# 高齢者の下痢で、特に注意が必要な脱水の徴候はどれか。

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> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368863  
> language: ja  
> subject: 高齢者に特有な症候・疾患・障害と看護

## 問題

高齢者の下痢で、特に注意が必要な脱水の徴候はどれか。

## 選択肢

1. 尿量減少 **✔ 正解**
2. 血圧上昇
3. 食欲亢進
4. 発熱
5. 体重増加

**正解: 1**

## 解説

下痢による脱水では、循環血液量が減少するため尿量が減少する。これは脱水の重要な徴候の一つである。体重は減少し、血圧は低下する。発熱は脱水よりも感染症の徴候である。食欲は通常低下する。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、高齢者の下痢 (Diarrhea in the Elderly) に伴う 脱水 (Dehydration) の早期発見とアセスメントを問うています。高齢者は体内の水分量が元々少なく、口渇感も低下しているため、脱水に非常に気づきにくく、重症化しやすいという特徴があります。最重要！ 下痢による脱水では、循環血液量の減少 (Hypovolemia) が起こり、腎臓への血流が低下するため、尿量が減少します。これが最も初期に現れる重要な徴候です。

1. **正解の根拠 (Answer Rationale)**: 下痢による体液喪失で循環血液量が減少すると、腎臓は体液を保持しようと働き、尿量が減少します。尿量が 30mL/時 未満 や 400mL/日 未満 は脱水の重要なサインです。高齢者では特に、バイタルサインの変動が現れる前に尿量減少が先行することが多いため、観察が極めて重要です。
2. **誤答の分析 (Distractor Analysis)**:
- ②番：混同注意！ 脱水では循環血液量が減少するため、血圧は 低下 します。血圧上昇は逆の病態で、例えば疼痛やストレス、高血圧症などで見られます。
- ③番：脱水や下痢による全身状態の悪化により、食欲は通常 低下 します。食欲亢進は脱水の徴候ではありません。
- ④番：発熱 (Fever) は脱水そのものではなく、下痢の原因（感染性腸炎など）に伴う症状です。脱水では発熱よりも、体温調節障害による 低体温 (Hypothermia) や、逆に感染合併時の発熱に注意が必要です。
- ⑤番：脱水により体内水分量が減少するため、体重は 減少 します。体重増加はむくみ (浮腫) や心不全など水分貯留の状態で見られます。
3. **関連概念の整理 (Related Concepts)**: 高齢者の脱水では、口渇感の低下、皮膚の乾燥、舌の乾燥、起立性低血圧、せん妄 (Delirium) などの症状も重要です。また、経口補水療法 (Oral Rehydration Therapy, ORT) や 輸液療法 (Fluid Therapy) の適応判断も併せて学習しましょう。特に高齢者は、急激な輸液で心不全を起こすリスクもあるため、輸液速度と尿量のバランス を常にアセスメントする必要があります。

概念整理: **脱水 (Dehydration) の病態生理**
下痢や嘔吐による体液喪失 → 循環血液量減少 (Hypovolemia) → 腎臓への血流低下 → 抗利尿ホルモン (ADH) とアルドステロンの分泌亢進 → 尿量減少。この一連の流れを理解することが、脱水の徴候を正しくアセスメントする基礎となります。

一目で比較！: **脱水 vs 浮腫 (Edema)**

| 状態 | 尿量 | 体重 | 血圧 | 皮膚 |
| --- | --- | --- | --- | --- |
| 脱水 | 減少 | 減少 | 低下 (起立性) | 乾燥、弾力低下 |
| 浮腫 | 正常〜減少 | 増加 | 正常〜高値 | 張り、圧痕 (Pitting) |

看護過程ポイント: **アセスメント** → **看護診断** → **計画** → **実施** → **評価**
**アセスメント**: 下痢の回数・性状、バイタルサイン、尿量、体重変化、口渇感、皮膚・粘膜の乾燥状態、意識レベル (特に高齢者はせん妄の有無を確認)。
**看護診断 (Nursing Diagnosis)**: 「体液量不足リスク (Risk for Deficient Fluid Volume)」または「体液量不足 (Deficient Fluid Volume)」
**計画・実施**: 経口摂取可能なら 経口補水液 (ORS) の少量頻回摂取を促す。重症なら医師の指示に基づき 輸液療法 を実施。
**評価**: 尿量が増加したか、体重が安定したか、バイタルサインが正常化したか。

暗記のコツ: 「下痢で脱水 → 血液が減る → 腎臓に血が行かない → おしっこが出なくなる」とストーリーで覚えましょう。体重が減る、血圧が下がる、食欲が落ちるも、すべて「体の水分が外に出てしまった」結果です。

