# 90歳の男性、終末期にある。意識レベルは低下しているが、時折落ち着かない様子が見られる。活動と休息の調整で最も適切なのはどれか。

> source: MyMerci (mymerci.kr)  
> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368778  
> language: ja  
> subject: 高齢者の生活を支える看護

## 問題

90歳の男性、終末期にある。意識レベルは低下しているが、時折落ち着かない様子が見られる。活動と休息の調整で最も適切なのはどれか。

## 選択肢

1. 経管栄養を開始し、栄養状態の改善を図る。
2. 安楽な体位を保ち、静かな環境で休息できるようにする。 **✔ 正解**
3. 清潔ケアや体位変換は、一度にまとめて行う。
4. 覚醒を促すために、明るい照明の下で過ごす。
5. リハビリテーションを実施し、筋力低下を予防する。

**正解: 2**

## 解説

終末期の高齢者では、苦痛を軽減し安楽を最優先とする。落ち着かない様子があれば、環境調整（静かで薄暗い、安楽な体位）を行い休息を促す。不要な処置やリハビリは苦痛を増強させる。経管栄養も終末期には推奨されない。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、終末期 (End-of-Life Care / Terminal Care) にある高齢患者に対する活動と休息の調整 (Activity and Rest Management)、すなわち安楽の提供と苦痛緩和の優先順位を問うています。終末期看護の基本理念は、治癒を目指す治療（Cure）から、患者のQuality of Life (QOL) の維持・向上と、身体的・精神的・スピリチュアルな苦痛の緩和（Care）へとシフトすることです。意識レベルが低下し、落ち着かない様子は、何らかの身体的苦痛（痛み、呼吸困難感、不快感など）の表出である可能性が高いため、これを軽減するための環境調整と安楽な体位の保持が最優先されます。

1. **核心概念の分析 (Key Concept)**: この問題の核心は終末期看護 (End-of-Life Nursing Care) の目標です。延命や機能回復ではなく、安楽 (Comfort) の提供が最も重要な看護介入となります。特に高齢者の終末期では、無用な医療的介入は苦痛を増やすだけであり、自然な経過を尊重したケアが求められます。

2. **正解の根拠 (Answer Rationale)**: ②番の「安楽な体位を保ち、静かな環境で休息できるようにする」が最も適切です。最重要！ 終末期の患者さんにとって、安楽 (Comfort) と 安寧 (Peace) は最優先の目標です。落ち着かない様子は、痛みや呼吸困難、不快な体位、過剰な刺激（騒音・光）などが原因である可能性があります。まずは静かで薄暗い環境を整え、身体を支える枕やマットレスで安楽な体位を調整することで、身体的・精神的ストレスを軽減し、休息を促すことが重要です。

3. **誤答の分析 (Distractor Analysis)**:
- 混同注意！ ①番の「経管栄養開始」は、終末期においては延命処置となり、患者の利益にならないばかりか、誤嚥性肺炎や下痢、チューブによる不快感などの苦痛を増強させる可能性が高いため、一般的には推奨されません。
- 混同注意！ ③番の「清潔ケアや体位変換は一度にまとめて行う」は、患者の安楽を無視したケアの効率化です。一度にまとめて行うことで、患者の疲労や苦痛が増大します。ケアは患者の状態を見ながら、分けて行うか、中断することも考慮します。
- 混同注意！ ④番の「明るい照明の下で過ごす」は、覚醒を促す意図かもしれませんが、終末期の患者にとって過剰な刺激は苦痛であり、安楽を妨げます。休息を促すためには、むしろ薄暗く静かな環境が適切です。
- 混同注意！ ⑤番の「リハビリテーションの実施」は、回復期の患者には重要ですが、終末期の患者にとっては身体的負担が大きく、苦痛を強いるだけの無意味な介入となりえます。QOL向上に寄与しない場合は実施すべきではありません。

4. **関連概念の整理 (Related Concepts)**: エンド・オブ・ライフ・ケア (End-of-Life Care) と 緩和ケア (Palliative Care) の概念を混同しないようにしましょう。緩和ケアは診断時から併用されることもありますが、終末期ケアは文字通り人生の最終段階に焦点を当て、延命治療ではなく安楽を最優先します。混同注意！ 「安静 (Bed Rest)」と「休息 (Rest)」の違いも重要です。安静は活動制限を伴いますが、終末期の休息は、安楽な状態で心身を休めることを意味します。

