# 肺葉切除術後の患者で、胸腔ドレーンが挿入されている。ドレナージシステムの観察で看護師が異常と判断する所見はどれか。

> source: MyMerci (mymerci.kr)  
> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=366546  
> language: ja  
> subject: 呼吸機能障害のある患者の看護

## 問題

肺葉切除術後の患者で、胸腔ドレーンが挿入されている。ドレナージシステムの観察で看護師が異常と判断する所見はどれか。

## 選択肢

1. 排液が1時間に100mL以上の血性で持続している。 **✔ 正解**
2. 呼吸に伴ってドレーンバッグ内の水柱が上下に動いている。
3. ドレーン挿入部の皮膚に発赤がない。
4. 咳嗽時に気泡が排液ボトル内に認められる。
5. 排液の色が淡黄色から徐々に減少している。

**正解: 1**

## 解説

胸腔ドレーンからの排液が1時間に100mL以上の血性で持続する場合は、術後出血の可能性が高く、異常所見である。呼吸に伴う水柱の動きは胸腔内圧の変動を示す正常所見である。淡黄色排液の減少は経過として正常である。咳嗽時の気泡は肺瘻からの空気漏れを示すが、術後早期には認められることもある。挿入部の発赤がないことは感染徴候がなく正常である。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、胸腔ドレーン (Chest Drainage System) の管理における異常所見の判別を問うています。肺葉切除術後は、胸腔内にドレーンを留置し、胸腔内の空気・血液・浸出液を持続的に排出 することで、肺の再膨張を促し、呼吸状態を安定させることを目的とします。正常なドレナージシステムの状態と、出血や感染、肺瘻などの異常サインを見極めることが看護師には求められます。術後出血の判断基準として、1時間あたり100mL以上の血性排液が持続する ことは、緊急処置が必要な可能性が高い異常所見です。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**:

選択肢1：最重要！ **排液が1時間に100mL以上の血性で持続している** は、異常所見 です。これは 術後出血 (Postoperative Hemorrhage) の可能性を示唆します。肺葉切除後の胸腔内は剥離面が広く、持続的な出血が続くと 出血性ショック (Hemorrhagic Shock) や 血胸 (Hemothorax) を引き起こすリスクがあります。ドレナージ量の増加と血性の持続は、医師への報告と緊急対応が必要なサインです。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**:

②番：**呼吸に伴ってドレーンバッグ内の水柱が上下に動いている** は、正常所見 です。この水柱の動きは、胸腔内圧の陰圧変動を反映 しており、システムが胸腔内と連結して正しく機能している証拠です。混同注意！ 水柱の動きが消失した場合（閉塞・蛇行・胸腔内圧の異常など）を異常と判断します。

③番：**ドレーン挿入部の皮膚に発赤がない** は、正常所見 です。発赤、腫脹、熱感、排膿は 感染 (Infection) の兆候であり、それらが認められないことは経過良好を示します。

④番：**咳嗽時に気泡が排液ボトル内に認められる** は、術後早期には 正常所見 である場合があります。これは肺の切除断端からの エアリーク (Air Leak / 肺瘻) を示し、肺の膨張に伴い自然消失することが多いですが、持続的または大量のエアリークは肺瘻の遷延を示すため注意が必要です。混同注意！ 安静時にも持続的に気泡が認められる場合は異常です。

⑤番：**排液の色が淡黄色から徐々に減少している** は、正常な経過 です。術直後は血性排液が多く、時間経過とともに漿液性（淡黄色）へと変化し、量も減少します。これは胸腔内の滲出液が減少し、創傷治癒が進行しているサインです。

概念整理: **胸腔ドレーンの管理**

- **目的**: 胸腔内の空気・液体（血液・浸出液）を排出し、陰圧を維持して肺の再膨張を促進する。

- **正常所見**: ①水柱の動き（呼吸性変動） ②排液量の漸減 ③排液の性状変化（血性→漿液性） ④少量のエアリーク（術後早期）

- **異常所見（報告・対応が必要）**: ①1時間100mL以上の血性排液持続（出血） ②排液の急激な増加・性状の悪化 ③持続的・大量のエアリーク（肺瘻） ④水柱の動き消失（閉塞） ⑤感染徴候（発赤・排膿）

一目で比較！: **胸腔ドレーン異常 vs 正常**

| 観察項目 | 正常所見 | 異常所見 |
| --- | --- | --- |
| 水柱の動き | 呼吸に伴い上下に変動 | 消失（閉塞・蛇行・胸腔内圧異常） |
| 排液量 | 徐々に減少 | 1時間100mL以上持続 または 急激に増加 |
| 排液の性状 | 血性→淡黄色（漿液性）へ変化 | 持続的な血性 または 膿性 |
| 気泡（エアリーク） | 咳嗽時に少量（術後早期） | 安静時にも持続的・大量 |
| 挿入部の皮膚 | 発赤・腫脹・排膿なし | 発赤・腫脹・熱感・排膿あり |

看護過程ポイント:

- **アセスメント**: ドレナージシステムの観察（量・性状・水柱・気泡・挿入部）に加え、バイタルサイン (Vital Signs)（血圧・脈拍・呼吸状態・SpO2）、呼吸音（肺の再膨張状態）、疼痛（咳嗽時の創部痛）を総合的に評価。