国試頻出ポイント: 高齢者の下痢・脱水は、ほぼ毎年のように出題されるテーマです。特に「尿量減少」が脱水の最初のサインであること、高齢者の脱水症状の非典型性（口渇を感じにくい、発熱しにくいなど）は必ず押さえておきましょう。状況設定問題では、夜勤中の患者さんが「下痢が続いている」と報告を受けたときの対応が問われることが多いです。

出題パターン注意！: 「Aさん（85歳、女性）は、3日前から水様性下痢が続いている。本日、訪問看護師が訪室すると、Aさんは『昨夜から何となくぼんやりする』と話し、ベッド上でウトウトしている。バイタルサインは血圧 90/50mmHg、脈拍 100/分、体温 37.0℃。この時、看護師が最も優先してアセスメントすべき項目はどれか。」という形で、尿量や皮膚のツルゴール、口渇感などと混同させて出題されます。常に「循環血液量の指標は何か？」を考えて解答しましょう。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**: 「80代女性、施設入居中。昨日から水様性下痢が5回あり、今朝は食事を全く摂らず、半分くらいしか水分も飲めていません。バイタルサインは血圧 88/50mmHg、脈拍 105/分、体温 36.5℃。口の中が乾いており、皮膚の弾力も低下しています。尿量は今朝から全く出ていないと報告がありました。」

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**: 最重要！ まず 尿量の正確な評価 が必要です。カテーテル挿入の有無やパッドの重量測定などで客観的に把握します。同時に、血圧低下と頻脈から 循環血液量減少性ショック (Hypovolemic Shock) への移行を警戒し、直ちに医師へ報告 (SBAR報告: Situation「下痢後、尿量が今朝からゼロ」、Background「高齢で元々ADL低下あり」、Assessment「重症脱水の可能性、循環不全のリスク」、Recommendation「至急の診察と輸液開始の検討を依頼」) を行います。医師の指示に基づき、禁忌は急激な大量輸液 であるため、心不全のリスクを考慮しつつ、指示された輸液速度（例：最初は 500mL/2時間 など）で開始し、尿量と呼吸状態 を15〜30分ごとにモニタリングします。

**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**: 混同注意！ 高齢者の脱水では、急な輸液負荷で心不全を誘発するリスクがあります。また、下痢によるスキンケアも重要で、失禁関連皮膚炎 (IAD) の予防のために、陰部洗浄と保湿、必要に応じて スキンバリアクリーム を塗布します。さらに、下痢の原因が感染性（ノロウイルスなど）の可能性もあるため、標準予防策 (Standard Precautions) と 接触感染予防策 (Contact Precautions) を徹底し、施設内での二次感染を防ぎます。

看護プロトコル: **観察項目**: ①尿量（1時間ごと） ②バイタルサイン（血圧・脈拍・呼吸数） ③意識レベル（JCS、GCS） ④体重（毎日同一条件で測定） ⑤下痢の回数・性状・量 ⑥皮膚・粘膜の乾燥状態 ⑦口渇の有無 ⑧浮腫の有無。 **報告基準 (SBAR)**: 尿量が 30mL/時 未満 が2時間続く、または血圧が 20mmHg以上低下、意識レベルが低下した場合は直ちに報告。 **記録のポイント**: 下痢の回数・性状、水分出納（摂取量と排泄量）、バイタルサイン、実施したケア内容（輸液速度、スキンケアなど）とその後の経過を客観的に記録。

先輩看護師の一言: 「高齢者の下痢は『ちょっとしたお腹の風邪』と軽く見てはいけません！若者と違って、あっという間に脱水が進み、転んだり、意識が混濁したり、ショック状態になることもあります。『いつもと違う』のサインとして、まずは尿量をチェック！『おしっこが出てるか？』は、高齢者の全身状態を評価する最も簡単で確実なバロメーターの一つですよ。」

## 重要概念

- **脱水** — 体内の水分が不足した状態。高齢者では口渇感が鈍く、早期発見が難しい。
- **尿量減少** — 脱水の早期徴候。腎臓への血流低下により尿量が30mL/時未満となる。
- **循環血液量減少性ショック (Hypovolemic Shock)** — 重度の脱水や出血により循環血液量が著しく減少し、組織灌流が保てなくなった状態。
- **経口補水療法 (Oral Rehydration Therapy, ORT)** — 軽〜中等度の脱水に対し、経口補水液 (ORS) を用いて水分と電解質を補う方法。
- **失禁関連皮膚炎 (Incontinence-Associated Dermatitis, IAD)** — 尿や便による皮膚刺激で生じる炎症。下痢時はリスクが高まり、スキンケアが重要。

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More free questions: [過去問](https://mymerci.kr/pages/exam_bank.php?exam=jp_nurse)

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