# 骨粗鬆症の診断において、世界保健機関（WHO）の基準で用いられる指標はどれか。

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> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368899  
> language: ja  
> subject: 高齢者に特有な症候・疾患・障害と看護

## 問題

骨粗鬆症の診断において、世界保健機関（WHO）の基準で用いられる指標はどれか。

## 選択肢

1. 尿中デオキシピリジノリン（DPD）値
2. 血清カルシウム値
3. 血清アルカリホスファターゼ（ALP）値
4. 骨密度の同年齢平均値に対する標準偏差
5. 骨密度の若年成人平均値（YAM）に対する標準偏差 **✔ 正解**

**正解: 5**

## 解説

WHOの骨粗鬆症診断基準は、若年成人平均値（YAM）の骨密度と比較したTスコア（標準偏差）を用いる。Tスコアが-2.5以下を骨粗鬆症と診断する。血清CaやALPは骨代謝の評価に用いられるが、診断基準ではない。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、骨粗鬆症 (Osteoporosis) の診断基準に関する知識を問うています。世界保健機関 (WHO) が定めた診断のゴールドスタンダードは、骨密度 (Bone Mineral Density, BMD) の測定値に基づいており、特に 若年成人平均値 (Young Adult Mean, YAM) との比較を用いることが最も重要です。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**

最重要！ WHOの骨粗鬆症診断基準は、骨密度 (BMD) を 若年成人平均値 (YAM) と比較した **Tスコア (T-score)** を用います。

- Tスコア = (患者の骨密度 - YAM) ÷ YAMの標準偏差 (SD)

- Tスコア ≤ -2.5 を骨粗鬆症と診断します。

- Tスコア -1.0 から -2.5 未満は 骨減少症 (Osteopenia) と定義されます。

この基準は、骨折リスクを予測する上で最も確立された指標であり、国際的に統一されています。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**

混同注意！

① **尿中デオキシピリジノリン (DPD) 値** → これは骨吸収マーカーです。骨粗鬆症の治療効果判定や骨代謝回転の亢進を評価するために用いられますが、診断基準ではありません。

② **血清カルシウム (Ca) 値** → 骨粗鬆症では通常正常範囲内です。血清Ca値の異常は、原発性副甲状腺機能亢進症など他の代謝性骨疾患を疑う際に用います。

③ **血清アルカリホスファターゼ (ALP) 値** → 骨形成マーカーの一つですが、骨粗鬆症の診断特異性は低く、Paget病や骨折後の評価に有用です。診断基準には含まれません。

④ **骨密度の同年齢平均値に対する標準偏差** → これは **Zスコア (Z-score)** と呼ばれ、二次性骨粗鬆症のスクリーニングなどに用いられます。WHOの診断基準は **YAM (若年成人平均値) との比較 (Tスコア)** であり、同年齢平均値ではありません。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**

| 指標 | 比較対象 | 主な用途 |
| --- | --- | --- |
| Tスコア | 若年成人平均値 (YAM) | WHO骨粗鬆症診断基準 |
| Zスコア | 同年齢・同性の平均値 | 二次性骨粗鬆症のスクリーニング |

骨粗鬆症の診断には、二重エネルギーX線吸収法 (DXA法) による腰椎・大腿骨頸部の骨密度測定が標準的に用いられます。このTスコア -2.5以下が、脆弱性骨折 (Fragility Fracture) のリスク評価にも直結します。

概念整理

骨粗鬆症 は、骨強度の低下により骨折リスクが高まる疾患です。WHO基準では、診断に 骨密度 (BMD) のTスコア (YAM比較) が必須であり、骨代謝マーカー (DPD, ALPなど) や血清Caは診断補助的役割に過ぎません。

一目で比較！

| 検査項目 | 目的 | 診断基準該当 |
| --- | --- | --- |
| 骨密度 (BMD) Tスコア | 骨粗鬆症診断・骨折リスク評価 | 該当 (ゴールドスタンダード) |
| 骨代謝マーカー (DPD, ALP, NTX) | 骨代謝回転の評価・治療効果判定 | 非該当 |
| 血清Ca, P, ビタミンD | 二次性骨粗鬆症の鑑別診断 | 非該当 |

看護過程ポイント

- **アセスメント**: DXA検査結果 (Tスコア) を確認し、骨折リスクを評価する。転倒リスクのアセスメントも併せて実施する。

- **看護診断**: 転倒リスク状態、非効果的健康維持 (骨粗鬆症管理)

- **介入**: カルシウム・ビタミンD摂取指導、転倒予防環境整備、薬物療法 (ビスホスホネート系薬剤など) のアドヒアランス支援、運動療法 (特に背筋強化・バランス訓練) の指導。

- **評価**: 定期的な骨密度測定と骨折発生の有無の確認。

暗記のコツ

「**Tスコアは、若い (Young) 人の基準 (T) と比較する**」と覚えましょう。

- **T**スコア → **T**hreshold (診断基準) / **T**wenty-year-old (若年成人)