- **看護診断**: 「非効果的呼吸パターン」「ガス交換障害（術後無気肺）」「出血リスク状態」「感染リスク状態」「急性疼痛」

- **介入**: 排液量が1時間100mL以上の血性が持続する場合、直ちに医師に報告。必要に応じて バイタルサインの頻回測定、酸素投与の準備、輸血の準備、手術室への連絡を検討。

- **評価**: 排液量の減少・性状の改善、肺の再膨張（呼吸音の改善、SpO2上昇）、合併症（出血・感染・肺瘻）の早期発見。

暗記のコツ: 「ドレーンからの出血は『1時間100mL』がボーダーライン！この量が続けば『血胸』や『ショック』を疑い、すぐに報告！」と覚えましょう。また、「水柱の動きは『正常の証拠』、動かなければ『詰まり』を疑う」とイメージすると混乱しにくいです。

国試頻出ポイント: 胸腔ドレーン管理は、術後看護の頻出テーマです。特に「異常所見の選択」「排液量と性状の変化」「水柱の動きの意味」「エアリークの解釈」が問われます。また、ドレーン抜去時の観察事項（呼吸状態の悪化や皮下気腫の有無）も併せて学習しておきましょう。

出題パターン注意！: 単純な知識問題に加え、事例問題（例：「肺葉切除術後3日目の患者が突然胸痛と呼吸困難を訴えた。胸腔ドレーンを観察すると排液が減少し、水柱の動きが消失していた。考えられる状態は？」）として出題されることが多いです。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**: 60代女性、右肺上葉切除術後1日目、胸腔ドレーン挿入中（右第5肋間）。バイタルサインは安定していますが、朝のドレーン観察で排液が夜間から200mLの血性（濃い血液）で、現在も持続的に排液されています。患者さんは「少し気分が悪い」と訴え、顔色が蒼白です。

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**: 最重要！ まず、バイタルサインを再測定（血圧低下・脈拍増加・SpO2低下がないか確認）。ドレーンバッグの排液量を正確に測定（1時間あたり100mL以上）。すぐに医師へSBARで報告：「Situation: 肺葉切除後1日目の患者で、胸腔ドレーンから1時間あたり100mL以上の血性排液が持続しています。患者は顔色不良、血圧がXXまで低下しています。Background: 術後1日目、出血のリスクがあります。Assessment: 術後出血の可能性が高いと考えます。Recommendation: すぐに診察と指示をお願いします。」。その後、医師の指示に従い、酸素投与、輸液ルートの確保、輸血準備、緊急手術の可能性を考慮して患者さんの状態を観察・管理します。

**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**: 禁忌！ ドレーンが閉塞していると判断して、勝手に生理食塩水でフラッシュ（洗浄）しないでください。医師の指示なしにドレーンをクランプ（鉗子で閉鎖）しないでください（緊張性気胸のリスク）。感染予防のため、ドレーン挿入部のガーゼ交換は清潔操作で行い、発赤や排膿の早期発見に努めてください。患者さんが体位変換や咳嗽をする際は、ドレーンが抜去されないようチューブの固定を確認し、蛇行や屈曲がないように注意してください。

看護プロトコル: **胸腔ドレーン観察項目**: ①排液量（1時間ごと・蓄積量） ②排液の性状（血性・漿液性・膿性） ③水柱の動き（呼吸性変動の有無） ④気泡の有無（エアリーク） ⑤挿入部の皮膚状態 ⑥チューブの固定・接続部の緩み ⑦バッグの高さ（患者の胸腔より低い位置か） ⑧バッグ内の陰圧維持（ウォーターシールの水位）
**報告基準 (SBAR)**: 排液量が1時間100mL以上持続、排液の性状が急に血性に変化、水柱の動き消失、安静時のエアリーク持続、バイタルサインの変動（血圧低下・頻脈・SpO2低下）、患者の呼吸困難感や胸痛の訴え。

先輩看護師の一言: 「胸腔ドレーンは患者さんの呼吸を支える命綱！『排液量が増えた』『色が濃くなった』『患者さんの顔色が悪い』と感じたら、迷わず先輩や医師に報告してね。異常の早期発見は、患者さんの命を救うことに直結します。国試でもこの判断基準は必ず出るから、しっかり覚えておこう！」

## 重要概念

- **胸腔ドレーン** — 胸腔内に貯留した空気・血液・浸出液を体外に持続的に排出し、陰圧を維持して肺の再膨張を促進するための医療機器。
- **エアリーク** — 肺実質や気管支の損傷部から空気が漏れる現象。胸腔ドレーン内に気泡として観察される。
- **血胸** — 胸腔内に血液が貯留した状態。外傷や手術後の合併症として発生し、大量出血では呼吸循環障害を引き起こす。
- **ウォーターシール** — 胸腔ドレーンの排液ボトル内に設けられた水封システム。空気の逆流を防ぎ、胸腔内陰圧を維持する。
- **肺再膨張** — 無気肺や術後の虚脱状態にある肺が、胸腔内陰圧の回復や気道確保により再び拡張する現象。

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