# 認知症高齢者が衣服を何度も脱ぎ着する行動が見られた。看護師の対応で最も適切なのはどれか。

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> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368768  
> language: ja  
> subject: 高齢者の生活を支える看護

## 問題

認知症高齢者が衣服を何度も脱ぎ着する行動が見られた。看護師の対応で最も適切なのはどれか。

## 選択肢

1. 行動を制止し、着衣を促す。
2. その行動を無視し、見守る。
3. 家族に連絡し、衣服をすべて取り替える。
4. 室温を調整し、衣服が適切であるか確認する。 **✔ 正解**
5. 鎮静薬の内服を医師に提案する。

**正解: 4**

## 解説

衣服を脱ぎ着する行動は、暑さ・寒さ、衣服の締め付け、かゆみなどの身体的な不快感が原因であることが多い。まずは室温や衣服の素材・サイズが適切かを確認し、環境を調整することが最も適切な対応である。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、認知症高齢者 (Elderly with Dementia) に見られる行動・心理症状（BPSD）の一つである「衣服を何度も脱ぎ着する行動（反復的行動：Repetitive Behavior）」に対する看護師の対応を問うています。BPSDの原因は必ずしも認知症の進行だけではなく、身体的不快感（不快症状：Discomfort）や環境要因（Environmental Factors）が大きく関与します。根拠に基づく看護（EBN）の原則として、まずは「なぜこの行動が起きているのか」という原因アセスメント（Assessment）を優先し、非薬物療法（Non-pharmacological Interventions）を第一選択とすることが最も適切です。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**

最重要！ 衣服の脱ぎ着は、室温が高すぎる（暑い）、低すぎる（寒い）、衣服の素材がチクチクする、サイズが合わず締め付けがある、皮膚のかゆみ（Pruritus）や痛みなど、身体的な不快感を訴えるサインである可能性が最も高いです。したがって、看護師はまず「室温の調整」と「衣服の素材・サイズ・着心地の確認」という環境調整（Environmental Adjustment）を行い、不快な原因を取り除くことが適切な看護介入です。これは、BPSD対応の基本である「原因のアセスメント → 環境調整 → 行動修正」の流れに沿っています。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**

混同注意！

①番（行動を制止し、着衣を促す）：行動を制止することは患者の自律性を奪い、混乱や興奮を増強させる可能性があります。BPSD対応では「制止（Restraint）」は最終手段です。

②番（その行動を無視し、見守る）：安全に問題がなければ見守ることも選択肢の一つですが、まずは不快感の原因を探るアセスメントが優先されます。無視は原因の放置につながります。

③番（家族に連絡し、衣服をすべて取り替える）：家族への連絡は必要に応じて行いますが、すべて取り替える前にまずは環境調整（室温や衣服の状態確認）を行うべきです。

⑤番（鎮静薬の内服を医師に提案する）：薬物療法（特に抗精神病薬）は、非薬物療法が効果を示さず、患者または他者への危険がある場合の最終手段です。まずは環境調整を試みるべきです。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**

BPSDの対応アルゴリズム：①原因のアセスメント（身体的・環境的・心理的要因）→ ②環境調整（室温・照明・音・衣服）→ ③行動修正（気そらし・リラクゼーション）→ ④非薬物療法の継続 → ⑤薬物療法の検討。また、せん妄（Delirium）との鑑別も重要です。認知症とは異なり、せん妄では急激な意識変容（Attention Deficit）と日内変動（Fluctuation）が特徴であり、感染症や薬剤の副作用が原因となることが多いです。

概念整理: BPSD対応の基本は「原因アセスメント→環境調整→非薬物療法」。身体的不快感（暑さ・寒さ・かゆみ・痛み）を常に疑い、まずは環境要因を調整する。

一目で比較！:

| 対応 | 適切さ | 理由 |
| --- | --- | --- |
| 環境調整（室温・衣服確認） | 適切 | 原因アセスメントに基づく第一選択 |
| 行動制止・着衣強制 | 不適切 | 混乱増強・自律性侵害 |
| 無視・放置 | 不適切 | 原因放置・悪化リスク |
| 薬物療法の提案 | 不適切 | 非薬物療法を優先すべき |

看護過程ポイント: アセスメントでは「行動の頻度・時間帯・状況・前後の会話や表情」を詳細に観察。看護診断例は「非効果的なコーピング（Ineffective Coping）」や「感覚知覚変調（Sensory/Perceptual Alteration）」など。計画では環境調整（室温設定・衣類の見直し）を立案し、実施後は行動の変化を評価する。

暗記のコツ: 「BPSD対応は『D-E-C-の順』：D（Disease: 疾患のアセスメント）→ E（Environment: 環境調整）→ C（Communication: コミュニケーション）→ 最後に薬物（Drug）」。また、衣服の脱ぎ着は「暑い・寒い・かゆい・きつい」の4Kを思い出すと原因特定がしやすい。

