# 82歳の女性。大腿骨頸部骨折の術後3日目。経口摂取が不十分で、発熱（38.5℃）が続いている。尿量は400mL/日と減少し、尿色は濃い。バイタルサインは血圧88/56mmHg、脈拍104回/分。この患者の脱水症のタイプとして最も考えられるものはどれか。

> source: MyMerci (mymerci.kr)  
> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368812  
> language: ja  
> subject: 高齢者に特有な症候・疾患・障害と看護

## 問題

82歳の女性。大腿骨頸部骨折の術後3日目。経口摂取が不十分で、発熱（38.5℃）が続いている。尿量は400mL/日と減少し、尿色は濃い。バイタルサインは血圧88/56mmHg、脈拍104回/分。この患者の脱水症のタイプとして最も考えられるものはどれか。

## 選択肢

1. 高張性脱水
2. 細胞外脱水
3. 細胞内脱水
4. 等張性脱水 **✔ 正解**
5. 低張性脱水

**正解: 4**

## 解説

等張性脱水は水分とナトリウムが等しく喪失する状態で、経口摂取不足や発熱による不感蒸泄の増加、下痢などが原因となる。高齢者の術後で発熱と摂取不足がある場合、水分と電解質がバランスよく失われるため等張性脱水が最も多い。細胞内脱水は高張性脱水の特徴であり、細胞外脱水は等張性脱水の一部である。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、脱水症 (Dehydration) の病態生理と分類を問うています。脱水は、水分と電解質（特にナトリウム）の喪失バランスによって、**高張性・等張性・低張性**の3つに分類されます。高齢の術後患者で発熱と経口摂取不良がある場合、水分とナトリウムがほぼ等しく失われるため、等張性脱水 (Isotonic Dehydration) が最も典型的です。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**

最重要！ 等張性脱水は、水分とナトリウムが等しい割合で失われる状態です。本例では、発熱による不感蒸泄の増加と経口摂取不足により、細胞外液（血管内液＋間質液）が減少します。しかし、ナトリウム濃度は正常範囲に保たれるため、血清Na値は135～145mEq/Lの範囲内にとどまります。臨床所見として、尿量減少（400mL/日）、皮膚ツルゴール低下、血圧低下（88/56mmHg）、頻脈（104回/分）が認められます。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**

混同注意！ ①高張性脱水は、水分喪失がナトリウム喪失より多い状態（例：発熱のみで水分摂取がない、糖尿病性高血糖）で、血清Na >145mEq/L、細胞内脱水（口渇・意識障害）が特徴です。本例では発熱と摂取不足はあるが、輸液が行われている可能性も考慮し、等張性が優先されます。

②③「細胞外脱水」「細胞内脱水」は、脱水の分類として不適切です。これらは脱水時の体液分布の状態を表す概念であり、脱水のタイプ分類（高張・等張・低張）とは異なります。

⑤低張性脱水は、ナトリウム喪失が水分喪失より多い状態（例：利尿薬の過剰使用、副腎不全）で、血清Na 145mEq/L | 発熱・水分摂取不足・糖尿病性高血糖 | 細胞内脱水（細胞から水分が出ていく） |
| 等張性脱水 | 135～145mEq/L | 下痢・嘔吐・出血・術後経口摂取不足 | 細胞外液減少（細胞内はほぼ正常） |
| 低張性脱水 |  | 利尿薬・副腎不全・SIADH | 細胞内へ水分移動（脳浮腫リスク） |

概念整理: 脱水症は血清ナトリウム濃度による分類が基本。等張性脱水は「水分とナトリウムが同じ割合で失われる」と覚えましょう。高齢者の術後、発熱＋摂取不足の組み合わせは典型的な等張性脱水のシナリオです。

一目で比較！: 高張性脱水では細胞内脱水による口渇と意識障害が目立つが、等張性脱水では細胞外液減少による循環不全（血圧低下・頻脈）が前面に出ます。低張性脱水では細胞内へ水分が移動するため、口渇はなく、脳浮腫による頭痛・嘔気が特徴です。

看護過程ポイント: アセスメント：血清Na値・BUN/Cr比・尿量・尿比重を確認。看護診断：「体液量不足 (Deficient Fluid Volume)」。計画：等張性脱水では乳酸リンゲル液や生理食塩液による補充が第一選択。評価：尿量>30mL/時、血圧回復、皮膚ツルゴール改善を確認。

暗記のコツ: 「等しい＝等張」＝「水分とNaが等しい割合で失われる」。「高張＝Na高め＝細胞内脱水で口渇」。

国試頻出ポイント: 高齢者の術後管理と脱水の組み合わせは頻出。発熱・経口摂取不足・尿量減少の3つの情報から等張性脱水を導き出す問題は、看護師国家試験でよく見られます。

出題パターン注意！: 単純な分類問題から、事例問題へ発展。「術後3日目、発熱、尿量400mL/日、血圧低下」の情報から、輸液製剤の選択（乳酸リンゲル液 vs 5%ブドウ糖液）や、輸液速度の計算を問う問題に発展することがあります。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
この概念が実際の病院・在宅・施設の臨床現場でどのように適用されるかを説明します。

**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**

80代女性、大腿骨頸部骨折術後2日目。経口摂取が不十分で、発熱38.2℃。夜勤帯の看護師がラウンド中に、患者から「めまいがする」と訴えあり。バイタルサイン：血圧82/50mmHg、脈拍110回/分、尿量は過去6時間で80mL（13mL/時）。皮膚ツルゴール低下あり。あなたが看護師として最初にとるべき行動は？

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**

1. **観察**: まず バイタルサイン（血圧・脈拍・呼吸・SpO2） と 尿量・尿色 を確認。血清Na値が不明でも、臨床所見（発熱＋摂取不足＋血圧低下）から等張性脱水を強く疑います。

2. **アセスメント**: 最重要！ 術後高齢者の脱水は、循環血液量減少性ショック (Hypovolemic Shock) への移行リスクが高いため、血圧80mmHg台・頻脈・乏尿の3徴は危険シグナルです。

3. **報告**: SBAR (Situation-Background-Assessment-Recommendation) で医師に報告。S：血圧低下・乏尿あり。B：術後3日目、発熱と摂取不足。A：等張性脱水の可能性。R：乳酸リンゲル液500mLの急速投与を提案。

4. **介入**: 医師の指示に基づき、乳酸リンゲル液または生理食塩液を投与。投与中は肺音の聴取（ラ音の有無）と頸静脈怒張を観察し、輸液過多による肺水腫を予防。

5. **評価**: 目標は尿量>30mL/時、血圧>100mmHg、脈拍

## 重要概念

- **等張性脱水** — 水分とナトリウムが等しく喪失する脱水で、細胞外液量が減少する。血清Na値は正常範囲。高齢者の術後や発熱時に多い。
- **高張性脱水** — 水分喪失がNa喪失より多い状態。血清Na >145mEq/Lで、細胞内脱水による口渇・意識障害が特徴。
- **低張性脱水** — Na喪失が水分喪失より多い状態。血清Na
- **不感蒸泄** — 皮膚や呼吸から気づかないうちに失われる水分。発熱時には増加し、脱水のリスク因子となる。
- **循環血液量減少性ショック** — 大量の体液喪失により循環血液量が減少し、臓器灌流が低下するショック状態。脱水の重症化で発症する。

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