# 心房細動に対してカテーテルアブレーションを受ける患者の術前看護で正しいのはどれか。

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> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=366597  
> language: ja  
> subject: 循環機能障害のある患者の看護

## 問題

心房細動に対してカテーテルアブレーションを受ける患者の術前看護で正しいのはどれか。

## 選択肢

1. 抗凝固薬は手術当日まで継続する
2. 手術中は鎮静を行わないため安静は不要である
3. 術前に絶飲食は不要である
4. 経食道心エコーで左房内血栓の有無を確認する **✔ 正解**
5. 造影剤アレルギーの有無は問診しなくてよい

**正解: 4**

## 解説

カテーテルアブレーション前に経食道心エコーで左房内血栓の有無を確認することは必須である。血栓があると手術中に塞栓症を起こすリスクがある。抗凝固薬は通常手術数日前に休薬する。絶飲食は必要である。造影剤アレルギーの問診は必須である。手術中は鎮静下で行う。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、心房細動 (Atrial Fibrillation, AF) に対する カテーテルアブレーション (Catheter Ablation) の術前看護に関する知識を問うています。カテーテルアブレーションは、肺静脈や心房内の異常な電気興奮を高周波電流や冷凍凝固で焼灼・隔離する治療法です。術前の最大のリスクは 血栓塞栓症 (Thromboembolism) であり、特に左心房内に形成された血栓が術中に遊離し、脳梗塞などの重篤な合併症を引き起こす可能性があります。そのため、術前に 経食道心エコー (Transesophageal Echocardiography, TEE) で左心房内（特に左心耳）の血栓の有無を確認することは必須です。最重要！ 血栓が確認された場合は、アブレーションを延期し、抗凝固療法を継続します。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**

正解は④番です。経食道心エコーは、胸部エコーでは描出が難しい左心房や左心耳を詳細に観察でき、血栓の有無を高感度で評価できます。血栓が存在する状態でアブレーションカテーテルを操作すると、血栓が剥がれ、全身に塞栓を飛ばすリスクがあるため、術前に確認することが絶対条件です。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**

①番: 混同注意！ 術中の出血リスクを低減するため、抗凝固薬（ワルファリン、直接経口抗凝固薬(DOAC)など）は通常、手術の数日前（3～5日前など）に休薬するか、ヘパリン置換を行います。手術当日まで継続するのは誤りです。ただし、近年は低リスク症例では休薬せずにアブレーションを行う「On-AF」戦略も一部で行われますが、標準的には休薬が原則です。

②番: アブレーション中は患者の苦痛軽減と体動防止のため、多くの施設で鎮静薬を使用します（鎮静下アブレーション）。安静を保つことは必須であり、「鎮静を行わない」は誤りです。

③番: アブレーションは経皮的カテーテル治療であり、迷走神経反射や誤嚥を防ぐため、通常は絶飲食（手術当日の朝から絶食、水も制限）が必要です。「絶飲食は不要」は誤りです。

⑤番: アブレーションでは血管造影や肺静脈の造影のために造影剤を使用します。造影剤アレルギー（アナフィラキシーショックなど）の既往を確認し、予防的投薬（ステロイド、抗ヒスタミン薬）や非イオン性造影剤の使用を検討するため、問診は必須です。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**

心房細動の治療戦略は大きく分けて、①リズムコントロール（洞調律に戻す：アブレーション、抗不整脈薬）と②レートコントロール（心拍数を調整する：β遮断薬、Ca拮抗薬）、そして③血栓塞栓症予防（抗凝固療法）です。カテーテルアブレーションはリズムコントロールの根治的治療法であり、適応となる患者には術前の抗凝固療法の管理とTEEによる血栓確認が極めて重要です。

概念整理: 心房細動 (AF) のカテーテルアブレーション術前は、血栓塞栓症予防（TEEと抗凝固薬休薬のバランス）と出血リスク管理（抗凝固薬休薬・絶飲食）が核心です。術中は鎮静下で行われ、術後は再発予防と合併症（心タンポナーデ、肺静脈狭窄など）の観察が重要です。

一目で比較！:

| 項目 | カテーテルアブレーション | ペースメーカー植え込み術 |
| --- | --- | --- |
| 目的 | 異常興奮の焼灼・隔離（根治） | 電気刺激による調律補助（対症療法） |
| 術前の抗凝固薬 | 原則休薬（On-AF戦略もあり） | 通常継続 or 休薬（医師判断） |
| 必須検査 | 経食道心エコー (TEE) | 血液検査、胸部X線、心電図 |
| 鎮静 | 通常あり（意識下鎮静） | 局所麻酔＋鎮静（症例による） |

