# 非侵襲的陽圧換気療法 (NPPV) を装着中の患者の看護で適切なのはどれか。

> source: MyMerci (mymerci.kr)  
> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=366548  
> language: ja  
> subject: 呼吸機能障害のある患者の看護

## 問題

非侵襲的陽圧換気療法 (NPPV) を装着中の患者の看護で適切なのはどれか。

## 選択肢

1. 患者の呼気に合わせてトリガー感度を調整する。
2. マスクによる皮膚トラブル予防のため、定期的にマスクを外して観察する。 **✔ 正解**
3. 加温加湿器は使用せず、乾燥した空気を送気する。
4. マスクの密着性を高めるために頭部固定ベルトは強く締める。
5. 患者の呼吸努力がなくなったらすぐに気管挿管を準備する。

**正解: 2**

## 解説

NPPVではマスクの圧迫による鼻梁や顔面の皮膚障害（褥瘡）が生じやすいため、定期的にマスクを外して皮膚の状態を観察し、予防策を講じることが重要である。マスクは密着しすぎないよう適切な強さで固定する。トリガー感度は患者の吸気開始に合わせて調整する。加温加湿は気道粘膜の乾燥を防ぐために必要である。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、非侵襲的陽圧換気療法 (Non-Invasive Positive Pressure Ventilation: NPPV) における看護の適切な介入を問うています。NPPVは、気管挿管をせずにマスクを介して陽圧換気を行う人工呼吸療法であり、主に慢性閉塞性肺疾患 (COPD) の急性増悪や心原性肺水腫 (Cardiogenic Pulmonary Edema)、睡眠時無呼吸症候群 (Sleep Apnea Syndrome) などに用いられます。その看護では、**患者の呼吸同調性の確保**、**マスクによる合併症予防**、**気道管理**が重要です。特に、マスクによる顔面の褥瘡 (Pressure Ulcer) や皮膚トラブルは頻繁に生じるため、予防的ケアが必須です。

1. **核心概念の分析 (Key Concept)**: NPPVの基本原理は、マスクを通して気道に陽圧を加え、肺胞の虚脱を防ぎ、ガス交換を改善することです。看護師は、マスクフィッティング、回路内の結露、リーク（空気漏れ）、患者-人工呼吸器非同調（Asynchrony）をアセスメントする必要があります。皮膚トラブルの予防は、NPPV継続のための基盤です。

2. **正解の根拠 (Answer Rationale)**: ②「マスクによる皮膚トラブル予防のため、定期的にマスクを外して観察する。」が正解です。NPPVでは、マスクの圧迫により鼻梁 (Nasal Bridge) や頬部に皮膚障害が発生しやすく、長時間の装着でリスクが高まります。定期的にマスクを外し、皮膚の色調、発赤、腫脹、疼痛の有無を観察し、必要に応じて創傷被覆材（ハイドロコロイドなど）を使用したり、マスクの種類を変更する（例：鼻マスクからフルフェイスマスクへ）などの予防策を講じることが重要です。

3. **誤答の分析 (Distractor Analysis)**: 混同注意！
- ①「患者の呼気に合わせてトリガー感度を調整する。」: 誤り。トリガー感度 (Trigger Sensitivity) は、患者の吸気開始を検出して人工呼吸器が送気を開始するための設定です。呼気に合わせるのは誤りです。トリガー感度が不適切だと非同調を引き起こし、患者の呼吸努力を増大させます。
- ③「加温加湿器は使用せず、乾燥した空気を送気する。」: 誤り。NPPVでは、高流量のガスが直接気道に送られるため、気道粘膜の乾燥や分泌物の粘稠化を防ぐために加温加湿器 (Heated Humidifier) を使用することが標準的です。乾燥した空気は、患者の不快感や咳嗽、痰の喀出困難を引き起こします。
- ④「マスクの密着性を高めるために頭部固定ベルトは強く締める。」: 誤り。マスクの密着性を高めるためにベルトを過度に締めると、皮膚圧迫による褥瘡のリスクが急上昇します。マスクは、リークを最小限にしつつも、皮膚に過度な圧力がかからないよう、適切な強さ（通常は指1～2本が入る程度の余裕）で固定することが重要です。
- ⑤「患者の呼吸努力がなくなったらすぐに気管挿管を準備する。」: 誤り。NPPVは、患者に自発呼吸があることが絶対条件です。患者の呼吸努力がなくなった場合、NPPVでは換気を維持できず、窒息や死に至る危険があります。この場合、直ちにNPPVを中止し、バッグバルブマスク (BVM) を用いて用手換気を開始しながら、医師に報告し気管挿管の準備を進める必要があります。選択肢は「すぐに」が不適切で、安全な用手換気を挟むことが必須です。

