# 寝たきりの高齢者に対する清拭の方法で適切なのはどれか。

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> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368762  
> language: ja  
> subject: 高齢者の生活を支える看護

## 問題

寝たきりの高齢者に対する清拭の方法で適切なのはどれか。

## 選択肢

1. 全身を一度に露出して拭く。
2. 石鹸を使用せず、湯のみで拭く。
3. 拭く方向は遠位から近位に向かう。
4. 皮膚の摩擦を避け、優しく拭く。 **✔ 正解**
5. 水分を拭き取らずに自然乾燥させる。

**正解: 4**

## 解説

寝たきり高齢者の皮膚は脆弱で、摩擦による損傷を起こしやすい。清拭時は皮膚を強くこすらず、優しく拭くことが重要である。拭く方向は一般的に遠位から近位へ行うが、摩擦を避けることが最も優先される。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、寝たきり高齢者 (Bedridden Elderly) に対する清拭 (Bed Bath) の基本原則と、加齢による皮膚の生理的変化を理解しているかを問うています。高齢者の皮膚は表皮が薄くなり、皮脂分泌が減少して乾燥しやすく、真皮の弾力線維も減少しているため、わずかな摩擦でも容易に損傷（スキンテア）を起こします。この病態生理が、清拭の方法に直接影響するため、摩擦を避けることが最優先事項となります。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**
最重要！ 選択肢4：「皮膚の摩擦を避け、優しく拭く」が正解です。寝たきり高齢者の皮膚は非常に脆弱で、強くこすると表皮剥離 (Abrasion) やスキンテア (Skin Tear) の原因となります。清拭の目的は、皮膚の清潔を保ち、感染予防やリラクゼーション効果を得ることですが、その前提として皮膚の保護が最も重要です。優しく拭くことで、清潔を保ちながら皮膚バリアを守ることができます。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**
混同注意！
- ①番「全身を一度に露出して拭く」は誤りです。高齢者は体温調節機能が低下しており、一度に全身を露出すると体温低下や寒冷ストレスを引き起こします。正しくは、一部ずつ（例：上肢→胸部→腹部→下肢と順に）露出して拭き、拭いたらすぐにタオルや寝衣で覆うことが必要です。
- ②番「石鹸を使用せず、湯のみで拭く」は誤りです。高齢者でも基本的には低刺激性の石鹸を使用します。ただし、皮膚が極度に乾燥している場合や医師の指示がある場合は別ですが、石鹸を全く使わないと皮脂や汚れが十分に落ちず、感染リスクが高まります。正しくは、低刺激性石鹸を使い、すすぎ残しがないように注意します。
- ③番「拭く方向は遠位から近位に向かう」は誤りではありませんが、この問題では適切な選択肢ではありません。遠位から近位への拭き方は、静脈還流を促進する目的（特に浮腫がある患者など）で行われるテクニックであり、必ずしも全ての患者で優先されるわけではありません。本問の核心は「皮膚保護」であり、③の方法が間違いではないものの、④の「摩擦を避ける」が最優先されるため、正解とはなりません。
- ⑤番「水分を拭き取らずに自然乾燥させる」は誤りです。清拭後は、水分が蒸発する際に気化熱を奪い、体温低下を招きます。また、湿った状態が続くと皮膚のカサカサや糜爛の原因になります。正しくは、清拭後すぐに清潔なタオルで水分をよく拭き取り、必要に応じて保湿剤を塗布します。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**
- **高齢者の皮膚特性**: 表皮の菲薄化、皮脂腺萎縮、真皮のコラーゲン・エラスチン減少、血管分布減少による創傷治癒遅延。
- **清拭の目的**: ①皮膚の清潔保持（感染予防）、②血行促進、③リラクゼーション、④関節可動域維持（間接的効果）。
- **スキンテア予防**: テープ剥がしの注意、保湿ケア、適切な体位変換と摩擦の回避。

概念整理: 寝たきり高齢者の清拭で最も優先すべきは **皮膚保護（摩擦回避・保温）** です。加齢に伴う皮膚バリア機能の低下と体温調節機能の低下を理解し、清潔ケアと皮膚保護を両立させる方法を選択します。一度に全身露出しない、石鹸は適切に使用する、拭く方向は状況に応じて判断する、水分はしっかり拭き取る、の各ポイントを押さえましょう。

一目で比較！:

| 対象 | 清拭の注意点 | 優先事項 |
| --- | --- | --- |
| 一般成人 | 全身清拭、石鹸使用、拭き方向は問わない | 清潔維持・リラクゼーション |
| 寝たきり高齢者 | 一部ずつ、低刺激性石鹸、優しく拭く、保湿 | 皮膚保護（摩擦回避・保温） |
| 発熱患者 | 全身清拭、冷却効果を狙う（ぬるま湯） | 体温低下・解熱促進 |

看護過程ポイント:
- **アセスメント**: 皮膚の状態（乾燥、発赤、スキンテアの有無）、体温、発汗の程度、患者の全身状態（意識レベル、協力の可否）。
- **看護診断**: 皮膚統合性障害のリスク (Risk for Impaired Skin Integrity)、体温調節不安定性のリスク (Risk for Imbalanced Body Temperature)。
- **計画・実施**: 室温調整（24～26℃）、湯温（40～42℃）、曝露範囲を最小限に、摩擦を避け優しく拭く、保湿剤塗布。
- **評価**: 皮膚の状態（損傷なし）、体温維持、患者の清潔感・リラクゼーションの主観的評価。

暗記のコツ: 高齢者の皮膚は「紙のように薄く、乾燥して脆い」とイメージしましょう。このイメージがあれば、強くこする、一度に露出する、水分を拭き取らず放置する、といった行為がどれほど危険か理解できます。