国試頻出ポイント: BPSD対応の優先順位（非薬物療法＞薬物療法）と、原因アセスメントの重要性（特に身体的要因）は毎年のように出題されます。特に「徘徊」「興奮」「暴力」「大声」「不潔行動」などの具体的な行動別の対応が問われます。

出題パターン注意！: 単純な知識問題から「事例問題（状況設定）」へ発展。例えば「認知症高齢者が夜間に頻繁に服を脱ぎ、窓を開けて外に出ようとする。看護師の対応として適切なのはどれか」のような、複合的な問題に備え、環境調整の具体的な方法（室温調節、衣類の工夫、見守りの配置）も合わせて学習しておきましょう。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**

認知症対応型共同生活介護（グループホーム）で、85歳女性の利用者Aさん。夕方になると「暑い、暑い」と言いながら衣服を何度も脱ぎ着し、最終的に上半身裸で廊下を歩き回っています。室温はエアコンで24℃に設定されていますが、Aさんは「寒い」とも「暑い」とも訴えます。他の入居者からは「見苦しい」と苦情が出ています。介護職員から「どう対応すればいいか」と相談を受けました。
**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**

1. **観察・アセスメント**: まずAさんの表情や発汗の有無、皮膚の色調や温感を確認。衣服は綿素材の長袖シャツとズボンで、サイズは適切か（締め付けがないか）。室温だけでなく、Aさんの体感温度を確認（体温測定、冷えやほてりの有無）。また、排尿や便意の有無（トイレに行きたいがうまく表現できない可能性）もアセスメント。BPSDの誘因として、夕方の「サンセット症候群（Sunset Syndrome）」の可能性も考慮。

2. **環境調整**: Aさんの好みに合わせて、通気性の良い綿素材の薄着に変更（半袖やワンピースを提案）。室温を個人の体感に合わせて調整（24℃→26℃に上げて様子を見る、または扇風機で風を当てる）。「脱ぎ着しやすい衣服（マジックテープ式のベストなど）」を用意し、自分で調整できるように支援。

3. **報告・連携**: 医師やケアマネジャーに状況を報告。必要に応じて、皮膚科医への相談（湿疹や皮膚疾患の有無）。介護職員と情報共有し、統一した対応（声かけの方法、環境調整のルール）をチームで決める。

4. **介入後の評価**: 環境調整後、Aさんの行動が改善したか、不快な表情が減ったかを確認。効果がなければ、さらに原因を掘り下げる（痛みの有無、便秘、薬剤の副作用など）。
**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**

- 転倒・転落リスク: 裸足で歩き回る場合は滑りやすい床での転倒に注意。スリッパや靴下を準備する。

- 低体温症リスク: 特に冬季は室温が低すぎないか確認。寒さによる体温低下を防ぐため、毛布やひざかけを用意。

- 他者への影響: 他の入居者への精神的影響（不安や羞恥心）にも配慮し、プライバシーを守るため、Aさんが裸でいる場所に目隠しをするなど環境調整を行う。

看護プロトコル: 観察項目は「バイタルサイン（体温）、皮膚の状態（発汗・発疹・乾燥・温感）、衣服の状態（素材・サイズ・汗の濡れ）、行動の頻度・時間帯・誘因」。報告基準（SBAR）は「S（状況）：Aさんが夕方から衣服を脱ぎ着する行動が増加。B（背景）：認知症、サンセット症候群の可能性。A（アセスメント）：暑さや不快感が原因と推測。R（提案）：室温調整と衣類の変更を試みたい」。記録のポイントは「介入前の行動（頻度・内容）、環境調整の内容、介入後の変化（改善/不変/悪化）」を具体的に記載。

先輩看護師の一言: 「認知症の患者さんの行動は、必ず何かの『メッセージ』です！『なぜこの行動をするのか』を患者さんの立場で考えることが、BPSD対応の第一歩。まずは環境を整え、患者さんの不快を取り除くこと。薬に頼る前に、できることはたくさんあります。『もしかしたら暑いのかな？』『服がチクチクするのかな？』と想像力を働かせてみてくださいね！」

## 重要概念

- **BPSD** — 行動・心理症状（Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia）。認知症に伴う行動障害（徘徊・興奮・暴力など）と心理症状（幻覚・妄想・抑うつなど）の総称。
- **サンセット症候群** — 夕方から夜間にかけてBPSD（特に興奮・混乱）が増強する現象。疲労や認知機能低下、環境変化（照明の変化）が誘因。
- **非薬物療法** — 薬物を使わない治療・ケア。BPSD対応では環境調整、行動修正、心理社会的介入（回想法・音楽療法など）が含まれる。
- **環境調整** — 患者の行動や症状を改善するために、物理的環境（室温・照明・音・家具配置）や社会的環境（人間関係・ルール）を調整する介入。
- **不快症状アセスメント** — 認知症患者のBPSDの原因として、身体的な痛み・かゆみ・便秘・尿意・暑さ寒さなどの不快症状がないかを評価すること。

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