4. **関連概念の整理 (Related Concepts)**: 気管挿管 (Tracheal Intubation) とNPPVは、人工呼吸療法のモードの違いです。NPPVは非侵襲的であるため、挿管に伴う人工呼吸器関連肺炎 (Ventilator-Associated Pneumonia: VAP) や声帯損傷などのリスクを回避できます。しかし、NPPVが無効（例：意識障害、血行動態不安定、分泌物の喀出困難）な場合や、患者がNPPVに耐えられない場合は、速やかに侵襲的人工呼吸へ切り替える判断が求められます。

概念整理: NPPVの看護の核心は、①皮膚トラブル予防、②気道の加温加湿、③患者-人工呼吸器同調性の確保、④緊急時の対応（意識消失時の用手換気＋気管挿管準備）です。

一目で比較！:

| 項目 | 非侵襲的陽圧換気 (NPPV) | 侵襲的人工呼吸 (IMV) |
| --- | --- | --- |
| 気道確保 | マスク（鼻/顔面） | 気管チューブ/カニューレ |
| 自発呼吸 | 必須 | 不要（調節呼吸可能） |
| 主な合併症 | 皮膚障害（褥瘡）、胃膨満、誤嚥 | VAP、声帯損傷、気道狭窄 |
| 対象 | COPD増悪、心原性肺水腫、OSA | ARDS、意識障害、ショック、術後管理 |

看護過程ポイント:
- **アセスメント**: バイタルサイン（特にSpO2、呼吸数、血圧）、呼吸パターン（胸郭運動、補助筋使用）、マスクのリーク音、皮膚の色調と発赤、患者の表情（不安や苦痛のサイン）、ABG（動脈血ガス分析）値（PaO2、PaCO2、pH）。
- **看護診断 (Nursing Diagnosis)**: 「非効果的呼吸パターン」や「ガス交換障害」に関連する「皮膚統合性の障害リスク状態」が挙げられます。
- **介入**: 2時間ごとのマスクの一時的除去と皮膚観察、創傷被覆材の予防的使用、加温加湿器の設定確認（37℃前後）、リークチェックとベルトの微調整。

暗記のコツ: 「NPPVの3つのK（Key Point）」→ **①皮（皮膚ケア）、②加（加温加湿）、③呼（呼気・吸気同調）** と覚えましょう。

国試頻出ポイント: NPPV装着中の観察項目（特に皮膚トラブル）と、患者の状態悪化時（呼吸停止）の緊急対応（NPPVを外して用手換気）の優先順位は頻出です。特に「意識レベル低下」「呼吸努力消失」の2語が出たら、用手換気＋気管挿管の準備と即座に判断できるようにしておきましょう。

出題パターン注意！: 単純な知識問題だけでなく、「COPD増悪でNPPV導入後、SpO2が低下した。看護師の優先的な対応は？」といった状況設定問題（事例問題）で、観察項目や緊急時の行動を問われるパターンが増えています。マスクのリークを疑うのか、気道閉塞を疑うのか、優先順位を考えられるようにしておきましょう。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**: 60代男性。COPD急性増悪で入院。NPPV（STモード、IPAP 12 cmH2O、EPAP 4 cmH2O、FIO2 0.35）装着中。夜勤帯、患者が「マスクが暑くて息がしづらい」と訴え、マスクを頻回に外そうとします。SpO2が90%に低下。看護師としてどのようにアセスメントし、対応すべきでしょうか？

