# 喀痰培養検査でメチシリン耐性黄色ブドウ球菌 (MRSA) が検出された肺炎患者の看護計画で優先度が高いのはどれか。

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> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=366549  
> language: ja  
> subject: 呼吸機能障害のある患者の看護

## 問題

喀痰培養検査でメチシリン耐性黄色ブドウ球菌 (MRSA) が検出された肺炎患者の看護計画で優先度が高いのはどれか。

## 選択肢

1. 痰の排出を促すための体位ドレナージ
2. 接触感染予防策としての個室隔離と手袋・ガウンの着用 **✔ 正解**
3. 呼吸リハビリテーションの早期開始
4. 抗菌薬の内服コンプライアンス向上のための服薬指導
5. 患者の栄養状態を改善するための食事指導

**正解: 2**

## 解説

MRSAは接触感染するため、院内感染対策として個室隔離（またはコホート隔離）と、手袋・ガウンの着用、手指衛生の徹底が最優先される。栄養指導や排痰ケア、リハビリテーションも重要だが、感染拡大防止の観点から接触感染予防策が最も優先度が高い。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌 (Methicillin-resistant Staphylococcus aureus, MRSA) による肺炎患者における看護計画の優先順位を問うています。MRSAは、多くの抗菌薬に耐性を持つため治療が難しく、かつ患者から患者へ、あるいは医療従事者を介して容易に伝播する院内感染の主要な原因菌です。したがって、看護計画の最優先事項は、感染拡大防止のための標準予防策および経路別予防策、特に接触感染予防策の徹底となります。この問題の核心は、「疾患そのものの治療」と「感染症患者の管理における公衆衛生・医療安全上の最優先事項」を区別できるかどうかにあります。

1. **核心概念の分析 (Key Concept)**: MRSAは接触感染によって伝播します。つまり、患者の皮膚、排泄物、喀痰、またはそれらで汚染された環境表面や医療器具に触れることで感染が広がります。感染拡大を防ぐための最も効果的な看護介入は、接触感染予防策 (Contact Precautions) です。これは、個室隔離（または同じMRSA陽性患者同士でのコホート隔離）、患者ケア時の手袋とガウンの着用、および患者専用の医療器具の使用を基本とします。

2. **正解の根拠 (Answer Rationale)**: 最重要！ MRSAは院内感染の代表的な原因菌であり、院内アウトブレイクを引き起こすリスクがあります。そのため、看護師が最優先すべきは、接触感染予防策を確実に実施し、他の患者や医療従事者への伝播を防止することです。選択肢②は、この予防策の具体的な内容を正しく示しており、感染管理の第一原則に基づく最も優先度の高い介入です。

3. **誤答の分析 (Distractor Analysis)**: 混同注意！
- ①痰の排出を促すための体位ドレナージ: 肺炎患者の治療として有効なケアですが、感染拡大防止という観点からは、接触予防策の実施が優先されます。排痰ケアは、感染予防策が確立された後、または安全な環境で実施する必要があります。
- ③呼吸リハビリテーションの早期開始: 回復を促進するために重要ですが、急性期の感染管理においては最優先ではありません。まずは感染の封じ込めが優先されます。
- ④抗菌薬の内服コンプライアンス向上のための服薬指導: MRSAに対する治療（バンコマイシンなど）のアドヒアランス向上は重要ですが、看護計画において「患者個人の治療」よりも「感染拡大防止」が優先されます。
- ⑤患者の栄養状態を改善するための食事指導: 長期の回復において重要ですが、感染管理の緊急性という点では最優先ではありません。

4. **関連概念の整理 (Related Concepts)**: 感染予防策には、標準予防策 (Standard Precautions) と 経路別予防策 (Transmission-Based Precautions) があります。標準予防策はすべての患者に適用され、手指衛生、手袋、ガウン、マスクなどの適切な使用を含みます。MRSAのような多剤耐性菌（MDROs）が検出された場合、標準予防策に加えて接触感染予防策が追加されます。他の経路別予防策として、飛沫感染予防策（インフルエンザ、髄膜炎菌など）や空気感染予防策（結核、麻疹、水痘など）があります。

概念整理: 感染管理の優先順位は、常に「感染拡大の防止」が最優先です。治療やリハビリテーションは、その安全な基盤があって初めて効果を発揮します。MRSAは環境中でも長期間生存するため、接触感染予防策の徹底が最も重要です。

一目で比較！:

| 感染経路 | 代表的な病原体 | 主な予防策 |
| --- | --- | --- |
| 接触感染 | MRSA, VRE, ノロウイルス, 疥癬 | 個室隔離, 手袋・ガウン着用, 患者専用器具 |
| 飛沫感染 | インフルエンザ, 風疹, 髄膜炎菌 | 個室隔離, サージカルマスク着用 |
| 空気感染 | 結核, 麻疹, 水痘 | 陰圧個室隔離, N95マスク着用 |

