# 動脈血ガス分析 (ABG) を実施する際の看護師の対応で正しいのはどれか。

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> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=366537  
> language: ja  
> subject: 呼吸機能障害のある患者の看護

## 問題

動脈血ガス分析 (ABG) を実施する際の看護師の対応で正しいのはどれか。

## 選択肢

1. 採血は患者の呼吸が安定した状態で行う。
2. ヘパリンで内腔を洗浄した注射器は使用しない。
3. 採血部位は原則として大腿動脈を選択する。
4. 採血後は穿刺部位を5分間以上圧迫止血する。 **✔ 正解**
5. 検体は氷温で保存し、2時間以内に測定する。

**正解: 4**

## 解説

動脈血ガス分析では動脈穿刺を行うため、止血が不十分だと血腫形成のリスクがある。特に抗凝固薬内服中や血小板減少がある患者では、十分な圧迫時間（5分以上）が必要である。採血部位は主に橈骨動脈が選択される。検体はヘパリン加注射器で採取し、空気との接触を避け、氷冷して速やかに（15分以内が望ましい）測定する。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、動脈血ガス分析 (Arterial Blood Gas, ABG) の検体採取・取り扱い手順に関する基本的かつ実践的な知識を問うものです。動脈血は静脈血と異なり、血圧が高く凝固しにくいため、採血後の止血管理が非常に重要です。

1. **核心概念の分析 (Key Concept)**: 動脈血ガス分析 (ABG) は、酸素分圧 (PaO2)、二酸化炭素分圧 (PaCO2)、pH などを測定し、呼吸機能や酸塩基平衡の評価に用いられます。採血は通常、患者の状態が安定している時に行うことが望ましいですが、特に呼吸状態が不安定な患者でこそ、治療方針決定のために緊急で行われることもあります。 動脈穿刺 (Arterial Puncture) であるため、静脈採血よりも出血や血腫形成のリスクが高く、厳重な圧迫止血が必須です。

2. **正解の根拠 (Answer Rationale)**: 正解は④「採血後は穿刺部位を5分間以上圧迫止血する」です。
動脈血は血流が速く、凝固因子も豊富ですが、穿刺針の穴から血液が漏れ出し、皮下血腫（Hematoma）を形成するリスクがあります。特に、抗凝固療法（ワルファリン、DOACsなど）を受けている患者や、血小板減少症の患者では止血に時間がかかるため、最重要！ 5分間以上、時には10分以上強く圧迫する必要があります。また、圧迫は穿刺部そのものとそのやや中枢側を同時に圧迫することで、効果的に止血できます。

3. **誤答の分析 (Distractor Analysis)**:

① 混同注意！ 採血は患者の呼吸が安定した状態で行うのが理想ですが、呼吸不全の評価や治療効果判定には、不安定な状態でのデータも重要です。むしろ、患者の呼吸状態や活動状態を記録し、それに基づいて結果を解釈することが大切です。

② 注射器の内腔は、血液凝固を防ぐために ヘパリン (Heparin) で洗浄する必要があります。通常は乾燥ヘパリン加注射器を使用します。

③ 採血部位は、一般的に 橈骨動脈 (Radial Artery) が第一選択です。大腿動脈 (Femoral Artery) も使用可能ですが、穿刺後の止血が難しく、血腫形成や仮性動脈瘤のリスクが高いため、原則的には避けられます。混同注意！ 大腿静脈との誤穿刺も危険です。

⑤ 検体は 氷温（Ice Slush）で保存 しますが、2時間以内に測定するのは遅すぎます。血球が酸素を消費し続けるため、ガス分圧が変化します。採血後は 最重要！ 15分以内（できれば即時）に測定する必要があります。

4. **関連概念の整理 (Related Concepts)**: ABGと併せて、パルスオキシメーター（SpO2）の原理と限界、およびアレンテスト（Allen Test: 橈骨動脈と尺骨動脈の側副血行路の評価）の手順と意義を押さえておきましょう。特に、ABG採取前にアレンテストを実施し、手の血流が確保されていることを確認することが重要です。

概念整理: 動脈血ガス分析 (ABG) は動脈穿刺による侵襲的検査であり、血液凝固・止血のメカニズム と 検体の安定性 の理解が必須。採血後の圧迫止血時間と、検体の保存方法・測定時間の厳守が看護師の重要な役割。

一目で比較！:

| 項目 | 動脈血ガス分析 (ABG) | 静脈血採血 (Venipuncture) |
| --- | --- | --- |
| 対象血管 | 橈骨動脈・大腿動脈・上腕動脈 | 静脈（肘正中皮静脈など） |
| 止血時間 | 5分以上（強圧迫） | 1～2分（軽圧迫） |
| 検体の取り扱い | ヘパリン加・空気遮断・氷冷・即時測定 | 抗凝固剤は検査項目による・室温保存可能 |
| 主な合併症 | 血腫・動脈血栓症・仮性動脈瘤・神経損傷 | 血腫・静脈炎・神経損傷 |

