# 高齢者とのコミュニケーションにおいて、傾聴の態度として最も適切なのはどれか。

> source: MyMerci (mymerci.kr)  
> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368747  
> language: ja  
> subject: 高齢者の生活を支える看護

## 問題

高齢者とのコミュニケーションにおいて、傾聴の態度として最も適切なのはどれか。

## 選択肢

1. 話の内容をメモを取りながら、詳細に記録する。
2. 相手の話に対して、すぐに評価や判断を下す。
3. 沈黙が続いたら、すぐに別の話題を提供する。
4. 相手の話を遮って、自分の意見を伝える。
5. うなずきや相づちを打ちながら、最後まで話を聞く。 **✔ 正解**

**正解: 5**

## 解説

傾聴は、相手の話を遮らず、非言語的コミュニケーション（うなずき、相づち）を用いて関心を示しながら最後まで聞くことである。評価や判断を急ぐこと、沈黙を恐れて話題を変えることは、相手の話す意欲を減退させる可能性がある。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、高齢者とのコミュニケーションにおいて最も基本となる傾聴 (Active Listening)の態度を問うています。傾聴とは、相手の話を評価や判断をせずに、関心を持って最後まで聴く姿勢であり、特に高齢者看護では信頼関係構築の基盤となります。単に「聞く」だけでなく、非言語的コミュニケーション (Non-verbal Communication)を活用して「聴く」ことが重要です。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**

⑤番「うなずきや相づちを打ちながら、最後まで話を聞く」が最も適切です。最重要！傾聴では、相手の語りを遮らず、共感的態度（うなずき、あいづち、アイコンタクト）を示しながら最後まで聴くことで、患者は「自分の話を尊重してもらえている」と感じ、自己開示が促進されます。高齢者では聴力低下や認知機能の変化がある場合も多いため、非言語的合図は特に有効です。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**

混同注意！①番「メモを取りながら詳細に記録する」は、医療面接や情報収集では有用ですが、傾聴の場面では、メモに意識が向きすぎるとアイコンタクトが減り、患者に「記録の対象」と感じさせ、信頼関係を損ねる可能性があります。優先順位として、まずは患者の話に集中する態度が求められます。

②番「すぐに評価や判断を下す」は、傾聴の原則である無条件の肯定的関心 (Unconditional Positive Regard)に反します。評価的な態度は患者の話す意欲を減退させます。

③番「沈黙が続いたら、すぐに別の話題を提供する」は、沈黙を否定的にとらえる誤解です。沈黙は患者が考えを整理したり、感情に向き合う貴重な時間であり、すぐに話題を変えると患者の内省を妨げます。

④番「話を遮って自分の意見を伝える」は、傾聴の最も基本的なルールである「遮らない」に反します。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**

傾聴と単なる「聴取（聞き取り）」の違いを理解しましょう。聴取は情報を得るための手段であるのに対し、傾聴は治療的コミュニケーション技法であり、カール・ロジャーズ (Carl Rogers)が提唱した来談者中心療法に由来します。高齢者看護では、共感 (Empathy) と受容 (Acceptance)が特に重要で、傾聴を通じて患者のストーリーや価値観を理解することが、個別性のあるケアにつながります。

概念整理: 傾聴 (Active Listening) は、看護における治療的コミュニケーションの基盤です。相手の話を評価せず、遮らず、共感的に最後まで聴く態度。非言語的コミュニケーション（うなずき、あいづち、アイコンタクト、前傾姿勢）と言語的コミュニケーション（オープンクエスチョン、言い換え、要約）を組み合わせます。

一目で比較！:

| 項目 | 傾聴 (Active Listening) | 単なる聴取 (Hearing/Interviewing) |
| --- | --- | --- |
| 目的 | 患者の理解・共感・信頼構築 | 情報収集・記録 |
| 態度 | 非評価的・受容的・共感的 | 中立的・客観的 |
| 非言語 | 積極的に活用（うなずきなど） | メモなどに集中しやすい |
| 沈黙の扱い | 尊重し待つ | 話題を変えるなどして解消 |

看護過程ポイント: アセスメント：患者の語りを傾聴することで、主訴、健康信念、心理社会的状態、価値観を深く理解できる。看護診断：傾聴不足は「コミュニケーション障害 (Impaired Verbal Communication)」や「非効果的健康維持 (Ineffective Health Maintenance)」のリスク因子となる。計画：定期的な傾聴の時間を確保する。実施：患者のペースに合わせ、うなずきやあいづちで関心を示す。評価：患者が自己開示できているか、表情や態度の変化を観察する。

暗記のコツ: 「傾聴（傾けて聴く）」の「傾」は「相手の方に体を傾ける」イメージ。「遮らない・評価しない・沈黙を怖がらない」の3つを「3ない」と覚えましょう。

国試頻出ポイント: 高齢者看護だけでなく、基礎看護学の「看護におけるコミュニケーション」、精神看護学の「治療的コミュニケーション」、母性看護学の「産婦とのコミュニケーション」など、全科目で頻出の基本概念です。「最も適切なのはどれか」という問題では、評価的な態度や遮る行為が明らかに不適切であるため、消去法で正解にたどり着けます。

