# 胸腔穿刺 (thoracentesis) の介助を行う看護師の対応で適切なのはどれか。

> source: MyMerci (mymerci.kr)  
> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=366539  
> language: ja  
> subject: 呼吸機能障害のある患者の看護

## 問題

胸腔穿刺 (thoracentesis) の介助を行う看護師の対応で適切なのはどれか。

## 選択肢

1. 穿刺中に患者が咳をした場合は、そのまま穿刺を続ける。
2. 穿刺中は患者に深呼吸を促す。
3. 排液量は1回に1500mLを超えないようにする。 **✔ 正解**
4. 穿刺部位は患者の座位で、肩甲骨角より上部とする。
5. 穿刺終了後は穿刺部位を下にして安静を保つ。

**正解: 3**

## 解説

胸腔穿刺で大量の胸水を急速に排液すると、肺水腫（再膨張性肺水腫）や血圧低下を引き起こすリスクがあるため、1回の排液量は通常1000～1500mL以内に制限する。穿刺部位は肩甲骨角より下部（背側）で、超音波で確認する。穿刺中は患者の体動を防ぐため、深呼吸ではなく安静呼吸を促す。咳嗽時は穿刺を中断する。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、胸腔穿刺 (Thoracentesis) の介助における看護師の適切な対応を問うています。胸腔穿刺は、胸腔内に貯留した胸水 (Pleural Effusion) や空気 (気胸: Pneumothorax) を排除するための処置であり、介助時には患者の安全を最優先し、合併症を予防するための知識が不可欠です。特に 最重要！ 急速な大量排液による 再膨張性肺水腫 (Re-expansion Pulmonary Edema) のリスクを理解することが鍵となります。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**
正解は **③番** です。最重要！ 胸腔穿刺で大量の胸水を急速に排液すると、虚脱していた肺が急激に再膨張し、肺血管透過性が亢進することで 再膨張性肺水腫 (Re-expansion Pulmonary Edema) を引き起こす危険性があります。また、急速な胸腔内圧の変化は 血圧低下やショック (Shock) を誘発する可能性もあります。そのため、1回の排液量は通常 1000～1500mL を超えないように制限するのが標準的な安全基準です。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**
①番 混同注意！ 穿刺中に患者が咳をした場合、胸腔内圧が急変し、針が肺を損傷するリスクがあります。咳が出た場合は 直ちに穿刺を中断し、患者の状態を確認してから医師に報告します。
②番 穿刺中は患者の体動を防ぎ、安全に処置を行うため、深呼吸ではなく安静呼吸（平常通りの呼吸）を促します。深呼吸は胸腔内圧を大きく変動させ、穿刺針の位置がずれる危険性があります。
④番 穿刺部位は、胸水の貯留している場所（通常は背側下部）を超音波で確認し決定します。肩甲骨角より上部では胸水が貯留していないため、穿刺しても排液できず、肺損傷のリスクが高いです。正しくは 肩甲骨角より下部 で、肋骨上縁（肋間動静脈損傷予防）を穿刺します。
⑤番 穿刺終了後は、穿刺部位からの空気の侵入（気胸再発）や出血を防ぐため、穿刺部位を上にした側臥位（患側を上にする）または安静臥位で安静を保ちます。穿刺部位を下にすると、創部に圧がかかり痛みが強くなることがあります。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**
胸腔穿刺の合併症として、再膨張性肺水腫、気胸 (Pneumothorax)、出血 (Hemorrhage)、穿刺部位感染、迷走神経反射 (Vagal Reflex) による血圧低下・徐脈があります。特に 再膨張性肺水腫 は、排液量が多い場合や肺の虚脱期間が長い場合にリスクが高まるため、排液量と患者のバイタルサイン (Vital Signs)、呼吸状態 (Respiratory Status) の綿密な観察が必須です。また、排液中に咳嗽 (Cough) や胸痛 (Chest Pain) が出現した場合は、合併症の前兆である可能性が高いため、直ちに医師へ報告します。

概念整理: 胸腔穿刺 (Thoracentesis) は、診断・治療目的で胸腔内の液体（胸水）や空気を排除する手技です。看護師は医師の指示の下、患者の体位保持（座位が基本）、バイタルサインと呼吸状態のモニタリング、排液量・性状の観察、無菌操作の維持、合併症予防が主な役割です。

一目で比較！:

| 比較項目 | 胸腔穿刺 | 胸腔ドレナージ |
| --- | --- | --- |
| 目的 | 診断的排液・治療的排液 | 持続的な排液・排気 |
| 排液方法 | 1回の穿刺で排液 | 持続吸引（閉鎖式ドレナージ） |
| 看護の注意点 | 排液量制限（1000～1500mL/回） | ドレーン管理、水封下の管理 |

看護過程ポイント: **アセスメント**: バイタルサイン、呼吸音（減弱・消失）、咳嗽・胸痛の有無、穿刺部位の観察（出血・血腫）。**看護診断**: 「非効果的呼吸パターン (Ineffective Breathing Pattern)」、「ガス交換障害 (Impaired Gas Exchange)」、「感染リスク状態 (Risk for Infection)」。**計画・実施**: 処置前の説明と同意確認、穿刺中の体位保持と安静呼吸の促し、排液量・性状の記録。**評価**: 呼吸困難の改善度、合併症の有無。

