# 78歳の男性。脳梗塞後遺症で嚥下障害がある。低栄養状態を改善するために経腸栄養を開始する際の看護師の対応として適切なのはどれか。

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> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368837  
> language: ja  
> subject: 高齢者に特有な症候・疾患・障害と看護

## 問題

78歳の男性。脳梗塞後遺症で嚥下障害がある。低栄養状態を改善するために経腸栄養を開始する際の看護師の対応として適切なのはどれか。

## 選択肢

1. 投与速度は最初から目標速度で開始する
2. 投与前後に30分程度の座位またはファーラー位を保つ **✔ 正解**
3. 栄養剤投与中は患者を仰臥位にする
4. 経鼻胃管の先端位置を確認するために空気注入を行う
5. 栄養剤は冷蔵庫から出してすぐに投与する

**正解: 2**

## 解説

経腸栄養では誤嚥性肺炎予防のために、投与前後30分程度は上半身を30度以上挙上したファーラー位または座位を保つ。空気注入は誤嚥リスクがあるため推奨されない。栄養剤は室温程度に戻して投与する。投与速度は低速度から開始し、徐々に増加させる。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、経腸栄養 (Enteral Nutrition) における 誤嚥性肺炎 (Aspiration Pneumonia) 予防 を中心とした安全管理と看護技術を問うています。脳梗塞後遺症で嚥下障害がある高齢者では、胃内容物の逆流や栄養剤の誤嚥リスクが非常に高く、最重要！ 投与中の体位管理が適切な看護介入の鍵となります。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**

② **投与前後に30分程度の座位またはファーラー位を保つ** が正解です。上半身を30～45度挙上するファーラー位 (Semi-Fowler’s Position) または座位を保つことで、重力を利用して胃内容物の逆流と誤嚥を効果的に予防できます。投与中だけでなく、投与前後30分程度継続することが推奨されます（消化管の蠕動運動を促し、胃内容物の排出を促進するため）。これは 誤嚥性肺炎予防ガイドライン の基本介入です。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**

① 混同注意！ 投与速度は最初から目標速度で開始すると、下痢や胃内残留量増加（胃内容物の逆流リスク）を招きます。必ず低速度（例：20mL/時）から開始し、患者の消化管の耐性を確認しながら段階的に増量します。

③ 仰臥位は胃内容物の逆流と誤嚥リスクを著しく高めるため、経腸栄養中は禁忌に近い体位です。必ず上半身を挙上します。

④ 混同注意！ 経鼻胃管の先端位置確認のための空気注入（エアテスト）は、誤嚥のリスクがあり、現在の標準的な看護実践では推奨されません。位置確認は X線撮影 または 胃液のpH測定（pH5.5以下で胃内と判断） がゴールドスタンダードです。

⑤ 冷蔵庫から出したばかりの冷たい栄養剤は、腸蠕動を亢進させ、下痢や腹部不快感の原因となります。投与前に常温（室温）に戻す、または用手加温するのが適切です。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**

経腸栄養に関連する看護介入として、胃内残留量 (Gastric Residual Volume) の確認（4時間ごと）、口腔ケア (Oral Care) の徹底（誤嚥性肺炎予防のためのバイオフィルム除去）、栄養剤の種類（成分栄養剤 vs 半消化態栄養剤 vs 消化態栄養剤）の特性理解も重要です。

概念整理: 経腸栄養の安全な実施における三大原則は (1) 体位管理（ファーラー位の保持）、(2) 投与速度管理（低速度から漸増）、(3) チューブ位置の適切な確認（X線またはpH測定）です。これらは全て 誤嚥性肺炎予防 に直結します。

一目で比較！:

| 体位 | 経腸栄養中の適否 | 根拠 |
| --- | --- | --- |
| ファーラー位 (30～45度) | 適切（推奨） | 重力で逆流・誤嚥を予防 |
| 仰臥位 | 禁忌 | 誤嚥リスクが極めて高い |
| 側臥位（右側臥位） | 状況により可 | 胃排出促進効果があるが、ファーラー位が基本 |

看護過程ポイント: **アセスメント**：嚥下機能評価（反復唾液嚥下テストなど）、腹部の視診・聴診・触診、栄養状態（Alb値、BMI）。**看護診断**：『誤嚥リスク状態』『栄養状態のアンバランス：必要量以下』。**計画・実施**：体位調整、注入速度管理、口腔ケア、胃内残留量チェック。**評価**：咳嗽・嘔気の有無、腹部膨満、下痢、体重変化。

暗記のコツ: 「経腸栄養＝エベレスト登山」と覚えましょう。ゆっくり（低速度で開始）、しっかり準備（位置確認・体位）、無理しない（胃内残留量チェック）。「エ」は「栄養」、「ベ」は「ベッドアップ（ファーラー位）」、「レ」は「レディ（準備：チューブ位置）」、「スト」は「ストップ（異常時は中止）」。

