# 肺がん患者に対し、シスプラチンを含む化学療法が開始された。看護師が行うべき副作用対策で適切なのはどれか。

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> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=366551  
> language: ja  
> subject: 呼吸機能障害のある患者の看護

## 問題

肺がん患者に対し、シスプラチンを含む化学療法が開始された。看護師が行うべき副作用対策で適切なのはどれか。

## 選択肢

1. 末梢神経障害予防のための冷罨法
2. 骨髄抑制対策としての白血球輸血の準備
3. 脱毛予防のための頭部冷却帽の装着
4. 腎機能保護のための輸液量制限
5. 悪心・嘔吐予防のための制吐剤の予防投与 **✔ 正解**

**正解: 5**

## 解説

シスプラチンは催吐性が非常に高い抗がん薬であり、悪心・嘔吐の予防には制吐剤（5-HT3受容体拮抗薬、ステロイド、NK1受容体拮抗薬など）の予防投与が標準的である。シスプラチンは腎毒性が強いため、腎機能保護のためには十分な輸液（輸液負荷）と利尿が行われる。白血球輸血は通常行われない。末梢神経障害はオキサリプラチンなどで注意が必要だが、シスプラチンでは冷却は推奨されない。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、シスプラチン (Cisplatin) を含む化学療法における看護師の副作用対策を問うています。催吐性リスクと腎毒性が最も高く、適切な支持療法が治療継続の鍵となります。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**

最重要！ シスプラチンは抗がん薬の中でも 催吐性リスク (Emetic Risk) が非常に高い（高度催吐性リスク：High Emetic Risk）薬剤に分類されます。そのため、治療開始前からの 制吐剤の予防投与（Preventive Antiemetic Administration） が国際的なガイドラインで標準治療として推奨されています。具体的には、5-HT3受容体拮抗薬（グラニセトロンなど）、ステロイド（デキサメタゾン）、NK1受容体拮抗薬（アプレピタント）の3剤併用療法が基本です。予防的に投与することで、遅発性嘔吐を含む悪心・嘔吐を効果的に抑制できます。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**

① 混同注意！ 末梢神経障害予防のための冷罨法は、オキサリプラチン (Oxaliplatin) で注意が必要な寒冷誘発性の末梢神経障害（手指や喉の違和感）に対して、寒冷曝露を避ける指導が行われます。シスプラチンでも末梢神経障害は生じますが、冷罨法（冷却）はかえって症状を誘発・悪化させる可能性があり、予防策として推奨されません。

② 骨髄抑制対策としての白血球輸血の準備は適切ではありません。化学療法後の骨髄抑制（好中球減少）に対しては、通常は G-CSF（顆粒球コロニー刺激因子） の投与が行われます。白血球輸血（顆粒球輸血）は、重症感染症で抗菌薬が無効な場合など、ごく限られた状況で考慮されるのみで、日常的な予防策ではありません。

③ 脱毛予防のための頭部冷却帽（スカルプクーリング）は、タキサン系薬剤（パクリタキセル、ドセタキセル）やアントラサイクリン系薬剤（ドキソルビシン）で用いられることがあります。シスプラチンでは脱毛は起こり得ますが、冷却帽による予防は標準的ではありません。

④ 混同注意！ シスプラチンの主な副作用に腎毒性があります。しかし、腎機能保護のために行うべき対策は輸液量の制限ではなく、十分な輸液負荷（輸液量の増加）とマンニトールなどを用いた強制利尿です。これにより、尿中に排泄されるシスプラチンが尿細管に長時間留まるのを防ぎ、腎障害を軽減します。輸液量制限は逆効果であり、急性腎障害（AKI）のリスクを高めます。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**

シスプラチンの主な副作用として、腎毒性、高度催吐性、骨髄抑制、聴覚毒性（高音域難聴）、末梢神経障害、低マグネシウム血症があります。特に腎毒性対策として、投与前後の十分な輸液（輸液負荷、Hydration）と尿量モニタリングは必須の看護ケアです。催吐性リスクは薬剤によって異なり（高度：シスプラチン、中等度：カルボプラチン・オキサリプラチン、軽度：ゲムシタビン）、適切な制吐剤の選択が求められます。

概念整理: シスプラチン（Cisplatin）は白金製剤に分類される抗がん薬。副作用対策の基本は「高度催吐性への予防的制吐剤投与」と「腎毒性への輸液負荷＋強制利尿」。冷却や輸液制限は逆効果となるケースが多い。

一目で比較！:

| 薬剤 | 主な副作用 | 看護介入 |
| --- | --- | --- |
| シスプラチン | 腎毒性・高度催吐性 | 輸液負荷・予防的制吐 |
| オキサリプラチン | 寒冷誘発性末梢神経障害 | 冷罨法・寒冷曝露回避 |
| パクリタキセル | 過敏反応・脱毛 | 前投薬・冷却帽 |
| アドリアマイシン | 心毒性・骨髄抑制 | 心機能モニタリング |