看護過程ポイント: **アセスメント**: 患者の呼吸状態（SpO2, 呼吸数, 意識レベル）と、抗凝固薬内服の有無を確認。採血前にアレンテストを実施。**看護診断**: 「出血リスク状態」や「末梢組織灌流低下リスク状態」が関連。**計画・実施**: 採血後は穿刺部位を5分以上（抗凝固薬内服中は10分以上）強く圧迫し、その後も出血や血腫の有無を観察。検体は空気に触れさせず、氷冷し、すぐに検査室へ搬送。**評価**: 穿刺部位の止血確認と血腫形成の有無。ABG結果に基づく患者状態の評価。

暗記のコツ: 「**動脈は5分以上、静脈は1～2分**」と覚えましょう。また、「**ABGの検体は、氷で冷やしてすぐ（15分以内）に測る**」とリズムで覚えると便利です。「ヘパリン」は血液凝固を防ぐために必須という点もセットで。

国試頻出ポイント: ABGの基準値や酸塩基平衡の解釈に加え、**採血手技や検体取り扱い**に関する問題は毎年必ずと言っていいほど出題されます。特に「採血後の圧迫時間」と「測定時間の制限」は数値で問われることが多いので、正確に覚えましょう。

出題パターン注意！: 単純な知識問題だけでなく、「COPD増悪で入院中の患者」や「人工呼吸器管理中」の事例問題で、「ABGを採取する際の看護師の対応で正しいのはどれか」という形で出題されることがあります。その際、単に手順を問うだけでなく、患者の状態（抗凝固薬の有無など）を読み解く必要がある問題も増えています。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**: 70代男性、慢性閉塞性肺疾患 (COPD) 増悪で入院中。SpO2 88%（酸素3L/分投与下）、意識清明。医師より「今すぐABGを採取して」と指示がありました。患者はワルファリンを内服中です。あなたは新人看護師です。どのように行動しますか？

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**:

1. **観察・準備**: まず、患者に「動脈の血を取ります。少し痛いですが、すぐ終わります」と説明し同意を得ます。次に、アレンテストを実施し、側副血行が良好であることを確認します。準備物は、乾燥ヘパリン加注射器、23Gまたは25Gの翼状針、ガーゼ、絆創膏、ビニール袋（氷用）、保冷剤または氷。

2. **アセスメント・報告**: 「この患者さんはワルファリン内服中なので、最重要！止血に時間がかかる可能性がある」とアセスメントします。医師や先輩看護師に「ワルファリン内服中ですが、ABGの指示をいただいています。止血をしっかり行います」と報告します（SBAR: S: ABG採取指示あり、B: COPD増悪、A: SpO2 88%、ワルファリン内服中、R: 止血に注意して実施）。

3. **介入・実施**: 穿刺部位は左橈骨動脈を選択。皮膚消毒後、穿刺し、動脈血を採取。抜針と同時に、直ちに5分以上（今回はワルファリン内服中のため10分以上）強く圧迫します。同時に、注射器内の気泡を追い出し、キャップをして転倒混和（ヘパリンと血液を混ぜる）。すぐにビニール袋に入れて氷冷。

4. **評価**: 10分以上圧迫後、出血がないことを確認し、ガーゼをテープで固定。その後も穿刺部位の発赤・腫脹・痛みの有無を観察。検体はすぐに検査室へ持っていき、測定を依頼。

看護プロトコル: **観察項目**: 穿刺部位の出血・血腫、末梢の色調・冷感・しびれ（神経損傷の可能性）。**報告基準（SBAR）**: S: ABG採取実施、B: 患者情報（病名、抗凝固薬の有無）、A: 止血時間、検体の状態、R: 結果の報告を待つ、または異常があればすぐに報告。**記録**: 採血日時、部位、アレンテストの結果、止血までの時間、合併症の有無、ABG結果を記録する。

先輩看護師の一言: 「ABGは、患者さんの肺の状態を知るための重要な検査です。特にワルファリンや抗血小板薬を飲んでいる患者さんは、『止血が命』です。圧迫をしっかり行うことは、患者さんの安全を守る、私たち看護師の最も大切な仕事の一つです。国試でも『なぜ5分以上圧迫するのか』を考えてください。そこには、患者さんのリスクを予防するという看護の本質があります！」

## 重要概念

- **動脈血ガス分析** — 動脈血中の酸素分圧（PaO2）、二酸化炭素分圧（PaCO2）、pHなどを測定し、呼吸機能と酸塩基平衡状態を評価する検査。
- **アレンテスト (Allen Test)** — 橈骨動脈と尺骨動脈の血流を同時に圧迫し、手を開閉させた後、尺骨動脈のみ解放。手のひらの色調が戻る（血流が確保される）ことを確認するテスト。ABG採取前の必須手技。
- **皮下血腫** — 動脈穿刺後、止血が不十分な場合に血液が皮下組織に漏れ出し、腫瘤を形成した状態。疼痛や末梢循環障害の原因となる。
- **ヘパリン** — 抗凝固作用を持つ薬剤。ABG採取時には、注射器の内腔をヘパリンで洗浄し、検体の凝固を防ぐ。
- **酸塩基平衡 (Acid-Base Balance)** — 体内の水素イオン濃度（pH）を一定範囲に保つ仕組み。ABGで評価され、呼吸性・代謝性アシドーシス/アルカローシスに分類される。

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