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**:
1. **観察**: バイタルサイン（SpO2、呼吸数、心拍数、血圧）を測定。マスクのリーク、回路内の結露、患者の呼吸同調性（トリガー違和感はないか）を確認。皮膚に発赤や疼痛がないかチェック。
2. **アセスメント**: 患者の訴えは、NPPVの非同調（特にIPAPが高すぎる、またはトリガーが鈍い）や、加温加湿器の温度が高すぎることによる不快感、あるいはマスクによる閉塞感の可能性が考えられます。SpO2低下は、非同調による換気量低下が原因かもしれません。
3. **報告（SBAR）**: 「S（状況）: NPPV装着中のCOPD増悪の患者さんが、マスクの違和感を訴え、SpO2が90%に低下しました。B（背景）: 夜勤帯で約4時間継続して装着しています。A（アセスメント）: マスクのリークや非同調による換気不足の可能性が高いです。R（提案）: マスクを一度外し、用手換気を準備しながら、呼吸器設定の再調整（IPAPの変更や加湿設定の確認）と医師への連絡を提案します。」
4. **介入**: 医師に連絡する前に、まずマスクを一時的に外し、患者の状態を安定させます（必要に応じて酸素マスクに変更）。回路の結露を確認し、加温加湿器の設定温度を適切（37℃前後）に調整。マスクのフィッティングを再確認し、皮膚ケアを実施。
5. **評価**: 患者の苦痛が軽減し、SpO2が95%以上に改善したか確認。NPPVの再装着後も、呼吸が楽に感じられるか、皮膚トラブルが生じていないかを継続観察します。

**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**: 最重要！ NPPV装着中に患者の意識レベルが低下した場合（呼吸努力の消失）、即座にNPPVを中止し、バッグバルブマスク (BVM) で用手換気を開始します。その後、緊急気管挿管の準備を進めます。決してNPPVを継続したまま待ってはいけません。また、マスクによる胃膨満を防ぐため、胃管挿入の適応も考慮します。

看護プロトコル: NPPV導入時は、患者と家族に「マスクを外したくなったらすぐに看護師を呼んでください」と説明し、ナースコールを手元に置く。マスク装着中の水分摂取は、誤嚥リスクがあるため、スプーンやストローを使用し、少量ずつ摂取させる。

先輩看護師の一言: 「NPPVは患者さんの呼吸を助ける素晴らしい治療法ですが、マスクの違和感や閉塞感で患者さんはとても不安になります。『いつでも外して良いんだよ』という安心感を与えつつ、皮膚の状態と呼吸の同調性を常にチェックすることが、看護師の腕の見せどころです。国試では『皮膚トラブル予防』と『緊急時の用手換気』の2点は絶対に外さないでくださいね！」

## 重要概念

- **非侵襲的陽圧換気療法** — 気管挿管を行わず、マスクを介して陽圧換気を行う人工呼吸療法。COPD急性増悪や心原性肺水腫に用いられる。
- **トリガー感度 (Trigger Sensitivity)** — 人工呼吸器が患者の吸気開始を検出するための感度設定。患者の呼吸努力に合わせて調整する。
- **褥瘡 (Pressure Ulcer / Bedsores)** — 長時間の圧迫により生じる皮膚・皮下組織の損傷。NPPVでは鼻梁や頬部に好発する。
- **用手換気 (Manual Ventilation)** — バッグバルブマスク (BVM) を用いて用手で換気を行う方法。NPPVが無効な場合の緊急対応。
- **加温加湿器 (Heated Humidifier)** — 送気ガスを加温・加湿する機器。NPPVでは気道粘膜の乾燥と分泌物の粘稠化を防ぐために必須。

## 同じテーマの問題

- [気管切開下で人工呼吸器管理中の患者の気管カニューレの内筒を洗浄する際の看護師の対応で適切なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=366544)
- [慢性閉塞性肺疾患 (COPD) の患者に対して在宅酸素療法 (HOT) が導入された。看護師が患者に行う指導で適切なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=366545)
- [肺葉切除術後の患者で、胸腔ドレーンが挿入されている。ドレナージシステムの観察で看護師が異常と判断する所見はどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=366546)
- [気管支喘息発作で入院中の患者に、アミノフィリンが持続静脈内投与されている。看護師が観察すべき主な副作用はどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=366547)
- [喀痰培養検査でメチシリン耐性黄色ブドウ球菌 (MRSA) が検出された肺炎患者の看護計画で優先度が高いのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=366549)
- [気管支鏡検査後の患者の観察で、看護師が特に注意すべき合併症はどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=366550)
- [肺がん患者に対し、シスプラチンを含む化学療法が開始された。看護師が行うべき副作用対策で適切なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=366551)
- [呼吸器外科手術後の患者で、肺塞栓症の予防として看護師が実施する対策で適切なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=366552)

---

More free questions: [過去問](https://mymerci.kr/pages/exam_bank.php?exam=jp_nurse)

_学習参考用です。実際の臨床は最新のガイドラインと所属機関のプロトコルに従ってください。_

