、血圧 90/58 mmHg、脈拍 98回/分、SpO2 95%（室内気）、呼吸数 22回/分。患者は「少し息苦しい」と訴えています。あなたはどのようにアセスメントし、行動しますか？
- **看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**:
1. **観察**: バイタルサインの再確認（特に血圧低下・頻脈・呼吸数増加）。呼吸音の聴取（両肺底部にfine cracklesか？）、下腿浮腫の有無、頸静脈怒張の有無を評価。SpO2の低下がないか確認。
2. **アセスメント**: 血圧低下と頻脈は、心不全の代償不全（前負荷低下または心収縮力低下）を示唆。呼吸困難と呼吸数増加は、肺うっ血の兆候。術前の心不全コントロール不良が疑われます。
3. **報告（SBAR）**: 医師（整形外科主治医または麻酔科医）へ「S: 術前回診で、Sさんが息苦しいと訴え、血圧90/58、脈拍98、SpO2 95%です。B: 背景として心不全の既往があります。A: 肺うっ血と心不全増悪の可能性を考え、術前の心機能評価と治療調整が必要と思います。R: 緊急の心エコーと麻酔科コンサルトを依頼します。」と報告。
4. **介入**: 医師の指示に従い、酸素投与（2L/分 鼻カニューラ）の準備、安静保持（ベッドアップ30度）、フロセミドの追加投与の指示を確認。バイタルサインを15分おきにモニタリング。
5. **評価**: 介入後、血圧が上昇し（100/60 mmHg以上）、呼吸困難が改善。心エコーで心機能は保たれていることを確認。麻酔科医と相談し、手術は予定通り実施可能と判断。術後のICU管理が計画される。
- **患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**: 禁忌・注意 心不全患者への急速輸液は肺水腫を誘発するため、輸液速度の厳格な管理が必要。高齢者では転倒・転落リスクが高いため、ベッド柵の使用とナースコールの位置確認を徹底。術前の抗凝固薬（もし内服していれば）の休薬期間を確認し、血栓塞栓症予防とのバランスを考慮。

看護プロトコル: **観察項目**: バイタルサイン（血圧・脈拍・呼吸数・SpO2）、呼吸音（ラ音）、心音（III音）、頸静脈怒張、下腿浮腫、体重、尿量、意識レベル。 **報告基準（SBAR）**: 血圧低下（収縮期血圧

## 重要概念

- **大腿骨頸部骨折 (Femoral Neck Fracture)** — 大腿骨頸部は骨頭と転子部の間の脆弱な部位で、高齢者の転倒により発生しやすい骨折。骨頭への血流が障害されやすく、大腿骨頭壊死のリスクが高い。手術療法（人工骨頭置換術または骨接合術）が標準的治療。
- **全身麻酔 (General Anesthesia)** — 吸入麻酔薬や静脈麻酔薬を用いて、意識消失、鎮痛、筋弛緩、反射消失を同時に達成する麻酔法。心筋抑制作用と血管拡張作用があり、心不全患者では循環動態の変動リスクが高い。
- **NYHA心機能分類 (NYHA Classification)** — ニューヨーク心臓協会による心不全の重症度分類。I度: 心疾患があるが身体活動に制限なし。II度: 軽度の身体活動で症状出現。III度: 安静時には症状なし、ごく軽い活動で症状出現。IV度: 安静時にも症状あり。
- **BNP (B-type Natriuretic Peptide)** — 心室から分泌される心不全のバイオマーカー。心不全が増悪すると血中濃度が上昇する。心不全の診断、重症度評価、治療効果判定に用いられる。
- **SBAR (Situation-Background-Assessment-Recommendation)** — 医療従事者間の情報伝達を標準化するためのフレームワーク。Situation（状況）: 何が起きているか。Background（背景）: 患者の背景情報。Assessment（アセスメント）: 何が問題か。Recommendation（推奨）: どうしてほしいか。安全な情報共有に必須。

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More free questions: [過去問](https://mymerci.kr/pages/exam_bank.php?exam=jp_nurse)

_学習参考用です。実際の臨床は最新のガイドラインと所属機関のプロトコルに従ってください。_