看護過程ポイント: **アセスメント**：治療開始前に催吐性リスク評価、腎機能（血清Cr、BUN、eGFR）、聴力（自覚症状）、電解質（特にMg）を確認。**看護診断**：「吐き気・嘔吐」「腎障害リスク」「感覚知覚変化」が優先される。**計画・実施**：制吐剤の指示通り確実な投与、輸液速度と尿量（1日尿量1500mL以上目標）の厳重な管理、聴覚障害の早期発見のための問診（「耳鳴りはありませんか？」）。**評価**：嘔吐の有無（回数・性状）、尿量、腎機能検査値の推移。

暗記のコツ: 「シスプラチン（Cisplatin）＝『腎と吐き気』を押さえろ！」「予防は『制吐剤（3剤）』と『輸液（負荷）』」と語呂合わせで覚えましょう。「冷やすのはオキサリプラチン（Oxaliplatin）＝『冷（オキ）』」。

国試頻出ポイント: シスプラチンの副作用対策は国試で非常に頻出。特に「腎機能保護のための輸液負荷」と「悪心・嘔吐予防のための制吐剤予防投与」の組み合わせが正答となるパターンが多い。誤答として「輸液制限」「白血球輸血」「冷罨法」が設定されやすい。

出題パターン注意！: 「肺がん患者、シスプラチン+ビノレルビン投与中。朝から嘔吐あり。まず行う看護は？」という状況設定問題に発展。正解は「制吐剤の追加投与の医師への報告」や「バイタルサインと尿量の確認」となる。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**

60代女性、肺腺癌（Stage IIIA）、シスプラチン+ペメトレキセド療法が開始されました。点滴中、患者から「胃のあたりがムカムカする」と訴えがあります。まだ嘔吐はありませんが、顔色は青白く、冷汗が出ています。

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**

1. **観察**：バイタルサイン（特に血圧低下の有無）、点滴速度、尿量（排尿の有無）、既往の制吐剤投与状況を確認。

2. **アセスメント**：シスプラチンの高度催吐性による急性悪心・嘔吐（Acute Nausea/Vomiting）の出現と判断。

3. **報告（SBAR）**：「S：シスプラチン点滴中に悪心出現。B：制吐剤は予防投与済みだが、症状出現。A：バイタル安定、尿量は30mL/h。R：緊急の制吐剤追加投与の指示を仰ぎたい。」

4. **介入**：医師の指示に基づき、追加の制吐剤（例：メトクロプラミドやドロペリドール）を投与。患者の体位を楽な姿勢（半坐位）に調整し、吐き気を誘発する視覚刺激（点滴の揺れなど）を遮断。静かな環境を提供。

5. **評価**：投与後15分で症状が軽減したか確認。同時に腎機能保護のための輸液量が適正か（尿量が維持されているか）継続モニタリング。

**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**

危険！ シスプラチン投与後は尿量減少による急性腎障害（AKI）に注意。尿量が0.5mL/kg/h未満が2時間続く場合は、医師へ直ちに報告。また、低マグネシウム血症によるQT延長から不整脈リスクがあるため、心電図モニタリングも重要。嘔吐による誤嚥性肺炎予防のため、意識レベルが低下している患者では嘔吐時の体位管理（側臥位）を徹底する。

看護プロトコル: **観察項目**：悪心・嘔吐の程度（CTCAE grade）、バイタルサイン、尿量（4時間ごと）、体重（毎日）、血清電解質（特にMg、K）、腎機能（Cr）。**報告基準**：Grade2以上の嘔吐（1日4~6回）、尿量減少、血清Crが治療前の1.5倍以上。**記録**：嘔吐の回数・性状・時刻、制吐剤投与の効果、輸液量と尿量のバランス。

先輩看護師の一言

「シスプラチンは『プレーヤー』を傷つける強い薬ですが、私たち看護師がしっかりサポートすれば、患者さんは治療を乗り越えられます！『ムカムカ』は患者さんからの最初のSOSサイン。予防投与は絶対に遅らせず、もし症状が出たら『すぐに報告、すぐに追加の制吐剤』が鉄則です。それと同時に『おしっこが出ていますか？』と確認することも忘れずにね！」

## 重要概念

- **シスプラチン** — 白金製剤に分類される抗がん薬。DNAに架橋結合し細胞分裂を阻害する。高度催吐性リスク薬で、腎毒性が用量制限因子となる。
- **催吐性リスク (Emetic Risk)** — 抗がん薬が嘔吐を引き起こすリスクの程度。高度、中等度、軽度、最小限に分類され、シスプラチンは高度に該当する。
- **制吐剤予防投与 (Preventive Antiemetic Administration)** — 高度催吐性リスク薬に対して、治療開始前に制吐剤を投与する標準的予防策。5-HT3受容体拮抗薬、ステロイド、NK1受容体拮抗薬の3剤併用が基本。
- **輸液負荷** — シスプラチンの腎毒性軽減のために、投与前後に行う大量の輸液（通常1日2000~3000mL以上）と強制利尿（マンニトール使用）の総称。
- **骨髄抑制** — 化学療法により骨髄の造血機能が抑制される状態。好中球減少、貧血、血小板減少をきたす。対策としてG-CSF投与や感染予防策が行われる。

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More free questions: [過去問](https://mymerci.kr/pages/exam_bank.php?exam=jp_nurse)

_学習参考用です。実際の臨床は最新のガイドラインと所属機関のプロトコルに従ってください。_

