# 歩行時にT字杖を使用している高齢者。階段を上るときの指導で正しいのはどれか。

> source: MyMerci (mymerci.kr)  
> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368748  
> language: ja  
> subject: 高齢者の生活を支える看護

## 問題

歩行時にT字杖を使用している高齢者。階段を上るときの指導で正しいのはどれか。

## 選択肢

1. 杖を持っていない側の足、杖、杖を持っている側の足の順に出す。
2. 杖を持っている側の足、杖を持っていない側の足、杖の順に出す。
3. 杖、杖を持っていない側の足、杖を持っている側の足の順に出す。 **✔ 正解**
4. 杖を持っていない側の足、杖を持っている側の足、杖の順に出す。
5. 杖、杖を持っている側の足、杖を持っていない側の足の順に出す。

**正解: 3**

## 解説

階段を上る際は、「健側の足（杖を持っていない側の足）を先に上げる」のが原則である。つまり、杖と患側の足を同じ段に残し、健側の足を上の段に上げる。このため、順序は「杖、杖を持っていない側の足（健側）、杖を持っている側の足（患側）」となる。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、T字杖 (T-shaped cane / Single-point cane) を使用する高齢者の 階段昇降動作 (Stair Climbing / Descent) における正しい歩行指導を問うています。杖歩行の原則は「最重要！ **三点歩行 (Three-point gait)**」または「**交互歩行 (Alternating gait)**」のリズムを理解することです。階段を上る際は、健側 (Healthy side / Unaffected side) の下肢を先に上げることで、体重を支えるための支持基底面 (Base of support) を確保し、転倒を予防します。

1. **核心概念の分析 (Key Concept)**: この問題の核心は、杖と患側・健側の足をどの順序で動かすかという「運動パターン (Movement pattern)」の理解です。杖は「患側の足の代わり」として機能し、患側と一緒に動くことが基本です。階段を「上る (Ascending)」場合と「下りる (Descending)」場合で、健側と患側の順序が逆転することを正確に覚える必要があります。
2. **正解の根拠 (Answer Rationale)**: 最重要！ 階段を上るときの基本原則は「**良い足（健側）から上へ**」です。つまり、最初に杖を上の段に置き、次に杖を持っていない側の足（健側）を上の段に上げ、最後に杖を持っている側の足（患側）を上の段に上げるという順序になります。これにより、常に健側が上の段で体重を支えることができ、安全です。
3. **誤答の分析 (Distractor Analysis)**:
- 混同注意！ ①番：これは平地での「**交互歩行**」の基本（杖・患側・健側）に近いですが、階段上りでは健側が先になります。平地歩行と混同しやすいです。
- ②番：杖を持っている側の足（患側）を先に上げると、患側に体重がかかり不安定で危険です。
- ④番：健側と患側を連続して上げると、杖が使われず支持が不安定になります。
- ⑤番：杖・患側・健側の順は「階段を下りる」ときの正しい順序です。混同注意！ 上りと下りの順序が逆になることをしっかり覚えましょう。
4. **関連概念の整理 (Related Concepts)**: 階段を下りる (Descending stairs) ときの原則は「**悪い足（患側）から下へ**」です。順序は「杖・患側の足・健側の足」となります。上りと下りで、健側と患側の順序が完全に逆転することを意識してください。また、手すり (Handrail) がある場合は、手すり側を優先して使用する指導も重要です。

概念整理: 杖歩行の基本原則は「**支持基底面を広く保つ**」こと。杖は患側の代わりとして、患側と同時に動かします。階段上りは「**健側先行**」、階段下りは「**患側先行**」が鉄則です。

一目で比較！:

| 動作 | 順序 | 原則 |
| --- | --- | --- |
| 平地歩行 | ①杖 ②患側 ③健側 | 三点歩行のリズム |
| 階段上り | ①杖 ②健側 ③患側 | 良い足から上へ |
| 階段下り | ①杖 ②患側 ③健側 | 悪い足から下へ |

看護過程ポイント: **アセスメント**: 患者の筋力、バランス能力、認知機能を評価。杖の高さが適切か（大転子の高さが目安）を確認。 **計画**: 安全な歩行指導の計画立案。転倒リスクアセスメントの実施。 **実施**: 口頭説明とデモンストレーション、実際に練習させる。 **評価**: 指示通りに動作できているか、ふらつきがないかを確認。