暗記のコツ: 「胸腔穿刺、排液は1500mLまで！」と覚えましょう。数字「1500」は再膨張性肺水腫予防のための重要なリミットです。

国試頻出ポイント: 合併症（特に再膨張性肺水腫）とその予防策（排液量制限）、穿刺中の患者の体位と呼吸方法、穿刺部位の解剖学的位置（肋骨上縁）が頻出です。状況設定問題では、排液中の咳嗽や胸痛出現時の対応（穿刺中断）を問われます。

出題パターン注意！: 「胸腔穿刺中の患者が突然咳き込み始めた。看護師の対応として適切なのはどれか。」のような状況設定問題や、「再膨張性肺水腫の予防のために胸腔穿刺で注意すべきことはどれか。」のような知識問題として出題されます。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**: 60代女性、肺癌による右胸水貯留で呼吸困難を訴えています。医師の指示で胸腔穿刺が予定されました。患者さんは座位で、背部を清潔に消毒し、超音波ガイド下に穿刺部位を決定します。看護師は患者さんのそばで、バイタルサインと呼吸状態をモニタリングしながら介助を行います。
**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**: 1. 処置開始前に患者さんの状態（バイタルサイン、SpO2）を確認し、不安の軽減を図る。2. 穿刺中は「深呼吸はせずに、普段通り楽に呼吸をしてくださいね」と声をかけ、体動を防ぐ。3. 排液開始後は、排液量（1000mLを超えたら医師に報告）と患者さんの表情・呼吸状態を継続観察。4. 咳嗽や胸痛が出現した場合は 直ちに「咳が出ました。穿刺を止めてください」と医師に伝え、手技を中断。5. 処置後は穿刺部位を清潔に保ち、創部からの出血・空気漏れがないか確認。バイタルサインと呼吸音の再評価を行う。
**患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**: 禁忌 として、穿刺部位の皮膚感染、出血傾向（血小板減少、抗凝固薬内服中）、患者の協力が得られない場合（体動激しい）があります。穿刺中の急変に備え、救急カート (Crash Cart) と吸引器の準備を確認しておきましょう。また、穿刺針による 針刺し事故 (Needlestick Injury) 予防のため、使用後の針は直ちに廃棄します。

看護プロトコル: **観察項目**: 排液量（mL）、排液の色調（淡黄色・血性など）、患者の自覚症状（胸痛・咳嗽・呼吸苦）、バイタルサイン（特に血圧・脈拍・呼吸数・SpO2）、穿刺部位の状態（出血・発赤・腫脹）。**報告基準（SBAR）**: Situation「胸腔穿刺中の患者ですが、咳が出現したため穿刺を中断しました」、Background「肺癌による右胸水貯留で穿刺中です」、Assessment「咳嗽とともにSpO2が92%に低下しています」、Recommendation「穿刺の再開の可否と酸素投与の指示をお願いします」。

先輩看護師の一言: 「胸腔穿刺の介助は、患者さんの小さなサインを見逃さないことが命です！特に『咳』や『胸が痛い』は再膨張性肺水腫や気胸のサイン。『何か変だな』と思ったら、遠慮せずに『ストップ！』をかけられる勇気を持ってくださいね。国試でもよく出るけど、現場ではもっとシビアに考えて動くことが大事ですよ！」

## 重要概念

- **胸腔穿刺** — 胸腔内に針を刺入し、貯留した液体（胸水）や空気（気胸）を排除する診断・治療手技。
- **再膨張性肺水腫** — 虚脱していた肺が急速に再膨張することで生じる肺水腫。大量急速排液で発生しやすく、排液量制限（1500mL/回以内）が予防の鍵。
- **胸水** — 胸腔内に病的に貯留した液体。原因により性状が異なり（漏出性・渗出性・血性など）、診断や治療方針決定に重要。
- **気胸** — 胸腔内に空気が貯留した状態。自然気胸と外傷性気胸があり、胸腔ドレナージで持続排気を行う。
- **肋間動静脈** — 肋骨下縁を走行する血管。胸腔穿刺では肋骨上縁から針を刺入し、この血管損傷を避ける。

## 同じテーマの問題

- [慢性閉塞性肺疾患 (COPD) の患者が、呼吸機能検査のために来院した。検査の実施方法について正しい説明はどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=366533)
- [肺炎が疑われる患者の喀痰培養検査について正しいのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=366534)
- [肺血栓塞栓症 (PTE) が疑われる患者に対して、診断確定のために優先して行われる画像検査はどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=366535)
- [気管支鏡検査を受ける患者の検査前の看護で適切なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=366536)
- [動脈血ガス分析 (ABG) を実施する際の看護師の対応で正しいのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=366537)
- [睡眠時無呼吸症候群 (SAS) の診断に用いられる検査はどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=366538)
- [肺がんの確定診断に最も有用な検査はどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=366540)
- [胸部X線写真で無気肺 (atelectasis) が疑われる患者の看護で適切なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=366541)

---

More free questions: [過去問](https://mymerci.kr/pages/exam_bank.php?exam=jp_nurse)

_学習参考用です。実際の臨床は最新のガイドラインと所属機関のプロトコルに従ってください。_

