# 75歳の女性、要介護2。デイサービスで「最近、夜中に何度も目が覚めてしまい、昼間は眠くて仕方ない」と相談があった。高齢者の睡眠障害の特徴として最も適切なのはどれか。

> source: MyMerci (mymerci.kr)  
> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368770  
> language: ja  
> subject: 高齢者の生活を支える看護

## 問題

75歳の女性、要介護2。デイサービスで「最近、夜中に何度も目が覚めてしまい、昼間は眠くて仕方ない」と相談があった。高齢者の睡眠障害の特徴として最も適切なのはどれか。

## 選択肢

1. 中途覚醒の回数は減少する。
2. 睡眠効率は若年者と比較して上昇する。
3. 深い睡眠である徐波睡眠の割合が増加する。
4. レム睡眠の占める割合が増加する。
5. 睡眠相が前進し、早寝早起きの傾向が強まる。 **✔ 正解**

**正解: 5**

## 解説

高齢者では睡眠相前進症候群がみられ、早寝早起きの傾向が強まる。また、徐波睡眠は減少し、中途覚醒が増加、睡眠効率も低下するのが一般的である。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、高齢者の生理的加齢に伴う睡眠パターンの変化を問うています。特に、睡眠相の変化と睡眠構築（睡眠段階の構成）の特徴を正確に理解しているかが鍵となります。高齢者では、概日リズム（サーカディアンリズム）の位相が前進（早まり）し、結果として早寝早起きの傾向が強まることが典型的な特徴です。同時に、深い睡眠である徐波睡眠（ノンレム睡眠ステージ3）が減少し、中途覚醒の回数が増加、睡眠効率（床にいる時間に対する実際の睡眠時間の割合）も低下します。これは、睡眠調節中枢である視交叉上核（Suprachiasmatic Nucleus, SCN）の機能低下や、メラトニン分泌量の減少が関与しています。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**

最重要！ 正解は⑤「睡眠相が前進し、早寝早起きの傾向が強まる」です。高齢者では、体内時計のリズムが約24時間周期から短縮する傾向があり、結果として入眠時間と覚醒時間がともに早まります（睡眠相前進症候群：Advanced Sleep Phase Syndrome, ASPS）。これは生理的な老化現象であり、本人や家族が「夜遅くまで起きていられない」「朝早く目が覚めてしまう」と感じる原因となります。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**

混同注意！ ①番「中途覚醒の回数は減少する」は誤りです。高齢者では睡眠が浅くなり、中途覚醒（夜間覚醒）の回数は増加します。②番「睡眠効率は若年者と比較して上昇する」も誤り。睡眠効率は、加齢に伴う中途覚醒の増加や睡眠時間の短縮により低下します。③番「深い睡眠である徐波睡眠の割合が増加する」は誤り。徐波睡眠は加齢とともに顕著に減少し、高齢者ではほとんど見られなくなることもあります。④番「レム睡眠の占める割合が増加する」も誤り。レム睡眠の割合は生涯を通じて比較的一定ですが、加齢によりわずかに減少する傾向があります。これらの変化を、若年者と比較して覚えておくことが重要です。

概念整理: 高齢者の睡眠の特徴は「睡眠相前進」「徐波睡眠減少」「中途覚醒増加」「睡眠効率低下」の4点です。これらは生理的変化であり、病的な不眠症とは区別する必要があります。

一目で比較！:

| 項目 | 若年者 | 高齢者 |
| --- | --- | --- |
| 睡眠相 | 後退しがち | 前進（早寝早起き） |
| 徐波睡眠 | 多い | 減少・消失 |
| 中途覚醒 | 少ない | 増加 |
| 睡眠効率 | 高い（90%以上） | 低下（80%程度） |
| 総睡眠時間 | 7-9時間 | 短縮傾向 |

看護過程ポイント: **アセスメント**：高齢者の睡眠問題をアセスメントする際は、「生理的な加齢変化」なのか「疾患（うつ病、認知症、睡眠時無呼吸症候群など）や環境要因、薬剤（特に利尿薬、カフェイン、β遮断薬）による二次的な不眠」なのかを鑑別することが看護診断の第一歩です。睡眠日誌（Sleep Diary）の記録が有効です。**看護診断**：「睡眠パターン障害（Disturbed Sleep Pattern）」が適応されます。優先される看護介入（Planning/Implementation）としては、日中の活動量を増やす（日光浴や軽い運動の推奨）、就寝前のカフェイン・アルコール摂取を避ける、寝室環境の調整（温度・照明・騒音）、就寝前のリラクゼーション法の実施などがあげられます。