概念整理: 終末期 (Terminal Phase) における看護の基本原則は、苦痛の緩和 (Symptom Management) と 安楽の提供 (Comfort Care) です。医療者は、治癒を目指す「治療モデル」から、生活の質（QOL）を重視する「ケアモデル」へと思考を切り替える必要があります。観察すべきは、痛み、呼吸困難、不快感、不安などの身体的・精神的苦痛のサインです。

一目で比較！:

| 時期 | 看護の目標 | 活動と休息の調整 |
| --- | --- | --- |
| 急性期 | 生命維持・機能回復 | 安静度制限・早期離床促進 |
| 回復期・慢性期 | 機能維持・ADL拡大 | 活動と休息のバランス・リハビリ |
| 終末期 | 安楽・QOL維持 | 安楽な体位・環境調整による休息促進 |

看護過程ポイント: **アセスメント**：落ち着かない様子の原因（痛み？呼吸困難？不快な体位？環境刺激？）を観察。**看護診断**：「安楽障害 (Impaired Comfort)」または「活動耐性低下 (Activity Intolerance)」。**計画・実施**：静かで薄暗い環境を整え、安楽な体位を保持する。必要に応じて、指示に基づく鎮静薬や鎮痛薬の使用も検討。**評価**：患者の表情やバイタルサイン、落ち着きの有無でケアの効果を判断。

暗記のコツ: 終末期ケアの優先順位は「**C**omfort（安楽）＞**C**ure（治療）」と覚えましょう。何か介入を考える前に、「これは患者さんの安楽につながるか？」と自問することが大切です。

国試頻出ポイント: 終末期の高齢者に関する問題では、「延命処置（経管栄養、輸液、人工呼吸器など）をしない」「苦痛を取るための医療は行う」「自然な経過を妨げない」という3つの原則が頻出です。特に、「経管栄養」と「輸液」が延命効果よりも苦痛を増やすケースがあることを理解しておきましょう。

出題パターン注意！: 単純な知識問題として出題される他、事例問題（例：「90歳男性、終末期癌でホスピス入所中。食事摂取が困難になり、家族が経管栄養を希望している。看護師としてどう対応するか？」）に発展することが多いテーマです。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**: あなたは一般病棟の看護師です。担当している90歳の男性患者さんは、末期の心不全で、医師から「残された時間は長くない」と家族に説明されています。今朝から意識レベルが低下し、時折「うーん…」と唸り、体を動かして落ち着かない様子が見られます。バイタルサインは、血圧 82/50 mmHg、脈拍 110回/分（不整）、呼吸数 28回/分（努力呼吸）、SpO2 88%（酸素マスク5L/分投与中）。あなたはどのようにアセスメントし、介入しますか？
**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**:
1. **観察とアセスメント**: まず、落ち着かない原因を特定します。最も多い原因は痛み (Pain) と 呼吸困難 (Dyspnea) です。SpO2低下と努力呼吸から呼吸困難が強く疑われます。次に、体位の不快感や膀胱充満（尿閉）の可能性も考えます。
2. **報告と指示受け (SBAR)**: 最重要！ **S**ituation（状況）: 「90歳の〇〇様、終末期心不全、意識レベル低下と落ち着かない様子あり。」 **B**ackground（背景）: 「今朝からSpO2が88%まで低下、呼吸数28回/分。」 **A**ssessment（評価）: 「呼吸困難による苦痛が原因と考えます。」 **R**ecommendation（提案）: 「酸素流量の増量や、モルヒネなどの鎮静薬の使用についてご指示をお願いします。」
3. **介入の実施**: 医師の指示のもと、酸素流量を増やす、または非侵襲的陽圧換気（NPPV）を考慮します。同時に、安楽な体位（セミファウラー位またはファウラー位）を保持し、枕で四肢を支えます。部屋を薄暗くし、話し声やアラーム音を最小限にします。
**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**:
- 転倒・転落リスク: 落ち着かないため、ベッド柵を上げ、ベッドを低く設定します。ただし、拘束感を与えないように注意します。
- 誤嚥リスク: 意識レベル低下に伴い、経口摂取は中止または最小限にします。口腔ケアはこまめに行い、口腔内の乾燥や汚れによる不快感を予防します。
- **薬剤管理**: 鎮静薬（モルヒネなど）を使用する場合は、呼吸抑制の副作用を慎重に観察します（呼吸数、SpO2）。ただし、終末期においては、苦痛を緩和するための薬剤使用が優先される場合があることを理解しておきましょう。