国試頻出ポイント: 寝たきり高齢者のケア（清拭、体位変換、褥瘡予防、スキンテア予防）は国試で頻出テーマです。特に「なぜ摩擦を避けるのか」「なぜ一部ずつ露出するのか」を、加齢変化の病態生理と結びつけて説明できるようにしておきましょう。

出題パターン注意！: 単純な知識問題（本問のような4択）から、事例問題（例：「80歳女性、寝たきり状態。全身状態は安定している。清拭を実施するにあたり、正しい手順はどれか」のような複数選択や順序問題）に発展します。基本原則を押さえた上で、具体的な状況に応じた応用力が求められます。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**: あなたは介護老人保健施設に勤務する看護師です。85歳の女性、Aさん（要介護4、寝たきり状態、アルツハイマー型認知症 (Alzheimer's Disease) あり）の清拭を実施することになりました。Aさんは皮膚が全体的に乾燥して薄く、特に肘と踵に発赤が見られます。最近、夜間に体を動かした際に左前腕に小さなスキンテアができました。今日の清拭はどのように進めますか？

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**:
1. **事前観察・準備**: 室温を確認（26℃に設定）。湯温を体温計で計測（42℃を目標）。バスタオル、フェイスタオル、低刺激性石鹸、保湿剤（白色ワセリン等）を準備。Aさんのバイタルサインを測定し、全身状態に問題がないか確認（発熱や呼吸状態の悪化がないか）。
2. **手順（曝露範囲の最小化）**: まず寝衣を上半身だけめくり、胸と腹部を露出（下腹部はタオルでカバー）。石鹸を含ませたタオルで 優しく撫でるように拭く。その後、濡れタオルで石鹸を拭き取り（すすぎ）、乾いたタオルで 優しく押さえるように水分を拭き取る。拭いた部分はすぐに寝衣で覆う。
3. **リスク部位への対応**: 肘と踵の発赤部位は こすらず、ぬるま湯で湿らせたガーゼで優しく汚れを拭き取り、その後保湿剤を塗布。スキンテアができた左前腕は、清拭の際にさらに損傷しないよう、その部位は避けて拭くか、生理食塩水で湿らせたガーゼで優しく清拭する。
4. **評価・報告**: 清拭後、皮膚の状態を再度観察（新たな発赤や損傷がないか）。Aさんの表情や発言から、清拭による不快感や苦痛がなかったか確認。経過を看護記録に記載し、皮膚の状態に変化があれば医師や施設の看護管理者に報告。

**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**:
- 最重要！ 高齢者の皮膚は摩擦で容易に損傷するため、強くこする、タオルを擦りつける、爪が当たるなどの行為は絶対に避ける。
- 湯温は必ず確認する。熱すぎるとやけど（特に感覚が鈍麻している高齢者）、冷たすぎると体温低下や寒冷ストレス。
- 石鹸のすすぎ残しは皮膚炎の原因となるため、しっかりと拭き取る。
- 保温に注意し、清拭中も患者に声をかけ、苦痛や寒気がないか確認する。

看護プロトコル:
- **観察項目**: 皮膚の色、乾燥度、発赤、熱感、スキンテア・褥瘡の有無、体温、脈拍、呼吸、意識レベル。
- **報告基準（SBAR）**: 状況(Situation): 「Aさんの清拭中に、左肘に直径2cmの発赤と表皮剥離を認めました」、背景(Background): 「Aさんは皮膚が脆弱で、先週も前腕にスキンテアができています」、アセスメント(Assessment): 「新たな褥瘡発生の可能性が高いです」、提案(Recommendation): 「医師の指示で、同部位に被覆材の使用を検討していただけますか？」
- **記録のポイント**: 実施日時、皮膚の状態（観察所見）、清拭の方法（使用物品、手順の要点）、患者の反応、特記事項（新たな発見や変化）を客観的事実に基づいて記載。

先輩看護師の一言: 「清拭は単なる清潔ケアじゃないんです。患者さんの皮膚を守る大切な看護技術。特に寝たきりの高齢者さんは、皮膚がとてもデリケート。『優しく、丁寧に』を心がけて。そして、清拭中に皮膚のちょっとした変化を見逃さないことが、褥瘡予防の第一歩です。国試でも、『なぜこの方法が適切か』を皮膚の生理から説明できるようにしておいてくださいね！」

## 重要概念

- **清拭 (Bed Bath)** — 臥床状態の患者に対し、湯と石鹸を用いて全身または部分の皮膚を清潔にする看護技術。皮膚の清潔保持、血行促進、リラクゼーション、皮膚観察の機会を提供する。
- **スキンテア (Skin Tear)** — 摩擦やずれなどの外力によって生じる表皮剥離（創傷）。高齢者の脆弱な皮膚で発生しやすく、予防には保湿と摩擦回避が重要。
- **加齢性皮膚変化** — 表皮の菲薄化、皮脂腺・汗腺の萎縮、真皮の弾性線維・コラーゲン減少など。皮膚バリア機能低下、乾燥、創傷治癒遅延の原因となる。
- **表皮剥離** — 皮膚の最外層である表皮が摩擦などで剥がれた状態。スキンテアの一種。感染や疼痛のリスクがある。
- **保湿剤** — 皮膚の乾燥を防ぎ、バリア機能を保つために外用する薬剤。白色ワセリン、ヘパリン類似物質含有クリームなど。清拭後の肌に塗布する。

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More free questions: [過去問](https://mymerci.kr/pages/exam_bank.php?exam=jp_nurse)

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