暗記のコツ: 「高齢者は早寝早起き（睡眠相前進）」と覚えましょう。「ぐっすり眠れない（徐波睡眠減少・中途覚醒増加）」もセットで記憶すると良いです。「高齢者の睡眠3D（D: Decline/Decrease）＝ 睡眠時間のDecline、深い睡眠のDecrease、睡眠効率のDecline」と語呂合わせで覚えるのも手です。

国試頻出ポイント: 高齢者の睡眠障害は、頻出テーマです。特に「睡眠相前進症候群」と「徐波睡眠の減少」はほぼ毎年何らかの形で出題されています。また、本問のような「正しいものを選べ」形式の他に、「高齢者の睡眠障害への看護介入として適切なのはどれか」という実践的な応用問題にも対応できるようにしておきましょう。

出題パターン注意！: 「高齢者の睡眠に関する記述で正しいのはどれか」から、「80代の女性、認知症を併発している。夜間の不穏行動（せん妄）が見られる。看護師の対応として最も適切なのはどれか」といった、事例を通してアセスメントと介入を問う高難易度問題への発展も考えられます。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド

**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**

あなたは介護老人保健施設（老健）で働く看護師です。88歳の女性入居者（要介護3）が、夕方17時には居眠りを始め、夜中の0時から3時頃に覚醒して「トイレに行く」と何度もコールを押します。日中の活動量は低下し、食事量も減少傾向です。施設では「夜間の徘徊が始まったのでは？」と心配する声が上がっています。この入居者の睡眠パターンをどのようにアセスメントし、どのようなケアを提案すべきでしょうか？

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**

最重要！ まず、この入居者の状態が生理的な「睡眠相前進症候群（ASPS）」なのか、「認知症に伴う夜間せん妄」なのかを鑑別する必要があります。ASPSであれば、本人にとって自然な睡眠リズムです。無理に夜遅くまで起こそうとすると、かえって混乱や不穏を招く可能性があります。

**観察・アセスメント：**

1. 睡眠日誌の記録：1週間程度、入眠時刻・覚醒時刻・昼寝の時間・中途覚醒の回数と時間を記録します。家族や介護スタッフにも協力を仰ぎます。

2. 日中の活動状況：日中の覚醒レベル、離床時間、活動内容を観察します。

3. 環境因子：夕方以降の照明の明るさ、室温、騒音、トイレの距離などを確認します。

4. 薬剤の確認：睡眠薬（ベンゾジアゼピン系など）の有無、利尿薬や昇圧薬の服用時間を確認します。特に、夕方以降の利尿薬服用は夜間頻尿の原因となります。

**報告・介入：**

- 鑑別の結果、生理的なASPSと判断した場合、入居者のリズムに合わせたケアを提供します。例えば、17時の居眠りは「夕寝」と捉え、30分～1時間程度の休息を許可します。夜間の覚醒時には、声かけと見守りを中心に、必要に応じてトイレ誘導を行います。

- **SBARを用いた報告例：**「医師/看護師長へ。88歳女性、A様の睡眠パターンについて報告です。S（状況）：夜間の頻回な覚醒と、早朝覚醒が見られます。夜間の不穏行動はなく、コール対応での覚醒です。B（背景）：生理的な睡眠相前進と、日中の活動量低下が考えられます。A（アセスメント）：病的な不眠やせん妄ではなく、加齢変化の範囲内と評価しています。R（提案）：日中の活動量増加と、夕方の休息時間の設定、環境調整を提案します。」

**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**

- 混同注意！ 高齢者の夜間の不穏や覚醒が、せん妄（Delirium） のサインである可能性を常に念頭に置きます。急に始まった場合は、尿路感染症、脱水、電解質異常、薬剤の副作用、脳血管障害などの身体的異常の有無を迅速にアセスメントする必要があります。

- **転倒・転落予防：**夜間のトイレ歩行時は、特に転倒リスクが高まります。足元の明かりを確保し、手すりの設置や、床の障害物を取り除く環境整備が必須です。必要に応じて、ポータブルトイレのベッドサイド設置も検討します。