看護過程ポイント: アセスメントでは、抗凝固薬の内服状況と休薬計画、TEEの結果、造影剤アレルギーの有無、絶飲食の遵守状況を確認。看護計画では、術中の出血と塞栓症のリスクに備え、静脈路確保、バイタルサインとSpO2モニター、緊急時の物品（除細動器、輸血準備）の準備を行います。

暗記のコツ: 「AFのアブレーション＝血栓が怖い＝TEEで確認＝抗凝固薬は休薬（でもやりすぎると血栓症、やらなさすぎると出血）」とストーリーで覚えましょう。

国試頻出ポイント: 「術前の抗凝固薬休薬の有無」「TEEの目的」「絶飲食の要否」「鎮静の有無」の4点が頻出です。特に「抗凝固薬は手術当日まで継続する」という誤った選択肢はよく出題されます。

出題パターン注意！: 単純知識問題（○×選択）に加え、状況設定問題（事例問題）で「術前にTEEを実施した結果、血栓が認められた場合の看護師の対応」や「術後、穿刺部の出血と胸痛を訴える患者への対応」が出題される可能性があります。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**

60代男性、発作性心房細動に対してカテーテルアブレーション目的で入院。術前日、看護師が術前チェックリストを確認したところ、患者が「ワルファリンは昨日飲んだけど、今日の朝は飲んでいない」と話しました。また、昼食は普通に摂取していました。この患者さんのアセスメントと、本日の対応について考えてみましょう。

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**

1. 最重要！ まず、医師に報告します（SBAR形式）。「S: ワルファリンを本日朝から休薬しているが、昼食を摂取したため絶飲食が守られていない。B: 術前日の患者、60代男性、発作性AF。O: ワルファリン休薬は計画通り、昼食摂取あり。A: アブレーションの延期可能性あり。R: 指示を仰ぎたい。」

2. 医師の指示に従い、アブレーションの日程が延期される場合、患者と家族への説明とスケジュール調整を行います。絶飲食が守られていなければ、誤嚥のリスクがあるため、手術は基本的に延期となります。

3. 抗凝固薬休薬については、指示通りであれば問題ありませんが、もし内服していた場合も報告が必要です。

4. 患者への説明と心理的ケア：「今日はお昼を召し上がったので、安全のため明日の手術は延期になりました。また改めて日程を調整しましょう。次回は必ず絶飲食を守ってくださいね。」と、患者の不安を和らげつつ、重要な指示を伝えます。

**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**

- 造影剤アレルギー：問診で確認し、不明な場合は医師に報告。万一のアナフィラキシーに備え、緊急物品を確認する。
- 絶飲食の遵守：手術当日の朝食・昼食・水分は指示通り制限。患者と家族に明確に伝え、理解を得る。
- 転倒・転落予防：鎮静後は覚醒不良の可能性があるため、ベッド柵を上げ、ナースコールを手元に置く。
- 穿刺部出血：術後は穿刺部の圧迫止血と安静を徹底し、血腫や仮性動脈瘤の有無を観察する。

看護プロトコル: 術前チェックリストを用いて、抗凝固薬の内服状況、絶飲食、造影剤アレルギー、TEE結果、バイタルサイン、同意書の有無を確認。医師への報告はSBAR形式で行う。記録には、確認内容と医師への報告・指示内容を詳細に残す。

先輩看護師の一言: 「カテーテルアブレーションの術前看護は、『血栓』と『出血』のリスクを天秤にかける作業です。抗凝固薬を休薬すれば血栓症のリスク、継続すれば出血リスク。TEEで血栓がないことを確認して初めて安全に手術に臨めます。『なぜこの検査が必要か』『なぜこの薬を止めるのか』を患者さんに説明できるように、しっかり病態を理解しておきましょう！」

## 重要概念

- **カテーテルアブレーション (Catheter Ablation)** — 高周波電流や冷凍凝固を用いて心筋の異常興奮部位を焼灼・隔離する治療法。心房細動の根治的リズムコントロール療法。
- **経食道心エコー (Transesophageal Echocardiography, TEE)** — 食道から心臓後面を観察するエコー検査。左心房や左心耳の血栓検出に極めて有用で、アブレーション前に必須。
- **血栓塞栓症** — 血管内で形成された血栓が血流に乗って移動し、遠位の血管を閉塞する病態。心房細動では左心房内血栓が脳梗塞の原因となる。
- **抗凝固薬** — 血液凝固を抑制し血栓形成を予防する薬剤。ワルファリンや直接経口抗凝固薬(DOAC)が代表的。術前の休薬管理が重要。
- **直接経口抗凝固薬 (Direct Oral Anticoagulant, DOAC)** — ビタミンK非依存性に凝固因子を直接阻害する経口抗凝固薬。ワルファリンに比べ食事制限が少なく、定期的なINRモニタリングが不要。

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