# 76歳の女性、不眠を訴えて受診した。入眠困難と早朝覚醒があり、昼間に強い眠気を感じる。高齢者の不眠に対する非薬物療法として適切なのはどれか。

> source: MyMerci (mymerci.kr)  
> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368779  
> language: ja  
> subject: 高齢者の生活を支える看護

## 問題

76歳の女性、不眠を訴えて受診した。入眠困難と早朝覚醒があり、昼間に強い眠気を感じる。高齢者の不眠に対する非薬物療法として適切なのはどれか。

## 選択肢

1. 就寝前にアルコールを少量摂取する。
2. 昼間はできるだけベッド上で横になって過ごす。
3. 夕方以降は明るい光を浴びるようにする。
4. 毎朝決まった時間に起床し、日光を浴びる。 **✔ 正解**
5. 寝室の温度は高めに設定する。

**正解: 4**

## 解説

高齢者の不眠に対する非薬物療法では、規則正しい生活リズムの確立が重要である。毎朝決まった時間に起床し日光を浴びることは、体内時計をリセットし睡眠リズムを整える効果がある。昼間の過度な臥床や夕方以降の明るい光、就寝前のアルコールは睡眠を妨げる。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、高齢者の不眠 (Insomnia in the Elderly) に対する非薬物療法 (Non-pharmacological Therapy) の知識を問うています。高齢者では、加齢に伴うメラトニン分泌の低下や体内時計 (Circadian Rhythm) の変調により、入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒などの睡眠障害が生じやすくなります。非薬物療法の基本は、薬剤に頼らずに睡眠の質とリズムを改善する生活指導であり、特に 睡眠衛生 (Sleep Hygiene) の確立が重要です。

1. ****核心概念の分析 (Key Concept)****: 高齢者の不眠では、睡眠薬の副作用（転倒、認知機能低下、依存性）リスクが高いため、非薬物療法が第一選択となります。鍵となるのは 体内時計の調節と睡眠-覚醒リズムの正常化 です。
2. ****正解の根拠 (Answer Rationale)****: 最重要！ 選択肢4「毎朝決まった時間に起床し、日光を浴びる」は、体内時計をリセットする最も効果的な方法です。朝の日光（特に青色光）は、視交叉上核 (Suprachiasmatic Nucleus) に作用し、メラトニン分泌のリズムを整え、夜間の自然な睡眠を促します。
3. ****誤答の分析 (Distractor Analysis)****:
- ① 就寝前のアルコール: 混同注意！ アルコールは入眠を促進する一方で、後半の睡眠を浅くし、中途覚醒や早朝覚醒を悪化させるため禁忌です。
- ② 昼間の過度な臥床: 昼間にベッドで過ごす時間が長いと、夜間の睡眠圧が低下し、不眠が悪化する悪循環を招きます。
- ③ 夕方以降の明るい光: 夕方以降に強い光を浴びると、メラトニン分泌が抑制され、入眠が困難になります。夜間は照明を暗くすることが推奨されます。
- ⑤ 寝室の温度を高めに設定: 睡眠には深部体温が低下することが必要です。室温が高すぎると体温が下がりにくく、睡眠の質が低下します。適切な室温は冬場でも16～20℃程度とされています。
4. ****関連概念の整理 (Related Concepts)****: 高齢者の睡眠障害は、睡眠時無呼吸症候群 (Sleep Apnea Syndrome) や レストレスレッグス症候群 (Restless Legs Syndrome) などの身体疾患、またはうつ病 (Depression) や認知症 (Dementia) などの精神神経疾患が原因となることもあるため、鑑別診断が重要です。

概念整理: 高齢者の不眠に対する非薬物療法は、**睡眠衛生 (Sleep Hygiene)** の指導が中心。ポイントは①規則正しい生活リズム（起床時間・食事・運動）②適切な光環境（朝は日光、夜は薄暗く）③寝室環境の調整（温度・騒音・光）④カフェイン・ニコチン・アルコールの制限⑤昼寝の制限（30分以内、午後3時以降は避ける）。