国試頻出ポイント: 経腸栄養は「誤嚥性肺炎予防」という観点から、体位管理と胃内残留量チェックが頻出です。特に「投与前後30分のファーラー位保持」は数字も含めて正確に覚えましょう。また、空気注入（エアテスト）が推奨されない理由（誤嚥リスク）も併せて理解しておくことが重要です。

出題パターン注意！: 単純な知識問題として「経腸栄養中の適切な体位は？」と問われるだけでなく、事例問題で「脳梗塞後、経鼻経管栄養中の患者が夜間に嘔吐した。まず何を確認するか？」のように、急変時の対応（誤嚥の有無・チューブの逸脱・体位の確認） と組み合わせた出題にも対応できるようにしておきましょう。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**

病棟で、脳梗塞後遺症による嚥下障害のある78歳男性の受け持ちになりました。医師の指示で経鼻経管栄養（成分栄養剤）が開始されます。初回投与時、患者さんはベッド上でやや落ち着かない様子です。看護師として、どのような手順で開始しますか？

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**

1. **観察 (Observation)**: バイタルサイン（特にSpO2、呼吸数）、腹部の状態（膨満・圧痛の有無）、咳嗽・嘔気の有無。事前に胃内残留量を確認し、前回の残留量が100mL以上であれば投与を一時中断し医師に報告します。

2. **アセスメント (Assessment)**: 患者の協力が得られるか。口腔内の清潔状態（バイオフィルムの蓄積がないか）。最重要！ チューブの先端位置が適切か（X線確認済み、または胃液pH測定で5.5以下を確認）。

3. **介入 (Intervention)**: 患者をファーラー位（上半身30～45度挙上）に調整します。栄養剤を常温に戻し、投与速度を低速度（例：20mL/時）に設定し、経腸栄養用ポンプで投与を開始します。投与開始後は、15～30分ごとに患者の状態（呼吸状態、腹部症状）を観察します。

4. **報告基準 (SBAR)**: 異常時（SpO2低下、咳嗽の出現、腹部膨満の増強）は Situation（経腸栄養開始後、SpO2が92%に低下。咳嗽あり）、Background（脳梗塞後、嚥下障害あり）、Assessment（誤嚥の可能性が高い）、Recommendation（投与を中止し、体位変換と吸引を準備）の形式で迅速に医師へ報告します。

**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**

- 絶対禁忌: 腸閉塞（Ileus）、消化管出血、腹膜炎が疑われる場合は経腸栄養は禁忌です。

- 最重要！ 誤嚥性肺炎予防のため、口腔ケアは投与前と就寝前に必ず実施します。口腔内の細菌を減らすことで、もし誤嚥しても肺炎発症リスクを軽減できます。

- 投与中に患者が突然激しく咳嗽（Coughing）を始めたら、直ちに投与を中止し、患者をファーラー位に保ち、必要に応じて吸引（Suctioning）を準備します。チューブの逸脱や栄養剤の気管内流入を疑います。

看護プロトコル: **観察項目**：SpO2、呼吸数・パターン、咳嗽の有無、腹部の膨満・圧痛、腸蠕動音、排便状況。投与前後のバイタルサイン比較。胃内残留量（4時間ごと、100mL超または前回投与量の50%超で医師報告）。**記録**：投与開始時間、栄養剤の種類と量、投与速度、患者の反応（咳嗽・腹部症状の有無）、胃内残留量、体位、口腔ケアの実施状況。

先輩看護師の一言: 「経腸栄養は患者さんの命をつなぐ大切なケアですが、何よりも安全第一！特に誤嚥は一瞬で起こります。『患者さんが咳をした』という小さなサインを見逃さないでください。そして、体位管理と口腔ケアは、どんなに忙しくても絶対に手を抜いてはいけない、看護師の腕の見せ所です！」

## 重要概念

- **経腸栄養** — 経口的な摂取が困難な患者に対して、消化管を介して栄養を投与する方法。経鼻経管栄養、胃瘻、腸瘻などがある。誤嚥性肺炎予防が最大の看護課題。
- **誤嚥性肺炎** — 咽頭や胃の内容物が気道内に誤って流入（誤嚥）することで発症する肺炎。経腸栄養中の最も注意すべき合併症。予防には体位管理、口腔ケア、投与速度管理が重要。
- **ファーラー位** — 上半身を30～45度挙上した体位。経腸栄養中の誤嚥予防に推奨される基本体位。重力を利用して胃内容物の逆流を防ぐ。
- **胃内残留量** — 経腸栄養中に胃内に残っている栄養剤や消化液の量。通常4時間ごとに確認し、100mL以上または前回投与量の50%以上の場合、誤嚥リスクが高いと判断し、投与を一時中断する基準となる。
- **空気注入法 (エアテスト)** — 経鼻胃管の先端位置を確認するために、シリンジで空気を注入し、聴診器で胃の蠕動音を聴取する方法。現在は誤嚥リスクのため推奨されず、X線撮影や胃液pH測定が推奨される。

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More free questions: [過去問](https://mymerci.kr/pages/exam_bank.php?exam=jp_nurse)

_学習参考用です。実際の臨床は最新のガイドラインと所属機関のプロトコルに従ってください。_