看護プロトコル: **観察項目**：表情（疼痛スケール）、バイタルサイン（特にSpO2、呼吸数、呼吸パターン）、意識レベル（JCS）、落ち着きの有無、膀胱充満の有無。**報告基準（SBAR）**：上記参照。**記録のポイント**：介入前後の患者の状態変化（例：「15時に安楽な体位に調整し、部屋を暗くしたところ、30分後には落ち着き、呼吸数が24回/分に改善。表情も穏やかになった。」）を具体的に記録する。

先輩看護師の一言: 「終末期の患者さんにとって、私たち看護師ができる最大のことは、**その人が穏やかに最期の時を過ごせるように、環境を整え、そばに寄り添うこと**です。『何かしてあげなきゃ』という気持ちにかられがちですが、時に『何もしないこと』（静かに見守る、触れる）が最大のケアになることもあります。国試で『終末期の活動と休息の調整』と聞いたら、まずは『安楽』を思い浮かべてくださいね。」

## 重要概念

- **終末期看護** — 治癒が不可能な状態にある患者とその家族に対して、身体的・精神的・社会的・スピリチュアルな苦痛を緩和し、QOLを最大限に高めるための看護。
- **安楽** — 身体的・精神的に苦痛がなく、穏やかで快適な状態。終末期看護の最も重要な目標の一つ。
- **緩和ケア** — 生命を脅かす疾患に伴う問題に直面している患者とその家族のQOLを向上させるためのアプローチ。終末期だけでなく、診断時から提供される。
- **QOL (Quality of Life)** — 生活の質。個人が人生において価値を見出し、満足できる状態。終末期看護では、延命よりもQOLの維持・向上が優先される。
- **エンド・オブ・ライフ・ケア** — 人生の最終段階におけるケア。緩和ケアとほぼ同義に用いられることもあるが、特に死が近い時期に焦点を当てた包括的なケアを指す。

## 同じテーマの問題

- [75歳の女性、要介護2。デイサービスで「最近、夜中に何度も目が覚めてしまい、昼間は眠くて仕方ない」と相談があった。高齢者の睡眠障害の特徴として最も適切なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368770)
- [80歳の男性、変形性膝関節症のため歩行時に痛みがある。痛みのために活動量が減り、下肢筋力が低下している。この患者の活動と休息に関する看護計画で、最も優先度が高いのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368771)
- [85歳の女性、施設入居中。夜間に興奮して「家に帰る」と言い、施設内を歩き回ることが増えた。この行動の要因として最も考えにくいのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368772)
- [72歳の男性、慢性閉塞性肺疾患（COPD）で在宅酸素療法を行っている。階段の上り下りで息切れが強く、日常生活動作（ADL）が低下している。この患者の活動と休息の調整で適切なのはどれ…](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368773)
- [88歳の女性、認知症（アルツハイマー型）で要介護4。日中はほとんど臥床して過ごし、食事や排泄の介助が必要である。この患者の活動と休息に関する看護で適切なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368774)
- [78歳の男性、パーキンソン病（Yahr重症度III）。歩行時にすくみ足と小刻み歩行がみられる。転倒予防のための看護指導として最も適切なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368775)
- [82歳の女性、大腿骨頸部骨折術後2週。現在、車椅子での移乗は部分介助で可能である。活動と休息のバランスを考慮した退院後の生活指導として適切なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368776)
- [70歳の男性、脳梗塞後遺症で左片麻痺がある。自宅での生活を希望しており、妻が主な介護者となる。訪問看護師が行う活動と休息に関する指導で適切なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368777)

---

More free questions: [過去問](https://mymerci.kr/pages/exam_bank.php?exam=jp_nurse)

_学習参考用です。実際の臨床は最新のガイドラインと所属機関のプロトコルに従ってください。_