- **薬剤に関する注意：**高齢者への睡眠薬（特にベンゾジアゼピン系や非ベンゾジアゼピン系）の投与は、筋弛緩作用による転倒リスクや、認知機能低下、翌日の持ち越し効果（昼間の眠気）のリスクがあるため、可能な限り非薬物療法を優先 します。どうしても必要な場合は、半減期の短い薬剤を最小限の用量で使用するよう医師と相談します。

看護プロトコル: 高齢者の睡眠障害アセスメントフローチャート

1. 睡眠の質と量の問題を確認（主訴・睡眠日誌）

2. 生理的変化 vs 病的変化の鑑別（発症様式、日内変動、他の症状の有無）

3. 身体的因子の評価（疼痛、頻尿、呼吸困難、感染症の兆候）

4. 環境・心理・社会的因子の評価（騒音、室温、孤独感、不安）

5. 薬剤性の可能性評価（服用中の全薬剤を見直す）

6. 非薬物療法の優先的実施（運動、日光浴、環境調整、リラクゼーション）

7. 必要時、専門医（睡眠専門医、老年精神科医）への紹介

先輩看護師の一言

「高齢者の睡眠問題は、単に『夜眠れない』と決めつけずに、『その人の生活リズムと健康状態をトータルに捉える』ことが大切です。この問題で言えば、早寝早起きのリズムは高齢者にとって自然なこと。無理に社会の9時-5時のリズムに合わせようとすると、本人のストレスになります。『その人らしい生活リズム』を尊重しながら、安全と健康を守る視点を忘れないでくださいね！」

## 重要概念

- **睡眠相前進症候群 (Advanced Sleep Phase Syndrome: ASPS)** — 体内時計（概日リズム）の周期が短縮することで、入眠時刻と覚醒時刻が早期にシフトする状態。高齢者に多く見られ、早寝早起きが顕著となる。
- **徐波睡眠 (Slow Wave Sleep: SWS)** — ノンレム睡眠の最も深い段階（ステージN3）。成長ホルモンの分泌や身体の回復・修復に重要な役割を果たす。加齢により顕著に減少する。
- **睡眠効率 (Sleep Efficiency)** — 床上時間（就床から起床まで）に対する実際の総睡眠時間の割合。高齢者では低下し、80%未満となることも多い。正常値は85%以上とされる。
- **概日リズム (Circadian Rhythm)** — 約24時間周期で変動する生体リズム。睡眠-覚醒サイクル、体温、ホルモン分泌（メラトニン、コルチゾールなど）を調節する。視交叉上核が中枢的な役割を担う。
- **視交叉上核 (Suprachiasmatic Nucleus: SCN)** — 間脳の視床下部に位置する、体内時計の中枢。光の情報を受けてメラトニンの分泌を調節し、概日リズムを司る。加齢によりその機能が低下する。

## 同じテーマの問題

- [80歳の男性、変形性膝関節症のため歩行時に痛みがある。痛みのために活動量が減り、下肢筋力が低下している。この患者の活動と休息に関する看護計画で、最も優先度が高いのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368771)
- [85歳の女性、施設入居中。夜間に興奮して「家に帰る」と言い、施設内を歩き回ることが増えた。この行動の要因として最も考えにくいのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368772)
- [72歳の男性、慢性閉塞性肺疾患（COPD）で在宅酸素療法を行っている。階段の上り下りで息切れが強く、日常生活動作（ADL）が低下している。この患者の活動と休息の調整で適切なのはどれ…](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368773)
- [88歳の女性、認知症（アルツハイマー型）で要介護4。日中はほとんど臥床して過ごし、食事や排泄の介助が必要である。この患者の活動と休息に関する看護で適切なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368774)
- [78歳の男性、パーキンソン病（Yahr重症度III）。歩行時にすくみ足と小刻み歩行がみられる。転倒予防のための看護指導として最も適切なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368775)
- [82歳の女性、大腿骨頸部骨折術後2週。現在、車椅子での移乗は部分介助で可能である。活動と休息のバランスを考慮した退院後の生活指導として適切なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368776)
- [70歳の男性、脳梗塞後遺症で左片麻痺がある。自宅での生活を希望しており、妻が主な介護者となる。訪問看護師が行う活動と休息に関する指導で適切なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368777)
- [90歳の男性、終末期にある。意識レベルは低下しているが、時折落ち着かない様子が見られる。活動と休息の調整で最も適切なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368778)

---

More free questions: [過去問](https://mymerci.kr/pages/exam_bank.php?exam=jp_nurse)

_学習参考用です。実際の臨床は最新のガイドラインと所属機関のプロトコルに従ってください。_