暗記のコツ: 「**上がる（良い足）・下がる（悪い足）**」と覚えましょう。「上はグー（Good：健側）、下はバッド（Bad：患側）」と語呂合わせで記憶するのも効果的です。

国試頻出ポイント: 「杖歩行の順序」は毎年必ずと言っていいほど出題される基本中の基本です。特に「階段の上り・下り」は、平地歩行と混同しやすいため、セットで正確に覚えておきましょう。状況設定問題では、患者の疾患（例：変形性股関節症、脳卒中片麻痺）に応じた杖の種類や歩行パターンまで問われることもあります。

出題パターン注意！: 単純な順序問題の他に、「この患者さんに階段の上り方を指導する際、正しいのはどれか」という事例形式で出題されます。また、「杖の高さの調節方法」や「T字杖以外の歩行補助具（松葉杖、歩行器）との比較」も合わせて学習しておくと良いでしょう。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
- **臨床シナリオ (Clinical Scenario)**: 75歳女性、変形性膝関節症 (Knee Osteoarthritis) でT字杖を使用しています。理学療法士から階段上り指導の指示が出ています。患者さんは「杖を使うと逆に危ない気がする」と不安を訴えています。
- **看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**: 最重要！ まず患者さんの不安を傾聴し、「良い足から上がると安心ですよ」と理由を説明します。実際にデモンストレーションを行い、最初は低い段（1段）から練習し、成功体験を積んでもらいましょう。手すりがあれば、必ず手すり側に杖を持つ方の手（患側）とは反対の手を添えて使用するよう指導します。転倒に備えて、背後に立って見守ることも大切です。
- **患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**: 転倒リスクが最も高い動作です。ふらつきやめまい、痛みの増強がないか観察します。滑りにくい靴を履いているか確認し、段差に物を置かない環境整備も指導します。高齢者は視力低下や認知機能低下も伴うことが多いため、声かけの際は「次は右足ですよ」など具体的な指示を出すと安全です。

看護プロトコル: **観察項目**: 杖の使用状態、歩行時のバランス、疼痛の有無。 **報告基準（SBAR）**: 「S（状況）：階段上り練習中にふらつきあり。B（背景）：75歳、変形性膝関節症。A（アセスメント）：杖歩行の順序を間違えている可能性。R（提案）：指導の再確認と、必要に応じて理学療法士への相談が必要。」

先輩看護師の一言: 「杖歩行指導は、患者さんの生活の質（QOL）を大きく左右する看護技術の一つです！『上がる時は良い足から、下りる時は悪い足から』このリズムを何度も練習して、患者さんの安全と自信を支えてあげてください。国試で正解を選ぶだけでなく、実際に患者さんに『どうしてこの順番なんですか？』と聞かれた時に説明できるようにしておきましょう！」

## 重要概念

- **T字杖** — 杖 (cane) の一種。握り部分がT字型をしており、片手で使用する。主に下肢の支持力低下やバランス障害のある患者に用いられる。
- **健側** — 健康な側、または障害のない側 (unaffected side)。杖歩行では健側の筋力で体重を支えるため、動作の先行側となる。
- **患側** — 障害のある側 (affected side)。T字杖はこの患側の手で持ち、患側の下肢の代わりとして体重を支える。
- **三点歩行** — 松葉杖歩行の基本パターンの一つ。杖2本と患側の足を同時に出し、次に健側の足を出す。T字杖の場合は、杖と患側を同時に出し、健側を出すというリズムになる。
- **支持基底面** — 身体を支える面積 (base of support)。杖を使用することで支持基底面が広がり、安定性が向上する。

## 同じテーマの問題

- [認知症の高齢者とのコミュニケーションにおいて、最も適切な対応はどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368741)
- [要介護高齢者の歩行訓練において、転倒予防のために最も重要な観察項目はどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368742)
- [杖を使用する高齢者の歩行指導で正しいのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368743)
- [難聴のある高齢者とのコミュニケーションで適切なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368744)
- [車椅子からベッドへの移乗介助で、高齢者の転倒を予防するための看護師の基本姿勢として正しいのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368745)
- [パーキンソン病の高齢者に対する歩行指導で適切なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368746)
- [高齢者とのコミュニケーションにおいて、傾聴の態度として最も適切なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368747)
- [失語症のある高齢者とのコミュニケーション方法で適切なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368749)

---

More free questions: [過去問](https://mymerci.kr/pages/exam_bank.php?exam=jp_nurse)

_学習参考用です。実際の臨床は最新のガイドラインと所属機関のプロトコルに従ってください。_