出題パターン注意！: 単純な知識問題（上記）に加え、事例問題で「認知症の高齢者が同じ話を繰り返す」場面で、看護師の対応として最も適切なものを選ばせる問題に発展します。その場合も、傾聴の基本に立ち返り「最後まで共感的に聴く」が正解となります。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**

80代女性、大腿骨頸部骨折で入院中。手術後のリハビリテーションが進まず、看護師に「もう年だから、もう歩けなくなるかもしれないね…」とぽつりとつぶやきました。看護師はどのように応答すべきでしょうか？
**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**

1. 観察：患者の表情（うつむき加減、アイコンタクトの有無）、声のトーン、身体の緊張度を観察します。同時に、その日のリハビリ状況や疼痛の有無も確認します。

2. アセスメント：患者の言葉は「歩けなくなるかもしれない」という不安や悲しみ、無力感の表出です。高齢者は「もう年だから」と自己否定的な表現を使うことが多く、老年期の喪失体験（身体機能、社会的役割など）と関連しています。

3. 介入（傾聴の実践）：最重要！まず、患者のそばに座り、目線を合わせて「そうですか…歩けなくなることが心配なのですね」と、患者の気持ちを反映させます（言い換え技法）。沈黙が訪れても、すぐに「でもリハビリを頑張れば大丈夫ですよ」と励ますのではなく、患者が次の言葉を発するのを待ちます。うなずきや「うんうん」というあいづちを打ちながら、共感的に聴きます。

4. 評価：患者がさらに「実は、家で一人暮らしだから…」「リハビリの先生が厳しくて…」と、具体的な不安を話し始めたら、傾聴が効果的だったと評価できます。
**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**

禁忌！安易な励まし（「頑張りましょう」「大丈夫ですよ」）や、問題解決の提案（「こうしたらいいですよ」）は、患者の気持ちを否定することになりかねません。まずは十分に聴くことが優先です。また、傾聴の時間が長くなりすぎる場合は、看護計画に「毎日10分間、傾聴の時間を設ける」と明記し、チームで共有するとよいでしょう。

看護プロトコル: 高齢者の不安や抑うつが疑われる場合は、傾聴後に、必要に応じてリエゾンチームや精神科医への相談を検討します。記録には「患者の語った内容」「看護師の応答（例：『歩けなくなることが心配なのですね』と言い換えた）」「患者の反応（例：うなずきながらさらに語り始めた）」を客観的に記載します。

先輩看護師の一言: 「傾聴って、一見『何もしないで話を聞いているだけ』に見えるけど、実は看護師にできる最高のケアの一つです！特に高齢者の方々は、自分の話を最後まで聴いてくれる人に初めて心を開いてくれます。国試でもよく出ますが、現場で一番役立つスキルですよ。ぜひ、実習でも意識してみてくださいね！」

## 重要概念

- **傾聴** — 相手の話を評価や判断をせず、共感的に最後まで聴く態度。非言語的コミュニケーション（うなずき、あいづち、アイコンタクト）を積極的に用いる。
- **治療的コミュニケーション** — 看護師と患者の信頼関係を構築し、患者の自己開示や感情表出を促進するための意図的なコミュニケーション技法。傾聴、共感、受容などが含まれる。
- **無条件の肯定的関心** — 来談者中心療法の核となる概念。相手の語りや存在を、評価や条件なしにそのまま受け入れる姿勢。
- **共感** — 相手の感情や経験を、自分のことのように理解し、その気持ちを伝え返すこと。「大変でしたね」「辛かったですね」などの言葉で表現する。
- **非言語的コミュニケーション** — 言語以外の手段を用いたコミュニケーション。表情、視線、身振り、姿勢、声のトーン、沈黙などが含まれる。傾聴では特に重要。

## 同じテーマの問題

- [認知症の高齢者とのコミュニケーションにおいて、最も適切な対応はどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368741)
- [要介護高齢者の歩行訓練において、転倒予防のために最も重要な観察項目はどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368742)
- [杖を使用する高齢者の歩行指導で正しいのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368743)
- [難聴のある高齢者とのコミュニケーションで適切なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368744)
- [車椅子からベッドへの移乗介助で、高齢者の転倒を予防するための看護師の基本姿勢として正しいのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368745)
- [パーキンソン病の高齢者に対する歩行指導で適切なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368746)
- [歩行時にT字杖を使用している高齢者。階段を上るときの指導で正しいのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368748)
- [失語症のある高齢者とのコミュニケーション方法で適切なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=368749)

---

More free questions: [過去問](https://mymerci.kr/pages/exam_bank.php?exam=jp_nurse)

_学習参考用です。実際の臨床は最新のガイドラインと所属機関のプロトコルに従ってください。_