- **Z**スコア → **Z**ero year difference (同年齢) / **Z** score for age

国試頻出ポイント

- WHOの診断基準：YAM (若年成人平均値) との比較 (Tスコア) が正解となるよう、他の指標 (Zスコア、骨代謝マーカー) と混同しないこと。

- 数値の暗記：Tスコア ≤ -2.5 が骨粗鬆症の診断カットオフ値。

- 二次性骨粗鬆症ではZスコアが参考になる、という点もよく問われます。

出題パターン注意！

「骨粗鬆症患者の検査データを提示し、どの評価指標に基づいて診断・治療方針を決定するか」という事例問題に発展しやすいです。また、「骨粗鬆症治療薬 (ビスホスホネート、SERM、抗RANKL抗体など) の作用機序と看護上の注意」と絡めて出題されることも多いので、診断基準と治療の両方をセットで理解しておきましょう。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド

**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**

70代女性、閉経後骨粗鬆症と診断され、外来通院中。2年ぶりにDXA法で骨密度測定を行った結果、腰椎のTスコアが -2.8、大腿骨頸部で -2.6 でした。患者さんは「最近、腰が曲がってきた気がする」と訴えています。看護師としてどのようにアセスメントし、患者指導を行いますか？

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**

1. **観察・アセスメント**: Tスコアの値（-2.5以下で骨粗鬆症確定）を確認。患者の症状（腰痛、円背進行）から、椎体骨折 (Vertebral Fracture) の可能性を考慮し、身長低下や背部痛の有無を詳しく聴取する。

2. **報告・連携**: 結果と患者の訴えを医師に報告 (SBAR: Situation「骨粗鬆症患者の骨密度結果と腰痛」→ Background「閉経後骨粗鬆症で内服治療中」→ Assessment「椎体骨折のリスクが高い」→ Recommendation「画像検査と治療強化の検討を」)。

3. **患者指導**:

- 最重要！ 転倒予防: 自宅の段差解消、滑り止めマット、夜間照明の設置を推奨。

- 栄養指導: カルシウム (牛乳、小魚、大豆製品) とビタミンD (きのこ類、魚類、日光浴) の積極的摂取を促す。

- 運動指導: 背筋を鍛える運動 (ウォーキング、水中歩行) と、体幹をねじる動作や前屈を避ける生活動作の指導。

- 薬物療法アドヒアランス: 内服薬 (ビスホスホネート) の正しい服用方法と副作用 (特に顎骨壊死、非定型大腿骨骨折) について説明。

**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**

- 禁忌事項: 脊椎圧迫骨折が疑われる患者への無理な体位変換や、過度な前屈・重い物の持ち上げは禁忌。

- 注意: 骨粗鬆症治療薬のビスホスホネート系薬剤服用中は、食道炎予防のため、内服後に30分以上座位を保ち、多めの水で服用することを徹底指導。

- 転倒予防: 高齢者の転倒は骨折に直結するため、入院中は環境整備 (ベッド柵、スリッパ注意、廊下の手すり) と、向精神薬や降圧薬によるふらつきのリスクを評価する。

看護プロトコル

- **観察項目**: 骨密度検査結果 (Tスコア)、身長変化、腰痛・背部痛の有無、転倒歴、ADL (日常生活動作)、内服状況。

- **報告基準 (SBAR)**: 新規の骨折痛、転倒発生、Tスコアの急激な悪化、治療薬の副作用症状出現時は迅速に報告。

- **記録のポイント**: 患者の骨密度値、痛みの部位・程度 (NRS: Numerical Rating Scale)、指導内容と患者の理解度を客観的に記録。

- **家族への説明**: 転倒リスクの高い環境 (段差、カーペットのめくれ、浴室) の改善方法と、患者の見守りの重要性を伝える。

先輩看護師の一言

「骨粗鬆症は『沈黙の病気 (Silent Disease)』と言われ、骨折が起きるまで自覚症状がないことがほとんどです。だからこそ、国試の勉強では『診断基準 (Tスコア)』と『転倒予防 (看護介入)』をセットで覚えましょう！現場では、患者さんが『転ばないように気をつけて』という言葉だけでは不十分で、具体的な生活指導 (段差の確認、杖の使い方、家の中の安全確認) が看護師の腕の見せどころです。あなたの一言が、患者さんのQOLと骨折予防に直結します！」

## 重要概念

- **若年成人平均値 (Young Adult Mean, YAM)** — 骨粗鬆症の診断基準 (Tスコア) において、比較対象となる20～44歳の健康な女性の骨密度平均値。この値からの偏差がTスコアとして計算される。
- **Tスコア (T-score)** — 患者の骨密度と若年成人平均値 (YAM) との差を、YAMの標準偏差で割った値。WHO診断基準では、-2.5以下を骨粗鬆症と定義する。
- **Zスコア (Z-score)** — 患者の骨密度と同年齢・同性の平均骨密度との差を標準偏差で割った値。主に二次性骨粗鬆症のスクリーニングに用いられる。
- **骨密度 (Bone Mineral Density, BMD)** — 骨組織中のミネラル (主にカルシウム) の量を表す指標。DXA法 (二重エネルギーX線吸収法) で測定され、骨粗鬆症の診断と骨折リスク評価に必須。
- **脆弱性骨折 (Fragility Fracture)** — 軽微な外力 (立った高さからの転倒など) で生じる骨折。骨粗鬆症により骨強度が低下した結果起こり、大腿骨頸部・椎体・橈骨遠位端に好発する。

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