一目で比較！:

| 項目 | 高齢者の不眠 | 若年成人の不眠 |
| --- | --- | --- |
| 主な原因 | 加齢変化・体内時計変調・身体疾患 | ストレス・生活リズム乱れ・精神的緊張 |
| 薬物療法リスク | 転倒・認知機能低下・依存が高リスク | 比較的低いが依存に注意 |
| 非薬物療法の優先度 | 最優先 (第一選択) | 併用または第一選択 |
| 睡眠パターン | 入眠困難・中途覚醒・早朝覚醒が混合 | 入眠困難・熟睡障害が多い |

看護過程ポイント: **アセスメント**: 睡眠日誌 (Sleep Diary) で1～2週間の睡眠パターン（就寝時刻、入眠時間、覚醒回数、起床時刻）と日中の眠気（エプワース眠気尺度 ESS）を評価。原因となる身体疾患や服薬状況も確認。**看護診断**: 「非効果的健康維持パターン」または「不眠」。**計画・実施**: 非薬物療法の具体的な生活指導（起床時間の固定、日光浴のタイミング、寝室環境調整）を個別性に応じて立案。**評価**: 睡眠日誌の再評価、日中の眠気やQOLの改善度を確認。

暗記のコツ: 「朝日で体内時計リセット！高齢者の不眠は薬より生活リズム！」と覚えましょう。体内時計のリセットには「**光・運動・食事**」の3つの時間的合図（同調因子 Zeitgeber）が重要です。

国試頻出ポイント: 高齢者の不眠は、非薬物療法の具体的方法（朝の日光、起床時刻の固定、寝室環境）と、禁忌事項（昼寝の推奨、夕方のカフェイン、就寝前のアルコール）の組み合わせ問題として頻出です。

出題パターン注意！: 単純な知識問題から、「認知症のある高齢者の不眠」や「骨折後の安静臥床による不眠」など、特定の背景を持つ事例問題へ発展。その場合でも非薬物療法の基本原則は変わりません。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
- **臨床シナリオ (Clinical Scenario)**: 訪問看護で週2回訪問している82歳女性。認知症は軽度で在宅生活は自立していますが、『夜なかなか眠れず、2時間おきに目が覚める』と相談がありました。内服は降圧薬のみで睡眠薬は使用していません。昼夜逆転気味で、昼間はテレビを見ながら居眠り、午後3時以降も1時間程度の昼寝をしていることが判明しました。
- **看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**: 最重要！ まずは睡眠日誌をつけてもらい、睡眠パターンを客観的に評価。次に、生活リズムの再構築を目標に、①起床時間を毎朝7時に固定する、②起床後すぐにカーテンを開け、可能ならベランダで5分程度日光を浴びる、③昼寝は午後2時までに30分以内に制限する、④夕方以降は照明を暗めにし、テレビは寝る1時間前には消す、⑤寝室の温度を冬場は18℃程度に設定する、などの具体的な行動目標を一緒に決めます。急な変化は困難なため、週に1つずつ目標を追加するなど、段階的なアプローチが効果的です。
- **患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**: 高齢者では、睡眠薬を使用する場合、転倒・転落リスクが高まるため、非薬物療法を優先することが絶対条件です。また、日光浴の際は、夏場の熱中症や冬場の低体温に注意。さらに、うつ病による仮性認知症 (Pseudodementia) や身体疾患（夜間頻尿、疼痛、呼吸困難）が不眠の原因となっていないか、鑑別することが看護師の重要な役割です。