看護過程ポイント:
- **アセスメント**: 検査結果を確認し、MRSA検出を速やかに認識する。患者の咳嗽、喀痰の性状、創傷の有無など感染源を特定する。
- **看護診断 (Nursing Diagnosis)**: 【感染リスク状態】他の患者・家族・医療従事者への感染伝播のリスク。
- **計画・実施**: 接触感染予防策の実施（個室隔離、手袋・ガウン着用、手指衛生の徹底）。患者・家族への感染予防策の説明と協力の依頼。
- **評価**: 他の患者や医療従事者へのMRSA伝播が発生していないか。予防策が適切に実施されているか。

暗記のコツ: 「MRSAのMは『M』any（多くの）薬が効かない。Sは『S』pread（広がる）。Aは『A』ction（行動）が予防の鍵！」と覚えましょう。つまり、多くの薬が効かないからこそ、広がらないようにする行動（接触予防策）が最も重要です。

国試頻出ポイント: 感染管理の問題では、原因菌の感染経路を正確に把握した上で、最も適切な予防策を選択する問題が頻出です。特に、MRSA、インフルエンザ（飛沫感染）、結核（空気感染）の3つは必ず区別できるようにしておきましょう。状況設定問題（事例問題）では、「どの予防策を優先するか」という判断が問われます。

出題パターン注意！: 「MRSA肺炎の患者が入院してきた。看護師の初期対応として最も適切なのはどれか。」のような出題では、必ず選択肢に「個室隔離」「手袋・ガウンの着用」といった感染管理の基本が含まれています。治療に関する選択肢に惑わされないようにしましょう。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
- **臨床シナリオ (Clinical Scenario)**: あなたは一般病棟の看護師です。70代男性、誤嚥性肺炎で入院中。喀痰培養検査でMRSAが検出されたという報告が入りました。患者は咳嗽が強く、痰の量も多いです。同室には術後回復期の患者が2名います。看護師として最初に取るべき行動は何でしょうか？
- **看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**: 最重要！ まず、速やかに医師と感染管理認定看護師（ICN）に報告し、指示に基づき患者を個室に移動（またはコホート隔離）します。次に、病室の入口に接触感染予防策の表示を行い、手袋とガウンを準備します。患者ケアの前後には必ず手指衛生（アルコール擦式または流水と石鹸）を徹底します。患者には、咳エチケットと痰の処理方法（専用の蓋付き容器を使用）を説明し、協力を求めます。同室患者や家族への説明も重要です。
- **患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**:
- 危険: 個室隔離により患者が孤立感や不安を感じることがあるため、声かけやコミュニケーションを積極的に行い、精神的ケアも忘れない。
- 禁忌: 手袋・ガウンを着用せずに患者に接触すること、使用後の手袋・ガウンを他の患者ケアに再利用することは絶対に禁止。
- **感染対策**: 患者の痰で汚染されたリネンや医療器具は、他の患者のものと分けて処理する。環境表面の清掃と消毒を徹底する。

看護プロトコル:
- **観察項目**: 患者の体温、咳嗽の頻度、喀痰の量・色・性状、SpO2、呼吸状態。他の患者への感染徴候の有無（発熱、咳嗽など）。
- **報告基準（SBAR）**:
- **S**ituation: 「A病棟のB様、喀痰培養でMRSAが検出されました。」
- **B**ackground: 「誤嚥性肺炎で入院中、咳嗽と排痰があります。」
- **A**ssessment: 「接触感染予防策の開始が必要と考えます。」
- **R**ecommendation: 「個室への移動と、手袋・ガウンの着用指示をお願いします。」
- **記録**: 予防策開始日時、患者と家族への説明内容、使用したPPE、環境整備の状況を記録する。

先輩看護師の一言: 「MRSAと聞くと怖がってしまうかもしれませんが、落ち着いて標準予防策と接触予防策を徹底すれば大丈夫！『まずは隔離とPPE、そして環境整備』この手順を守れば、患者さんを守り、院内感染を防ぐことができます。現場では、感染管理の知識と行動が、患者さんの命を守るだけでなく、病院全体の安全を守ることに直結します！」

## 重要概念

- **接触感染予防策 (Contact Precautions)** — MRSAなど、感染性物質との接触によって伝播する病原体に対して行われる感染予防策。個室隔離、手袋・ガウンの着用、患者専用器具の使用が基本。
- **標準予防策 (Standard Precautions)** — すべての患者の血液、体液、分泌物、粘膜、損傷のある皮膚に対して適用される感染予防策。手指衛生が最も重要。
- **経路別予防策 (Transmission-Based Precautions)** — 標準予防策に加えて、特定の感染経路（接触、飛沫、空気）に応じて行われる追加の予防策。
- **院内感染 (Healthcare-Associated Infection, HAI)** — 患者が入院中または医療機関でケアを受ける過程で新たに発生した感染症。
- **多剤耐性菌 (Multidrug-Resistant Organisms, MDROs)** — MRSAやVREなど、複数の抗菌薬に対して耐性を示す細菌。治療が困難であり、感染拡大防止が極めて重要。

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