看護プロトコル: 睡眠日誌の記録項目（就寝時刻、入眠時間、夜間覚醒回数と理由、起床時刻、日中の眠気の程度、昼寝の有無と時間）を標準化しておくと、経過評価が容易。SBAR報告では「S（状況）: 不眠を訴えている」「B（背景）: 昼寝が長く、生活リズムが乱れている」「A（アセスメント）: 非薬物療法による生活指導が第一選択」「R（提案）: 起床時間固定と朝の日光浴から開始したい」と伝える。

先輩看護師の一言: 「高齢者の不眠って、『眠れない』という訴えの裏に、『昼間が退屈で寝てしまう』『トイレが近くて起きる』『痛みや息苦しさで眠れない』など、いろんな原因が隠れています。国試では『何を優先するか』が問われますが、現場では『なぜ眠れないのか』を一緒に探ることが何より大切。生活リズムの改善は、薬に頼らない安全なケアの基本ですよ！」

## 重要概念

- **睡眠衛生 (Sleep Hygiene)** — 睡眠の質を高めるための生活習慣や環境調整の総称。規則正しい生活リズム、適切な光環境、寝室環境の調整、カフェイン・アルコールの制限などが含まれる。
- **体内時計 (Circadian Rhythm / 視交叉上核 SCN)** — 約24時間周期の生体リズムを司る視床下部の神経核。朝の光が網膜から入力されることでリセットされ、メラトニン分泌や睡眠-覚醒リズムを調節する。
- **メラトニン** — 松果体から分泌される睡眠ホルモン。暗闇で分泌が促進され、入眠を誘導する。加齢により分泌量が減少するため、高齢者では不眠の一因となる。
- **非薬物療法 (Non-pharmacological Therapy)** — 薬剤を使用せずに行う治療法。高齢者の不眠では、睡眠衛生指導、認知行動療法（CBT-I）、光療法、運動療法などがこれに該当し、副作用リスクがないため第一選択となる。
- **睡眠日誌 (Sleep Diary)** — 患者自身が記録する睡眠の記録。就寝時刻、入眠潜時、夜間覚醒回数、起床時刻、日中の眠気や昼寝の有無などを数週間記録し、睡眠パターンの客観的評価と治療効果判定に用いる。

## 同じテーマの問題

- [75歳の女性、要介護2。デイサービスで「最近、夜中に何度も目が覚めてしまい、昼間は眠くて仕方ない」と相談があった。高齢者の睡眠障害の特徴として最も適切なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368770)
- [80歳の男性、変形性膝関節症のため歩行時に痛みがある。痛みのために活動量が減り、下肢筋力が低下している。この患者の活動と休息に関する看護計画で、最も優先度が高いのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368771)
- [85歳の女性、施設入居中。夜間に興奮して「家に帰る」と言い、施設内を歩き回ることが増えた。この行動の要因として最も考えにくいのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368772)
- [72歳の男性、慢性閉塞性肺疾患（COPD）で在宅酸素療法を行っている。階段の上り下りで息切れが強く、日常生活動作（ADL）が低下している。この患者の活動と休息の調整で適切なのはどれ…](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368773)
- [88歳の女性、認知症（アルツハイマー型）で要介護4。日中はほとんど臥床して過ごし、食事や排泄の介助が必要である。この患者の活動と休息に関する看護で適切なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368774)
- [78歳の男性、パーキンソン病（Yahr重症度III）。歩行時にすくみ足と小刻み歩行がみられる。転倒予防のための看護指導として最も適切なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368775)
- [82歳の女性、大腿骨頸部骨折術後2週。現在、車椅子での移乗は部分介助で可能である。活動と休息のバランスを考慮した退院後の生活指導として適切なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368776)
- [70歳の男性、脳梗塞後遺症で左片麻痺がある。自宅での生活を希望しており、妻が主な介護者となる。訪問看護師が行う活動と休息に関する指導で適切なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368777)

---

More free questions: [過去問](https://mymerci.kr/pages/exam_bank.php?exam=jp_nurse)

_学習参考用です。実際の臨床は最新のガイドラインと所属機関のプロトコルに従ってください。_

